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東京ヴェルディ
東京ヴェルディ
1
[ 試合終了 ]
0 前半 1
1 後半 1
2
  • 81分 北島 祐二
  • 3分 山田 拓巳
  • 69分 藤本 佳希
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

東京ヴェルディ

スターティングメンバー

GK 1 マテウス
DF 2 深澤 大輝 86'
DF 5 平 智広
DF 6 宮原 和也
DF 16 山越 康平
MF 7 森田 晃樹
MF 13 林 尚輝
MF 23 綱島 悠斗 46*'
FW 11 阪野 豊史 46*'
FW 14 マリオ エンゲルス 77'
FW 29 河村 慶人 70'

控えメンバー

GK 41 飯田 雅浩
DF 26 加藤 蓮 77'
MF 17 加藤 弘堅
MF 18 バスケス バイロン 46*'
MF 20 北島 祐二 46*'
FW 27 山田 剛綺 86'
FW 30 佐川 洸介 70'

監督

城福 浩
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 4 西村 慧祐
DF 5 野田 裕喜
DF 6 山田 拓巳 51'
DF 27 喜岡 佳太 87'
MF 8 小西 雄大
MF 18 南 秀仁
MF 21 田中 渉 77'
FW 11 藤本 佳希 87'
FW 42 イサカ ゼイン
FW 49 後藤 優介 46*'

控えメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 22 吉田 泰授 51'
MF 10 チアゴ アウベス 87'
MF 13 河合 秀人 46*'
MF 15 藤田 息吹 77'
MF 25 國分 伸太郎
FW 9 デラトーレ 87'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
11 11 22 FK 10 5 5
1 6 7 CK 2 1 1
1 0 1 PK 0 0 0
8 2 10 シュート 6 3 3
0 1 1 オフサイド 0 0 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    17.9℃
  • 湿度
    22%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    5,689人
  • 主審
    須谷 雄三
  • 副審
    馬場 規、大矢 充
  • 第四の審判
    金次 雄之介

監督コメント

■総括:

まずは味スタに集結していただいたモンテのサポーターの皆さん、それから中継の向こう側で我々にパワーを送ってくれたサポーターの皆さん、今、山形の新庄市では毎週毎週パブリックビューイングをやっていまして、そこで今日も多分たくさんのサポーターが我々にパワーと念を送ってくれたことと思います。全てのサポーターの皆さんに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
悪い流れを断ち切るのも自分たち次第だというところで、選手は日頃のトレーニングからパワーを出してやってくれていました。本当にちょっとしたところでなかなか勝利が掴めない日々が続いていましたけれども、今日は立ち上がりに、実は最初の立ち上がりのピンチは我々にありましたが、それをしっかりと凌いだ後に、我々のチャンスで先にスコアを動かせたところが非常に大きかったと思います。
前半は攻撃も非常に意図的に相手を外して前進するシーンをたくさん作れたと思います。後半、当然ヴェルディさんも修正してくることは予想していたので、準備していましたが、ちょっとアクシデントが重なってなかなか交代のカードを切りづらい状況が続いていました。
反省として言えば、もう一つ二つ早く、こっちが仕掛けのカードを切っていれば、もう少し展開も変わっていたかもしれませんが、最後はしっかりと割り切って守り切るところに選手の意識もシフトしてくれたので、本当に全員で掴み取った勝点3だと思います。
ただ、これを次にまた繋げていかなければいけないので、今日1日だけしっかり喜んで、また明日から準備していきたいと思います。

 

 

■質疑応答:
Q:今日はキーパーの長谷川洸選手が古巣でプロ初先発でした。クラモフスキー監督のときにはなかなか見られなかった采配でしたが、起用した意図を聞かせてください。

 

