| [ 試合終了 ] | ||
| 0 | 前半 | 0 |
| 1 | 後半 | 0 |
スタッツ
| 90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 4 | 10 | FK | 14 | 8 | 6 |
| 0 | 1 | 1 | CK | 3 | 2 | 1 |
| 0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
| 5 | 2 | 7 | シュート | 9 | 4 | 5 |
| 0 | 0 | 0 | オフサイド | 3 | 2 | 1 |
試合環境
-
- 天候
- 曇
-
- 気温
- 29.9℃
-
- 湿度
- 50%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 16,476人
-
- 主審
- 中村 太
-
- 副審
- 長谷川 雅、船橋 昭次
-
- 第四の審判
- 先立 圭吾
監督コメント
今日は1万6000人以上のファンサポーターの方にお越しいただいて本当にありがとうございます。素晴らしい雰囲気の中で、プレシーズンマッチとはいえ、自分たちがやらなきゃいけないというか、しっかりしたプレーをお見せしなきゃいけないという雰囲気と場を作ってもらって本当に感謝しています。
普段リーグ戦で出場時間が短い選手たちに今日は少し長くプレーしてもらいましたけども、そういう選手たちがスタジアムの雰囲気に応えるように本当に躍動してくれたと思います。
ただ、内容に関しては、相手のスピードだったり、強さだったり、そういうところに少し対応できないシーンもあって、危険なシーンもたくさん作られました。
攻撃に関してもなかなかシュートまで行けない、打たせてもらえない部分が多かったですけど、本当に我慢強く戦って、最後セットプレーで得点できて、かつ失点ゼロで終えたというのは、我々にとって非常に大きな価値があるゲームだったなと思います。
--今日のメンバーについて。出場時間の短い選手が多く出たというところもありますが、結果的にヒュワード=ベル選手以外のメンバーが全員ピッチに立ったというところもあったと思います。多くの選手をピッチに立たせたことについて、どういう思いがあったのか聞かせてください。
まず、日常のトレーニングでみんな本当に自分をアピールすることや、取り組み姿勢に関しては、毎日頭が下がるじゃないですけれども、本当に僕の要求に対して取り組んでくれています。ただ、その中でも競争があるので、試合に出られる選手、出場時間の短い選手、全く試合に絡めない選手が出てきます。
そういう意味では、今日のゲームでそういう選手たちにチャンスを与えたい、時間を与えたいというふうに素直に思って、今日はそういう選手たちをスタートで多く使いました。
自分の中では全員プレーできたこともすごく良かったなと思っています。ただ、例えばスタートで出た選手たちがそのまま90分間持ったかというと、それは多分持ってないと思います。今日の相手のような強度のあるチームと対戦して、1試合通して強度を落とさずにやれる選手は少なかったかなと感じています。
こういうところはもっともっと伸ばしていかなきゃいけないなと感じています。
--天皇杯でガンバ大阪に勝って、今回の親善試合でも勝利しました。この2つの勝利を今後のリーグ戦にどう繋いでいきたいですか?
まずは今日の試合、失点ゼロで終えたというのは僕らにとってすごい自信にもなりましたし、すごく大きな一歩を踏み出せる試合にもなったかなと思っています。
これを次のリーグ甲府戦に向けて、しっかり繋げていきたいですし、繋げないとこの勝利を掴んだ意味がなくなるので、何が何でも繋げていきたいと思っています。
--モンテディオ山形としては初めて海外のクラブと対戦しました。選手たちにはどういうものを得て欲しかったか、感じて欲しかったか、聞かせてください。
まず今日のミーティングで、「1対1の局面や競り合い、ひょっとしたら相手にギャップもあるかもしれない。だから戦術というよりもまずはそこにトライして欲しい」と選手に話しました。そこは本当にトライしてくれたと思います。
ただ、トライしても、それを上回るスピードや強さというものはあったし、相手もそんなに簡単なチームではなかったので、上回れた時もありましたけども、それを体感できたというのが、選手たちにとっていい財産になったかなと思っています。
戦評
リーグ再開1週間前、モンテディオ山形は日本代表選手が3人所属する、フランスのスタッド・ランスとの国際親善試合を迎えた。史上初となる海外クラブとの対決は、山形が終盤にセットプレーから奪った1点を守り切り、勝利を収めた。
