| [ 試合終了 ] | ||
| 1 | 前半 | 0 |
| 1 | 後半 | 1 |
- 9分 寺山 翼
- 83分 土居 聖真
- 76分 森 侑里
メンバー
スターティングメンバー
| GK | 45 | 渋谷 飛翔 | |
|---|---|---|---|
| DF | 4 | 西村 慧祐 | |
| DF | 13 | 野嶽 寛也 | |
| DF | 19 | 岡本 一真 | |
| DF | 22 | 城和 隼颯 | |
| MF | 17 | 寺山 翼 | |
| MF | 18 | 南 秀仁 |
70' |
| MF | 88 | 土居 聖真 |
90+3' |
| FW | 9 | 高橋 潤哉 |
88' |
| FW | 10 | 氣田 亮真 |
88' |
| FW | 25 | 國分 伸太郎 |
70' |
控えメンバー
| GK | 16 | 長谷川 洸 | |
|---|---|---|---|
| DF | 3 | 熊本 雄太 |
90+3' |
| DF | 15 | 川井 歩 | |
| DF | 49 | 坂本 稀吏也 |
70' |
| MF | 14 | 坂本 亘基 |
88' |
| MF | 20 | 吉尾 海夏 | |
| MF | 27 | 榎本 啓吾 |
70' |
| FW | 55 | 堀金 峻明 |
88' |
| FW | 99 | ベカ ミケルタゼ |
監督
| 横内 昭展 |
スターティングメンバー
| GK | 41 | 北村 海 チディ | |
|---|---|---|---|
| DF | 4 | 中川 創 | |
| DF | 5 | 楠本 卓海 |
58' |
| DF | 16 | 森 侑里 | |
| MF | 6 | 世瀬 啓人 | |
| MF | 8 | 浅倉 廉 |
81' |
| MF | 17 | 岡澤 昂星 |
58' |
| MF | 22 | 久富 良輔 | |
| MF | 23 | 梶川 諒太 |
72' |
| MF | 33 | 川上 エドオジョン 智慧 |
81' |
| FW | 9 | 矢村 健 |
控えメンバー
| GK | 21 | ジョーンズ レイ | |
|---|---|---|---|
| DF | 3 | 鈴木 翔太 | |
| DF | 25 | 中村 涼 |
58' |
| DF | 28 | 大森 彗斗 | |
| MF | 15 | 杉田 真彦 |
81' |
| MF | 18 | 松下 佳貴 |
58' |
| MF | 50 | 金子 翔太 |
81' |
| MF | 72 | 中村 優斗 |
72' |
| FW | 11 | アンデルソン |
監督
| 須藤 大輔 |
スタッツ
| 90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 5 | 12 | FK | 11 | 6 | 5 |
| 3 | 4 | 7 | CK | 7 | 3 | 4 |
| 0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
| 9 | 6 | 15 | シュート | 11 | 4 | 7 |
| 0 | 0 | 0 | オフサイド | 1 | 1 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 10.9℃
-
- 湿度
- 35%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 17,261人
-
- 主審
- 井上 知大
-
- 副審
- 松井 健太郎、緒方 孝浩
-
- 第四の審判
- 植松 健太朗
監督コメント
今日は1万7000人以上の方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
J1昇格という目標が達成できていないにも関わらず、最終戦でこんなにたくさんのファンサポーターの方に来ていただき、本当にいい雰囲気で試合をさせていただきました。
それに報いるためにも、今日どうしても勝点3を取りたかったし、勝利したかったという思いは選手にも伝わっていました。
もちろん南の引退試合というのもありましたけど、皆さんにそういった勝利をお届けできて、本当に今ほっとしております。
試合は先制して入りも非常によく、狙いとするところが出た前半でした。得点を奪ってからは相手が少しやり方を変えてきて、うまくボールを動かされてゴール前まで侵入されることはありましたけど、みんな落ち着いて対応してくれたかなと思っております。
前半もありましたけども、後半にも我々に決定的なチャンスがあったと思うので、そこで2点目がなかなか取れない中で、セットプレーのセカンドフェーズのところでねじ込まれました。
ただ、その後ズルズルそれを引きずらずに、もう1つ取りに行くというこの雰囲気、みんなが南のためにという、そういう思いでねじ込んだゴールかなと思いました。そんな綺麗なゴールではなかったですけども、本当に魂のこもったゴールだと思っています。
あとは最後、勝ち切るというところは我々の大きな課題でもありましたけども、最後は全員が体を張って勝ち切ることができました。本当に選手には感謝しかありません。
--今日はボールを奪われた後、即時奪回する場面がすごく目立った前半だったと思いますけれども、そういった姿勢をどうご覧になりましたか?
