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モンテディオ山形
モンテディオ山形
4
[ 試合終了 ]
2 前半 0
2 後半 1
1
  • 5分 藤本 佳希
  • 40分 藤本 佳希
  • 54分 藤本 佳希
  • 58分 藤本 佳希
  • 47分 ホ ヨンジュン
AWAY
ベガルタ仙台
ベガルタ仙台

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 15 藤田 息吹 84'
MF 18 南 秀仁
MF 21 田中 渉 76'
FW 11 藤本 佳希 76'
FW 25 國分 伸太郎 69'
FW 42 イサカ ゼイン 69'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 4 西村 慧祐
MF 7 岡﨑 建哉 84'
MF 13 河合 秀人 69'
MF 17 加藤 大樹 76'
MF 24 横山 塁 69'
FW 49 後藤 優介 76'

監督

渡邉 晋
ベガルタ仙台

スターティングメンバー

GK 1 小畑 裕馬
DF 5 若狭 大志
DF 15 菅田 真啓
DF 20 キム テヒョン
DF 22 小出 悠太 46*'
MF 6 エヴェルトン 76'
MF 11 郷家 友太 63'
MF 18 氣田 亮真
MF 32 鎌田 大夢
FW 13 山田 寛人 63'
FW 88 ホ ヨンジュン 81'

控えメンバー

GK 45 松澤 香輝
DF 4 蜂須賀 孝治 46*'
DF 41 内田 裕斗
MF 10 梁 勇基 81'
MF 35 フォギーニョ 63'
MF 50 遠藤 康 63'
FW 9 中山 仁斗 76'

監督

伊藤 彰

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 8 14 FK 11 9 2
2 3 5 CK 5 1 4
0 0 0 PK 0 0 0
5 12 17 シュート 8 2 6
1 3 4 オフサイド 3 3 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    24.5℃
  • 湿度
    67%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    12,533人
  • 主審
    窪田 陽輔
  • 副審
    五十嵐 泰之、若槻 直輝
  • 第四の審判
    大橋 侑祐

監督コメント

■総括:
12,000人を越えるサポーターに集まっていただきました。本当にありがとうございました。それから中継の先で声援を送ってくださったサポーターみなさん、ありがとうございました。
素晴らしい雰囲気の中でキックオフすることができて、選手たちもサッカー選手としての嬉しさとか醍醐味を感じながら躍動できたと思います。
前半良い入りで先制することができて、そのあと少し膠着する時間もありましたけど、大方我々が準備していたものを出しながら追加点を奪っていく展開に持っていくことができました。
後半の入りのコーナーキックで失点した場面、あるいはコーナーを与えた過程というものは大いに反省しなければいけないですが、選手たちはロッカーでも「もう1点2点とりに行くぞ」と話していたので、そういった姿勢がそのあとの追加点に繋がったと思います。
4-1というスコアになりましたけど、1戦1戦我々はできたことできなかったことを検証して、改善するところは改善して、やれたことはもっと上手くできるように伸ばしていって、また次のゲームを迎えていきたいと思います。

 

 

■質疑応答:
Q:ショートカウンターが効果的に決まりましたが、その中でも田中渉選手と國分伸太郎選手の動きについてコメントをお願いします。

 

A:渉がトップ下をやって、守備のところの強度、あるいは守備のスイッチの強度、あるいはプレスのスイッチのタイミングが上手く行かなかったのが、前回のアウェイ仙台戦でした。そこから伸太郎がトップ下に入るようになって、伸太郎の守備のストロングを出す中で、今までのゲームでも彼のスイッチャーとしての役割は大きかったと思います。
今回少しけが人が出る中で配置を変える、そこは守備からの逆算というよりは、ビルドアップの安定というものを考えた上での配置換えをしました。伸太郎は守備のスイッチャーとしての役割を左サイドでやってくれた。渉に関してはトレーニングの中で結構口酸っぱく言ってきました。守備の部分で。そういったところを彼が認識をして克服しようとしたからこそ、今日のパフォーマンスに繋がったと感じています。
もちろん、一番先頭に立ってプレスの牽引役になった佳希、それからゼインは上下動を惜しみなくやる右サイドの存在がある。それを押し出すボランチの2人、あるいは最終ラインの4人、その背後をカバーするごっちゃん(後藤雅明)の存在。そういうものすべてが繋がってのプレッシングだと思います。
今聞かれたから2人を答えましたけど、全体の繋がりというものが全てだと思います。

