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ヴァンフォーレ甲府
ヴァンフォーレ甲府
1
[ 試合終了 ]
0 前半 2
1 後半 1
3
  • 54分 鳥海 芳樹
  • 10分 氣田 亮真
  • 16分 土居 聖真
  • 72分 坂本 亘基
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

ヴァンフォーレ甲府

スターティングメンバー

GK 1 河田 晃兵
DF 3 孫 大河
DF 17 土屋 巧
DF 40 エドゥアルド マンシャ

82'

MF 6 小林 岩魚

67'

MF 10 鳥海 芳樹
MF 14 田中 雄大
MF 16 林田 滉也
MF 24 佐藤 恵介

46*'

MF 48 ヴァウ ソアレス

46*'

FW 77 マテウス レイリア

82'

控えメンバー

GK 97 東 ジョン
DF 2 井上 樹
DF 13 村上 千歩

82'

MF 7 荒木 翔

67'

MF 11 熊倉 弘達

82'

MF 20 遠藤 光
MF 26 佐藤 和弘
MF 27 ミカエル ドカ

46*'

FW 29 大島 康樹

46*'

監督

大塚 真司
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 5 安部 崇士
DF 13 野嶽 寛也
DF 15 川井 歩
DF 22 城和 隼颯
MF 21 田中 渉

78'

MF 71 中村 亮太朗
MF 88 土居 聖真

78'

FW 10 氣田 亮真

90+1'

FW 25 國分 伸太郎

67'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

67'

控えメンバー

GK 45 渋谷 飛翔
DF 2 吉田 泰授
DF 3 熊本 雄太

90+1'

DF 19 岡本 一真
MF 14 坂本 亘基

67'

MF 17 寺山 翼

78'

MF 27 榎本 啓吾
FW 9 高橋 潤哉

78'

FW 55 堀金 峻明

67'

監督

横内 昭展

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 4 10 FK 7 5 2
2 2 4 CK 7 3 4
0 0 0 PK 0 0 0
6 6 12 シュート 13 6 7
2 1 3 オフサイド 0 0 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    29.9℃
  • 湿度
    56%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    8,413人
  • 主審
    井上 知大
  • 副審
    村井 良輔、松本 康之
  • 第四の審判
    阿部 将茂

監督コメント

今日も800名を超えるサポーターが、グッと引き締まった熱い声援を最後まで送り続けてくれました。本当に感謝します。移動だったりこの暑さだったりもあって、簡単なアウェイでの戦いじゃなかったですけど、そういう声援があって勝つことができたと思っています。
ゲームに関してはリーグ戦が終わって、天皇杯とプレシーズンマッチ2試合を挟みましたけども、この甲府戦に向けて色々なものにトライしながらやってきました。それを今日、選手がたくさんピッチで出してくれたかなというふうに思っています。
失点はカウンターからしましたけども、これがゼロになるように、今後はしていきたいです。今日勝ちましたが、失点をしたというのをしっかり見据えて、もう一回その課題に取り組んでいきたいなと思っています。
ただ、勝点3を取れたことは、我々にとってはすごく大きな勝利だったと思います。

 

 

--今日は立ち上がりから強度の高いプレーが多かったですが、この甲府戦に向けて準備してきたことはどんなものでしょうか。

 

まず、攻撃に関しては、失点の少ない甲府というところで、構えてもしっかり守れますし、ミドルサードからボールを奪ってカウンターというのももちろんあるので、そういう相手をどう崩すかというところは、選手はすごくアイデアを持ってプレーしてくれたかなと思っています。
やはり、甲府が固い守備ブロックを作りきる前になんとか攻めきりたいというところは、すごく選手も意識してやってくれたかなと。あとはやっぱりシュートを打たないと得点は入らないというところで、思い切り振ってゴールにねじ込んでくれたかなと思います。
守備に関しては、甲府のビルドアップに対してどう我々が強度高くプレッシャーをかけられるかというところ。今日この暑さもあって、どれくらいやれるかというところはありましたけども、本当に一滴のパワーも残さずに最後までやり切ってくれたかなと思っています。

 

 

--3週間のリーグ中断期間がありました。天皇杯やスタッド・ランスとの試合もありましたが、どのようなところにフォーカスして取り組んできたのか、それが今日のピッチでどれくらい出ていたのか教えてください。

 

まず一番重要なのは目の前の試合をしっかり戦いましょうと、それは選手と共に共有してきました。その中で自分たちのチームの課題を明確にして、そのゲームでどうできたか、どうできなかったかということ。そのトライアンドエラーを繰り返すことで、今日の甲府戦という一番重要なリーグ戦に向けて、選手が少しずつですけど積み上げてくれたものをピッチで表現してくれたかなと思っています。

