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モンテディオ山形
モンテディオ山形
3
[ 試合終了 ]
2 前半 0
1 後半 0
0
  • 25分 ディサロ 燦シルヴァーノ
  • 44分 岡本 一真
  • 69分 高橋 潤哉
AWAY
カターレ富山
カターレ富山

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 5 安部 崇士
DF 13 野嶽 寛也
DF 19 岡本 一真
DF 22 城和 隼颯
MF 21 田中 渉

87'

MF 71 中村 亮太朗
MF 88 土居 聖真

64'

FW 10 氣田 亮真

87'

FW 25 國分 伸太郎

72'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

72'

控えメンバー

GK 45 渋谷 飛翔
DF 15 川井 歩

87'

DF 49 坂本 稀吏也
MF 14 坂本 亘基

72'

MF 17 寺山 翼

87'

MF 20 吉尾 海夏
FW 9 高橋 潤哉

64'

FW 23 大森 真吾
FW 99 ベカ ミケルタゼ

72'

監督

横内 昭展
カターレ富山

スターティングメンバー

GK 1 田川 知樹
DF 2 吉田 新

84'

DF 4 神山 京右
DF 5 今瀬 淳也
DF 28 布施谷 翔
MF 18 伊藤 拓巳

46*'

MF 33 髙橋 馨希

61'

MF 34 竹中 元汰
MF 48 植田 啓太

46*'

FW 11 小川 慶治朗
FW 17 井上 直輝

46*'

控えメンバー

GK 42 平尾 駿輝
DF 19 實藤 友紀
DF 46 川上 優樹
DF 88 濱 託巳
MF 8 松岡 大智

61'

MF 14 浦 十藏

84'

MF 24 河井 陽介

46*'

FW 27 吉平 翼

46*'

FW 39 古川 真人

46*'

監督

安達 亮

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 2 8 FK 11 7 4
2 2 4 CK 8 2 6
0 0 0 PK 0 0 0
5 7 12 シュート 17 5 12
0 0 0 オフサイド 4 3 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    25.9℃
  • 湿度
    63%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    10,079人
  • 主審
    窪田 陽輔
  • 副審
    田尻 智計、千葉 直史
  • 第四の審判
    金井 清一

監督コメント

ホームで連勝するという思いで、今日も1万人を超えるたくさんのサポーターに来ていただいて、本当に感謝しています。その声援を受けて、選手たちが最後まで戦いきれたと思っています。
試合が2週間空きましたけども、この富山戦に向けて準備してきたことを選手が試合を通してやり続けてくれたなと思っています。
そういう意味で、得点もでき、何より失点をゼロで終えたというのは、我々にとってすごく大きな勝利だったなと思っています。

 

 

--ボールの寄せについて、試合を通して非常に早く鋭くなっていました。この2週間取り組んできたことだと思いますが、監督の印象を教えてください。

 

局面だけ見ると非常に選手たちが戦ってくれていたと思っています。ただ、立ち上がりのところでは少し富山もボールを動かすのが上手いので、少しはめきれないところもありましたが、時間と共に選手たちがすごくアジャストして、今言われたところの部分で、我々がやってきたものが出せるようになったと思っています。

 

 

--3点目の田中渉選手の働きについてですが、中盤でボールをダッシュしてから縦パス一本を鋭く通しました。今まであまり見られなかったパスが繋がったと思いますが、評価をお願いします。

 

やはり彼のストロングは攻撃にあると思っています。その攻撃を活かすためにも、どういう守備をやらなければいけないか。それはチームでどう求められているかというのは、本人が日頃のトレーニングからトライし続けていて、それが少しずつ試合に出せるようになってきたと思います。

今日もそうですけども、そこから彼のストロングが出たところで、すごく価値あるいいゴールだったと思います。

 

 

--この中断期間でチームとしてやってきたことについて、攻撃守備それぞれどんなことを出してくれたのかを聞かせてください。

 

守備に関してはベースのところで、しっかりボールを奪い切るためにしっかり寄せるだとか、粘り強くやるとか、しっかり競り合うところとか、こぼれ球を拾うとか。そういう基本的な部分は、毎回の練習ですけども選手には求めています。
それは引き続きやってもらって、それプラス、富山の攻撃に対して我々がどうはめていくか、どうボールを奪いに行くかというところ。
その両方を選手が非常にピッチで体現してくれたと思います。

 

 

--72分にディサロ燦シルヴァーノ選手に変えてベカミケルタゼ選手を投入しました。今日はベンチのフォワードに大森真吾選手とベカ選手がいた中で、ベカ選手を起用した戦術的な狙いはどんなところにありましたか?また、ベカ選手は今日最後に惜しいボレーシュートもありました。それも含めてプレーの評価をお願いします。

 

まずレレが自分から少しプレーが難しいかなというところで、交代のカードを切ることになりました。
少し相手に押し込まれる時間帯が続いたところで、その分、相手のディフェンスの前にスペースができていたので、ベカを入れて、あそこで自分たちの持てる時間を作ってもらおうという意図で彼を投入しました。
最後のシュートは本当に彼自身悔しがっていましたし、勝ったことは嬉しいと思いますけども、悔しさの方が大きかったような表情でした。