 

 

Q:選手たちが躍動したという言葉がありましたが、1週間前の試合と比べて別チームのように感じました。この1週間、監督として選手たちにどのような言葉をかけ続けて臨んだのか聞かせてください。

 

A:僕もヴェルディ戦は違うチームを見ているのかなと思いました。でも年に1回2回、ああいうゲームってあるんですよね。全員が何かこう調子が良くなくて、足が止まってしまって、ちょっと太刀打ちできないようなゲームの中身になってしまうというのが年に本当1,2回はあって、それがあの日だったと僕は認識しています。
もちろん、我々がやろうとしていることに対する個々人の準備不足、それはポジションを取る速さという意味での準備不足とか、もちろん私の戦術的、戦略的という意味での準備不足とか、いろんなものがあったんですけど、それを度外視しても、あまりにも上手く行かないようなゲームだったので、実は1週間の冒頭でそんなに振り返りをしてないです。プレッシングのところだけちょっと映像を見せて、そこからはもう次こうやってやるよっていうようなイメージの映像を見せて、そこに対してトレーニングをしていった。
たまたまそれが今回上手くいったかもしれないけれど、そのアプローチが別に今日結果が出ようが出まいが、多分僕は同じことをしたと思うので、そこに対して選手が意気に感じてやってくれたこと、そこが全てなのかなと思っています。
毎日毎日顔を突き合わせている仲なので、彼らが次、どうやって動けそうかなとか、あるいは実際トレーニングで落とし込んだことに対する反応だとか、そういうものを見ながら毎回やっています。別にヴェルディ戦の前、極端に悪かったかというと別にそんなこともありません。まあでもあれがあったから、今回違う形をトライして、今回のトレーニングの準備の段階では、良い反応は僕の中では見受けられたので、今日こういう形でよくできたのは、選手はそれに対して、意気に感じてやってくれたということが、躍動に繋がったと感じています。

 

 

Q:ダービーで8年勝利から遠ざかっていた話を伺ったときに、監督は「ジンクスは破るものだ」と答えられました。久々の勝利をサポーターに届けられたことについて感じていることを教えてください。

 

A:まず、サポーターに対する前に、選手へのアプローチとして、過去は変えられないけど未来は変えられるという話を今日しました。「変えられるものに対してエネルギーを注いでいこう、我々が新しい歴史を作ろう」と。そういうような話をしました。
公式戦に関しては8年ぶり、リーグ戦に関して言えば13年ぶりっていうところを数字としては選手に強調して、13年ぶりに勝利をすることで、新しい歴史の1ページを、2023年の俺たちで作っていこうぜっていう話をして、選手がそれを意気に感じたかどうかは後で聞いてみてください。
でも過去にもそういうようなアプローチをして勝ててないと言われていたスタジアムで勝ってきた経験もありますから、そういうような働きかけで、選手が意気に感じてやってくれたのであれば嬉しいなと思います。実際それで我々が勝ち得た結果というものがサポーターに届いて、彼らがあれぐらい喜んでくれるのは、私も本当に一サッカー人として、こんなに嬉しいことはないですし、それが隣県のライバルのチームであればなおさらでしょうし、本当に今日1日は、サポーターと一緒に、選手と一緒に、コーチングスタッフと一緒に、フロントのスタッフと一緒に、勝利というものを味わいたいなと思っています。

 

 

Q:藤本佳希選手が2点目を決めた後、いの一番に監督の所に駆けていきました。あのシーンどう感じられましたか?