A:まず昨年、ほぼフル出場していた後藤という正ゴールキーパーが我々にはいて、おそらくJ2の中でも屈指のゴールキーパーだと思います。ただこの連敗が続いている中で、後藤自身もすごく責任を感じすぎていて、彼本来のパフォーマンスができていないような時間も見受けられたので、そのあたりはゴールキーパーコーチとも相談しながらこの流れを一つ断ち切るためにも交代するという考え方が必要じゃないかというところで準備していました。
後藤自身とも話をして、彼は本当に責任感が強い人間なので、必要以上に背負っているものがあるように見えました。そこは彼の背負っている荷物を少しここで降ろしてあげて、また本来の後藤のパフォーマンスが戻ってくるような状況・環境にしてあげることが、チームにとってもベターだろうという決断でした。
そこで、洸がなぜ今日スタメンになったのかというと、クラブハウスに誰よりも早く来て本当に毎日同じように準備してくれているんですよね。そういう選手は必ずチャンスが来るし、チャンスを掴むと思っていて、もうこれは必然だと思います。だからこそ僕も、洸にこのゴールマウスを託すにあたって、何ら心配もなくって。仮に何か起きたとしても、洸のミスは僕が全部背負ってあげるというような、そういう信頼を僕は彼には持っていました。
そういう意味では、今日のパフォーマンスもおそらく必然だし、それはたまたま古巣というところで彼自身もしかしたら感慨深いものがあったかもしれないですけど、間違いなく今日の勝点3に大きく貢献してくれたと思います。

 

 

Q:先制点も長谷川選手のワンタッチパスがきっかけになったと思います。小西選手や田中渉選手はあそこのスペースを使うシーンが多かったです。今日の攻撃の意図はどういったことを求めていたのでしょうか。

 

A:まず僕が監督に就任してから、大体こういうことをやりたいというものは選手にも伝えてきていたんですけれども、いかんせん3連戦でババっと駆け抜けてしまって、優先順位や本来やりたいことが伝わっているようで伝わってないものもあったかなという感覚が僕の中ではありました。
もちろん、今失点を減らすことが最大の我々の課題なので、そこに対するエネルギーも注ぎつつ、もう1回、私が監督に就任してから攻撃でこういうことやりたいということを今週のトレーニングでは明確に選手に伝えてトライしました。それをやるために作りのところでは誰がどう関わるのか、どのような立ち位置を取るのかを逆算して整理して、トレーニングに落とし込んできたつもりです。
ただ別に何か真新しいことやっているわけではなくて、これまでモンテがやってきたものに+αをして少しスパイスを加えた程度なので、選手たちはそれをしっかりと、スペースを見つけて、相手を見て、今日は前半特にいいプレーをしてくれたと思います。
ただ、後半もっともっと、そのシーンを多く作り出して、我々も相手陣に押し迫る時間帯やシーンを作り出したかったので、そこはしっかり反省して、またこれからトレーニングに励んでいきたいと思います。

 

 

Q:今日右サイドバックに喜岡佳太選手を起用しましたがその起用の意図と、前半、少し裏を取られるシーンが多かったですが、プレーについてはいかがでしたか?

 

A:これも先ほど申し上げた両方の課題や我々の狙いが、佳太の右サイドバック起用に合致したところがあります。まずは守備のところで失点を減らしたい。守備の強度を持った選手を最終ラインに置かないと今はなかなか難しい状況が続いていたので、佳太だったら右サイドバックやれるのではないかという考えがありました。
それからビルドアップの立ち位置を考えれば、センターバックからあそこの位置にスライドすることは、佳太はこれまでもやっていたので、ビルドアップに関して言うと、そんなに大きな仕事の違いはないので、そこに関してはスムーズにやれるだろうという判断がありました。
これもこの間のホーム金沢戦が終わった翌日に、コーチ陣といろんなアイデアを話し合いの中で出し合って出てきた、現状で言う最適解に近いものだと思いますので、コーチ陣のアドバイスもすごく大きかったですし、それに応えてくれた佳太もすごくタフにやってくれたと思います。
守備の部分については、本当は守備に強い人間なので前半みたいなシーンはあまり望んではいなかったんですけれども、センターバックが真ん中で守るよりライン際で1対1にさらされる対応というのはこれまた難しくなりますから。でも徐々にアジャストしていってくれたのはさすが佳太だなと感じています。