 

 

--来週のみちのくダービーに向けて勢いに乗れる勝ち方だったと思いますが、その勢いも含めてダービーに向けて一言お願いします。

 

仙台相手に勢いだけでは勝てないと思います。ただ、今日勝てたことは間違いなくプラス材料だと思っています。
これに緩むことなく、我々はもう一回やるべきことをしっかり見つめ直して、良い準備をして、ダービーに向かいたいと思います。

 

 

--今日は中村亮太朗選手が決定的な仕事をしてくれましたが、今日のプレーの評価をお願いします。

 

2点目のシーンですかね。あそこをワンタッチで通す。もちろん(田中)渉も素晴らしいパスを通しましたけど、うちのボランチは攻撃にもストロングがある選手たちなので。
亮太朗に関しては、今日の試合だけじゃなくて、他のゲームでも素晴らしいスルーパスや決定的なパスを出しているので、彼にしたら普通かなと。もっともっとそういうシーンを多く見たいなと思っています。

選手コメント

No.19 岡本 一真 選手

No.19 岡本 一真 選手

--試合の感想からお願いします。

 

前節に引き続いて、前半にいい入りができて、自分たちのサッカーが前半は出せたと思います。

 

 

--ゴールシーンをふり返ってください。

 

最終ラインの間が開いていたので、3人目として動いていって、そうしたら(中村)亮太朗くんがいいパスを出してくれて、決められてよかったと思います。

 

 

--ゴール前でもすごく落ち着いているように見えました。

 

そうですね。何も考えてなかったのですが、気づいていたら入っていました。

 

 

--これで3得点ですが、岡本選手のキャリアハイは4得点なので、狙えそうですね。

 

残り9試合でまだチャンスがあると思うので、どんどん狙っていきたいですし、それに伴ってチームも連勝できればいいなと思います。

 

 

--そして今日はクリーンシートでした。どんなところで守備の手応えを感じますか?

 

相手のやり方に応じて、自分たちがどういうプレッシャーに行くのかとか、チームではっきり認識できていて、統一できたところがクリーンシートにつながったと思います。

 

 

--チームとしての強度が高まって、いい守備からいい攻撃につながっているのでは?

 

それもあると思うし、奪ってから攻撃につながるパスがつなげられると、いい攻撃にもつながるので、それはここ最近の試合で見られているからいいのかなあと思います。

 

 

--次は仙台とのダービーです。

 

順位もいま仙台のほうが上なので、たくさんのサポーターの皆さんが来てくれると思うし、絶対に勝ちたいなという思いで、全員でいい準備をしてやっていきたいなと思います。

選手コメント

No.9 高橋 潤哉 選手

No.9 高橋 潤哉 選手

--試合の感想からお願いします。

 

立ち上がり、ちょっと押し込まれる展開はありましたけど、先制してからは自分たちのペースでゲームを作る時間が多かったですし、最後、押し込まれる時間が長かったですけど、ゼロで抑えたというのはチームとしてよかったかなと思います。

 

 

--3点目のゴールシーンをふり返ってください。

 

(田中)渉が(スルーパスを)出したときに、相手の最終ラインを全員置き去りにできたので、あとはキーパーも出ていたので、抜いて無人のゴールに決めることができました。その前の過程でチームとしても押し込まれている時間が多くて、相手も前がかりになって、その後ろのところはチームとしても狙えるスペースはたくさんあったので、そこがひとつ狙いとしてゴールにつながったかなと思います。

 

 

--シュートもとってもていねいでしたね。

 

フリーだったので、ていねいにいきました。

 

 

--前節から、いい守備からいい攻撃ができていると思いますが、チームとして意識している部分はありますか?

 

チームとして、相手のビルドアップに対してのプレスのかけ方というのは、練習のなかでトライしてプレーしています。あとは、ひとつ要素になったのは、ベースのところ、個人の意識の質が上がったので、そこが強度としてつながっているのかなと思います。

 

 

--奪ったら前、というのはチームとして意識している部分ですか?

 

ショートカウンターで、そういうチャンスになりやすいなかで、チームとして強度に対する意識が上がったことで、ショートカウンターにしても必然的に回数が上がったのかなあというのはありますし、チームとしてはそこもひとつの狙い目としてはありますけど、ベースのところが上がったなかでの表れかなとは思います。

 

 

--第5節以来の連勝となりました。次節は仙台とのみちのくダービーですが、意気込みはどうですか?

