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モンテディオ山形
モンテディオ山形
2
[ 試合終了 ]
1 前半 0
1 後半 1
1
  • 42分 チアゴ アウベス
  • 48分 イサカ ゼイン
  • 78分 白崎 凌兵
AWAY
清水エスパルス
清水エスパルス

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 15 藤田 息吹 82'
MF 18 南 秀仁
MF 25 國分 伸太郎 82'
FW 10 チアゴ アウベス 67'
FW 11 藤本 佳希 90+2'
FW 42 イサカ ゼイン 67'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 4 西村 慧祐
MF 7 岡﨑 建哉 82'
MF 13 河合 秀人 67'
MF 21 田中 渉 82'
MF 24 横山 塁 67'
FW 36 高橋 潤哉 90+2'

監督

渡邉 晋
清水エスパルス

スターティングメンバー

GK 57 権田 修一
DF 4 高橋 祐治
DF 5 北爪 健吾
DF 28 吉田 豊
DF 38 井林 章
MF 3 ホナウド 52'
MF 7 神谷 優太 58'
MF 10 カルリーニョス ジュニオ 75'
MF 14 白崎 凌兵
FW 9 チアゴ サンタナ 52'
FW 33 乾 貴士 75'

控えメンバー

GK 1 大久保 択生
DF 35 高木 践
MF 13 宮本 航汰 52'
MF 29 ディサロ 燦シルヴァーノ 58'
MF 40 成岡 輝瑠 75'
FW 20 オ セフン 52'
FW 45 北川 航也 75'

監督

秋葉 忠宏

スタッツ

90 45 total   total 45 90
7 5 12 FK 10 4 6
1 5 6 CK 8 2 6
0 0 0 PK 0 0 0
3 5 8 シュート 20 10 10
3 1 4 オフサイド 1 1 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    21.8℃
  • 湿度
    41%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    9,130人
  • 主審
    先立 圭吾
  • 副審
    塩津 祐介、塚田 健太
  • 第四の審判
    林 可人

監督コメント

■総括:
まず初めに、東海地方、関西、あるいは九州の方も、豪雨の被害が相次いでいるというニュースを昨日の夜から目にしていました。そういった場所から今日、エスパルスさんが来てくれて、我々は何事もなかったかのように、ここで試合を開催することができましたけれども、改めてそういったことは当たり前じゃなくて、そこに至ったいろんな関係者の方に感謝すると同時に、被害に遭われた方々にこの場を借りてお見舞いを申し上げたいと思います。
我々がフットボールをやれるのは、日常のようであって実は日常ではなくて、そこには本当に色々な人が協力してくれて、今日もゲームができてない場所もありますし、そういったものを考えると、非常に我々は何かを示さなければいけない1日だったのかなと感じていました。
そして、このスタジアムで最高の空気を作ってくれた大勢のサポーター、今日はブラスバンドの方々もたくさんいらっしゃったと聞いています。
彼ら彼女たちにも、この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。いつも前置きが長いので、ゲームについては皆さんの質問に答える形で進めていければと思います。

 

 

■質疑応答:
Q:2-1の結果でしたが、守備の面が勝因になったと思います。1失点ではありますが、監督から見て守備の評価をお願いします。

 

A:前半、もちろん我々もゴールマウスを脅かされるようなシーンはありましたが、そこの理由を紐解いていくと、やっぱり我々のボールの失い方が悪くて、相手のカウンターを発動させてしまった。そういうようなシーンが多かったと思っています。なので、そこは我々の守備の問題というよりは、失い方の問題。ただそこに対しては、勇気を持ってもう一度ボールを受けましょうと、そこを怖がったら、なおさら相手の餌食になるよとハーフタイムで話をしたつもりです。
もっともっとやれると思うので、守備の裏側にあるところで、我々の精度やスピードを上げていければと思っています。
後半は少し押し込まれる時間帯も長くて、ただ、選手たちもどこか割り切って、どっしりと最終ラインで守備をしたというのは本当に彼らが成長している姿だと思います。もちろん理想を言えばもっと高い位置でボールを取りたいし、後半も相手のゴールに迫っていきたいし、その数を増やしていきたいのですが、それができなかったときの振る舞いは素晴らしいものがあったと思います。
加えて、相手がシステムを変えたり、パワーを前線にかけてきたりしたところで、もう少し私が早く決断をして、システムを変えるなり人を代えるなりしていれば、多分もっともっと選手は、楽ということはないですが、しっかりと2ー0もしくは3ー0でゲームを進めることができたと思います。そこは本当に私の大きなミステイクだったなと感じています。しっかりと私自身も反省して、次のゲームに活かしていきたいと思います。