 

A:ちょっと相手が配置をいろいろ変えてきたのがあったので、それを早く伝えたいなと思っていました。でも、佳希がああやって来てくれたのはすごく嬉しかったです。今シーズン、本当にいろんなタスクを彼には課していて、もしかしたらそれをやり続けることでゴールマウスから遠ざかったり、ポジショニングとして、彼が実際点を取れるシーンが少なくなってしまったりっていうものは、申し訳ないという話はしていました。
でも、必ずチャンスは来るし、そこをしっかりと決め切る存在になってほしいというものは、言葉で伝えたこともありましたけれども、基本的には彼とは信頼関係を築けていると思ってはいたので、いつか必ず爆発してくれるだろうなと思っていました。僕に飛びついてきた理由は彼に聞いてみてください。いずれにせよ、一指導者としてこんなに嬉しいことはないし、彼への信頼というものはより一層高まるし、もっともっとゴールを重ねてやってほしいなと思います。
4点取って取り過ぎでしたって言ってましたが、そんなことはないとも伝えたので、これに甘んじることなくやってほしいですし、やってくれる男だと思います。

 

 

Q:藤本佳希選手にいろんなタスクを課しているという中でこの試合では4得点、チェイシングからと、右足、左足、頭と、色んな形で点を取りました。改めて藤本選手のストライカーとしての良さはどんなところにあるのか、聞かせてください。

 

A:相手を外す技術は本当に長けているんですよね。ただそれを周りの選手が見えていなかったり、あるいは出し手がタイミングを逃したり、そういうものは散見されていたと思います。多分それを彼なりに考えながら工夫をしながらやっている時期があって、でも基本的に僕はその背中を押しました。お前の動き出しで間違いないと。
あとはそれを見つけてくれるかどうかだから、通してくれるスキルがあるかどうかだから、まずはそれをやり続けようよという話は、僕が監督になってから、割と早めの段階で話をしました。
でもそこからボールが出てこなかったときに、動き出しをちょっと変えたんですよね。僕はそれを変えるのを、ちょっと言って変えさせようかと思ったタイミングで変えたから、それも話をしました。やっぱそうだよねっていう。
そういうフィーリングの部分でも、別にこれ、正解不正解ではなくて、彼とは似ている部分があったので、そういうところで工夫をしながらやった成果だと思っています。
それが一番の彼のそういう面でのスキルの高さで、もちろん最終的に仕留めるスキルの高さもあるんですけれども、ある程度しっかり駆け引きをしながら、いかにして自分がフリーになるか、点を取るポイントに入っていけるのか。そこが彼の研ぎ澄まされた感覚なのかなと思っています。
今日はそれが数多く合った。合ったというのはタイミングが合った。そういうところが全てだと思うので。
これで多分、出し手もどんどん見えてくると思います。それを今後も期待したいと思います。

選手コメント

No.11 藤本 佳希 選手

No.11 藤本 佳希 選手

Q:いまの気持ちを教えてください。

 

A:どこよりも勝ちたいとサポーターの皆さんが言って、それが仙台だと僕らも思いますし、ダービーの長い歴史というのは僕の知らない部分もあるんですけど、サポーターの皆さんはそれを知っていて、僕らはその思いを背負って勝つ。それだけ意識して試合に臨みました。

 

 

Q:4得点のゴールシーンを振り返ってください。

 

A:1点目はキーパーに近かったので、ちょっとスピードを上げて足伸ばせば当たるんじゃないかなと感じて、まさかあんなにうまくいくとは思わなかったんですけど、ラッキーでした。2点目は押し込んだ状態だったので、秀仁(南)からパスを受けたときにちょっと左側にボールを置いて、いいところに置けたらそのまま振り抜こうと思っていました。下がスリッピーなのもあったので、転がしてうまく入ってくれたなと思います。3点目は國分(伸太郎)選手にボールが渡ったときに、相手の選手が下がって間を消すような感じに僕には見えたので、わざと入らずに、伸太郎もそれを感じて、相手が下がるのを待ってマイナスに出してくれるんじゃないかなと思っていたら、その通りにボールが来て、見えたコースに軽く流し込むという感じでした。4点目はシン(國分)が顔を上げたときに、僕は相手の背中側にポジションを取っていたので、背中側から背中側にもう1回そのまま離れると、その空間に伸太郎がボールをくれたらヘディングで決められると思っていました。完壁に意図が合った得点だったかなと思います。