 

ひとつは、連勝というのはチームとしても上に行くためのテーマとしてはあったので、そこをひとつ達成できたことは自信にしつつも、ただ次の試合というのは、これまでのゲームというよりは、とにかく結果にこだわるというところがすごく大事になると思うので、みんなたぶんそういう想いだと思いますし、そこに対して注力していきたいなと思います。

戦評

9月に入り、リーグ戦は残り10試合。逆転での昇格プレーオフ進出に向け、連勝が必須の13位・モンテディオ山形は今節、こちらも残留に向けて勝利が必須の18位・カターレ富山と対戦。前半に2ゴール、後半にも1ゴールを挙げて3-0で勝利。横内昭展監督就任後初の連勝を飾った。

 

山形は勝利した前節から先発メンバーを変更しなかったが、控えにはベカ ミケルタゼがリーグ戦初、大森真吾が約4ヶ月ぶりにメンバー入りした。

 

立ち上がりはロングボールの応酬となり、互いになかなか攻撃を完結させられずに10分が経過する。膠着状態の中でファーストシュートを記録したのは富山。16分、中央で細かく繋いで井上直輝がボレーシュートを放つも枠の左。直後には右サイドからクサビを受けた小川慶治朗がミドルレンジから狙ったが、山形GK・トーマス ヒュワード=ベルが抑えた。

 

富山のブロック守備を崩せず、攻撃が停滞する山形は國分伸太郎、氣田亮真の両ワイドが流動的なポジションをとって変化をつける。すると23分、田中渉のフィードを受けた岡本一真がクロス。逆サイドに流れた氣田が頭で合わせるというシーンを作った。その2分後、山形がスコアを動かす。田中がルーズボールを前向きに回収して運び、左へ。土居聖真が受けて外を追い越す國分へパスを送ると、國分はグラウンダーのクロス。これをディサロ燦シルヴァーノがヒールで合わせてネットを揺らした。

 

流れを掴んだ山形は30分、左サイドでボールを受けた氣田が横パスを送り、田中が強烈なミドル。枠を捉えるも富山GK・田川知樹に防がれた。以降もボール保持の時はサイドで優位性を作って押し込み、非保持の時はハイプレスやハードワークで簡単に前進を許さず、主導権を握る。その中で40分、伊藤拓巳がドリブルで仕掛けて竹中元汰、井上と繋いでクロス。野嶽寛也が跳ね返してこぼれたボールを髙橋馨希に詰められたが、安部崇士が身を呈してブロックした。

 

このピンチを凌ぐと44分、サイドチェンジを受けた岡本が田中へ横パス。田中から中村亮太朗へと繋ぎ、中村はワンタッチで鋭いスルーバス。これを裏に抜け出した岡本が合わせて、2試合連続となるゴールを決めた。前半の終盤にリードを広げ、いい形で試合を折り返す。

 

山形は交代カードを切らず、一方の富山は一気に3枚替えを行って迎えた後半、立ち上がりは山形がファイナルサードで上手くパスを繋ぎ、ゴール前に迫る場面を複数作る。しかし、富山の吉田新から途中出場の吉平翼へスルーパスが通り、山形の右サイドを崩されて以降は、セットプレーを立て続けに与えて我慢の時間を迎える。61分、富山のロングスローをクリアし、浮いたボールを直前に投入された松岡大智にボレーで狙われるもヒュワード=ベルが好セーブ。ここから2本続けてCKのピンチを迎えながら凌ぐと、63分には、山形の右サイドからの送られたクロスを松岡に収められ、再び強烈なシュートを許したが、ここは枠の右へと逸れた。

 

一連のピンチを無失点で切り抜けた山形は64分、土居に代えて高橋潤哉を投入。その直後、山形がハイプレスで相手を捕まえてショートカウンターの局面を迎え、最後は國分が狙い澄ましたシュートを放ったが惜しくも枠を捉えられなかった。その4分後、吉平の鋭いスルーパスが小川へ渡って逆に富山のカウンターを受け、小川の折り返しを途中出場の古川真人にフリーで合わせられたが、ここは枠を外れた。

 

後半に入って受け身の時間帯が長かったが69分、田中が自陣で相手のトラップミスを逃さずボールを奪い、すかさず中央を割るスルーパスを供給。これが相手の背後を突いた高橋に渡って決定機となり、飛び出してきたGKも落ち着いてかわしてゴールに流し込んだ。

 

72分、山形はディサロと國分を下げてベカ、坂本亘基を投入。ベカはリーグ戦初出場を果たした。

 

攻撃の選手を投入して再び主導権を握りたいところだったが、富山に中盤を経由したサイド攻撃を再三許す展開となる。79分、吉田の低いクロスを古川にヒールで合わせられるも安部がクリア。そのセカンドを拾われて、再び山形の右サイドを起点にパスを繋がれ、最後は布施谷翔にシュートを許したが、ここは坂本がブロックした。83分には小川のクロスが逆サイドへ流れ、このボールを吉平が拾ってマイナスのパス。反応した古川にダイレクトで狙われたが、枠の上へと外れた。

 

富山の猛攻を凌ぐ山形は87分、氣田に代えて川井歩、田中に代えて寺山翼を投入し守備固めに入った。

 

集中を切らさずに跳ね返し続け、相手を焦らせる山形は終了間際に久しぶりのチャンスが訪れる。中村の右サイドからのクロスをベカがボレーで合わせたが、枠をとらえることができず、更なるダメ押しとはならなかった。試合はこのまま終了、リーグ戦では15試合ぶりとなる複数得点かつ無失点での勝利を挙げた。

 

通算成績10勝5分14敗、勝点35、順位を13位とした山形は次節、アウェイでベガルタ仙台との『みちのくダービー』に臨む。