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POINT of VIEW試合の見どころ

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ワクワクこそ勝利へのパワー!いざ、ホーム開幕戦!

10月23日に昨シーズンのホーム最終戦が行われてから約5ヶ月。
2月18日に今シーズン開幕を迎えてから約1ヶ月。
待ちに待ったホームゲームがNDソフトスタジアム山形で行われ、本当の意味でサッカーのある日常が戻ってくる。昨年までと違うのは、スタンドの全席で声出し応援が可能となったこと。チームはプレーで、サポーターは声で、エネルギーを交換しながら“YAMAGATA ICHIGAN”はさらに強固なものになる。

この試合を待ち遠しく思っていたのはサポーターだけではない。
「ホームで開幕を迎えることに非常にワクワクしています。前回、ここのスタジアムで試合をしたのは、昨年の第42節。ファンの皆さんと特別な瞬間を分かち合うことができたと思います。それ以来のホームゲームとなりますので、彼らが笑顔でよろこべるような戦いをしていきたいと思っています」(ピーター クラモフスキー監督)

記念すべきホーム開幕戦の相手は、現在J2の首位に立つFC町田ゼルビア。青森山田高校を率いて何度も全国制覇を成し遂げた名将・黒田剛監督が今季トップチーム監督に就任。同時に選手も大幅に入れ替わり、先発、リザーブメンバーにも多くの新加入選手が配置されている。開幕戦こそスコアレスドローに終わったが、その後は3連勝。4試合でわずか1失点と守備の堅さも特長だ。ロングボール、セカンドボール、カウンター、セットプレー、そしてそれらを機能させるためのハードワークにもこだわる相手だけに、タフな試合になることは避けられない。

モンテディオは2連敗でこの一戦を迎える。前節で敗れたあと、正田醤油スタジアムのスタンドに向かった選手たちに、サポーターからは「崖っぷちだぞ」「まだこんなもんじゃない」「次のホームで前向きにやっていこう」という言葉がかけられたという。その声を聞いた加藤大樹は「スタンドでかけてもらった言葉ひとつひとつが選手に響きました」と振り返り、こう続けた。
「この山形を応援してくれる人たちにいろんなパワーを僕たちが与えたいと思います。ホームで次勝って、また勢いに乗れるようにプレーしていくので、後押しお願いします」

そうした互いの思いが強ければ強いほど、それを勝利という形に昇華させることができるはずだ。行ぐぞ、山形!

INTERVIEW選手インタビュー

  • GK No.1 後藤 雅明選手

    INTERVIEW
    ホーム開幕戦、楽しみですね。今回の相手は首位の町田ということでやり甲斐のある試合だと思いますし、ホームでできることがすごい楽しみです。ホームで今年は全部勝ちたい、そういう場にしたいなというのは思っています。今節はその最初の試合なので、本当に大きな試合だなと思いますし、応援してくれる皆さんのためにも絶対勝ちたいなと思っています。

    アウェイでも多くのサポーターの皆さんが現地に駆けつけてくださって、そのパワーというのをピッチで感じています。ホームで毎回勝てるように、皆さんと一緒に頑張りたいと思います。

    昇格するためにチームを助けたいですし、チームとしても成長するために、僕自身も成長して毎試合いいパフォーマンスを出せるように日々頑張りたいと思います。
    INTERVIEW

KEY PLAYER キープレイヤー

南 秀仁選手

ポジション MF
身長 177cm
体重 71kg
生年月日 1993/5/5
出身地 神奈川
前所属 東京ヴェルディ

Dellatorre

昨年、3人のチームキャプテンのひとりに選ばれた。本人が「人生で初めて」というその様子に初々しさを感じていた人たちも、今年、山田拓巳とともに引き続き務めることになったキャプテンの姿には、昨年とはまったく違った頼もしさを感じているのではないか。プレーヤーとして、人として、南秀仁は円熟のときを迎えている。

2年連続で任命したピーター クラモフスキー監督は「彼は選手がついていこうとするようなメンタリティだったり、選手を引っ張っていってくれるようなリーダーシップを持っている。本当に秀仁がレジェンドとして長くこのクラブを引っ張っていってくれればいいと思っています」と大きな信頼と期待を寄せている。

チームキャプテン6年目となる山田拓巳も、「昨年1年というより、その前の数年でかなり大きく変わったなと感じていた」と17年に加入した南の変化をそばで見つめていた。
「昨年、キャプテンという立場を任されて、いろいろ考えながら常に過ごしていたと思います。そんななかで、あまりそういうのを外に見せず、ピッチに入れば淡々と変わらずチームのために汗かいてくれる。本当に大きく成長している選手の一人だと思います」

多くを語るタイプではなく、一見クールだが、あらゆるところに目配せをし、人知れず腐心もする。練習中ではコーチングスタッフやチームスタッフと話をする様子が、これまで以上に目に付くようになった。

チームに対する責任と覚悟は、この3年でプレーの幅を大きく広げてきたことにも表れている。20年には、それまでの攻撃的なポジションからボランチに転身。より守備のタスクや運動量が求められるポジションになったが、プレーする南は以前よりも楽しそうにプレーしているように見える。スコアに直結するポジションの選手と比べれば目立ちにくいが、ボールを受けるために何度も動き直しをしたり、フリーで入り込む相手選手に最後まで食らいついたり、チームを機能させるために必要な仕事を中盤の底で続けている。

「山くんと協力してチームが一つになり、いい方向へ進めるように自分らしくやっていきたいと思います」
今シーズンのキャプテン就任コメントで語ったことを、今日も実践している。

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Shuto Minami