 

 

--前半の最初に2点先制したことが試合の流れを大きく決めたのかなという印象を受けました。立ち上がりからセカンドボールの奪い合いや球際のところで、すごくいきいきとプレーしていましたが、プレシーズンでスタッド・ランスさんとの試合を一つ挟めたのは、試合勘に良い影響があったのでしょうか。

 

かなり良い影響があったと思います。貴重な試合だったと認識しています。

選手コメント

No.88 土居 聖真 選手

No.88 土居 聖真 選手

--今日の試合、横内監督は、スタッド・ランスとの親善試合もあっていい流れになったと言っていましたが、どう感じましたか?

 

スタッド・ランス戦もそうですし、天皇杯のガンバ大阪に勝ったところから僕は良い流れが始まっていると思ってました。いろんな選手がこの3試合で出ましたけど、全員の力で勝てたというのは、チームにとってすごい収穫かなと思います。

 

 

--立ち上がりの2得点が大きかったと思いますが、2得点できたのはどんなところが要因だと思いますか?

 

ゴール前に行く迫力だったり、シュートでやりきるというところが、(横内)監督が来てからよく言われていることなので、それが体現できたゴールだったと思います。正直、前半でもっと点が取れたと思うので、そこは課題かなと思います。

 

 

--後半に3点目が取れたのも大きかったですね。

 

そうですね、あそこで相手の矢印を折ったと言いますか、反撃の狼煙を上げさせなかったのはよかったです。やっぱりあそこで同点にされてたら、もしかしたら逆転まで行かれてたかもしれないです。でも、そもそも失点したというところがよくないところではありますし、時間帯だったりもちょっと早かったです。相手に「まだいけるぞ」と思わせる僕らにとっての失点になったと思います。時間帯だったり、失点の仕方というのは、もちろんゼロにしていかなきゃいけないですけど、もうちょっと、「やられ方」も変わっていかなきゃいけないと思います。

 

 

--2点目の土居選手のゴールは、ふり返ってどうでしたか?

 

(パスを出した)國分(伸太郎)選手本人も、ズレたというか、狙ってないところに転がったというのは言ってましたし、それでも、相手の足が止まった瞬間、ボールから目を切った瞬間、そういうところを感じたので、本当に一瞬の隙という言葉がよくありますけど、一瞬の隙だったなと。僕だけ足を止めずに動いてたので、シュートもニアに、もう見えてたと言いますか、ここしかないと思ってたので、狙いどおりに打てました。リーグ戦では、自分としては久々のゴールだったのでよかったですし、またここから点数重ねていけるように、チームの勝利に貢献できるようにやっていければなと思います。

 

 

--前期の対戦では土居選手は怪我だったと思いますが、チームで「前期の借りを返したい」みたいな気持ちはありましたか?

 

この甲府に乗り込んでくる前の練習でみんな思ってましたし、それを口にする選手もいましたし、監督も前期は甲府と戦ってないのに言ってくれてたので、僕もみんなの前で言いました。同じチームに2度負けられないというのはありますし、しっかり借りを返せたかなとは思うので、これを続けて、前期で負けてるチームがたくさんあるので、後期は負けないようにやっていければなと思います。

戦評

3週間の中断期間が明けて迎えたリーグ再開初戦、モンテディオ山形はヴァンフォーレ甲府の本拠地・JITリサイクルインクスタジアムに乗り込んだ。前半に幸先よく2点を先制、後半序盤に1点を返されるも、途中出場の坂本亘基が起用に応える得点を挙げ、3-1で勝利を収めた。

16日の天皇杯3回戦・G大阪戦とほぼ同じ先発メンバー。G大阪戦後、柏レイソルに完全移籍した小西雄大のボランチには田中渉が起用された。田中はリーグ戦では14試合ぶりの先発入りとなった。また、この夏に新加入した渋谷飛翔、寺山翼、榎本啓吾はベンチスタートとなった。

 

雨上がりの蒸し暑さが残るコンディション下で行われたゲームは、互いに前線からプレスをかけて相手のビルドアップに牽制をかける入りとなり、その中で甲府が最前線のマテウス レイリアを起点とした攻撃でやや優勢に進める。しかし、先制に成功したのは山形だった。10分、野嶽寛也のサイドチェンジが氣田亮真へと渡り、氣田は対峙する相手DFを切り返しでいなして左足を振り抜く。これが相手GKの脇の下をすり抜けてゴールへ吸い込まれた。

 

