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モンテディオ山形
モンテディオ山形
3
[ 試合終了 ]
0 前半 0
3 後半 0
0
  • 48分 チアゴ アウベス
  • 79分 加藤 大樹
  • 90+1分 加藤 大樹
AWAY
いわきFC
いわきFC

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 15 藤田 息吹 86'
MF 18 南 秀仁
MF 25 國分 伸太郎 82'
FW 10 チアゴ アウベス 82'
FW 11 藤本 佳希 60'
FW 42 イサカ ゼイン 60'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 4 西村 慧祐
MF 7 岡﨑 建哉 86'
MF 13 河合 秀人 82'
MF 17 加藤 大樹 60'
MF 21 田中 渉 82'
MF 24 横山 塁 60'

監督

渡邉 晋
いわきFC

スターティングメンバー

GK 21 高木和 徹
DF 3 遠藤 凌
DF 5 速水 修平
DF 6 宮本 英治 83'
DF 35 江川 慶城
MF 8 嵯峨 理久 83'
MF 14 山口 大輝 33'
MF 24 山下 優人
MF 33 下田 栄祐
FW 9 近藤 慶一 72'
FW 11 有田 稜 83'

控えメンバー

GK 31 鹿野 修平
DF 2 石田 侑資
DF 16 河村 匠 83'
MF 15 加瀬 直輝 83'
MF 20 永井 颯太 33'
FW 17 谷村 海那 72'
FW 18 吉澤 柊 83'

監督

村主 博正

スタッツ

90 45 total   total 45 90
5 7 12 FK 12 6 6
4 4 8 CK 5 4 1
0 0 0 PK 0 0 0
11 3 14 シュート 12 8 4
1 0 1 オフサイド 2 2 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    23.6℃
  • 湿度
    75%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    6,139人
  • 主審
    須谷 雄三
  • 副審
    馬場 規、村田 裕介
  • 第四の審判
    関谷 宣貴

監督コメント

■総括:
雨の中、6,000人を超えるサポーターに集まっていただきました。ありがとうございました。いつもホームゲームは、彼らの持つ熱量ですごく良い空気感にしてくれています。それがなければ、もしかしたら1つ2つゴールを割られていたかもしれないです。彼らの思いがこのNDスタジアムに充満し、今我々はそこで躍動させてもらっていると思っています。本当にありがとうございました。
今日は雨が降ったので、もしかしたら行くのをやめようかなと思ってしまったサポーターもいたかもしれないですけれど、そういった人たちも多分DAZNを通して、声援を送ってくれたと思います。雨でもまた行きたいと思ってもらえるようなチームにしていきたいですし、そういうゲームもたくさんこのホームスタジアムでやっていけるように、これからまた精進していきたいと思います。
いつも通り、中身については皆さんの質問に答える形で進めたいと思います。

 

 

■質疑応答:
Q:前半の途中から非常に相手のプレスに苦しむ時間続いたと思います。ハーフタイムで修正したことを聞かせてください。

 

A:戦前に準備していた我々のビルドアップの形や狙いが、外から見ていてもう少しテンポを上げれば外せるのに、あるいはちょっとハンドリングのところで遅れやミスがなければ外せるのにという感じで見ていました。そういったところを改善して背中を押すよりは、配置そのものを変えてあげた方がいいのかなと前半の途中から感じていたので、実際にアナウンスをして変えたところは前半もありましたが、ハーフタイムでは明確にそこを選手全員に伝えました。それで後半は前進しやすくなったのかなと思っています。
もちろんハーフタイムで言ったからではなく、これまでの積み重ねがあるから俺たちの武器は1つじゃなくって、2つ3つある中でどれを選びましょうかという作業です。それを選手たちがしっかりと決断して実行したところが全てだと思います。そういった部分に関しては非常に選手の成長を感じた90分でした。

 

 

Q:加藤大樹選手は後半に中盤からセンターフォワードに入りました。その監督の選択と今回ゴールを決めたことについて聞かせてください。

 

