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モンテディオ山形
モンテディオ山形
2
[ 試合終了 ]
0 前半 0
2 後半 2
2
  • 58分 オウンゴール
  • 90+4分 有田 稜
  • 51分 グレイソン
  • 73分 田中 雄大
AWAY
ファジアーノ岡山
ファジアーノ岡山

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太
DF 4 西村 慧祐
DF 15 川井 歩
DF 83 菊地 脩太 60'
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大 80'
MF 25 國分 伸太郎 69'
FW 14 坂本 亘基 69'
FW 36 高橋 潤哉 80'
FW 42 イサカ ゼイン

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 6 山田 拓巳 60'
MF 10 氣田 亮真 69'
MF 18 南 秀仁 80'
MF 37 杉山 直宏
FW 9 有田 稜 80'
FW 41 後藤 優介 69'

監督

渡邉 晋
ファジアーノ岡山

スターティングメンバー

GK 49 スベンド ブローダーセン
DF 4 阿部 海大
DF 15 本山 遥
DF 18 田上 大地
MF 6 輪笠 祐士 65'
MF 17 末吉 塁
MF 24 藤田 息吹
MF 88 柳 貴博 90'
FW 9 グレイソン 76'
FW 19 岩渕 弘人 90'
FW 27 木村 太哉 65'

控えメンバー

GK 1 堀田 大暉
DF 5 柳 育崇 90'
MF 10 田中 雄大 65'
MF 16 河野 諒祐
MF 29 齋藤 恵太 90'
MF 44 仙波 大志 65'
FW 99 ルカオ 76'

監督

木山 隆之

スタッツ

90 45 total   total 45 90
8 3 11 FK 15 7 8
0 7 7 CK 5 3 2
0 0 0 PK 0 0 0
6 5 11 シュート 16 10 6
1 0 1 オフサイド 2 1 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    22.9℃
  • 湿度
    26%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    10,684人
  • 主審
    窪田 陽輔
  • 副審
    道山 悟至、金次 雄之介
  • 第四の審判
    清水 拓

監督コメント

■総括:

ゴールデンウィークの非常に天気が良く、暖かくなってきた日差しの中で一万人を超えるサポーターに集まっていただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。中継先からもたくさんのエネルギーを我々に届けてくれた方がいらっしゃったと思います。ありがとうございました。
残念ながら勝点3、勝利、喜び、歓喜といったものを届けることができず、非常に悔しく思っています。
ただ、ゲームの流れを見ると、先に先制される難しい状況から粘り強く勝点1を取ったというものは、我々にとってベストな結果ではありませんが、しっかりと負けないというところを姿として示せました。
そこをポジティブに捉える面と、もっともっとやらなければいけないものをしっかりと見つめ直して修正していく部分と、その両面を持って残りのゲームに向かっていきたいと思います。
本当に粘り強く、最後まで諦めない姿を見せた選手たちを誇りに思います。

 

■質疑応答:

Q:攻撃の形として非常に縦に通すパスや背後を狙ったパスがあり、狙いを共有して進められたと思いますがいかがでしょうか。

 

A:序盤は岡山さんがどういったプレスでくるかというものを少し見る時間の中で、岡山さんにボールを握られたり、あるいは我々のボックスの中に入られたりするシーンがいくつかあったと思います。
実際シュートも打たれていますし、ちょっと落ち着きのない時間を過ごしてしまったなと感じています。ただ、岡山さんの出方を見た先に最前線で3対3の状況がずっと続いていたので、そこをしっかりとシンプルに探せるようになったこと。ハーフタイムも含めてそこをしっかりと、またみんなで共有をしたこと。
もしかしたら大味な展開と見られるかもしれませんけれども、我々にとって狙いたいものは背後なので、別に100本パスを通してから背後を取るわけでもなく、一本のパスで背後を通せるんだったら、それに越したことはない。
実際、それを通すことを武器としている選手と、飛び出すのを武器としている選手がいるので、そういった部分ではアイデアの共有はしっかりできていたゲームだったと思っています。

 

 

Q:同点に追いついた2点目ですけれども、相手がブロックで構えている中で取りきったことについて評価をお願いします。

 