そこに関しては、トランジションを切り替えるところでずっと取り組んできたところでもあります。ただ、そこに至るまでのボールの奪い方、そういうのも今日は非常にみんな意識してやってくれたかなと思っています。
--試合を締めて勝ち切るところについて、今日は熊本選手を投入しました。藤枝が相手だとロングボールをそこまで意識しすぎないところもあると思いますが、どういった選択だったか教えてください。
直接ないにしてもセットプレーで高さを1枚増やすというのは有効だと思いますし、絶対にやらせたくないという思いもありましたので、ああいう形で熊本を投入しました。
--前節磐田戦に続いて南秀仁選手が先発しました。ボランチで寺山翼選手と2試合組みましたが、この組み合わせはいかがでしたか?
翼と南は全くタイプの異なるプレイヤーだと思っています。それぞれがいい強みを出して、いいバランスでこの2試合プレーしてくれたと感じています。
お互いがウィークの部分を補える、そういう組み合わせだったと思っています。
--南選手はどういった良さが出ていましたか?
まずはとにかくお前のストロングを出せということは伝えていて、ただ、それ以外のことは僕が来てからトレーニングでずっと要求していましたので、その部分はもちろんやるけども、それをやりながら自分のストロングを出してほしいというところで、すごくそれを発揮してくれたと思っています。
南が入ることでボールがしっかり落ち着きますし、やはりいろんなところが見えている。選択肢が広い、そういう選手なので、今日もチームが助けられたと思っています。
--失点シーンですが、コーナーの流れから折り返された中で押し込まれました。振り返っていかがですか?
1度弾いたボールだったと思います。そのボールが我々の選手のすごく狭い間だったと思いますが、そこを抜かれて後ろの選手に詰められたというところで、もう少しそのボールに対して誰かが出ていけなかったのか。詳しくまだ映像を見返していないので分かりませんけども。
あと、プッシュされた時にその選手を誰が見なければいけなかったのかというのももちろんあると思っています。
--セレモニーでもありましたが、今シーズンを振り返って今の率直な思いを聞かせてください。
僕が来てからの話になりますが、やはりなかなか連勝できなかった、あと失点をどうにかして減らしたいと僕が来た時に言ったと思いますが、そこも僕が想定しているところまでにはまだ来ていなくて。
そこに関してもまだまだやらなきゃいけないことがたくさんあるなと感じています。
ただ、我々は言ったらシーズンの後半戦で連敗をしていないので。これは我々にとってすごく大きな自信になるかなと。
負けてもなんとか次のゲームで踏ん張って、連敗しなかったというのはすごく自信になります。
その反面、連勝できるチャンスを何度も逃してしまったという。ここに関してももっとそれを伸ばせるようにしないと、なかなか上位にはいけないなと。
あともう1つ言えば、前節までの順位表で1位から7位のチームに我々は今年1勝もできていないんですよね。
何が言いたいかと言うと、上位に勝てなかった。ここはやっぱりもう1回我々も見直す必要があるかなと思っています。
--今日は南秀仁選手がキャプテンマークを巻きましたが、どういった経緯で決まったんですか?
そもそも誰がスタメンに出るかというのはギリギリまで分かりません。ただ、チームのキャプテンは土居聖真で、今週の週始めかその次の日に聖真が僕のところに来て、「次のゲーム、南秀仁君をキャプテンにしたいと僕は思っています」と言われて「俺もそう思う」と。「ただし、スタートで出たらな」という話はしました。その時点では。聖真も「それはそうです」と言ってくれました。
昨日、僕の中でもうスタートが決まっていましたので、秀仁に「明日はキャプテンをやってもらうぞ」という話をしました。
選手コメント

No.18 南 秀仁 選手
--現役最後の試合でしたが、どんな気持ちで迎えましたか?
