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モンテディオ山形
モンテディオ山形
3
[ 試合終了 ]
3 前半 1
0 後半 1
2
  • 20分 土居 聖真
  • 22分 氣田 亮真
  • 25分 岡本 一真
  • 45+2分 山田 寛人
  • 79分 新川 志音
AWAY
サガン鳥栖
サガン鳥栖

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 5 安部 崇士
DF 13 野嶽 寛也
DF 19 岡本 一真
DF 22 城和 隼颯
MF 21 田中 渉

72'

MF 71 中村 亮太朗
MF 88 土居 聖真

63'

FW 10 氣田 亮真

90+3'

FW 25 國分 伸太郎

63'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

72'

控えメンバー

GK 45 渋谷 飛翔
DF 15 川井 歩

90+3'

DF 49 坂本 稀吏也
MF 14 坂本 亘基

63'

MF 17 寺山 翼

72'

MF 18 南 秀仁
MF 20 吉尾 海夏
FW 9 高橋 潤哉

63'

FW 55 堀金 峻明

72'

監督

横内 昭展
サガン鳥栖

スターティングメンバー

GK 12 泉森 涼太
DF 5 長澤 シヴァタファリ

65'

DF 13 井上 太聖
DF 30 木本 恭生

79'

DF 32 小川 大空

59'

MF 7 新井 晴樹
MF 11 西川 潤
MF 16 西澤 健太
MF 27 櫻井 辰徳
FW 15 酒井 宣福

59'

FW 34 山田 寛人

46*'

控えメンバー

GK 35 内山 圭
DF 23 北島 郁哉

59'

DF 91 上原 牧人

79'

MF 2 松本 凪生
MF 8 楢原 慶輝
MF 14 堺屋 佳介

65'

MF 18 日野 翔太

46*'

MF 49 池田 季礼
FW 47 新川 志音

59'

監督

小菊 昭雄

スタッツ

90 45 total   total 45 90
5 3 8 FK 11 5 6
3 1 4 CK 3 3 0
0 0 0 PK 0 0 0
4 10 14 シュート 10 6 4
0 0 0 オフサイド 2 2 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    28.4℃
  • 湿度
    59%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    9,691人
  • 主審
    中井 敏博
  • 副審
    松井 健太郎、荒上 修人
  • 第四の審判
    山岡 良介

監督コメント

8月最後のホームゲームでたくさんのサポーターに来てもらい、本当に感謝しています。1試合を通すと本当に苦しい試合でしたけども、最後まで我々の背中を押していただいて本当にありがとうございました。
試合の入りは、前節我々がちょっとできなかったことを踏まえて、非常によい入りを選手たちがやってくれました。良い守備から良い攻撃ができたところが得点チャンスに繋がって、我々の狙いとするところが出たかなと思っています。ただ、前半アディショナルタイムで、少し、少しじゃないですね、我々が緩んだ瞬間に失点してしまった。後半ももちろん得点を取れるシーンがあったと思いますが、そこでさらにもう1つ引き離したかったし、失点シーンもやっぱりボールのところに最後寄せきれない、簡単に打たせてしまった。こういうところは、まだまだ我々が発展途上だなと感じています。
ただ、最後はかなり相手にパワーを持ってこられましたけども、しっかりゲームを終わらせたというところは、選手を少し讃えたいなとも思っています。

 

 

--岡本一真選手がリーグ戦では約5か月ぶりの先発出場で、結果も残しました。起用の意図と評価をお願いします。

 

一真に関しては、日常のトレーニングでもしっかりいいものを見せてくれていましたし、リーグ戦は久しぶりですけど、天皇杯の浦和レッズ戦に出場して非常にいいプレーをしていました。どこかのタイミングでというところは僕の中でもありました。今日の鳥栖のストロングをまず消せるというのは、逆に一真のストロングを出せるかなと。
攻撃のところも本当はプラスして良いものを出してくれたので、非常に良かったと思います。

 

 

--前半はいい守備ができていたところはありましたが、後半はプレスがはまらない局面も増えました。その守備について聞かせてください。

 

もちろん相手も点を奪いに前掛かりになって、かなりパワーを持って来られたので、前半同様、我々は別にプランを変えずに入りましたけども、少し前半ほど行けないシーンが増えてきたかなと。
相手もカードを切りながら、さらにパワーを増してきた時に少し受けに回ってしまったというか、チームとして奪いに行く際のズレみたいなものが少し出てきてしまったと思います。

 

 

--今シーズンの山形はセットプレーが弱点でした。リーグ中断明けからセットプレーでの失点は明らかに減っていると思います。今日も鳥栖はセットプレーが得意だと思いますが、失点しませんでした。そこはどう評価されますか?