A:相手の5枚の守備を崩そうと思えば、我々がいかに人数をかけられるか、それもカウンターを受けない形で。そういったものはトレーニングあるいは前回の徳島戦の反省も含めて、ミーティング等々でも確認してきました。
もちろんあれがロスタイムだから捨て身なの?と言われてしまえばそれまでなんですけど、しっかりとしたロジックがある中で攻撃を仕掛けて、最後崩しきったというものは評価できると思います。
その前に右サイドを突破してゴール前で(川井)歩がシュートを打ったシーン。あそこの方が形としては我々が普段からトレーニングをしていて、いわゆる再現性のある形だったと思うので、もっともっと数を増やしていければと思います。
最後の得点を奪ったシーンも闇雲にクロスを上げるだけではなくて、相手を揺さぶった先にああいう形を作れました。それは一つ評価できる点かなと感じています。

 

 

Q:菊地脩太選手が右サイドバックで移籍後初先発しました。元々センターバックの選手ですが、今日は右で起用した判断と、プレーの評価をお願いします。

 

A:元々彼を獲得する段階で、右サイドバックでも使うことを考えているというものは伝えていました。もちろん、我々の攻撃時のオーガナイズで、いわゆる可変って言うんですか?そういうような形になれば、別にサイドバックのようなポジションでもないし、それこそクマ(熊本雄太)がやっていたようなものも期待できるだろうというところ。それは彼自身も挑戦すると言ってくれていたので、今日の起用に至りました。
実際、ゲームになると攻守両面においてアジャストするまでちょっと時間がかかったと思います。でもやっていく中で、どのスペースが空いているのかというものは見えたと思いますし、実際見えているんだけども、体力的な部分で思い切ってランニングできなかったものも、もしかしたら感じられたかもしれません。
そういうものがあれば、また次やった時に彼の引き出しの一つとして持ちながらプレーできると思いますので、プレーの幅というものはきっと広がると思います。
ハーフタイムの時点で少し足に疲労がきていることを訴えていましたし、あの時間の交代になりましたけれども、もちろんもっともっとやれる選手だと思います。
ただ、そこには普段やり慣れていないポジションでやったというエクスキューズもあるので、しっかり彼と映像等々を振り返りながら、彼の成長の手助けができればなと感じています。

 

 

Q:決勝ゴールを決めた有田稜選手は移籍後初ゴールとなりました。一時期メンバーから外れる時期もあった中で、コンディションを上げて結果を出したということについて、渡邉監督から有田選手にどのような働きかけをしたのか聞かせてください。

 

A:キャンプの最初の頃、彼がものすごく真面目な選手なので、まずはチームのやり方を理解しようとして、多分頭がパンクになるぐらい、いろいろな映像を見たり、選手とコミュニケーションを取ったり、あるいは私だけでなくコーチの助言や手助けもありながら、いろんなことを吸収しようという姿勢がありました。
実際それによって彼の動きが止まってしまったり、考えすぎて足が止まってしまったり、というものも見られたんですけれども、学ぼうとする意欲のある若者を止めることは、大人としてやってはいけないことだと思いますので、そこはバランスを見ながらここまで歩んできたつもりです。
小さい怪我が相次いだりしていて、そもそもフィジカルのコンディションが整わなかった時期もありました。ただ、頭の中が徐々にクリアになった部分と、あるいは僕は一度言ったんですけども、「考えすぎるな」と。別に私が求めているプレーをする必要はない。要は、彼はストライカーなので、「点を取れる場所にいてください」と。
そこから全てを逆算しようという話をしている中で、この間、ホームゲームの後の練習試合でも点を取りましたし、そもそも彼が持っているいわゆる嗅覚みたいなものが蘇ってきたんだろうなとは感じていました。
実際公式戦でああやって貴重な同点ゴールを決めたということで、彼ももしかしたらホッとしたでしょうし、これから爆発してくれることを期待したいと思います。

 

 

Q:今日は2失点とも右サイドを崩されたあとクロスからの2次攻撃の形でした。現時点でどう見ていらっしゃいますか?

