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カターレ富山
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AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

カターレ富山

スターティングメンバー

GK 1 田川 知樹
DF 2 吉田 新
DF 4 神山 京右
DF 26 鍋田 純志
DF 88 濱 託巳
MF 13 深澤 壯太

66'

MF 18 伊藤 拓巳

66'

MF 27 吉平 翼

66'

MF 48 植田 啓太
FW 10 松田 力

84'

FW 58 武 颯

76'

控えメンバー

GK 21 大久保 択生
DF 41 酒井 崇一
MF 14 浦 十藏

66'

MF 16 末木 裕也

84'

MF 22 椎名 伸志
MF 28 布施谷 翔
MF 32 溝口 駿

66'

MF 33 髙橋 馨希

66'

FW 9 碓井 聖生

76'

監督

小田切 道治
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 3 熊本 雄太

84'

DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大
MF 25 國分 伸太郎

73'

FW 2 吉田 泰授

46*'

FW 11 藤本 佳希

66'

FW 42 イサカ ゼイン
FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

66'

控えメンバー

GK 31 寺門 陸
DF 15 川井 歩

84'

DF 22 城和 隼颯
MF 14 坂本 亘基

46*'

MF 17 加藤 千尋
MF 20 吉尾 海夏
MF 88 土居 聖真

73'

FW 9 高橋 潤哉

66'

FW 55 堀金 峻明

66'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
7 6 13 FK 9 5 4
1 1 2 CK 7 3 4
0 0 0 PK 0 0 0
2 3 5 シュート 15 5 10
1 0 1 オフサイド 0 0 0

試合環境

  • 天候
    曇のち晴
  • 気温
    14.2℃
  • 湿度
    44%
  • ピッチ
    良芝
  • 入場者数
    4,803人
  • 主審
    椎野 大地
  • 副審
    松井 健太郎、小出 貴彦
  • 第四の審判
    小林 健太朗

監督コメント

山形からの道のりを考えると非常に長い時間の移動の中で、ここ富山のスタジアムまで来ていただいたたくさんのサポーターがいらっしゃったと思います。本当にありがとうございました。

それから中継の先からでも、いつも我々にパワーとエネルギーを届けてくれるサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。残念ながら今日も彼らに喜びや歓喜というものを届けることができませんでした。

非常に悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。負けから学ぶことはたくさんありますけれども、我々はもうそんなことを言っていられる状況ではないので、今日しっかりとしたフットボールを見せることができたと思います。チャンスもたくさん作りました。ヒヤッとする場面はほとんどなかったと思っています。

それでも勝点1しか取れないというものは、我々にとっては痛い引き分けとしか言うことができないので、その現実としっかりと向き合いたいと思います。

次のゲームに向けて何かポジティブなものを携えていくことができるのであれば、そのポジティブなものをしっかりと拾ってあげて、選手をより前向きに、勇気を持って次のゲームに臨んでいけるように。

短い時間ですけれども、しっかり準備して次のホームゲームに臨みたいと思います。

 

 

 

--メンバーの入れ替えに関しては選手のコンディションとも相談しながら決められたのでしょうか。

 

富山さんと違って、我々は中3日なので、大幅に変える必要はないかなと思っていました。

プラス我々はアウェイゲームが続きましたが、山形に帰らずに、そのまま隣の福井県で調整をさせてもらうという計らいもクラブがしてくれたので、そういうものを考えると、コンディションが整う選手はどんどん送り込みたいし、連戦の中での疲労が色濃くなっている選手は変えていこうというものは、メディカルスタッフとも相談しながら決めていきました。

あとは序盤から今日は3バックで臨んだので、そういったシステム変更とも併せて、選手の特徴がより発揮できるように、コンディションも含めてより選手が躍動できるようにというものを考えて選び抜いたスタメンの11人です。

 

 

--システム変更の効果という点ではどう感じられましたか?