A:私が監督に就任してから大樹とは、いろいろと話をしてきて、右サイドにトライをしてもらったりもしたし、大樹が輝く場所ってどこだろうということを、今の我々のやり方の中で考えていきました。
彼とはやっぱり左サイドでいこうというような話をしたタイミングが実際にあって、そこからは左サイドで、あとはもう彼がポジションを掴むかどうかの勝負なので。そういったところでここまで推移してきたという過去があります。
今日のゲームに関して言うと、この間の天皇杯でストライカーの(高橋)潤哉が負傷してしまい、今は本当に純粋なストライカーが(藤本)佳希しかいないんですよね。もし佳希に何かあったり、交代したりしたときにどうするのかというプランの中では、チアゴが9番をやる、次に大樹が9番をやる、あるいはもうゼロトップにするといったところを順序立てて考えていました。
そういった中では、特に大樹にはそうするよとは伝えていませんでしたが、9番のところで彼が結果を出したのは、彼が本当に毎日真摯にトレーニングに励んでいる成果だと思っています。

 

 

Q:加藤選手の裏抜けや運動量はフォワードでも活かされていたと感じますがいかがでしょうか。

 

A:ゲームによってそこの役割は変わってきたりしていて、佳希にはそのタスクを1人でいろんなことやってもらっているので、今日のゲームに関しても、もしかしたらゼロトップにした方が面白いかなとベンチでも話をしていました。リンクする選手を増やして、後半の途中からで言えば(横山)塁と最初は大樹を走らせる。その形をそのまま活かした方がいいかなというようなアイデアもありましたが、その前にチアゴが1回裏抜けして、背後を取ってキーパーと1対1になったシーンがあったので、そこを押し進めていった方がいいかなというような思いがありました。
大樹はスピードもありますし、あとはタイミングだけだったので。想像以上の働きをしてくれたと思います。もちろん、本職がそこじゃないって彼は言うと思うんですけど、大いなる可能性を示してくれたので、そこはまた大樹とも相談しながら、今後に向けて準備をしていければと思います。

選手コメント

No.10 チアゴ アウベス 選手

No.10 チアゴ アウベス 選手

Q:5連勝になりましたが、試合の感想をお願いします。

 

A:自分にとってはすごく大事な連勝になっていると思います。でも忘れてはいけないのは、シーズンの序盤に連敗を重ねたことです。最近の試合では、僕たちの力はピッチの中でサポーターの皆さんにお見せできていると思います。それに満足せずに、これからも連勝を伸ばせるように頑張っていきたいと思います。

 

 

Q:今日のご自身のゴールを振り返ってください。

 

A:CKのチャンスではいつも自分が決めてやるという気持ちでいます。もちろん、自分のゴールでしたが、キッカーが良いボールを入れて、熊本選手がニアでボールをそらしてもらわなければ、自分があのゴールを決めることができませんでした。たまたまのゴールではありません。僕たちが練習したセットプレーからゴールを決められて、すごくうれしく思っています。

 

 

Q:自身の好調の要因を教えてください。

 

A:いつもお伝えしていますが、1週間のトレーニングでの日々の努力だったり、睡眠や食事、休憩も然り、そのすべてがプロとして、毎試合に同じように準備しています。

 

 

Q:J2得点ランキングで1位に並びました。

 

A:正直言うと心残りな部分があります。以前、(國分)伸太郎からもらったパスから生まれたチャンスを外してしまいました。もちろん、全部のシュートが入るとは限らないです。あの時はミスしてしまいました。それはしょうがないとして、これからもゴールやアシストで貢献できるように、これからも頑張っていきます。

 

 

Q:キャンプの時には、具体的な数字の目標を言うのは嫌だとおっしゃっていましたが、あらためて、具体的な目標はありますか。

 

A:キャンプで言ったとおり、数字の目標はないし、何かしらチームの勝利につながるための貢献を心がけています。これからも同じ気持ちで頑張っていきます。もちろん、トップスコアラーの気分を長い時間味わえるように、これからもゴールを決めたいですが、まずはチームが勝つこと。それを第一前提として頑張っていきたいと思います。

 

 

Q:以前、先制点に非常にこだわりを持っているとのことでしたが、ここ4試合、先制点で勝利に貢献していると思いますが、それについてひと言お願いします。

 

