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鹿児島ユナイテッドFC
鹿児島ユナイテッドFC
0
[ 試合終了 ]
0 前半 2
0 後半 0
2
  • 15分 藤本 佳希
  • 35分 イサカ ゼイン
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

鹿児島ユナイテッドFC

スターティングメンバー

GK 16 山内 康太
DF 23 小島 凛士郎

77'

DF 26 川島 功奨
DF 29 岡崎 慎

46*'

MF 8 藤村 慶太
MF 15 井堀 二昭

84'

MF 20 圓道 将良
MF 36 米澤 令衣
FW 10 武 星弥
FW 13 近藤 慶一

60'

FW 73 田中 稔也

46*'

控えメンバー

GK 31 熊倉 匠
DF 3 杉井 颯

77'

DF 34 丸山 哲新
DF 44 青木 義孝
MF 7 千布 一輝

46*'

MF 14 吉尾 虹樹

46*'

FW 9 アンジェロッティ

60'

FW 11 福田 望久斗

84'

FW 92 ンドカ チャールス

監督

相馬 直樹
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 3 熊本 雄太
DF 6 山田 拓巳

90'

DF 15 川井 歩
DF 22 城和 隼颯
MF 9 高橋 潤哉

90'

MF 17 加藤 千尋
MF 20 吉尾 海夏

72'

FW 11 藤本 佳希

72'

FW 14 坂本 亘基

82'

FW 42 イサカ ゼイン

控えメンバー

GK 32 上林 大誠
DF 5 安部 崇士

90'

DF 13 野嶽 寛也

90'

DF 33 千葉 虎士
MF 10 氣田 亮真

82'

MF 21 田中 渉

72'

FW 23 大森 真吾
FW 55 堀金 峻明
FW 99 ベカ ミケルタゼ

72'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 6 12 FK 11 4 7
4 1 5 CK 5 1 4
0 0 0 PK 1 1 0
3 4 7 シュート 10 5 5
1 1 2 オフサイド 2 1 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    22.8℃
  • 湿度
    79%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    3,479人
  • 主審
    中井 敏博
  • 副審
    津野 洋平、高木 翔
  • 第四の審判
    緒方 孝浩

監督コメント

まずは遠い鹿児島まで来ていただいた100名近いサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。

それから、中継の先でもおそらく我々の勝利を信じて、いろんな思いやパワーを送ってくれたサポーターがいらっしゃると思います。皆さんの力で選手たちはたくましく動き続けることができました。本当にありがとうございました。

 

それから、今日のルヴァンカップの今治さんのホームゲームが開催されないという話を朝、耳にしました。我々は週末に今治さんのホームスタジアムでリーグ戦が予定されていますが、その開催可否も今のところわかりません。

そういうものを考えると、今日この鹿児島の素晴らしいスタジアムで平日にも関わらず3,000人以上の方々が集まっていただいて、その中で我々がプレーできた、フットボールをすることができたということを当たり前と思わずに、ときに当たり前と思えるような日常にしっかり感謝をしながらプレーすることが大事だと私自身は思っていました。

選手にはそんな話を戦前にはせずに、今、試合が終わった後にロッカーで伝えたんですけれども、おそらく日頃から私はこういう話を口酸っぱく選手に伝えているので、選手たちもそういう思いをしっかりとエネルギーやパワーに変えたからこそ、今日の2-0、クリーンシートの勝利に繋がったと思います。

フットボーラーとして何をするべきかを考える前に、1人の人間として正しい振る舞い、子供たちが憧れるような振る舞いをする中で、こういった素晴らしい環境の中でこれからもフットボールができることに感謝しつつ、またしっかりと次のゲームに向けて準備していきたいと思います。

 

 

--山形は開幕から3連敗、そして2連勝、前節クリーンシートを達成しましたが得点できませんでした。今日はリーグ戦ではありませんが、複数得点を挙げてクリーンシートを達成できました。右肩上がりにチームが仕上がってきていると思いますが、いかがでしょうか。

 

チームのバイオリズムはすごく大事です。コンペティションが違っても、おっしゃったように前節クリーンシートを公式戦でようやくできた中で、勝点1に留まりましたけれども、この勝点1、クリーンシートを意義のあるものにするには、次のゲームが大切ですよということを選手に伝えました。

中2日の短い時間でしたけれども、本当に限られた時間の中で、ほぼパーフェクトに近い準備ができたと思っています。

そういった選手1人ひとりの準備と、それぞれの献身性といいますか、それに加えてコーチングスタッフがこの短い時間で鹿児島さんをしっかりと分析して準備してくれた。それが今日の勝利に繋がったと思います。

おっしゃったようにメンバーも違いますし、リーグ戦の勝点には乗っかりませんが、ルヴァンカップはトーナメントであるということを考えれば、勝たなければ次戦う資格が得られません。そういったことを考えても、今日の勝利は本当に我々にとってとても大切なものだったと思います。