 

 

Q:渡邉晋監督の会見では、出だしのタイミングを修正して意思疎通ができたという話がありました。

 

A:そうですね。クロスの入り方とか、そういう動きだしのところを、僕も周りの選手の特徴だとか、供給するボールの特徴によって、毎年試行錯誤しながらやっています。今年なかなかうまくいかないときに、ナベさんに呼ばれて、僕が思っていることを全部言うと、ナベさんもまったく同じことを僕に伝えようと思ったという話を僕にしてくれたので、そこでうまく修正することができました。細いことはちょっと言えないですけど、パサーに自分からここにくれよという動きで、僕のかけひきでフリーにはなれているので、パスを出す選手とのタイミング、一番は、クロスに対して先に触る、シュートを打つというのが目的なので、そこを擦り合わせるというか、よりパスを出す選手にわかりやすいタイミングなどの話はしました。

 

 

Q:今日4点決めたことで7ゴールになりました。去年の数字に並びました。

 

A:数はもちろん、多ければ多いほどいいんですけど、ここから僕も多くのゴールを積み重ねたいと思いますし、今日みたいな、こういう痺れるゲームが終盤にかけてどんどん増えてくれば、それはプロ選手にとって醍醐味でしかないので、そういうところで結果を出せるようにしたいなと思っています。

 

 

Q:ここで勝てたことに対して、今後どのような意気込みで臨みますか?

 

A:勝てたということで、クラブの雰囲気としても間違いなくよくなっていくと思いますし、この勢いを利用しない手はないと思うので、自分たちのやるべきことに毎試合、目を向けながらも、勢いというのを利用してひとつずつ勝ちを積み重ねていけたらなと思います。

 

 

Q:注目が集まる今日の試合の熱気をどう感じましたか?

 

A:バスを降りたときからちょっとニヤニヤが止まらなくて(笑)、バスを降りて仙台のサポーターがいっぱい見えたり、うちのサポーターが迎えてくれたり、ピッチ内アップに行くときもそうですけど、本当に幸せだなと思いながらやってたので、いい結果が出るんじゃないかなと思ってました。

選手コメント

No.25 國分 伸太郎 選手

No.25 國分 伸太郎 選手

Q:大勝しましたが、率直な気持ちを聞かせてください。

 

A:もう今日は内容とかどうこうより、勝つだけ。僕が山形に来てから勝てなかったので、今日は自分のプレーが良かろうが、悪かろうが、内容が悪かろうが、勝つだけだと思っていました。

 

 

Q:前節から内容が改善したのはなぜでしょうか?

 

A:もちろん、チームとして前回、負けているという気持ちもありますし、こうして山形県を中心に盛り上げてくれているので、そういう注目度を高めてくれているので、もちろん、やらないといけないですが、そういった盛り上がりがより気持ちを昂らせたのかなと思います。

 

 

Q:今日は左サイドでどういうプレーが求められていましたか?

 

A:攻撃のところはいつもと立ち位置的にはそんな変わりはないけど、よりウイングとのコミュニケーションを取るということがすごく大事になるということで、立ち位置もそうですけど、背後への動きというのを。トップ下はどちらかというと間で受けてというのがありますけど、背後への動きというのも意識してというふうに指示されましたし、守備においては、自分の感覚というのもありますけど、行くときは行く、行けないときは行かない。そのメリハリさえつければ。それが前半、特にうまくいって、引っかけて点になりましたし、チャンスを作れたかなと思います。

 

 

Q:両足どちらでもプレーできるということでしょうか。

 

A:もちろん、右のほうが質は高いと思いますけど、自分の中では左で持とうが、右で持とうが、イメージというのはあります。

 

 

Q:前節はビルドアップでハイプレスにハマって苦しみましたが、どういう部分で修正できましたか。

 

