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ファイナルサードの質を高め、今節こそゴールを!そして勝利を!

ホームでサガン鳥栖から今季4勝目を挙げたのは第8節。10月に入って以降は4試合で勝点1しか積めていない状況。さらに、無得点も3試合続いている。

0-2で敗れた前節・北海道コンサドーレ札幌戦も、このところ取り組んでいる相手ゴール前に人数をかけるシーンは、これまで以上に増えている。ただし、そこから崩しきり、ゴールネットを揺らすまでには至っていない。フィニッシュの精度、ラストパスの精度、出し手と受け手のタイミングも人数が多い分、より難易度は上がる。その壁を破るために、中3日という短い時間で擦り合わせを続けている。

「ファイナルサードに入ってから、もっとアクションを増やさなきゃいけないかなというのは感じました」。横内昭展監督は、ここからゴールに結びつけるための狙いを語る。

「もう一つ深いところを取りにいきたいと思っています。もちろんスペースがない状況も多いんですけど、それでも、アクションを起こして深いところをもう一つ取りにいく。それでもう一つラインが下がると、ゴールの近いところのバイタルエリアを使えるようにもなると思うので、もう一つ深いアクションというのはもう少し増やしていきたいと思います」

テゲバジャーロ宮崎は2025シーズンのJ3で4位に入り、プレーオフから初のJ2昇格を決めた。過去には石﨑信弘監督、内藤就行監督などモンテディオにゆかりのある監督が指揮を執り、モンテディオでプレーした選手が在籍もしていた。現在は安部崇士が期限付き移籍でプレーしている。

J2初挑戦の今シーズンは、12試合で勝点17。混戦ながら8位に着けている。開幕5試合は2分3敗と勝利がなかったが、その後は7試合負けなし。3連勝のあと、1-1が3試合続いたが、前節・ブラウブリッツ秋田戦は2-1で4試合ぶりに勝利した。秋田戦も先制したものの、85分に追いつかれ、また1-1のドローかと思われたアディショナルタイムにPKを獲得。これを奥村晃司が決め、際どく勝ち切った。1-1のドローの相手が大宮アルディージャやカターレ富山など上位チームであることからも、自力のあるチームであることは明白だ。

1トップ・橋本啓吾が強力なターゲット。シンプルに蹴ったボールを橋本が収め、奥村や村越凱光などの2列目が追い越したり、近くで絡んだりしながらシュートチャンスを作っていく。クロス数がJ2で最多ということも特徴となっている。自陣ではビルドアップも巧みで、横内監督は「相手を見て選択を変えてきているチームでもあるのかなと。意図的に食いつかせてやっているときもあるし、来なかったらストンと付けたり、本当にうまいチーム」と警戒する。

ホームでもアウェイでも、目の前の相手に勝つことが基本だが、特にホームで3勝4敗と負けが先行する状況は終わらせなければならない。この困難な状況でもともに戦ってくれるサポーターのためにも、今節は勝利を必ずつかみ取る。

INTERVIEW選手インタビュー

  • DF No.5 杉井 颯 選手

    INTERVIEW
    宮崎とは、鹿児島のときは練習試合含めても結構やりましたし、百年構想リーグでもやっているし、オールスターでもわりとスタメン組は全員いたので、選手の特徴は全員わかるぐらいな感じなので、やっぱ負けたくない。 鹿児島とはダービーだったので、そういうところでも負けたくないなとは思いますね。 ボランチのところだったり、センターバックだったり、キーパーが新しくなった人もいますけど、基本的なものは何も変わらず、一人ひとり頑張れるし、闘えるし、というのは何も変わってないかなとは思います。

    (チャンスクリエイトなど、多くのスタッツでチーム1位)そういうポジションだと思いますし、攻撃も守備も求められていると思います。ヨコさん(横内昭展監督)からも「どんどんボックス入っていっていいよ」というのも言われているし、ただそれはもう条件としては絶対戻れるっていう。でも、「お前は戻れるんだからどんどん行け」っていうのを言われているので、そこはやらないと相手も困らないし、もっと無駄なランニングじゃないけど、誰かが囮になるっていうことはすごく必要になると思っているし、そこは自分の強みでもあると思うので、もっともっと出していきたいなと思います。
    INTERVIEW
  • MF No.20 吉尾 海夏 選手