それをしっかりと成し遂げた選手を誇らしく思いますし、素晴らしい鹿児島さん相手に今日もクリーンシートをできたのも素晴らしかったと思います。

 

 

--試合開始早々の時間帯は鹿児島の方がチャンスを作り、ファーストシュートもコーナーも取りましたが、ある程度慣れてリズムを作った中で、山形は最初のコーナーキックのチャンスを点に結びつけました。2点目も同じで、鹿児島にもチャンスがあって決めきれずに、カウンターからPKがありました。一つのチャンスに対して決めきったクオリティの高さが2得点につながったと思いますが、いかがでしょうか。

 

おっしゃったように、前半最初に我々はボックスに侵入されて、しっかりとシュートも打たれて、コーナーキックも与えて、とてもまずい入りでした。

後半の入りも絶対それはないようにと送り出しましたが、同じように最初に足を振られました。そこはまだまだ我々に隙があると言わざるを得ないです。

おっしゃっているクオリティの違いだけでやっつけることができたとは思ってはいないですけれども、そういう隙を我々が与えないというものに関してはもっともっと高めなければいけません。

ただ、その最初にシュートを打たれたり、最初にコーナーキックを与えたりする中でも、あるいは終盤、鹿児島さんがヘディングさえちゃんと当てて、ゴールにボールを流し込めれば、1点取れたんじゃないかというシーンもあったと思いますが、そこは我々もちゃんと競っています。

そう考えると、もしかしたら隙は与えたけれども、しっかりと体を投げ出したり、あるいは一個のボールに対する執着を持っていたりというものが、クオリティという部分以外でも鹿児島さんを上回った要素なのかもしれないです。

それが今、我々が2試合連続クリーンシートでやれている最大の要因だと思っていますので、そういったところはしっかりと評価をしていければと思っています。

ただ、3-0、4-0にできるようなシーンもきっとありましたから、そういったところもしっかりと課題点として目を向けて、次のゲームに向かっていければと思います。

 

 

--後半は鹿児島もメンバーを入れ替えてきてシュートを打たれる場面もありましたが、キーパーのファインセーブもあり、体を張って最後の一歩までやらせなかった。こういったところは非常に今後のリーグ戦につながっていく要素だと考えてよろしいでしょうか。

 

おっしゃる通りです。それが今ここ数試合ずっと続けてできているので、我々は勝点を積み重ねられている最大の要因でもあります。

我々はそもそも攻撃的なフットボールで、あるいは攻撃で主導権を握って相手をやっつけようという思想のもとでゲームを進めていますから、これからその大きな看板をしっかりと輝かせたいと思います。

ただ、その看板を輝かせるためには、粘り強い守備だとか、全員守備だとか、最後のところで体を張る守備といったものが支えているのは間違いないので。

しっかりと我々の大きな看板を輝かせるために、蓮の葉っぱじゃないですけども、根っこで見えない部分でもしっかりと根を生やしていって、ときには汚い水かもしれないですけどそれを栄養に変えて、これからもっともっと輝かせられるようにしていければと思います。

選手コメント

No.11 藤本 佳希 選手

No.11 藤本 佳希 選手

--複数得点、クリーンシートという形で、非常にいい内容の勝利だったのかなと思いますが、ふり返っていかがですか?

 

(リーグ戦の徳島戦に続いて)また無失点で勝ち切れたことはよかったですし、もっと点を取るチャンスはもちろんありましたけど、2つ前半のうちに取って、勝ち切れたということが今日はすべてかなと思います。

 

 

--最初はピンチもあってシュートも打たれましたがそこを防ぎ、慣れてきて初めてつかんだCKのチャンスで藤本選手が決め切りました。ファーストチャンスを決め切ったという意味でも存在感が大きかったと思いますが、ふり返っていかがですか?

 

チームとして準備していたセットプレーの形で、みんながそれぞれ役割をこなしましたし、最後はこぼれてきたところに僕も走っていたので、蹴り込んだという感じです。

 

 

--90分間、攻守にハードに戦う姿が印象的でしたが、この試合に懸ける意気込みとしてはどんなものがありましたか?

 

もちろん、リーグが開幕して、試合に多く出る選手、なかなか絡めない選手といろいろ出てきてしまっているので、その悔しさというのを持っているメンバーが今日ここに多くいましたし、その悔しさというのをみんな隠さずにピッチで表現しようと思っていたので、それがよりチームとしての団結を生んで「勝つ」というところに全員のパワーを向けられたのは、よかったかなと思います。

 

 

--後半になるにつれてピンチになる場面もありましたが、最後の際の部分で山形の選手たちがしっかり防ぎ切ってクリーンシートができたと思いますが、いかがですか?