この試合の登録メンバーは、山形が25人、ランスは27人。山形は今週新加入のGK・渋谷飛翔が早速先発出場、ボランチの南秀仁と右ウイングの千葉虎士が公式戦を含めて今季初出場・初先発となった。また、最前線には、移籍後初先発の大森真吾が入った。
対するランスは関根大輝が右SBで先発出場、伊東純也はベンチスタートとなった。一方、中村敬斗はコンディション不良のためメンバー入りしなかった。
天皇杯のG大阪戦に続き、キックオフ前の気温が30℃を超える気象状況で行われた一戦は、開始2分にランスの高速ロングカウンターを受けたが、ラストパスに対して渋谷が素早く対応し、シュートを許さず。その直後、今度は山形がカウンターのチャンス。千葉が相手のトラップミスを見逃さずに奪ったボールを、岡本一真が引き取ってエリア内へパス。高橋潤哉が触れて最後は大森がシュートを狙ったが、ランスGK・エウェン ジャウエンに阻まれた。
距離間よくボールを動かし、且つ高い個々の能力で攻撃を展開するランスに、山形はハイプレスとブロックを使い分けた守備で対抗する。その中で22分、ママドゥ ディアホンがキックフェイントから鋭い縦の突破を見せてクロス。これをテディ テウマに合わせられたが、渋谷が好セーブを見せた。その直後、千葉が相手GKの位置を見て遠い位置からゴールを狙ったが、ここは枠の左へ逸れた。
飲水タイムが明けて以降、山形はなかなかシュートチャンスを作れず、ランスに長くボールを持たれて我慢の時間が続いたが、コンパクトな4-4-2のブロックを保って粘り強い守備を見せる。山形の左サイドを突破しようとする関根に対し、プレスバックした坂本亘基が厳しいタックルでボール奪取する場面も見られた。
41分、鋭い縦パスをライン間で受けたテウマがチップキックでスペースへ。抜け出したジョルダン シエバチュへ渡ってピンチとなったが、シエバチュはシュートではなくクロスを選択、これが繋がらなかった。終了間際にはペナルティーエリア手前でFKを与え、テウマに直接狙われたが壁に当たって枠を外れ、前半はスコアレスで終了となった。
後半開始前、ランスは前線1枚を入れ替えたのに対して山形は5枚替え。渋谷、大森、千葉、坂本、高橋に代えて長谷川洸、堀金峻明、氣田亮真、新加入の榎本啓吾と寺山翼を投入。寺山は田中渉とダブルボランチを組み、南はトップ下についた。
49分に寺山の縦パスを受けた堀金が左足でシュートと、山形は途中交代組の連携から久々にフィニッシュまで運んだが、その後は前半同様、ランスに押し込まれる展開となる。52分、ディアホンが山形の右サイドを突破し、切り返しからテウマへ。テウマの横パスを受けたジョン パトリックに右足で狙われるも枠外。その2分後にはカウンターを許し、アダマ ボヤングとのパス交換からアンジュ マルシャルティアにミドルシュートを打たれたが、長谷川が防ぐ。更に63分、関根が中央の位置でパスワークに絡んだ流れから、最後はテウマのクロスをボージャンに頭で合わせられたが、枠を外れた。
直後に山形は田中、岡本、吉田泰授、南の4枚を下げて中村亮太朗、川井歩、野嶽寛也、土居聖真をピッチへと送る。
相手の流動的な攻撃を前半から受け続け、劣勢の山形。その中で氣田が、中央のライン間で受けてサイドへ上手く展開したり、力強いドリブルで前進したりして存在感を放った。
76分、山形は2枚替え。後半頭から入った榎本と堀金を下げて國分伸太郎、ディサロ燦シルヴァーノを投入する。同時にランスは一気に10枚替えを行った。関根がピッチを退いた一方で伊東純也が登場、伊東はキャプテンマークを巻いた。
主力選手が多くピッチインした山形は終盤に入り、サイドアタックから攻撃の機会が増えるようになる。78分、寺山の縦パスを右サイドのスペースで受けた土居がグラウンダーのクロス。これにディサロがニアで合わせるも、オフサイドの判定。82分には、野嶽のスルーパスを、ポケットを突いた土居が折り返し。再びディサロがシュートチャンスを迎えたが、相手DFのブロックに阻まれた。
82分、山形は長谷川に代えて上林大誠、安部崇士に代えて長期離脱から復帰したばかりの熊本雄太を投入する。その直後、野嶽が左サイドで相手のファウルを受けてFKを獲得すると84分、キッカー・國分のインスイングクロスを熊本が頭で合わせてネットを揺らし、山形が均衡を破った。
先制されたランスは伊東がスルーパスでチャンスメイクするなど、山形の左サイドを突く攻撃を多く仕掛けるが、山形は集中した守備でゴールを許さない。アディショナルタイムには、伊東のドリブル突破を野嶽が止めて奪うシーンがあった。最後はランスにカウンターを許してピンチとなったが、全員が素早く自陣に下がってシュートを許さず、タイムアップの笛。今季最多の16,476人が詰めかけた貴重な対戦を見事に制し、来週土曜から再開されるリーグ戦に向けて弾みをつけた。


