 

攻撃の部分ではすごくたくさんチャンスを作り出せましたし、いいものがあったと思います。別にシステムを変えたからといって、攻撃で何か大きく我々の狙いが変わることはないですね。

取りたいスペースと送り込みたい人と場所というものは、何ら変わりがない中でやっていますから、これぐらいできるだろうとも思っていたし、逆にプレスで相手のプレスを困るようなときでも、逃げる場所がしっかり作れるという意味では今日はメリットがたくさんあったと思います。

ただ、守備のところでの繋がりを考えると、ハイプレスのところはいいですが、押し込まれたときにどうしても今までの距離感と違いますから、そこまで行けるのとか、そこは行かない方がいいんじゃないかといったところは、アジャストするのが難しかったと思います。

この辺りはしっかりとまたトレーニングを積んで、もっともっと隙のない守備を披露できるようにしていきたいと感じました。

 

 

--結果としてのクリーンシートは前向きに捉えられますか?

 

先ほど申し上げたように、次のゲームに向けて何かポジティブな要素を携えていくのであれば、今日のクリーンシートは一つのポジティブな要素だと思います。

ただ、今の我々は勝点3を取り続けていかないと目標にたどり着けないので、そういう部分としっかり向き合っていきましょうと。その二つは大事かなと感じています。

選手コメント

No.11 藤本 佳希 選手

No.11 藤本 佳希 選手

--どのような気持ちで臨まれましたか?

(リーグ戦)初先発とかは特に気にせず、ルヴァン(カップ)も先発で出ていたので、不安とかもなく、ただ、いまのチーム状況は2連敗していたので、そこを変えたいなと思っていた、という感じです。

 

--チャンスをたくさん作って無得点でしたが、内容的にはどうでしょうか?

あとは決めるだけというような試合にできたのは、今年はなかなかそういう試合がなかったと思うので、チームとしては一歩進めたかなとは思いますけど、ただ攻撃陣、僕含め反省しなきゃいけないゲームです。守備陣がゼロに抑えているということには感謝したいと思います。

 

--3-4-3にして、役割を託されて出ているように感じましたが、どうでしたか?

 

求められていることはわかっていますし、やりながら、どうチームの勝ちにつなげるか、ということは意識しましたけど、やり甲斐もありますし、楽しくやれはしました。

 

 

--守備でキーパーにあれだけ行くのは、富山が対戦したチームで初めてだったのですが、富山もやりにくそうにしていたように見えました。

 

行き方も、誰がキーパーに出ていくのかというのも微妙に変えながら、相手が嫌そうなことは試合の中で探りながらやりました。

 

 

--3-4-3に関しては違和感なく入っていけた感じですか?

 

今日ピッチに立った選手の特長が比較的出しやすいような、選手の個性とシステムがマッチしたようには感じます。ただ、それをどう使い分けるというのはこれからまたあると思うので、自分が与えられた役割で頑張りたいなと思います。

 

 

--攻撃面での評価はどうですか?

 

ボールを入れてくれさえすれば、チャンスにつなげられるとか、起点になれるというのは僕の特長だと思うので、多少ラフなボールでもどんどん入れてくれというのは要求していましたし、試合中から、ふだんだったら入ってこないようなタイミングでボールを差してくれていたりしたので、結果的にそれがつながって相手のペナまで進入するというのは、わりとできたんじゃないかなと思います。

 

 

--次は中3日で試合は続きますが、この連戦、チームとしてはどういうきっかけをつかみたいですか?

 

とにかく1個勝ちたいので、もうそこだけだと思うので、内容ももちろん大事ですけど、いまみんな勝ちが欲しい、勝ってそれが自信になると思うので、そこだけ意識したいなと思います。

選手コメント

No.4 西村 慧祐 選手

No.4 西村 慧祐 選手

--ゲームを終えてみての感想はどうですか?

 

悲観する内容ではなかったと思いますけど、僕たちは勝ちが欲しいですし、勝つために、いろんな手段を変えたり、それぞれのよさを出すために準備してきたので、勝てなかったことはすごく悔しいです。

 

 

--スタートから3-4-3にしてのゲームでしたが、出来としてはどうでしたか?