 

A:1失点目で言うと、もちろんクロスを上げられたシチュエーションもそうですけど、実際は競り合ったところで我々のクロス対応という部分では、相手よりも先にボールに触ることが最大の原則、優先順位の一番上にあるものなので、そこの競り合いで結果的に相手の足元にこぼれてしまったというものは大いに反省しなければいけない点だと思います。
そのブレイクされたところは、しっかり映像を見て振り返りたいので、ここで曖昧なことはちょっと申し上げたくないので、コメントは控えさせてください。
ただ、最後の際というところは上げさせたくないものを上げられたとしても、シュートを打たれなければ我々は失点しないので、最初の競り合いの部分、その次のボールへの反応、そういったところは我々が後手を踏んでしまったのかなと感じています。
2失点目に関して言うと、おそらく我々の失ったところからスペースを空けたところにランニングされて、クロスを上げられたと記憶しています。
その記憶が正しければ、まずはその失い方というところも我々は気をつけなければいけないし、仮に失われたとしても、先ほど申し上げたように、今度は上げさせないような対応が必要。今度上げられたとしても、ボールにアタックに行くオーガナイズと行動が必要。そういったところはもう一回しっかりと見つめ直したいと思います。
いずれにせよ、我々の守備の原則から外れてしまえばやられてしまうので、そこはしっかりともう一回映像も含めて見直したいなと思っています。

選手コメント

No.83 菊地 脩太 選手

No.83 菊地 脩太 選手

Q:山形で初スタメンの試合になりましたが、試合の感想をお願いします。

 

A:結果的に勝てなかったというのは悔しいですし、自分としてももう少しやれたなと思うので、少し悔しい思いが残っています。

 

 

Q:どんな準備をして臨みましたか?

 

A:あまり慣れてないポジションなので、練習から監督といろいろ話したりして、自分のやるべきことをイメージしてきました。

 

 

Q:慣れてないポジションとのことですが、右サイドバックの経験は?

 

A:練習試合とか練習の中では何度かありましたけど、公式戦では初めてやりました。

 

 

Q:どんな指示を受けていましたか?

 

A:スライドのところだったり、逆サイドにボールがあるときに中に入ってプレーすることだったり、自分がやることを明確にしてくれるようなことは言ってくれていました。

 

 

Q:今後、どんなプレーでチームに貢献していきたいですか?

 

A:チームを勝たせたいですし、そのために走って闘うところというのは力をつけないといけないなと思うので、チームに貢献できるように頑張りたいと思います。

 

 

Q:連戦はまだ続きます。次節に向けて意気込みをお願いします。

 

A:中2日というなかなか厳しい日程ではありますけど、チーム全体で、全員で勝利をつかみにいきたいですし、次の試合は本当に大事になると思うので、ここから波に乗れるように、試合に向けていい準備をしたいなと思います。

 

 

Q:今後、またサイドバックでの起用もあるかもしれませんが、サイドバックで自分としてもう少し改善していきたいところはありますか?

 

A:今日はスライドが少し遅れたり、内側を気にし過ぎで外に出られなかったりする部分もありましたし、ボールを失う回数も少し多かったので、そこは反省点として次につなげたいなと思います。

 

 

Q:加入して間もないですが、連係の部分、コミュニケーションの部分で慣れてきたところはありますか?

 

A:コミュニケーションは少しずつ取れていますけど、連係の部分はまだまだだと正直思っているので、自分の特徴もそうですけど、仲間の特徴も自分が早く覚えられるようにしたいと思います。

 

 

Q:渡邉監督が会見の中で、ピッチに立ったことでスペースがより見えたんじゃないかとか、引き出しも増えてきたんじゃないかという話をされていましたが、実際、ピッチに立った部分で見えていたところではどうでしたか?

 

A:やっぱり練習とは全然違いますし、このスタジアムの雰囲気もそうですけど、このピッチに立たないとわからないことは多かったですし、自分の中で課題をしっかり直せるようにしたいなと思います。

 

 

Q:実際、スペースの見え方は違いましたか?

 

A:練習のときに見えなかったスペースが見えたりしましたし、意外と守備の選手が来るのが早かったりしたので、そこはいろんな部分を見ることができました。

 

 

Q:次にどう生かしていきたいか、ひと言お願いします。

 

A:その課題を改善していくというのは、これからのことを考えると大事だと思うので、その課題にも向き合いながら、しっかり自分としてレベルアップできればと思います。

 

 

Q:初めての公式戦でしたが、山形のサポーターの応援はいかがでしたか?