A:先制点を決めることで、チームに自信を与えると思います。シーズン序盤は先制点を取られ、苦しい状況になったことも沢山ありました。先制点を決めればチームに自信になりますし、勝利に近づくために、まず先制点をこれからも毎試合狙っていきたいと思います。

選手コメント

No.17 加藤 大樹 選手

No.17 加藤 大樹 選手

Q:試合の感想をお願いします。

 

A:前半、難しい時間帯が多かった中で、全員が粘り強くできたというのは凄く良かったと思います。後半、途中出場の選手たちが流れを変えられたということもまたひとつ良かったと思います。

 

 

Q:今日の2つのゴールシーンをそれぞれ振り返ってください。

 

A:1点目(チーム2点目)はチアゴ(アウベス)から相手の背後にすごいいいボールが来たので、オフサイドに引っかからず、しっかりゴールキーパーを見て、交わして流し込めたので良かったです。2点目(チーム3点目)は田中(渉)選手から、本当にあのタイミングであのボールじゃないと決まらなかったゴールだと思うので、そこは2人のイメージというのが合ってああいうゴールが取れたのでよかったです。

 

 

Q:途中からポジションがトップに移りましたが、トップでのプレーの手応えはどうですか。

 

A:過去にフォワードというのは経験したことがあって、そんなに考えずに、相手の背後を取るというのは自分の持ち味なので、そこをしっかり狙っていけたかなと思います。

 

 

Q:今後もトップでのプレーが想定されますが、どうでしょうか?

 

A:求められた場所で自分ができることというのを全力でやっていくしかないと思うので、引き続き、そういうことを意識してやっていきたいと思います。

 

 

Q:5連勝の要因、チームの好調の要因をどう考えていますか?

 

A:連勝が続いていますけど、誰ひとり満足してない。「まだまだ勝ちたい」「もっと勝ちたい」という意欲がトレーニングからあるので、そこが今いい流れだと思うので、そういう気持ちはチームとしてずっと持ち続けていきたいなと思います。

 

 

Q:途中出場の選手の活躍もチームの躍進には必要ですが、加藤選手はどう考えていますか。

 

A:確かに途中出場の選手が結果につながるプレーをするというのは、チームとしてすごく大きいことだと思います。その役割を果たすためにチームはしっかり準備をしているので、全員がしっかりいい準備ができているのではないかなと思います。

 

 

Q:次節に向けて、意気込みをあらためてお願いします。

 

A:目の前の試合を全力で戦えるように、練習から、生活から、集中してやっていきたいと思っています。

 

 

Q:ホームのサポーターの声援が昨シーズンより一層増しているように感じますが、どう感じていますか?

 

A:雨の中でしたけど、多くの方が熱い応援をしてくれて、このスタジアムの雰囲気自体に何か起こる、勝てそうな雰囲気があるので、そういう雰囲気づくりをしてくれているすべての人に感謝したいと思います。

 

 

Q:以前、近所の子どもから「モンテ勝てないね」と言われたことがあったと話していましたが、「最近は強いぞ」と自信を持って言えそうですか。

 

A:まだそこまでは言えないですけど、次言われたら「頑張ってるよ」と言いたいですね。

戦評

天皇杯2回戦を含む6月のホーム3連戦、連勝を重ねて迎えたその3試合目は初対戦となるいわきFC。後半の3得点で3-0の勝利。リーグ戦5連勝で3連戦を締めくくった。

 

天皇杯2回戦から中3日、モンテディオはリーグ戦5試合同じ先発メンバーをそろえてスタートした。いわきの守備の圧力も強かったが、モンテディオはプレスがかかる前にボールを動かし、チャンスを作る。

 

2分、ギャップを突いたチアゴ アウベスが國分伸太郎のパスを受けてシュートを狙う。これがわずかに外れると、いわきも右サイドハーフの嵯峨理久が仕掛けてミドルシュート。GK後藤雅明がなんとか外へ弾いてCKに逃れた。その直後、いわきのCKからモンテディオがカウンターを仕掛けるが、ここはシュートまで至らなかった。

