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【2016年末企画】 コラム「不屈の男たち」Vol.1 松岡亮輔

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MONTEDIO FREE Wi-Fiサービスで、2016シーズン提供させていただいたコラム「不屈の男たち」をシーズンを振り返る年末特別企画として、ホームページにも掲載致します。

このコラムは全9回、「挫折や苦難を乗り越え、活躍を続ける選手の現在」を取り上げたコラムです。

第1回目は怪我からの復活を期し、苦しい戦いを続ける中でも自らの成長を信じ戦い続けていた松岡亮輔選手を取り上げます。

このコラムが掲載されたのは2016年7月20日。シーズン終盤の活躍を踏まえて読んでいただくと、選手たちの秘めた強い思いを感じ取って頂けるものと思います。

ぜひこのコラムから、2016シーズンを振り返って頂き、来たる2017シーズンへの思いを新たにして頂ければ幸いです。

 

コラム「不屈の男たち」Vol.1 松岡亮輔

(2016.07.24 掲載 vs.ファジアーノ岡山)


「松岡亮輔・31歳からの新たなチャレンジ」

 14年度にJ2昇格プレーオフを制してJ1昇格を達成したメンバーの一人、松岡亮輔にとって、この一年間は雌伏の時となっている。
昨年8月25日に右膝前十字靱帯の手術を行った松岡は、半年間のリハビリ生活を経て、今年3月20日の第4節セレッソ大阪戦で公式戦復帰を果たした。

 ただ、順調だったリハビリ期間とは裏腹に、公式戦復帰からの道のりは険しく、まだ思い描く結果を残せていない。チームが未勝利で苦しむ中で4試合先発したが、アルセウとコンビを組んだ中盤で攻撃を組み立てられず、チームを立て直す起爆剤にはなれなかった。

 そしてチームがプレッシングだけでなくポゼッションにも力を注ぐようになると、足元で繋いで中盤から前へパスを出せる攻撃的な役割としてシャドーからコンバートした川西翔太がボランチに抜擢され、松岡はリードしている場面で守備的に投入するクローザーとしての役割を担うようになった。

 取り組むサッカーも変化をみせる中で危機感が強くなると、32歳になる松岡は、新しいチャレンジを始めた。

 全体練習終了が終わり、居残りでのシュート練習も終わった頃、松岡はボールを集めてプレースキックを蹴り始める。コーチやGKを相手に、蹴る前のモーションを素振りしながら、リラックスできる動作を色々と試しながら、一本一本丁寧に蹴りこんでいく。松岡がコーナーアークに立ったのはサッカー人生の中でも初めての経験で、本当にゼロからのチャレンジになったという。

 「怪我人が多い時にサブ組のキッカーが居なくてアユ(永藤歩)が蹴っていたんです。アユも中で競りたいだろうし、そう考えたら『今からでも遅くないかな』と思って。もちろん自分の良い部分はこれからも出すつもりでいますけど、サッカー選手としてこの先どうなるかは分からない。そういうものを一つでも多く持っていないとこの先生き残っていけないと思います」

 きっかけはチームの助けになればという思いからだが、ベテラン松岡の新たなチャレンジに石﨑監督も「30歳を過ぎても伸びてくるんじゃないか」と期待を込める。

 すでに練習試合や紅白戦など実戦テストもしているが「試合ではまだまだ使えない」と松岡。もちろんすぐにものになるなどとは松岡本人も思っておらず、むしろ付け焼き刃にならないように、丹念に丹念に刀を打ち続けているところだ。

屈託のない笑顔の中に秘めた新たな思いが実を結ぶのはまだまだ先か。しかし、技術が伸びきったベテランと言われる30代になった今でも、松岡の心には新しい火がくべられている。

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