    INTERVIEW
    (前節・札幌戦について)前半、シュートチャンスもあったし、前から守備して、奪ってゴールまで行くシーンもあったなかで、そういう自分たちの流れが来ているときに先制点を取れなかったら、ああいう難しいゲームになるなと思います。

    攻撃では最後のところでちょっと迷いがあるというか。相手ゴール付近でボールを持ったときに、みんなが足元に動きに来て、動きが足りなくて。で、相手にずっと前で見られているっていう状態があったので、相手からしたら、まあ怖さはなかったかなと思います。

    宮崎戦はしっかり自分たちの時間を長くして、前にアクションを増やすというのが大事かなと思っています。ボランチに求められていることは多いと思うんですけど、そこでボランチの選手が相手のボランチを上回れたら自分たちのゲームになると思うので、まあそこは粘り強くやりたいなと思います。
    INTERVIEW

KEY PLAYER キープレイヤー

森岡 陸 選手

ポジション DF
身長 181cm
体重 71kg
生年月日 1998/11/20
出身地 静岡
前所属 ジュビロ磐田

YANAGIMACHI Kaiyo

藤枝戦の前半終了前、自ら倒れ込み、そのまま担架で運ばれ交代となった。新加入ながら、GK佐藤瑠星、杉井颯、中村亮太朗とともに続けてきた2026/27シーズンのフルタイム出場が途切れた瞬間だった。

磐田市出身で、ジュビロ磐田のアカデミー育ち。法政大学を経由したあとも磐田のトップチームでプレーし続けてきたが、いまはそのチームを離れてプレーしている。覚悟の強さは、言うまでもない。

「たんぽぽ」「ブロッコリー」というニックネームが表す髪型にも、ほんわかした笑顔にも、抜群の癒し効果がある。ただ、ピッチに入れば屈強なファイターだ。細身ながら、関節の柔らかさと強さを生かして密着戦に引き込み、マジックでも見せるかのように、いつの間にかボールを絡めとっている。

その身体の柔らかさが生み出す“しなり”は、メンタル面にも見て取れる。強風に打たれる柳のように、困難に見舞われてもけっして折れることなく、いま何ができるかをしたたかに模索し続けている。

勝利が遠ざかっている現在のチーム内でも、コミュニケーションを取ることで率先して解決策を探っている。練習のメニューの合間、試合中、前半が終わり、ベンチに引き上げてくる途中、試合後のあいさつで場内を回りながら…。森岡陸は常に誰かと会話をし、わずかずつでも見える隙間を埋めようと努めている。そうしたコミュニケーションをする空気は、チームの文化になりつつある。

「(土居)聖真くんからも、『お前が来てから、すごくみんながしゃべるようになった』と言ってもらったりしています。そこはすごくうれしいことではありますけど、僕はまだまだ足りないと思っています。僕も意見を言いますし、もっと全員が話せるようなチームになっていけたらと思います」

敗戦後のミックスゾーンでも、メディアに求められれば、自身が矢面に立ち、チームの現状を話している。前節・札幌戦の直後には、前線の選手たちにも注文をつけた。

「僕たちセンターバックは、フォワードに入れられることが一番嫌なので、(自分たちの攻撃でも)そこはミスしてもビビらず、全員が、特に前の選手が、コンビネーションをうまくやっていければ、自分たちの流れや得点につながるんじゃないかなと思っています。

いま、そこができていないと思うので、コーチとかからの声を待つんじゃなくて、選手のなかで変えていかなきゃいけない。コーチから言うのも限度があると思うので、そこはもっともっと選手間で話し合って、擦り合わせが必要なんじゃないかなと思います」

結局は、あきらめない者が勝つ。森岡はそれを身をもって証明しようとしている。

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MORIOKA Riku