MATCHDAY PROGRAM

POINT of VIEW試合の見どころ

画像

後半戦スタート! いい流れに乗り、歓喜のゴールを!

今節からシーズンは後半戦に入り、対戦は2巡目となる。前半戦に取り逃した勝点は戻ってこないが、ここから1試合ずつ結果を積み重ねることで、視界はよりはっきりと開けてくるはずだ。

モンテディオはリーグ戦では最近6試合でPKの1得点。得点力の課題は解消されていないが、ここ2試合は意図して攻撃の形を作り出し、ザスパ群馬戦では15本、大分トリニータ戦では17本と多くのシュートを打てるところまできた。3試合クリーンシートを続けるなか、あとは得点がなんとしても欲しいという状況で前半戦を終えたが、そこで迎えたのが天皇杯2回戦。J3のSC相模原に対してカウンターとセットプレー2発で前半だけで3得点し、3-2と勝利した。

「クリーンシートができなかったのは非常に残念でしたけれども、しっかりと勝ち切って天皇杯を次に進めた。それからしっかりと勝ち切って、次のリーグ戦に弾みをつけるような結果を得ることができた。それをしっかりと評価して、まずは週末の鹿児島戦に向けてしっかりと準備をしていきたいと思います」(渡邉晋監督)

天皇杯の結果もパワーとして加えながら、リーグ戦でも攻撃をゴールという形につなげなければならない。この先にはビッグマッチも控えているが、もっとも重要なのはいつでも目の前の一戦だ。今節の勝点3獲得に全力を尽くすのみ。

鹿児島ユナイテッドFCは8戦勝利なしでシーズン前半を終えている。無得点の3連敗のあと、第17節・藤枝MYFC戦では後半アディショナルタイムに追いつき1-1のドローと連敗は止めたが、クラブはここで監督交代を決断した。大島康明監督から引き継いだのは、8年ぶりの復帰となる浅野哲也監督。ここまで2試合の戦績は、ブラウブリッツ秋田と0-0、ファジアーノ岡山と1-1。まだ勝利には届いていないが、守備の再整備で球際の強さや切り替えの早さなども目立ち、非常に堅いチームに変わりつつある印象だ。岡山戦の1得点も守備から。ハイプレスが相手キーパーのパスミスにつながり、そのままゴールを奪っている。

大幅にターンオーバーした天皇杯2回戦でも、大分を相手に敗れはしたが手堅い試合で、1失点にとどめている。モンテディオの攻撃がリーグ戦でも開花するか、そしてこの先、順位を上げていけるか。それを測るにはまたとない相手と言えそうだ。

ホームで行われた前回対戦は第9節。前半、安部崇士のフィードからイサカのゴールで先制すると、その後は再三の追加点のチャンスを決めきれずにいたが、試合終了間際に途中出場の髙江麗央がカウンターからのゴールを決めきり、2-0で勝利した。あの試合のように、最後の笛が鳴るまで何度でもトライを続けたい。

KEY PLAYER キープレイヤー

西村 慧祐 選手

ポジション DF
身長 187cm
体重 81kg
生年月日 1998/2/19
出身地 千葉
前所属 大宮アルディージャ

Keisuke NISHIMURA

J STATSでは、モンテディオのボールの平均保持率は57.2%でリーグトップ。そのなかでプレーするセンターバックの西村慧祐も、パス総数と1試合平均のプレー数ではリーグトップ。言わば、J2でもっとも多忙な選手と言える。

パス数トップ10人のなかで、成功率87.5%もトップ。モンテディオは背後のスペースを突くことを得意としているため、相手チームが背後のスペースを消そうと相手のセンターバックまでプレッシャーをかけにこないケースが多い事情もある。プレッシャーがないなかでゴールキーパーや味方のディフェンダーとのパス交換が多くなり、パス数やパス成功率は当然高くなるが、右サイド高い位置の味方に届けたり、逆サイドへ飛ばしたり、その技術の高さに異論の余地はない。

たとえば、第18節・群馬戦の前半、後藤優介が背後へ抜け出し強烈なシュートをポストに当てたシーン。相手の背後を突き、なおかつ後藤優がスプリントで追いつく絶好のロングフィードは西村から送られている。このときは右足のキックだったが、左足でも同様に距離の長さと正確さが両立するフィードを送ることもできる。

今シーズンはアシストがひとつだけあるが、これは第2節・栃木戦の2点目。コーナーキックの流れでそのままゴール前に残り、右サイドから、イサカゼインのヘディングを引き出すピンポイントのクロスを送った。イサカまでの距離がやや近かったが、ていねいに合わせながらボールのスピードも保った絶妙のタッチだった。

チームは現在、3試合クリーンシートを継続中。そのなかで、相手のエースにも引けを取らない西村の存在は欠かせない。その一方で、チームがいまもっとも必要なものがゴールだ。ただ、攻撃がようやく機能してきたチームのなかで、西村にも追い風が吹いている。
「やっとセットプレーも多くなってきて、自分も『取りたいな』という欲も出てきているので、なんとか形にできればいいと思います。練習からも自分のところにボールが来る感覚があるので、あとは自分が決めるだけですし、タイミングよく、勢いを持って入れればいいかなと思います」

大宮での3シーズンでは毎年ゴールを決め、通算5得点を挙げているが、モンテディオにー加入後は、昨シーズン第10節の“幻のゴール”を除けばまだゼロだ。相手の厳しい警戒網をブッチギる待望の山形初ゴールへ、カウントダウンは始まっている。

4
Keisuke NISHIMURA