 

連戦で準備する期間も短かったですけど、ピッチ内のコミュニケーションもたくさんありましたし、それぞれが描いているものが一緒のものが描けているシーンは多かったかなあという印象はあります。

 

 

--できるという前提でやっていたわけですね。

 

そうですね。(前節)鳥栖戦の後半もいいシーンが何シーンかありましたし、あれを再現じゃないですけど、ある程度、自分たちが前に人数を増やした中でゴールに近づけるようなシーンをもっと増やせて、最後のクオリティが上がるとよかったかなと思います。

 

 

--結果的に無失点で終えているので、ここまで失点数も多かったのでひとつの成果かなとも取れますが、どうですか?

 

クリーンシートで終えられたことは、キーパーもトミー(トーマス・ヒュワード=ベル)に代わった試合だったので、ゼロで終えられたことはよかったです。ただ、自分たちも勝ちが欲しいので、全然満足できる結果ではないですし、勝つために、また次もいい準備をしたいと思います。

 

 

--相手のロングボールが多いという中で、どんな対応をしていましたか?

 

まずは蹴らせないぐらい前から圧力をかけたいというところのプレッシャーと、自分たちがあまりうまくハメられなかったときも、人数がいるので、慌てず対応しようというところで、うまくできたシーンも多かったと思いますし、そんなに決定的なピンチも多くなかったと思うので、全体的には守備の仕方は統一できたところがあったかなと思います。

 

 

--渡邉監督も話していましたが、昇格というところでは「勝たなければ」というところが求められるので、勝ちが来ないと焦ってくると思います。チームとしてもそこはより気持ちを前向きに保ち続けるのは大事なことかなと思いますが、そんなに下を向いているわけではないですもんね。

 

そうですね。でも、そうは言っていられないので、自分たちは2連敗からのこの引き分けですし、勝ちが欲しいところは変わりません。引き分けで内容がよければ満足という話ではまったくないので、悲観する内容ではないですが、何より勝ちにつなげていかないと僕たちが目指しているところには届かないので、こういうゲームを勝ち切れるように、うまくいかない中でも勝ち切れるようになればもっといいかなと思います。

 

 

--そこの危機感みたいなところはそれぞれが持っているのでしょうか?

 

もちろん、持たないといけないところです。

 

 

--試合は続きますが、何が大事になってきますか?

 

シンプルに、失点しないことと、自分たちが得点して勝ち切るところ。もうそこに尽きるかなと思いますね。

 

 

--連続先発ですが、プロで5連戦の経験はありますか?

 

あったと思いますね。コロナ渦の連戦のときも経験していますし、連戦でもそこまで疲労を溜めやすいタイプではないので、それぞれがいい準備をして毎試合挑むだけだなと思います。

 

 

--コンディション維持で心掛けていることはありますか?

 

休養と食事のところは心掛けています。

 

 

--次も行ける、と。

 

もちろんです。それぞれがそういう準備をする必要があると思いますし、この5連戦、いい相手と対戦できるので、いい結果を得られるように、毎試合毎試合、目の前の結果に向かっていい準備をしたいと思います。

 

 

--福井での練習はしっかりできましたか? イレギュラーな感じではなかったですか?

 

そうですね。連戦で準備期間も短く、試合が明けてから数日というのもあったので、それほどみっちり練習はできなかったですけど、与えられた環境でそれぞれがいい準備をできたかなと思います。

戦評

連敗を止めたい13位・モンテディオ山形は、勝点12で並ぶ14位・カターレ富山と前節に続くアウェイゲームを戦い、連敗ストップとなったものの、決定機を複数作りながら無得点となり、ドローで勝点1という結果に終わった。

鳥栖から福井へ移動して練習を行い、そこから富山に乗り込んで今節の試合を迎えた山形。先発メンバーは鳥栖戦から大幅な入れ替えを行い、中でも小西雄大、吉田泰授は今季公式戦初出場となった。また、フォーメーションもこれまでの4-2-1-3から3-4-2-1に変更。シャドーのポジションには國分伸太郎とディサロ燦シルヴァーノが入り、土居聖真はベンチスタートとなった。

 

試合前の気温が14.2℃、強風もあって肌寒い天候の中で行われたゲーム。立ち上がりは富山にプレスを外されて前進を許したり、ロングボールを前線へ通されたりして攻勢をかけられたが6分、髙江麗央のクロスをディサロが頭で合わせてシュート。11分には、國分のプレスが効いて相手GKのロングキックを中盤の位置でカットし、その流れからイサカゼインが中へ切り込んでフィニッシュというシーンを作った。