 

 

Q:渡邉監督が試合後に選手1人ひとりを労っている姿が印象的だったんですけど、ロッカールームではどのような声を選手たちにかけたのでしょうか。

 

A:まず、負けた後も1人ひとりを労っています。そこは勝ったからではなく、その労いという言葉もまたちょっと違うのですが、選手に対してはしっかりと毎試合毎試合やっているつもりではいます。
本来であれば、ロッカーに入る前に、全体で1回締めてという流れだったんですけれど、今日はその前にインタビューもあったので、僕が戻った頃には多分キャプテンのヤマか南が締めて終わっていたと思います。だからゲームが終わってから、選手に伝えた言葉というのは今のところないです。
でもそれについては、今はそんなに必要ないのかなと。とにかく、この喜びの味をちゃんと噛みしめてほしいです選手には。長い間この味を忘れていたし、それを僕らは本当に望んでいながらも得られなかったものなので、やっぱり正しく喜ぶというのは大事だと思います。この味をまた味わいたいから、自分たちはエネルギーを出すような循環にしていきたいので。とにかく今は、今日1日だけは選手にも存分に勝利の味を味わって、これがまたクセになるぜと思ってもらいたいと思います。

選手コメント

No.16 長谷川 洸 選手

No.16 長谷川 洸 選手

Q:久しぶりの勝利ですが、どうでしたか?

 

A:シンプルに嬉しいですし、みんなのおかげなので、みんなの積み上げてきたものが結果となって形に表れて良かったですし、ホッとしています。

 

 

Q:長谷川選手自身はプロ初先発初出場でしたが、緊張はありましたか?

 

A:ある程度は緊張していました。紅白戦が一番緊張したかなと感じています。今日はアップからいつも通りで、試合のファーストプレーも落ち着いてできましたし、そこからうまく流れに入れたと思います。

 

 

Q:紅白戦で緊張されたんですか?

 

A:いつか来るとは思っていたのですが、まさかこのタイミングで来るとは思わなかったです。紅白戦の時はまだ決まっていないと思っていましたが、緊張しました。

 

 

Q:正式に先発を言われたのは?

 

A:昨日の食事の後です。監督に呼び出されて、「明日、お前でいくから」と言われ気合が入りました。

 

 

Q:下部組織から育ったヴェルディでプロデビューを飾れたことはどうですか?

 

A:それはもう単純にうれしいです。実際、僕が出ざるを得ない状況でヴェルディを去ったので、借りを返してやるぞという気持ちで今日は臨みました。その結果、勝てたのですごく嬉しいです。

 

 

Q:監督が会見で、「いつも誰よりも早くクラブハウスに来ている」と言って、「今日の先発は必然」とも言っていました。

 

A:それは人にもよると思います。早いほうが良いという選手もいれば、遅いほうが良いという選手もいるので。僕は早く来て準備しないと怪我が怖いというのがあるので、怪我をしないための「早く来る」という準備です。

 

 

Q:クラブハウスに何時に来るのをルーティンにしていますか?

 

A:9時半にミーティングがある時は、6時50分ぐらいに行って準備をしています。

 

Q:長谷川選手が断トツで一番ですか?

 

A:野田(裕喜)選手とか、あとは成瀬(竣平) 選手とか、あとは田中渉も早いです。基本、僕が一番ですけど、前後することもあります。キーパーは10分前に練習が始まることもあるので、その分早くなることも多いです。

 

 

Q:ユース時代からそんなに早かったですか?

 

A:いや、そんなことないです。プロでヴェルディに入ってから、先輩の近藤直也さんとか、永田充さんとか、武田博行さんとか、奈良輪(雄太)くんとか、そういった長くやっている選手が早く来て準備しているのを身近で見ていました。そういうところも大事なのかなというのはヴェルディのときに学びました。

 

 

Q:この勝利を伝えたい人はいますか?