 

まずは、毎試合毎試合、スタッフが相手を分析して、どうやったら失点する確率を低くしていけるかというところを本当に考え抜いて、選手に提示してくれています。
その提示に対して選手もしっかり応えてくれて、今はセットプレーのトレーニングも緊張感のある中でやれていますので、そういうところがすごくいい方向に行ってるのかなと思っています。
ただ、甘んじることなく、こういう準備はしっかり今後も続けて、こういう失点は減らすというか、なくしていきたいなと思っています。

 

 

--先ほどあった前半の守備ですが、高い位置から時にマンツーマン気味になってもどんどん人を当ててはめていくシーンもあったと思います。どういった狙いがあったのかを聞かせてください。

 

まず、基本的にはマンツーマンでは当ててないです。相手の3バックに対して、我々のその4-4-2の構えから、何度かプレスにかけた時に逆に入れられて少し持っていかれたシーンがありましたけども、その後もしっかりリカバリーして相手の攻撃を遅くしたり、もちろんそこから奪ったりする場面もありましたけど、そこは選手が忠実にやりながら奪えました。
あとは、上手くいかなかった時もしっかりピッチの中で修正してくれていて、そこは臨機応変に選手がやってくれたと思っています。

 

 

--攻撃ですが、特に前半はボールを持った時にただ後ろに下げるだけじゃなくて、中盤にいるボランチの選手を使ったり、前線の選手に当てたりと、かなり前を意識したパスが多かったと思います。選手に対してどういった働きかけをして修正したのか聞かせてください。

 

ボールを握っている時間はこれまでも長かったと思います。ただ、パスの方向や場所は、相手のブロックの外を回す、もしくはバックパスというのが多かったと思います。
相手のプレッシャーがかかってそうなってしまったのか、それとも前に入れるチャンスがあるのに後ろを選択しているのかというところで、我々は前に入れるチャンスを逃していました。
今日は選手がそこをよく理解してくれていて、相手が前向きに来ればその後ろを取ったり、後ろに下がればその手前にあるスペースを使ったりするところは、攻撃でも選手が相手をしっかり見て、臨機応変にやってくれたと思っています。

 

 

--守備のところで、プレスをかけた時に逆に持っていかれたのは、おそらく山田寛人選手がスペースで受けるようなところだと思います。そこは逆に持っていかれないような守備をしたかったのでしょうか。

 

本当はそこで我々の逆サイドのウイングの選手が少し絞りながら来て、もう1回下げさせるというところをやれば、我々全員が前向きに守備が入れるところだったんですけども、そこのポジショニングが少し遅れて、その間を通されて、前線でプレスをかけた選手が少し後ろ向きになってしまう。
そこは我々のウイングの選手なのか、ひょっとしたらボランチの選手なのか、そういうところがもう少し絞ることができれば、そこは使われなかったかなと。
もっと言えば、その前のところのプレスで奪い切りたかった。そこは両方あるかなと思います。

選手コメント

No.19 岡本 一真 選手

No.19 岡本 一真 選手

--久しぶりの出場になりましたが、どんな気持ちでプレーしましたか?

 

久しぶりということもあって緊張もあったんですけど、ホイッスルが鳴ってからは楽しもうと試合に臨みました。

 

 

--今日は右サイドがキーになりましたが、守備においてはどんなことを考えていましたか?

 

相手の特長としてはウインガーが両方速い選手がいるので、まずチームとしても個人としても、そこはキーになると思っていた部分もあって、予想はしていました。前半はちょっとやられていた部分もあると思いますが、徐々に修正していけたのがよかったと思います。

 

 

--3点目のゴールシーンをふり返ってください。

 

あの時間帯、立て続けに押し込んでチャンスが続いていたので、いつか絶対来ると思って、狙いどおりのポジションからのゴールだったのでよかったです。

 

 

--ほかにも高い位置で決定機に絡むシーンがありましたが、そこはストロングですか?