サッカー選手としての最後の試合なので、全力で楽しみたいなと思ってピッチに立ちました。
--ピッチの上ではいつもどおりでしたか?
プレー中は本当にいつもどおりのプレーを心がけてやりましたし、何本かいいパスも出せましたし、楽しくやれました。
--寺山翼選手がゴールを決めたあと、「S」の文字を作っていたようですが、その隣で何をしていたんですか?
翼が何しているのか意味分かんなくて、とりあえず、(指で四角を作って)こんな感じに見えたから、カメラ撮ってるのかなと思って。最初にこうしてからこうして(四角の状態で動かして)、翼が横で「えーー!?」みたいな顔して。アイツは、試合前にそれ言ってくれないと困ります、急にやられても。アイツのせいです。
--今日はスタジアム全体が「南選手と一緒に勝ちたいという空気に包まれていましたが、南選手はどう感じましたか?
僕としても感じました。監督も試合前のミーティングで言ってくれましたし、選手たちも常々、いろんなところで「秀仁くんのために勝とう」とずっと言ってくれていたので、応援してくれてるサポーターもそうですけど、みんなの気持ちが乗っかって、最後ああいうふうに決まったんじゃないかなと思います。
--勝てましたね、最後。
よかったです。現役最後、勝ちで終われたので、これ以上ないです!
--最後に高橋潤哉選手にいいパスが2つ入りましたが、坂本稀吏也選手が準備している中でのプレーだったので、これで最後だと分かっていたのかと、いいパスが2つとおせたことについてお願いします。
キリ(坂本稀吏也)が準備しているのが見えたので、そろそろかなあと思いましたし、でもあのパスは、いつもどおりの自分というか、自分の得意としているプレーが最後に出たので、よかったかなと思います。
--交代する瞬間、ピッチを離れた直後はどんなことを考えましたか?
みんなが抱きしめてくれて、堪えきれなくなって涙が出てきてしまいましたけど、本当にサッカー人生楽しかったなという気持ちと、寂しさと、いろんな感情が込み上げてきました。
--引退セレモニーのあと、ゴール裏に行って、スタンドからピッチを見たり、いつもと違う景色を見たと思いますが、どうでしたか?
新鮮でしたね。本当にサポーターの皆さんの、あそこが神聖な場だと思うので、そこに入れたもらえたことはすごくうれしいですし、スタンドから見たピッチは意外と広かったので、こんなところを走り回っていたのかと思うと…楽しかったなあと思います。
--土居聖真選手の勝ち越しゴールはどんな気持ちで観ていましたか?
セットプレーで、入るかどうかというところで聖真くん自身も魂を、「きれいじゃなくてもいいから入れ」という魂を込めてくれて、それが決まったので、本当にありがたいです。
選手コメント

No.17 寺山 翼 選手
--試合の感想からお願いします。
今日の試合は南(秀仁)選手のために、という思いが全員ありましたし、なんとしても勝ちたいという思いがあったので、まず勝ててほっとしています。
--先制のゴールシーンも解説をお願いします。
相手からのボールを奪ってそのまま、という感じでしたが、チームとしてもあの守備の仕方をトレーニングで練習していましたし、しっかりそれがハマって、あとはうまく冷静に流し込めたのでよかったかなと思います。
--ゴール後のパフォーマンスはどういうことでしたか?
あれは、大分戦で勝ったあとの集合写真を撮っていたときに、熊本雄太選手と坂本亘基選手が(秀仁の)「S」の文字をやっていたので、僕、ゴールを決めたときにやろうかなと思っていましたが、事前にそれを秀仁くんに伝えてなかったので、僕ひとりだけやっているみたいな形になっちゃいました。秀仁くんのために決められたゴールかなと思います。
--隣で南選手も何かやっていましたが?