 

A:女手ひとつで育ててくれた母親です。今日観に来てくれていたんですけど、自分が先発というのを伝えてはいませんでした。喜んでくれていると思います。

 

 

Q:今日の先制シーンはビルドアップからで、長谷川選手からもワンタッチでいいパスが入ってスイッチになりました。

 

A:あれは練習してきた通りというか、ああいったプレーをモンテディオでは求められているので。あの形だけじゃないですけど、求められているプレーのひとつなので、自分のストロングでもあるし、そういうのを自信を持ってやれたかなと思います。

 

 

Q:次こそは完封という感じですか?

 

A:そうですね。完封したかったですけど、審判の決めたことなので仕方ないです。PK取られてしまったので、次はゼロで勝てたらいいなと思います。

 

 

Q:忘れられない日になりそうですね。

 

A:そうですね、間違いないですね。Jリーグデビューというのは一生に一度しかないので。それは昨日からずーっと思っていたことですし、モンテディオでJリーグデビューできてすごく嬉しいです。

 

 

Q:終わったあとのロッカールームの様子はどうでしたか?

 

A:前節まで負け続けていて、それとはまったく違う雰囲気でした。でも、「次も大事だよ」とみんな言っていました。

選手コメント

No.27 喜岡 佳太 選手

No.27 喜岡 佳太 選手

Q:本来のポジションではない右サイドバックでの先発でしたが、試合を振り返っていかがでしたか?

 

A:今週、サイドバックで出る準備をしてきていたので慣れない部分もありましたが、対人のところは相手のスピートがある分、そこに対しては自分もチームの力になりたいと思っていました。でも、前半はサイドバックに慣れるまで、相手のマリオ(エンゲルス)選手に思うようにやられてしまう場面が多かったかなあと、反省も多いです。

 

 

Q:そこをどのようにアジャストしていきましたか?

 

A:前半、少し前にいるサイドハーフのゼイン(イサカ)を前に行かせ過ぎてしまい、自分が相手2枚を見ることが多く、迷っているときに裏を取られたりというのが多かったので、ゼインやセンターバックの慧祐(西村)と話しました。もう少しゼインを遅らせて、サイドに出させたところで行けば、自分が1対1や味方と同数で守れるので、そういうところを意識しました。同数で守れば相手にも強く行けるし、裏に行かれにくくなるという話はハーフタイムではしました。

 

 

Q:リードした状態でピッチを後にしましたが、どんな心境でしたか?

 

A:足を攣ってしまっての交代でした。センターバックよりもサイドバックは運動量が多いですし、そのなかで最後まで戦いたかったという気持ちのほうが強かったです。足が攣ってしまって、ほかの選手が助けてくれました。交代後、アディショナルタイムが8分と長かったので、ベンチのメンバーも総立ちで声をかけて、常にチーム一丸となることができたと思います。

 

 

Q:久しぶりの勝利はどうですか?

 

A:8連敗して勝利から遠のいていたので、トーナメントのような気持ちで試合に入りましたし、トーナメントぐらい嬉しい気持ちです。大勢のサポーターのよろこびを分かち合えたのが何より嬉しかったです。

戦評

クラブワーストの8連敗を喫し、中5日で臨んだアウェイ・東京ヴェルディ戦は、開始早々に山田拓巳のゴールで先制、後半には藤本佳希の追加点を決めた。PKで1点を奪われたが、2-1で試合終了を迎え、モンテディオが9試合ぶりの勝利を手にした。

 

今節、モンテディオは先発メンバーに大きな変化を加えヴェルディ戦に臨んだ。開幕戦からゴールマウスを守っていた後藤雅明から長谷川洸へ。長谷川はJリーグデビュー戦を味スタで古巣相手に戦うことになった。さらに、喜岡佳太は本職のセンターバックではなく、右サイドバックで起用となり、左ウイングには後藤優介が8試合ぶりの先発メンバー入りとなった。

 