先制直後、自陣でのパスミスを鳥海芳樹に狙われ、中村亮太朗がファウルで止めてFKを与える。キッカー・ヴァウ ソアレスが直接狙い、セカンドを拾った鳥海のミドルと2本のシュートを打たれたが、いずれもブロックで凌いだ。

 

相手が得意とするセットプレーを凌いだ山形は16分、安部崇士が前線へ目掛けてロングフィード。ここは相手にクリアされたが、セカンドボールを國分伸太郎が拾って最終ラインの裏へパス。ディサロ燦シルヴァーノとの意図は合わなかったが、このボールに土居聖真が素早く反応し、左足ダイレクトでシュート。これが決まってシュート2本で2得点を奪った。

 

点差を広げて以降、攻撃では距離間良くパスを繋いで甲府のプレスを外し、上手く前進する。守備ではボールホルダーに対して厳しくチェックに行き、前を向かせなかった。主導権を握る山形は28分、土居のアウトサイドパスを受けたディサロがワンタッチで相手DFをかわして決定機を迎えたが、シュートは甲府GK・河田晃兵に弾かれ、こぼれ球に詰めようとしたが追いつけなかった。

 

前半の残り10分少々となると、氣田に再三のシュートチャンスが訪れる。36分、田中渉が出足の良いパスカットから左へ展開。國分が中央へアウトサイドキックでパスを入れると、受けたディサロは浮き球のパス。相手に当たってコースが変わったが、これを上手くコントロールしてボレー。ここは河田の正面だった。42分には、相手の中途半端なクリアを回収し、右足でゴール左を狙うも、相手に当たって枠を外れた。更にその2分後、右サイドからのパスをライン間で受けたディサロが土居へ鋭い縦パスを供給。土居がセットしたボールを、走り込んできた氣田が右足で狙ったシュートはネットを揺らしたが、土居のポジションがオフサイドを取られてゴールは認められなかった。

 

後半に入って早々、山形は右サイドからのロングスロー、右FK、左CKとセットプレーのチャンスを相次いで迎えたが、3点目を挙げるには至らない。

 

その後は立て続けに甲府にチャンスを作られ、50分、後半頭から入ったミカエル ドカのサイドチェンジから小林岩魚、田中雄と繋がれてクロスを許したが、甲府の選手には通らず。52分には、エドゥアルド マンシャのロングフィードがマテウスへ渡り、対峙した城和がかわされて決定機を許したが、山形GK・トーマス ヒュワード=ベルがシュートストップ、チームを救った。しかし54分、マテウスの中央を割るスルーパスが裏へ抜け出した鳥海に渡って長い距離を運ばれると、そのままシュートを流し込まれ、1点差に詰め寄られた。

 

後半開始前の2枚替え、そして攻撃時に2トップの形を取り、変化をつけてきた甲府への対応に苦慮する山形は、甲府が2度目の2枚替えをした直後の67分、國分とディサロを下げて坂本、堀金峻明を投入。するとその5分後、川井歩の鋭いパスをライン間で受けた氣田がボールを運び、左へ展開。受けた坂本がカットインから右足で狙ったシュートがゴール右隅に決まり、再び点差を2点に広げた。

 

以降は山形のチャンスクリエイトの回数が再び増えるようになり、3点目から2分後の74分、田中渉が中盤でボールを奪った流れから、最後は坂本から斜めのパスを受けた土居がシュートを放つもGKの正面。76分には、安部の右サイドへ振ったロングボールが氣田へ渡ったのをきっかけに同サイドで攻撃を作り、田中渉のクロスを堀金が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 

78分、山形は土居に代えて高橋潤哉、田中渉に代えて寺山を投入する。

 

終盤、山形は途中からピッチに入ったフレッシュな選手によるプレッシングが機能し、甲府を押し込んだ。89分にはヒュワード=ベルが、裏を突いた高橋を目掛けてパントキック。決定機になろうかというシーンを作ったが、高橋のファウルを取られた。直後、山形は氣田に代えて熊本雄太を投入し、最終ラインを5枚にして守備固めに入る。

 

アディショナルタイムに入り、パワープレーに出る甲府は90分+5、鳥海のパスを受けた途中出場の熊倉弘達がミドルを狙ったが、ヒュワード=ベルが右手一本でセーブ。その直後、CKの流れから荒木翔のクロスを孫大河が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。試合はこのまま終了、山形がホームで大敗を喫した前回対戦のリベンジに成功した。

 

山形はここから連戦となる。6日(水)にJ1・浦和レッズとの天皇杯4回戦、そして10日(日)に首位・水戸ホーリーホックとのリーグ戦を、いずれもホームで戦う。