あまり分かんないです(笑)。
--今日は寺山選手がかなり高い位置でコースを切ったり、ボールを奪いに行っていましたが、それはこの試合で意識したことですか?
ボランチの選手が前に守備に行くというのは意識していますけど、今日は特に準備の段階で、僕らの戦術として、僕が高い位置で守備をしていくという形がありました。ただ、相手もうまく形を変えながらやってきたので、それにまた僕らも形を変えながら対応できたというところはよかったかなと思います。
--引退する南 秀仁選手とボランチを組みましたが、ふり返ってどうでしたか?
加入して僕は半年しか南選手と一緒に時間を過ごしてないですけど、最後、南選手も僕に言ってくれましたが、「半年の濃さじゃない」ということを言ってもらって、僕自身もすごいうれしかったし、最後、秀仁くんとボランチを組めたということは、僕にとってもすごく誇りに思う試合だったし、これから先、秀仁くんが残してくれたものというのは僕自身、自分の成長につなげていきたいなと思います。
--半年で3ゴール決めたことに関してはどう思いますか?
得点に絡みたいというふうに常に思っているので、守備のところもそうですけど、点を取れるボランチになりたいとずっと意識してやっているので、3得点取れたということは自分にとってすごく自信になったかなと思います。
--この半年間のプレーは、イメージしてきたものと比べてどうでしたか?
最初にモンテディオ山形さんから声をかけてもらったときに、横内(昭展)監督とも面談をして、「移籍してきたから必ず出られるわけじゃない」と。それは僕自身も分かっていたし、その競争の中で勝っていかなきゃいけないというのは監督から伝えてもらったので、僕自身も当初は途中からの出場が多かったですけど、最後、スタメンに起用してもらったり、ゴールという結果で返せたというのは、僕自身にとってすごくいい半年になったし、これを来年以降も継続していかないといけないと思うので、それに向けていいオフシーズンを過ごしたいなと思っています。
--最後まで応援してくださった皆さんにひと言お願いします。
シーズン途中に昇格という目標が断たれた中でも、最後までこうやって多くのファン・サポーターの方々が今日も駆けつけてくれて、声援を送ってくれたのが、僕らが試合中、足を動かす原動力になりますし、そのために僕らは戦えますし、今日は勝利という形で最後終われたというのは、ひとつよかったことだと思うので、来年以降も頑張っていきたいなと思います。
戦評
リーグ戦最終節を今季もホームで迎えた11位・モンテディオ山形は、前節の試合でJ2残留を決めた15位・藤枝MYFCと対戦。今季最多17,261人が詰めかけた一戦は、山形が2-1で勝利した。
山形は現役ラストマッチとなる南秀仁が前節に続いて先発出場、キャプテンマークも巻いた。また、最前線には約2ヶ月ぶりの先発となる高橋潤哉が入った。
快晴が広がるも、冷たい風が吹くコンディション下で行われたゲーム。立ち上がりは山形が、相手のビルドアップを高い位置で奪って押し込み、岡本一真や氣田亮真が、エリア外から積極的にゴールを狙った。すると9分、相手のビルドアップのパスミスを寺山翼が逃さず奪い、右足で狙ったシュートがゴール右隅に吸い込まれた。これで7試合連続の先制成功となった。
山形は先制から4分後、國分伸太郎のサイドチェンジを上手く収めた岡本が、右サイド深くまで突破してクロス。フリーの高橋が頭で合わせたが、今季リーグ戦全試合先発の藤枝GK・北村海チディに阻まれ、直後に得たCKも得点には繋げられなかった。
その後も素早い攻守の切り替えや、藤枝のハイプレスを落ち着いて回避する山形が試合の主導権を握る。21分、南のパスカットからショートカウンターの局面を作り、土居聖真が右足を振ると、これに國分が反応。ここは惜しくも合わなかった。33分には、土居のアウトサイドで送ったスルーパスを氣田が受けて駆け上がり、シュートまで運んだが、追加点とはならなかった。