勝利への強い意気込みを持って試合に入ったモンテディオは序盤に先制に成功する。3分、ビルドアップでGK長谷川から小西雄大にワンタッチでパスが入ると、そこから攻撃のテンポが上がる。右サイドへの展開から縦に突破し、イサカゼインのクロスにファーサイドへ走り込んだ山田拓巳がダイレクトでゴールネットを揺らした。

 

第6節・長崎戦以来の先制となったモンテディオは、その後も相手の守備に対し、スペースを巧みに突きながらボールを前進させる。14分には左サイドから山田がくさびを入れる。相手に当たったボールを藤本が収めると、スルーパスに後藤優が飛び出した。相手キーパーに当たらなければゴールという鋭いシュートだったが、あと一歩のところで防がれた。

 

一方、東京Vは左ウイングのマリオ エンゲルスが喜岡の背後のスペースを何度も突き、危険なクロスも上がったが、モンテディオはゴール前で体を投げ出し、決死の守備で凌ぎ続けた。

 

27分には右サイドを突破したイサカゼインがシュート。ここはキーパーに触られてゴールはならず。30分にはタッチライン際で西村慧祐、喜岡、イサカとパスで崩し、31分には田中渉の藤本へのスルーパスがあと少しというシーンもあった。相手陣内まで運ぶ回数は多かったものの、東京Vの守備に防がれるケースが多かった。37分には藤本がドリブルで持ち上がり、後藤優にボールを渡すなど積極的に攻撃を仕掛けるが追加点を奪うことはできなかった。

 

ハーフタイムにモンテディオは後藤優から河合秀人に変更。東京Vも先発した阪野豊史をバスケス バイロンに代えるなど2枚替えで後半に臨んだ。

 

ビハインドの東京Vが後半の立ち上がりから攻撃のベクトルを強める。それに対し、モンテディオは体を張る場面が徐々に増えてくる。応戦する中で、山田と小西がピッチに倒れこむ。小西はプレーに復帰したものの山田は吉田泰授と交代となった。吉田は昨シーズンに特別指定選手としての出場はあったものの、プロになってからはこれが初の出場となった。

 

その後も東京Vはハイプレスやセカンドボールの球際の強度で主導権を握り続ける。58分には途中出場の北島祐二がミドルシュートを放ったが、ここは枠外だった。66分にはバスケス バイロンにペナルティーエリア内でシュートを打たれたが、長谷川がしっかり防いだ。さらに東京Vは右サイドからカウンターを仕掛け、宮原和也のクロスからゴール前で競り合いとなったが、ここも長谷川がしっかりキャッチした。

 

やや圧されることが多かった時間帯だったが、ここでモンテディオに追加点が生まれる。東京Vの前からのプレッシャーをかいくぐり、河合がバイタルのスペースで受けると、ボールはすぐ横にいる田中へ。そこからのスルーパスに藤本が抜け出し、シュート。ここは決まらなかったが、すぐにセカンドボールへ反応しゴールへ押し込んだ。藤本にとってはこれが今季初ゴールとなった。

 

2-0のリードで戦いを優位に進める展開となったが、東京Vはあきらめない姿勢を崩さず、それに対しモンテディオは前半からのハードなプレーの連続で疲労が出始めていた。足が攣った田中に代えて、藤田息吹がボランチに入り、トップ下には小西が入った。

 

80分、ペナルティーエリア内で吉田が相手を倒したとして東京VにPKが与えられた。81分、このPKを北島が決め、1点差に詰め寄った。

 

その後、喜岡も足に不調を来たし、86分、喜岡・藤本に代えてチアゴ アウベスとデラトーレがピッチに入り、その2選手でトップを形成。それに伴い、小西がボランチに戻り、藤田は右サイドバックへ移動した。

 

徐々に自陣ゴールに詰め寄られながらもなんとか踏ん張り90分が経過。8分のアディショナルタイムが提示される。サイドを起点に次々と繰り出される東京Vの圧力を受けながらも、なんとか最後まで凌ぎ切り、9試合ぶりの勝利を手にした。

 

ようやく今季3勝目を挙げたモンテディオ。通算戦績は3勝8敗で勝点9とし、順位は変わらず21位となっている。