A:徳島戦(第21節)でもそうでしたけど、トップ下でスペースを消してくるような相手、ボランチがトップ下をつかまえて、相手の前線が自分たちのボランチを切りながらプレッシャーをかけるという、僕たちのストロングを消しながらやってくる相手だったので、そこに対してなかなか改善策が見出せない中での2試合でした。その2試合から、今度は本当にチャレンジだと思いますし、これがどっちに転ぶかわからない中で、後ろを3枚にしたりとか、変化を加えたりしたのかなと思います。

 

 

Q:大きな勝利になりましたが、今後への意気込みを教えてください。

 

A:この勝利というのは、僕たちの力になりますし、それでもっとモンテディオが盛り上がることは間違いないんですけど、まだまだ何も為し遂げてないので、ここで勝っただけじゃダメだと思いますし、まだまだプレーオフ圏内にもいけてないので、これを機にもっともっと自分たちが強くなって、早くプレーオフ圏内に入って優勝争いや昇格争いできるように頑張りたいと思います。

戦評

今シーズン2度目の「みちのくダービー」はNDスタに1万2000人以上を迎えて行われ、藤本佳希の4得点で4-1と大勝し、アディショナルタイムに決勝ゴールを決められた前回対戦のリベンジを果たした。

 

開始4分に相手にフリーでシュートを打たれたが、これを凌ぐと5分、仙台のビルドアップで藤本がバックパスを受けたキーパーにプレスをかけ、フィードのタイミングでブロックすると、はね返ったボールがそのままゴールマウスに吸い込まれた。

 

この先制ゴールのあとは互いにポジションを変化させながらボールを運び、モンテディオはトップ下に入った田中渉や藤本がミドルシュートを放つシーンもあったが、逆に仙台にもFKからシュートを打たれる場面もあった。

 

しかし、30分を過ぎると、モンテディオは右サイドのイサカゼインが起点となりチャンスを増やしていく。藤田息吹のスルーパスで抜け出したイサカがクロスを上げたり、イサカのパスを受けた南がシュートを放ったり、38分にはカウンターで抜け出した田中がループシュートを狙ったものの、惜しくもキーパーが伸ばした手を越えられず、そのこぼれ球に藤田が飛び込んだがCKに。そのCKでは、はね返りを小野雅史が狙ったが、これは枠の外だった。

 

40分、ここも右サイドで起点になったイサカが中央へパスを通すと、藤田を経由し、南のワンタッチのくさびを藤本が受けてターン。そのまま左足で決めきった。

 

2-0とリードして迎えた後半は、仙台にカウンターから強烈なミドルシュートを打たれ、CKを与えると、そのCKをホ ヨンジュンに頭で合わせられて失点。

 

モンテディオは仙台の勢いを食い止めながらチャンスをうかがうと、54分、中盤でボールを収めた藤田から田中、國分とつながり、國分のマイナスのクロスに藤本がフリーで合わせゴールに流し込んだ。藤本はこれでハットトリック達成。さらに58分、ビルドアップで國分が中盤左サイドで受けると、そこからのアーリークロスに藤本が頭で合わせて4点目を奪った。

 

大きくリードされた仙台は選手交代で遠藤康、フォギーニョを投入するなど圧力を強めてきたが、モンテディオも慌てずに対処し、左サイドでワンタッチの連続でプレスを外していくシーンもあった。

 

モンテディオは69分、イサカ、國分に代えて横山塁、河合秀人がピッチに送られた。74分には横山が右サイドで仕かけ、カットインからキーパーをかわして強烈なシュートを放ったが、ここはゴール前に戻った選手にクリアされた。

 

76分には2度目の2枚替え。藤本、田中に代わって加藤大樹、後藤優介がピッチに送り出された。さらに84分には藤田を岡﨑建哉に代えた。モンテディオはボールを支配しながら試合を進め、仙台はボールを奪うだけのエネルギーを出しきれず。アディショナルタイムに入り、遠藤がクロス性のミドルシュートを狙ったり、直後のCKではクリアされたボールをダイレクトで打ち返すシーンもあったが、モンテディオも守備の集中を切らすことなく、最後までタフに守りきり、試合を終わらせた。

 

前期の悔しい敗戦をリベンジしたモンテディオは、通算戦績を10勝2分11敗とし、勝点32。次節は中3日でアウェイ・山口戦を迎える。