 

そうですね。どんどん積極的に攻撃参加するところ、内側に入っていって、味方を使いながらゴールに向かうところはストロングだと思います。

 

 

--課題のセットプレーから失点しなかったということに関してはどう感じていますか?

 

不用意なファウルをしないところもまず意識しているところではありますし、2点取られてからのセットプレーも、みんな集中してできていると思うので、続けていきたいなと思います。

 

 

--中断に入りますが、5節以降、連勝がない状態が続いています。次節の意気込みを聞かせてください。

 

チームとしても連勝というところをみんな目標にしているので、まずは次、全力で100%プレーできるように、いい準備していきたいなと思います。

 

 

--1点目のところですが、ディサロ燦シルヴァーノ選手が流れてくるところへスルーパスがとおりましたが、どう見えていましたか?

 

最初にクイックでリスタートして、パッと見たらレレくん(ディサロ 燦シルヴァーノ)が流れてくれてて、オフサイドかなと思いつつも、空いてので出したのがオフサイドじゃなくて、そこからは(土居)聖真くんとレレくんの関係でうまくいったので、よかったと思います。

選手コメント

No.10 氣田 亮真 選手

No.10 氣田 亮真 選手

--今節は前節・徳島戦の反省をうまく生かしていると思いましたが、どのような狙いで入りましたか?

 

チームとして、先週ちょっと不甲斐なかったので、そこは全員で共有して、まずは闘うこと、走ることを全員が意識して、それがしっかりできたと思います。

 

 

--より高い位置から、真ん中にとおさせないようにコースを切りながら、という感じですか?

 

僕がシンくん(國分伸太郎)より高い位置を取って守備をするという狙いでしたし、ちょっと出過ぎてた部分もありましたけど、狙いどおりできたかなと思います。

 

 

--ゴールシーンをふり返ってください。

 

いいプレッシャーから奪って、(中村)亮太朗がしっかり僕の動きを見ててくれました。シュートは練習どおり打てたかなと思います。

 

 

--3点目も氣田選手のパスがきっかけになりました。

 

レレくん(ディサロ 燦シルヴァーノ)の動きを見てそこを狙いましたけど、(岡本)一真があそこでしっかり高い位置を取ってくれていました。彼も久しぶりのスタートからで気合いが入っていたと思うし、しっかりと結果を残してくれたので、チームとしてすごくいい競争ができるかなと思います。

 

 

--今シーズンは4・5節以来、連勝がありません。次もホームになりますが、連勝への意気込みはどうですか?

 

今日の最初の戦い方をベースにやっていければ流れは来ると思いますし、そこをベースにして、そこからどう積み上げていくかが大事だと思うので、中断期間にしっかり積み上げて、チームとして向上していきたいなと思います。

戦評

横内昭展監督就任以降、負けと勝ちが交互に続いている15位・モンテディオ山形は、8月ラストとなるゲームで9位・サガン鳥栖と対戦。前半途中の3点リードから1点差まで詰め寄られたが、逃げ切って勝利を収めた。

山形は前節から先発メンバーを2人変更。右SBに5か月ぶりの先発となる岡本一真が入り、左WGには國分伸太郎が3試合ぶりに先発起用された。また、4日前にギラヴァンツ北九州から山形へ復帰した坂本稀吏也がベンチメンバーに入った。

 

直近3試合はハイプレスが嵌らず、序盤から劣勢となっていた山形だったが、この試合ではハイプレスが効いてボールを保持する時間が長く、長短のバスを使い分けて鳥栖を揺さぶる場面を何度か作り、土居聖真やディサロ燦シルヴァーノのフィニッシュまで繋げた。

 

山形が押し込む中で19分、鳥栖にCKを与え、その流れから西川潤のクロスを酒井宣福に頭で合わせられたが、山形GK・トーマス ヒュワード=ベルが好セーブ。直後のCKでは、セカンドボールを拾った新井晴樹にミドルを狙われたが、枠には飛ばなかった。