 

A:試合中も聞こえましたけど、個人的に、ここでこんなに応援してくれているので頑張らなきゃなと思いました。

選手コメント

No.9 有田 稜 選手

No.9 有田 稜 選手

Q:大きな同点ゴールでしたが、振り返っての感想をお願いします。

 

A:練習でもやっていた形で、(川井)歩からすごくいいボールが入ったので、合わせるだけだったと思います。クマくん(熊本雄太)が上がっているのもあって中の枚数が多くて、自分のマークが1対1だったので、そこでは強さを見せるというのが自分の武器なので、そこで競り勝つことができました。

 

 

Q:交代してピッチに立つまで、準備していたことはありますか?

 

A:失点シーンは見られなかったんですけど、1-2で負けている状況で、絶対に点を決めて、勝ちたかったです。最低限の勝点1を手にすることはできたので。決して満足はしてないですけど、最低限はできたかなと思います。

 

 

Q:今後、どんなプレーでチームに貢献していきたいですか?

 

A:一番は点を取ることしか考えてないですし、チームを勝たせられる選手にならないといけないので、もっと頑張っていきたいと思います。

 

 

Q:山口戦に向けて、意気込みをお願いします。

 

A:3連戦最後なので、ここ2試合勝っていないので絶対に勝たなきゃいけないですし、自分にとって山口は地元が近く、家族もたぶん来てくれるので、より一層、親の前で点決めたいですし、山形のサポーターにもっとよろこんでもらうために、点を取って山口に勝ってきたいなと思います。

 

 

Q:今日は1万人を超えましたが、サポーターの力を感じたものはありますか?

 

A:熱いものを感じました。でもけっしてサポーターは満足してないと思いますし、選手も誰ひとり、この結果に満足してないです。ああやって喜んでくれましたし、自分の中では本当に大きな1点でしたが、素直にめちゃくちゃ喜べないというか、勝ち切れなかったので、「決して満足してないよ」というのは伝えたいです。

 

 

Q:渡邉監督が会見で、有田選手はインプットし過ぎて考え過ぎている部分があるのではないか。それが少しずつ動きがストライカーとしてシンプルになってきたのではないか、という話をしていましたが、そういう感覚は自分の中でありますか?

 

A:ありますね。山形に来て、いろんなことを教えてもらって、自分自身、すごく成長したと思いますし、できることが増えたので、「サッカー楽しい」ということは監督にも伝えて、いろいろ学ばせてもらっています。でも、その中で監督からも「考え過ぎてない?」って言われていたので、「何も考えず、ゴールだけ取って来い」というのは最近言われることだったので、今日もそれだけしか考えてなかったです。

 

 

Q:頭の中もラクになりましたか?

 

A:そうですね、ゴール前の点取れる場所にいるというのは、点取るストライカーの仕事なので、そこを意識して今日は臨みました。

 

 

Q:加入後の初ゴールということで、気持ち的にラクになったのか、次もう1点行くというスイッチが入ったのか、どんな感じですか?

 

A:ラクになったと言えばラクになりました。久々のゴールだったので、自分自身、1点取れば何かが変わると思っていましたし、波に乗っていけるタイプだと思うので、この1点はすごく大きいと思っています。

 

 

Q:あらためて、次に向けての意気込みを聞かせてください。

 

A:次、絶対勝って山形に帰ってきたいと思います。

 

 

Q:先日のいわてとの練習試合でも得点を決めていますが、自身につながったところがありましたか?

 

A:練習試合でああやって結果残していたので、メンバーに入るチャンスをもらえたと思います。サブにも入れないときこそ、いま思うといろんな選手がいますし、本当に死ぬ気で頑張っています。そこで結果残せばチャンスをもらえるので、もっともっと点を取っていかないとすぐ代わると思うので、もっともっと点を取りたいなと思います。

戦評

ゴールデンウィーク3連戦の2戦目、モンテディオ山形はホームで3位・ファジアーノ岡山と対戦。2度のリードを許すも土壇場で同点に追いつき、勝点1を獲得した。

 

スタメンは前節から3人を変更。新加入の20歳・菊地脩太が、右サイドバックで先発起用。また、髙江麗央が3試合ぶりに、坂本亘基が4試合ぶりに先発入りした。
一方、木山隆之監督率いる岡山のスタメンには、過去、山形に在籍していた藤田息吹や柳貴博、末吉塁が名を連ねた。