 

 

Q:攻撃の面で前半の得点はラッキーのようなところもあったと思いますが、後半の得点、時間帯もカウンターのような形の連携も非常に良かったと思います。その評価をお願いします。

 

A:前半のゴールも、チアゴのクロスのようなボールが直接ゴールに吸い込まれたというのはありますけれども、あそこはチアゴが上げたボールに対して(藤本)佳希がちゃんと反応している、合わせにいったからこそ、結果的に流れて生まれたゴールだと思うので、しっかり意図があった得点だと思っています。
あとは、ビルドアップの部分でも、清水さんが、我々が想定していたよりも食いつきがだいぶ早く大きかったです。我々にとってはそれを相手の1層目2層目を剥がしてしまえば、広大なスペースがあって、数的優位あるいは同数といったところはいくつか作れたと思います。そういった部分も、いつも言うようにもっと回数を増やしたいけど、しっかりと意図的に相手の背中を取って剥がしに行けたのは、前半見せることができたと思います。
後半の得点のところは、おっしゃったように、カウンターで出ていく、ウイングから逆のウイングへといったところは我々の形なので、素晴らしいゴールだったと思いますけれども、欲を言えば後半もっともっと相手陣内でプレーをする時間と回数を増やしたかったです。

 

 

Q:後半の序盤で2点目を取りました。その後のゲームプランとしては、3点目を取りに行く形だったのか、試合を落ち着かせて、2-0で終わらせたかったのか。どういったプランでしたか。

 

A:後半に上げたスコアは、2分とか3分という時間帯でした。そこから2ー0で守り切るなんて気持ちは1ミリもないです。
もちろん、相手の攻撃はおそらくパワーを増してくるでしょう。でも出てきてくれた分、その背中が開くのはサッカーの道理ですから、我々はその背中を逆に取りやすくなるはずだったと思います。そこをしっかりと見せながら、ゼロで推移するというのは、これもサッカーで言えばセオリーの一つです。何ら我々が引き込んで、このまま守り切るというところは、あの時点では全く考えてないです。
でも時間が進むにつれて、ちょっと中で、最終ラインの選手でアクシデントを訴えているものもいたので、そこの交代をいつどこで誰を変えるっていうところをいろいろ思案していたのは事実です。
質問の答えに関して言えば、あの時点、2点目を取った時点で、2ー0で守り切るなんて気持ちは1ミリもないです。

 

 

Q:ボールの失い方が悪かったと伺いましたが、どのシーンのことを指していますか。

 

A:前半、我々がカウンターでピンチになったシーンのいくつかは、我々が中央で少し人数をかけて、我々の言葉ではリンクと呼んでいますが、リンクした先に自分が良い状態なのにミスをしてしまったり、横パスをかっさらわれて自分が置いてかれたりとか、そういったシーンはいくつかありました。それが良くない失い方です。
我々が前方向にプレーをして、失ったとしてもそのボールに対して自分がまた前向きにプレーをできれば別に大きな問題はないのですが、自分がもし仮にフリーでした、そのパスあるいはプレーの選択が後ろ向きでした、横向きでした、それで相手にボールが渡ってしまうと、自分自身も置いてかれてしまいます。これまた自分が取り返す作業が難しくなるんですよね。それが、私の考える悪い失い方です。どのシーンかというのはビデオを見て振り返ってみてください。

 

 

Q:清水のプレスが厳しかったと思いますが、そこから自陣で抜け出してボールを前に送る攻撃も多かったです。あのプレスから抜け出すのはどういった選手、あるいはどういったプレーを基軸にされていましたか。

 

A:後半に関して言うと、構造は何ら変わらないです。これ全部詳しく言うとバレてしまうのでここでは控えさせていただきます。
我々は常に背後を狙っている選手がいて、その間で受けようとする選手がいて、その間で受けようとする選手に対して相手が食いつけば、その背中がもっと開いて、もっと背後を取りやすくなる。それをいかに出し入れして、我々が先に立ち位置を取って、それに対して相手がどうするかというのを僕たちは見て、空いたスペースを突いていきましょうと、最終的には背後を取って相手のゴールにボールを入れましょう、というのが我々のサッカーの基本です。
そこは関しては、今日の前半後半あるいは先週の熊本戦、特に大きな変わりはないです。ただ、相手がいつどこでどうやって食いつくかによって、我々の選手がそれに対して見つかるスペースを探して入っていくだけなので、それがトップ下の國分かもしれないし、センターフォワードの藤本かもしれないし、藤田かもしれないし、(南)秀仁かもしれないし、サイドバックかもしれないし、もしくはセンターバックかもしれないし。
そこは別に誰がどこに行っても構わないです。相手が食いつくことによって生まれたスペースを我々が突く。それによって背後を取る。相手のゴールにボールを入れる。その作業を90分間繰り返しやっているだけです。