 

セットプレーのピンチを凌ぐと20分、岡本の長いスルーパスを右に流れたディサロが収め、右足でクロス。これを土居が上手く合わせて先制に成功した。そのわずか2分後、連動したプレスから鳥栖のミスを誘って中村亮太朗がカットし、中央の氣田亮真へ。氣田が左隅を狙ったシュートはゴールに吸い込まれ、リードを2点に広げた。更に25分、今度は右サイドの高い位置でボールを奪った流れから、中村の浮き球のパスを田中が受けてクロス。ここはエリア内の味方には繋がらなかったが、野嶽寛也が拾い、そこから逆サイドでボールを動かして氣田がクロス。相手がクリアしきれずファーに渡ると、岡本が左足で狙ってネットを揺らし、3点目を挙げた。

 

5分間で3点を奪った山形は、その後も流れるようなパスワークや素早い攻守の切り替えで相手を押し込み、主導権を握る。まずは32分、野嶽の前線を狙ったロングボールはディサロに繋がらなかったが、こぼれ球を土居が拾って左へ。受けたディサロが1度ボールを失うも、國分が奪い返して狙い澄ましたシュート。ここは惜しくも右ポストに嫌われる。35分にはクロスのクリアボールを野嶽が拾って迷わずミドルシュートを放ったが、鳥栖GK・泉森涼太がファインセーブ。更にその直後、國分の横パスをライン間で受けた氣田がミドルレンジから狙ったが、再び泉森に防がれた。

 

前半の終了間際、鳥栖は幅を使ったビルドアップでここまで苦戦していた山形のハイプレスを回避できるようになり、44分に山田寛人からパスを受けた新井が中に切り込んでシュートまで繋げた。すると45分+2、同じような形でプレスを掻い潜って山形陣内に攻め込み、井上太聖からのスルーパスを長澤シヴァタファリが受けてクロス。これを山田が合わせてネットを揺らし、1点を返したところで前半終了となった。

 

後半に入り、立ち上がりは鳥栖にややボールを持たれる展開となったが53分、國分が相手の横パスをカットし、鋭い縦パスを供給。土居に渡ってフィニッシュまで運んだ。以降、‎プレスから高い位置でボールを奪ってゴール前に迫る場面を複数迎えたが、4点目を挙げるには至らない。

 

63分、山形はチャンスに多く関与した國分と土居を下げて坂本亘基、高橋潤哉を投入。その5分後、野嶽のスルーパスを高橋が収め、粘り強いキープでゴール前まで迫ったが泉森に阻まれる。直後、田中が鋭い寄せで奪いに行き、ボールを坂本亘が回収。坂本亘のパスをディサロが受け、厳しく寄せられながらもシュート。ここは泉森の正面だった。

 

72分、山形は再び2枚替え。足を攣った田中に代えて寺山翼、ディサロに代えて堀金峻明を投入した。75分、坂本亘のサイドチェンジを堀金が受け、運んだのちに氣田へ鋭い斜めのパス。氣田のクロスに岡本が飛び込んだが、ゴールとはならず。その2分後には寺山が相手陣内でのボール奪取からクロス、堀金へと繋がったが、収めきれずシュートを打てなかった。

 

途中出場の選手が投入されて直ぐにチャンスに絡み、少ないパス数でゴールを狙うも追加点をあげられない山形。すると79分、途中出場・北島郁哉の鋭い縦パスをこちらも途中出場の新川志音が上手く収め、左足を振り抜くと右ポストを叩いてゴールイン。鳥栖に1点差まで追い上げられた。

 

終盤、山形は守備時に選手の距離間が空いて相手に縦パスを通され、中盤経由からのサイド攻撃を度々受けるがゴール手前で跳ね返して何とか凌ぎ、試合はアディショナルタイムへと入る。

 

90分+3、山形は氣田に代えて川井歩を投入、川井はそのまま右ウイングのポジションに着いた。終了間際も鳥栖のクロス攻撃を受けたが、最後まで集中を切らすことなくリードを守り切った。

 

これで山形の通算成績は9勝5分14敗、勝点は32となった。次節は約2週間後の9月14日(日)、今節に続いてホームでカターレ富山と対戦する。