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【2016年末企画】 コラム「不屈の男たち」Vol.3 鈴木雄斗

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MONTEDIO FREE Wi-Fiサービスで、2016シーズン提供させていただいたコラム「不屈の男たち」をシーズンを振り返る年末特別企画として、ホームページにも掲載させていただきます。

このコラムは全9回、「挫折や苦難を乗り越え、活躍を続ける選手の現在」を取り上げたコラムです。

第3回目は鈴木雄斗選手。負傷し、出場が叶わなかった前半戦、しかし、未来に向けて強い気持ちを持ち続け、シーズン後半の奮闘に繋げていこうとする強い信念が伺えるコラムです。

ぜひこのコラムから、2016シーズンを振り返って頂き、来たる2017シーズンへの思いを新たにして頂ければ幸いです。

 

コラム「不屈の男たち」Vol.3 鈴木雄斗

(2016.08.21 掲載 vs.FC岐阜)

「鈴木雄斗・夢の先端は目の前の練習にある」

 今年12月で23歳になる鈴木雄斗は、年齢的に見てもモンテディオ山形の中で最もリオ五輪サッカー男子代表に近い選手だった。横浜F・マリノス戦ユース時代にはU-17代表、U-18代表にも選出され、その可能性も感じさせていたが、五輪代表候補として招集されたことはなく、15年12月に発表されたリオ五輪最終予選の予備登録メンバー50人にも鈴木の名前は無かった。

 最終予選の予備登録メンバーにも絡めていない時点で、本戦で招集される可能性はかなり低いと言える。実績の無い鈴木にとっては、まずはこの山形で大きな結果を出して、五輪代表の首脳陣にアピールするところから始める必要があった。

 そんな厳しい状況の中でも、今シーズンが始動した時期に初めて鈴木に話を聞いた時には「直前に代表入りできる可能性もあるし全然諦めていない」と言い切っていた。 五輪出場への勝負をここで賭けるという強い決意で山形に加入していた。

 勝負の16年。館山でのキャンプは順調な滑り出しを見せてプレシーズンマッチの大宮戦でもゴールを決め、開幕してからが本番という所まできていたが、開幕から数週間後の3月下旬に右膝内側半月板を損傷してしまい、大事な時期をリハビリに費やすことになる。 最後の勝負に挑めないまま、鈴木のリオ五輪は終わった。

 「18歳でプロ入りしてから、オリンピックに出ろ出ろと言われ続けていたし、僕も本当に出たかったです。でもそこから4年間もあって、それでも今のオリンピック代表に残っている選手達はやっぱりすごいと思いますよ」

 すでにリオ五輪サッカー男子代表のグループリーグ敗退が決まった後、率直な心境を鈴木に聞いたところ、賞賛する言葉が返ってきた。

 「全体的なクオリティの差はありますよ。判断やミスが少ないこと、しっかり試合に入れているし、相手がやり方を変えてきても対応できているから、チャンスの場でもいいプレーに繋がっています。一言で言えばメンタルが強いですね」

 五輪代表選手と自身の差をこう話し、どの試合でも安定したパフォーマンスを出すためのメンタルを自身の課題に挙げる。その上で「でも自分も負けてはいないと思っている」と強気に答えていた。

 残念ながら五輪代表として世界の舞台に立つことが無かった鈴木。だが、彼の目はすでに先の目標へと向いている。

 「高い目標は持ってなんぼだと思うし、次の東京五輪のオーバーエイジだってありますよ。そのためにはやっぱり自分がJ1に居なきゃいけないし、となるとこのチームを強くしてJ1にいかなきゃいけない。そのためにはまずは1勝しなきゃいけないし、だったらやっぱり目の前の練習をどれだけやれるかになるんですよね。そこからやっていかないと」
今の練習でのパフォーマンスにもまだまだ満足できていない。そう貪欲に話していた。

 結果を出せず、舞台に立てなかった4年間を取り戻すのはこれから。夢の先端は目の前の練習にあり、その先が目指す舞台へと繋がっている。
 鈴木雄斗は新しい未来に向けて再び走りだした。

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