 

1万人を超える観衆が詰めかけた一戦、立ち上がりは岡山の鋭いサイド攻撃や、ハイプレスに苦しんだ。開始早々、サイドからのクロスを山形のGK・後藤雅明が弾き、そこから藤田、輪笠祐士が立て続けにシュート。その直後には、柳貴のアーリークロスを岩渕弘人が収めてフィニッシュ。更に6分、クロスを受けた木村太哉がヒールで落とし、輪笠がシュートとピンチが続いたが、後藤雅のセーブなどで凌ぐ。

 

自陣でのプレーが続く中で14分、イサカゼインから横パスを受けた小西雄大がくさびのパスを入れ、高橋潤哉に繋がるもシュートは打てなかった。山形は、岡山の守備ブロックが整う前にカウンターアタックを狙おうと試みるも、決定機までは至らず。

 

前半の20分台は互いにスローインからチャンスが訪れる。22分は山形。スローインのボールを高橋が頭で落とし、イサカが反応もシュートは枠に飛ばなかった。28分は岡山。左サイドで細かくパスを繋ぎ、最後は岩渕がシュートを放ったが、後藤雅の正面だった。

 

その後は、岡山が向かい風の影響を受け、立ち上がりのような押し込む展開を作れず、逆に山形がボールを保持して攻撃の機会が増えるようになる。29分、右からのクロスが流れたところを川井歩が拾い、坂本亘との連携からシュートを放つが僅かに枠を外れた。直後には、髙江が裏へ浮き球のパスを送ると、國分伸太郎に通って決定機を迎えたが、藤田のスライディングブロックに阻まれた。

 

前半の終盤、山形はCKのチャンスを多く迎えたが、岡山の堅い守備に阻まれてゴールには繋がらず、スコアレスのまま後半へと突入する。

 

後半に入り51分、岡山が隙を突いた攻撃で先制に成功する。藤田がサイドの裏を突いたパスを供給、木村へと繋がる。木村のクロスボールが競り合った岩渕の折り返しで高々と上がると、グレイソンがボレーシュートを放ち、ネットを揺らした。

 

先制を許した山形だったが58分、前半から続けていたサイドの裏を突く攻撃で同点に追いつく。西村慧祐のロングフィードを坂本亘が収め、鋭いクロス。これが相手DFのオウンゴールを誘った。

 

60分、山形は菊地に代えて山田拓巳を投入する。
その3分後、パスミスから岡山にショートカウンターを許したが、岩渕のシュートは後藤雅の正面だった。

 

タイスコアになって以降、マッチアップが激しさを増す中、69分に山形は2枚替え。國分と坂本亘を下げて後藤優介、氣田亮真を投入する。
逆転を目指し、交代策を打ったが73分、再び勝ち越しを許す。末吉のクロスのクリアボールを逆サイドで柳貴が拾ってシュート性のパス。田中雄大に収められるとシュートを流し込まれた。
再び追いかける状況となった山形は78分、髙江の低いクロスを後藤優がダイビングヘッドで合わせたが、岡山のGK・スベンド・ブローダーセンに止められた。その2分後、山形は高橋と小西に代えて有田稜、南秀仁を投入し交代カードを使い切る。

 

86分、山田のフィードを後藤優が収めてクロス、フリーの川井が合わせたが決定機をモノに出来ず。その3分後には、髙江が中央突破から浮き球のパス、後藤優がボレーシュートを狙ったが上手くミートしなかった。

 

アディショナルタイムに入り、ブロックを敷いてゴール前を固める岡山に対して山形が押し込む中、迎えた90分+4、山形がそのブロックをこじ開ける。1度失ったボールをイサカが奪い返して横パス。後藤優のシュートは阻まれたが、流れたボールを川井が拾ってクロス。これを有田が頭で合わせて再び同点に追いついた。

 

同点後、岡山は田中、山形はイサカが決定機を迎えたが、いずれもGKの好セーブにより勝ち越しとはならず、試合は引き分けに終わった。山形はホーム戦の連勝が3でストップした。

 

次節は今節から中2日の6日(月・祝)、アウェイでレノファ山口FCと対戦する。