その2分後、浅倉廉のクロスの跳ね返りに反応した森侑里が、藤枝にとって1本目となるシュート。枠を捉えたが山形GK・渋谷飛翔が凌ぐ。40分には、浅倉から鋭い斜めのパスを受けた矢村健が右足で狙ったが、再び渋谷が凌いだ。
藤枝のファーストシュート以降、山形はファイナルサードまで運んでチャンスというシーンが作れず、逆に藤枝にゴール前まで迫られる回数が増加した。しかし集中した守備で得点を許さず、リードを保って前半を終えた。
両チームとも選手交代なしで臨んだ後半、山形は開始早々に、岡本のロングパスを土居が上手くコントロールし、ヘディングパス。これを受けた氣田のシュートから決定機が続いたが、藤枝の気迫溢れる守備に阻まれ、得点のチャンスを逃した。
山形はこの決定機を逃して以降、ルーズボールを藤枝に先に回収されて自陣でのプレーが続いたが、南のスライディングでのクロス対応や、西村慧祐の身体を張ったブロックなどで決定機を作らせなかった。
我慢の時間帯を切り抜けた山形は63分、カウンターでチャンスを作り、氣田のクロスを土居が胸トラップで収めてシュート。枠を捉えたが、北村のファインセーブに阻まれた。氣田のスピードを活かし、右を起点とした攻撃を続ける中で69分、左に流れた南が狭いスペースを突いたパスを供給。受けた高橋が右足を振り抜いたが、再び北村に防がれた。
その直後、山形は南と國分に代えて坂本稀吏也、榎本啓吾を投入。南はピッチ上の選手1人1人と抱擁し、目頭を抑えながら現役最後のピッチを退いた。この交代で坂本稀は左サイドバックに、左サイドバックでプレーしていた野嶽寛也はボランチについた。
なかなか追加点を奪えない山形は、再び藤枝の攻勢を許す展開となり、71分、中盤の位置でFKを与えると藤枝は素早くリスタート。山形の左サイドでテンポよくボールを動かし、最後は川上 エドオジョン 智慧のクロスを収めた矢村にゴールを脅かされたが、枠の右へ逸れた。するとその5分後、セットプレーの流れから失点を喫する。途中出場・中村優斗の鋭い仕掛けから藤枝のCK。セカンドボールを拾った矢村の折り返しを世瀬啓人がダイレクトで前方へ。これが西村に当たって流れ、こぼれたところを森に詰められた。
追いつかれた山形だったが83分、榎本が中に切り込むドリブルで長い距離を運び、右へパス。氣田のクロスが相手に当たってCKのチャンスを得る。キッカー・野嶽のクロスを高橋が頭ですらすと、浮き球に坂本稀が競り勝ち、ボールは前方へ。これに反応した土居が右足ボレーで狙うとゴールラインを割った。南からキャプテンマークを引き継いだ土居の2試合連続ゴールで、山形が勝ち越しに成功する。
再びビハインドとなった藤枝は、2失点目直後と87分に矢村がゴールを狙ったが、いずれも渋谷が立ちはだかった。
88分、山形は高橋と氣田に代わって堀金峻明、坂本亘基がピッチイン。坂本亘は左、榎本は右にポジションを移した。この交代直後、榎本が土居とのワンツーから右サイドを突破。榎本のクロスに坂本亘が頭で合わせたが、枠の左へと逸れた。
アディショナルタイムに入り90分+2、山形は自陣ペナルティーエリア手前で相手にFKを与える。このFK直前、山形は土居に代えて熊本雄太を投入し、CBの枚数を増やした。90分+4、キッカー・金子翔太のクロスをファーの久富良輔が右足で押し込んだが、渋谷が好セーブ。山形は直後のCKも凌いだ。
最後は相手が前線へ送ったパスを、城和隼颯が頭で味方に繋ぎ、坂本稀が大きくクリアしてタイムアップ。ホーム最終戦、今季支え続けてくれたサポーターにしっかり勝利を届けた。
山形の2025シーズンの通算成績は15勝8分15敗、他会場で千葉に敗れた今治と勝点53で並び、得失点差で上回って10位フィニッシュとなった。

