 

もちろん、粘り強く守るというのは自分たちの持ち味でもあるので、そこは誰ひとりサボることなく、要求してやっていましたし、細かいところをみんながこだわった結果の無失点かなと思います。

 

 

--いい形で今日、勝利を収めることができました。チームとしてもいい形で、右肩上がりで上がっていますが、今日の勝利を今後のリーグ戦や次のルヴァンカップにどんな形でつなげていきたいですか?

 

まだ始まったばかりなのでわからないことも多いですけども、失点が少なくなってきたりとか、勝ち切れたり、勝点を取れたりというのが増えているのは間違いないので、引き続き、継続しながらさらに上積みしていくという、その作業の繰り返しかなと思っています。

戦評

中2日でルヴァンカップ1stラウンド1回戦、鹿児島ユナイテッドFCとアウェイで対戦。前半に2ゴールを挙げ、後半は追加点がなかったが、2-0のクリーンシートで試合を終えた。昨シーズンは1回戦でカターレ富山に敗れたが、今回はしっかりと2回戦に進出した。

 

直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えた山形は、離脱者が多く人材が薄いボランチには加藤千尋と吉尾海夏を起用。ベンチにはリーグ戦・徳島戦に続いてベカ ミケルタゼ、今季初メンバー入りの大森真吾などが入った。ゲームキャプテンは、この試合で今季初先発・初出場となる川井歩が務めた。

 

立ち上がりは鹿児島ペース。スローインからシュートを許したり、右サイドからドリブルで突破されたり、CKではシュートまで持ち込まれるなど、押し込まれる時間が続いた。

 

山形はビルドアップに硬さと消極性があり、相手の2トップの前でボールを動かす時間が長かったが、13分頃からは坂本亘基から川井歩へ、城和隼颯からイサカゼインへと大きいサイドチェンジが出るようになり、徐々に押し込むと右からのCKを獲得。15分、キッカー・吉尾海夏がマイナス気味に蹴ったインスイングのボールをフリーの坂本がシュート。GKが弾いたボールをイサカが収め切れなかったが、こぼれ球を藤本佳希が押し込み、山形が先制した。

 

この先制点で山形はビルドアップがスムーズになり、ロングスローから加藤のボレーシュートや、それまでは見られなかった裏への動きも見られるようになった。33分には鹿児島のカウンターから、小島凛士郎にシュートを打たれるピンチもあったが、これが枠を逸れると、その直後、山形はイサカが縦に仕掛けてクロスを狙うと、相手はハンドの判定。このプレーで得たPKをイサカ自ら決め、リードを2点に広げた。

 

その後は一方的な山形ペース。坂本がカットインからのミドルシュートはGKの好セーブに阻まれたが、加藤のクロスから藤本のヘディングシュート、イサカが縦に仕掛けてシュートなど相手コートにボールを運び、多くのチャンスにつなげた。

 

2点ビハインドの鹿児島はハーフタイムに2人を交代。そのうちのひとり・吉尾虹樹がピッチに入ったことで、兄・海夏との兄弟対決が実現することになった。その鹿児島が入りの時間で上回る。47分、山形自陣からのスローインを奪われてショートカウンター。やや時間はかかったが、ボールをつないだ鹿児島は最後に吉尾虹が強烈なシュート。ここはGK長谷川洸が防いだ。

 

しかし、直後に山形も反撃。中央をドリブルで持ち運んだ藤本がシュートを狙う。ここは戻った藤村慶太に止められたが、直後のCKの流れから、坂本の山なりのクロスをワンバウンドで受けた加藤がワントラップから右足を振った。しかし、ここはGK山内康太が伸ばした左手に当てたことで、枠には当たったがゴールとはならなかった。直後のCKでもイサカのヘディングが防がれた。59分には右サイドで背後を取ったイサカがドリブルから切り返し、左足を振ったが、

 

逆に、そこからのカウンターで鹿児島が攻め込んだが、ワンツーから川島功奨が放ったシュートは長谷川がファインセーブでゴールを死守した。

 

試合が膠着してきた72分、山形が2枚代え。藤本、吉尾海に代えてベカ ミケルタゼ、昨季鹿児島でプレーした田中渉を投入。この時間には鹿児島にも疲労が見られ、山形のセンターバックまでプレッシャーに行けず、山形がボールを保持する時間が増えた。

 

77分のCKではショートコーナーからのクロスを熊本雄太が頭で合わせ、81分には川井のスルーパスを高橋潤哉がシュート。82分には坂本のグラウンダーのロスをイサカがポスト直撃のシュート。しかし、それでもゴールを割れなかった。

 

その後は90分をはさんで坂本から氣田亮真、山田拓巳・高橋から野嶽寛也・安部崇士にそれぞれ交代し、守備では5バックに移行。最後まで3点目を奪えなかったが、無失点のまま試合を終えた。

 

山形はこの大会の2回戦に進出を決めた。2回戦は4月9日、京都サンガF.C.と対戦する。