 

 

Q:J2では強豪の清水に押し込まれながらも勝利しました。選手たちの自信にも繋がるのではないでしょうか。その手応えみたいなものあれば聞かせてください。

 

A:非常に逞しくなりました。もちろん、攻撃でもっともっとこういうことをやれるよねというのは、いつもある反省ですが、しっかりと意図的にやれたシーンというものは今日もありましたので、その回数を増やしていきましょうという作業はこれからも変わらないです。
ただ、いつも言うように、自分たちがうまくいかないときにどう振る舞えるかというのが90分間のゲームの中ですごく大事。もしかしたら人生の中でもすごく大事なことで、そういうときに選手たちが堂々とどっしりとプレーしているように僕には見えるので、それって勝ち切るということに関して言うと、ものすごく大事なことだと思います。
自分たちの武器はこれです。それをただ振りかざして、倒せればいいんですけども、倒せない相手もやっぱりいますから、そういう時にどうしましょうかというものは、今のこの連勝中もそうですし、今日の清水さん相手にやっぱりクオリティの高さというのは随所に見せられましたから、そういったものを勝ちということで、自分たちのやっていることの証明に繋げたのであれば、間違いなく自信にはなると思います。
ただ、いつも言うように、4つ勝ったから次勝てるという保証もないし、清水さんに勝てたから次の相手に勝てるという保証もないので。
喜ぶのは今日、このあと数時間だけにして、しっかりとまたエネルギーを蓄えていきたいと思います。

選手コメント

No.10 チアゴ アウベス 選手

No.10 チアゴ アウベス 選手

Q:今日の試合でご自身の手応えはいかがでしたか。

 

A:(前節までに)3連勝できて、連勝を伸ばすためには大事な一戦でしたし、相手がすごくクオリティーの高いチームだということも理解していました。でも僕たちはホームでやっているということで、ホームということは、自分たちの逞しさをピッチの中で表現して、相手が「山形のあそこのスタジアムでやるのはヤバいぞ」と思うようなことを僕たちがやるべきだと思います。勝ててすごくよかったです。

 

 

Q:自身の得点を振り返ってください。

 

A:佳希選手(藤本)の動き出しを見て、強いボールを送り込みました。ゴールへ向かって行くボールでもあったので、最終的にボールがゴールマウスに吸い込まれたことはうれしく思います。2点目のアシストについてもうれしく思っています。

 

 

Q:連勝が4に伸びましたが、次の試合への意気込みをお願いします。

 

A:苦しいシーズンの序盤だったので、多くのことを考えずに、目の前の試合のことだけに集中していました。目の前のことに全力を出して、連勝を伸ばすのではなく、自分たちは目の前の試合に向けて全力を出して頑張っていきたいと思います。

 

 

Q:今季9得点目となりました。二桁が見えてきましたが、あらためて意気込みを聞かせてください。

 

A:次の試合の意気込みは、勝つこと。もちろん、自分自身に勢いがあって、ゴールを量産していますが、まずは次の試合でチームを勝たせること。自分ができることは全てやって、もちろんゴールを決めたらうれしいですけども、チームが勝つことを念頭に入れて頑張っていきたいと思います。

選手コメント

No.42 イサカ ゼイン 選手

No.42 イサカ ゼイン 選手

Q:貴重な点をサポーターのために取ることができましたが、振り返っていかがでしょうか。

 

A:サイドの裏が空くというのは分かっていて、チアゴ(アウベス)が本当にいいボールをくれたので、チアゴに感謝したいなと思います。

 

 

Q:試合を重ねるごとにチームとしてのまとまりが出てきていますが、自身ではどう思いますか。

 

A:狙いを持って常に試合に臨めていますし、相手がどういう形かで見極めてプレーするのが結構できていると思うので、もっと精度を上げてどんどん成長していきたいなと思います。

 

 

Q:今日の試合の狙いはどこにありましたか?