 

中盤での球際の攻防が激しさを増す中で20分、山形に決定機。熊本雄太からの縦パスをディサロがライン間で受け、藤本佳希へ。藤本の落としを小西が受けてアーリークロス、飛び込んだ國分がボレーで合わせたが富山GK・田川知樹の好セーブに阻まれた。さらにこぼれ球には吉田泰授が反応したが詰められなかった。20分以降、山形はCBやボランチからのサイドチェンジで富山を揺さぶり、そこから吉田泰授やイサカのスピードを活かしたサイド攻撃を度々仕掛けるも、ラストパスの精度を欠いてシュートまで繋げられない。

 

すると34分、富山に決定機。背後を突いた松田力がロングボールを収めてタメを作り、追い越した伊藤拓巳へパス。伊藤のクロスを武颯が合わせたが、吉田泰授が顔面ブロックで防いだ。その4分後、山形がカウンターからチャンス。小西のクリアボールを左に流れた藤本が相手に厳しく寄せられながらも上手く収め、ボールを國分が引き取る。中央のディサロを経由して逆サイドのイサカへと渡り、フィニッシュまで運んだがブロックに阻まれた。

 

43分、富山に山形の左サイドでテンポよくパスを回され、Jリーグデビューとなる深澤壯太が松田との連携からクロス。これに武が滑り込んで合わせに行ったが熊本が寄せて対応し、最後は開幕節以来のスタメンとなる山形GK・トーマス ヒュワード ベルが抑えた。前半、互いに決定機を作りながらもスコアは動かず0-0で終了となった。

 

後半開始前、山形は吉田泰授に代わって坂本亘基を投入する。攻撃のギアを上げて押し込みたい山形だったが、富山の出足良い守備から自陣でボールロストというシーンが目立ち、そこからセットプレーを与えて逆に押し込まれる後半序盤となった。しかし、集中を切らすことなく跳ね返し続けた。

 

すると徐々に流れが山形へと傾き、60分、安部崇士のロングパスを起点に左で攻撃を作り、坂本の鋭いクロスに藤本が飛び込んだが僅かに合わず。その4分後、相手のスリップによって流れたボールを藤本が前向きで奪って運び、右足を振り抜いたが右ポストを直撃した。

 

得点が欲しい山形は66分、藤本とディサロを下げて堀金峻明、高橋潤哉を投入。73分には國分に代えて土居をピッチに送った。相手のクリアボールが寄せに行った坂本に当たり、ルーズとなったところを高橋潤がダイレクトで狙ったり、土居と堀金が攻撃に絡んで最後は小西のクロスに高橋潤が合わせたりと途中出場の選手が上手く試合に入るも、ゴールを割ることが出来ない。

 

終盤に突入して間もなく、山形が猛攻。80から81分にかけて、堀金のシュートが至近距離でブロックされてルーズ状態になったボールを、坂本がダイレクトでエリア内へパス。高橋潤が力強く前進してシュートまで運ぶも田川の好セーブ、こぼれ球に堀金が反応するも手前でクリアされた。直後に得たCKでは、セカンドボールを坂本が拾ってクロス。イサカ、高橋潤、堀金と立て続けにシュートを放ったがここも富山の粘り強い守備に阻まれた。

 

84分、山形は最後の交代カードを使い、熊本に代えて川井歩を投入する。同時に富山も最後の交代枠を使った。

 

互いに疲労の色が濃くなった88分、田川からのロングボールを山形がクリアしきれず、髙橋馨希に奪われてシュートを許したが西村慧祐がコースに入ってブロック。その直後、土居からパスを受けた高橋潤がキープして右へ展開、イサカのグラウンダークロスを土居がフリーで合わせたが、上手くミートしなかった。

 

山形は富山を大きく上回る15本のシュートを記録しながらゴールを奪えず、4月ラストの試合を勝利で飾ることが出来なかった。

 

通算成績は3勝4分5敗、勝点は13となり、順位は13位から変動しなかった。

次節は5月3日(土・祝)、ホームに戻って北海道コンサドーレ札幌と対戦する。