 

その後もモンテディオがボールを動かしながらチャンスを窺う。22分、相手陣内で川井歩がスローインをカットするも、バックパスが野田裕喜と小野雅史の間へ流れ、嵯峨が俊足を飛ばしてこのボールに追いつく。前へ出てきたGK後藤の脇を抜けるシュートを放ったが、これはポストに救われた。

 

モンテディオはやや劣勢ながらも失点を許さずに試合を運ぶ。28分にはいわきのスローインから嵯峨がシュート。34分にはサイドチェンジから永井颯太のクロスをニアで嵯峨が反応し、反転してシュートを打たれるも先制をされることなく凌いだ。

 

モンテディオは、左で起点となったチアゴから、ディフェンスラインとキーパーの間に差し込むクロスを狙ったが、ここは藤本佳希に届く前にクリアされた。モンテディオは前半の終盤にかなり押し込まれる展開となったものの、0-0で折り返した。

 

後半に入り、立ち位置を修正したモンテディオがいわきのプレッシャーを外してチャンスを作る。2分には國分のクロスから小野がヘディングシュートを狙う。その後、2度続いたCKで、國分のキックを熊本雄太が頭で逸らしファーポスト近くでチアゴが押し込み、モンテディオが先制。チアゴは今季10得点とし、5試合連続ゴール。先制ゴールも4試合連続となった。

 

このあとも頻繁に行き来する展開が続いたが、54分、いわきがカウンター。永井にドリブルで運ばれたあと、嵯峨が入れたクロスはそのままファーサイドへ抜けていった。さらにその3分後にも有田稜がドリブルで運び、マイナス方向のクロスに永井が入り込んでシュートを狙ったが、ここはミートしなかった。

 

モンテディオは60分、イサカゼインと藤本を下げ、横山塁と加藤大樹を投入。加藤が左に入り、チアゴはセンターフォワードの位置についた。その2分後、いわきのボックス付近での直接FK。嵯峨の強烈なシュートを小野が体で止めた。

 

その直後、モンテディオがカウンター。右サイドから横山が仕掛け、中へくさびのパスを送ると、これをチアゴが収め、藤田息吹に預けるとスルーバスをボックス内で受けた加藤がシュート。しかし、この決定機は相手ディフェンダーに止められた。

 

72分にはいわきのスローインから、ゴール前にこぼれたボールを拾った有田が左足で強烈なシュートを放つと、これはクロスバーに跳ね返った。76分には早いリスタートから横山が抜け出してミドルシュートを打つも、惜しくも枠外へ。さらに國分の背後へのパスにチアゴが抜け出しチャンスとなるも、シュートはGK高木和徹に止められ、追加点のチャンスを逃した。

 

しかし79分にはモンテディオがカウンター。左サイドのチアゴからDFラインとGKの間にクロスボールが送られると、オフサイドなしで飛び出した加藤が上手くGKと1対1の状況を作り出し、前へ出てきたGK高木和をかわし、戻って来たDFの位置を確認し落ち着いてゴールマウスに流し込んだ。

 

待望の追加点を奪ったモンテディオは國分、チアゴに代えて田中渉、河合秀人を投入。トップには加藤がポジションを取った。いわきも3枚替えで流れを変えようとするが、モンテディオは86分に藤田に代えて岡﨑建哉を投入。ボール保持を増やして試合の締めに向かう。

 

試合終盤、モンテディオがボールを回しながらいわきにペースを渡さなかった。アディショナルタイムに入り、90分+1、GK後藤のゴールキックを加藤が競り、セカンドを拾ったのは河合。ここで一斉に前に走り出すと、河合は左へ流れた田中へパス。田中のゴール前への鋭いクロスにタイミングよく飛び込んできた加藤がダイレクトで仕留めた。3-0とリードを広げたモンテディオがそのまま試合を終わらせた。

 

連勝を5に伸ばしたモンテディオは、通算戦績を9勝1分10敗とし、勝点28。11位に浮上し、プレーオフ圏内との勝点差も4差まで詰め、次節は前期最後の試合を迎える。