 

A:僕たちの両サイドが高い位置でフリーになる時間が多くなるというのが分かっていたので、なるべく早くそこにボールを供給してチャンスを作っていきたいなと思っていました。

 

 

Q:連勝が4に伸びましたが、今後の意気込みがあれば教えてください。

 

A:どこまで伸ばすかというよりも、目の前の試合に勝つということで自然と連勝も増えていくと思いますし、次は天皇杯もありますし、そこに向けてチーム全体で準備していきたいなと思います。

 

 

Q:モンテディオとしては清水との対戦成績が2分8敗でリーグ戦初勝利になりましたが、そこへの思いはどうですか?

 

A:正直、初めてエスパルスと対戦したので、ホームでそういう記録を作れたのもよかったと思います。

戦評

大分戦のあと、秋田戦、熊本戦と勝って今季初の3連勝中。そこで迎えたホーム・清水エスパルス戦は、前半終了直前と後半開始直後にモンテディオが得点。清水にシュート20本を打たれたが、失点を1に抑え2-1で勝利。連勝を4に伸ばした。

 

モンテディオは4試合同じ先発メンバーでスタート。背後の取り合いの後の2分、左サイドでチアゴ アウベスを追い越した小野雅史がクロスを入れるが、ここはGK権田修一にキャッチされた。

 

その後は清水がボールを保持しながら押し込む展開となる。6分、中盤で奪ったボールをチアゴ サンタナが運び、左のカルリーニョス ジュニオのクロスに乾 貴士が飛び込んだり、サイドチェンジを受けた北爪健吾のクロスに神谷優太が入ってきたが、いずれもシュートは枠外だった。

その後も清水の攻勢は続き、13分にはカルリーニョス ジュニオがボックス内でシュート。19分にはクロスからチアゴ サンタナがシュート。27分にもカルリーニョス ジュニオのクロスをチアゴ サンタナが合わせたが、ここも枠外。35分にはスルーパスを受けたカルリーニョス ジュニオがシュートを放ったが、ここはGK後藤雅明が防いだ。

 

数多くのシュートを打たれたモンテディオ。ゴール前では体を張った守備で無失点に防いでいたが、ボールを奪ったあともスペースを活かしながらボールを前に運び、チャンスシーンを作った。

 

31分にはイサカ ゼインが右からグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前の藤本佳希には一歩届かず。36分にはスペースでフリーの國分伸太郎からチアゴに渡り、そこからミドルシュートを放ったが、ここはGK権田に防がれた。

 

40分過ぎには左サイドで抜け出した國分がCKを獲得したり、相手陣内で押し込む時間を作る中で、42分、スローインの流れから、フリーになったチアゴがゴール前にクロスを送ると、藤本の頭には当たらなかったが、ボールはファーポストに当たってそのままゴールマウスの中へ。モンテディオがいい時間帯で前半を終えた。

 

後半に入ると、ビハインドとなった清水が押し込んだが、48分、清水の縦パスを野田がカットすると、すぐに預けられた國分もフリックでボールを前に送り、ボールを受けた藤本がドリブルを開始。左にチアゴ、右にイサカがいたが、藤本からボールを受け取ったチアゴはワンタッチで逆サイドへのクロスを送り、フリーで飛び込んだイサカが仕留めた。モンテディオはリードを2点に広げた。

 

その後は清水が散発的に攻撃を仕掛けてきたが、モンテディオもアラートに守り、カウンターを狙い続けた。67分に最初の交代枠。チアゴに代えて河合秀人、イサカに代えて横山塁が送り出された。

 

ここで清水も反撃。モンテディオは中を締めて対応。外から何度かクロスを上げられるが、73分には吉田豊のクロスにオ セフンが頭で合わせる場面も作った。すると78分、浮き球の対応で白崎凌兵がボールを収め、シュートを決めきった。

 

1点差に詰め寄った清水は、ロングボールを増やしてさらに同点ゴールをめざしたが、モンテディオも自陣での守備は粘り強さをキープ。82分には藤田、國分に代えて岡﨑建哉と田中渉、アディショナルタイムには藤本に代えて高橋潤哉を投入。しっかり時間を使いながらアディショナルタイム6分も乗り切り、勝利をつかんだ。

 

モンテディオは通算戦績を8勝1分10敗とし、勝点を25に伸ばし、順位も13位まで浮上した。7日に天皇杯2回戦をはさみ、次節はホームにいわきFCを迎える。