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モンテディオ山形
モンテディオ山形
0
[ 試合終了 ]
0 前半 0
0 後半 1
1
  • 64分 伊藤 敦樹
AWAY
浦和レッズ
浦和レッズ

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 4 西村 慧祐
DF 6 山田 拓巳
DF 22 吉田 泰授
DF 27 喜岡 佳太
MF 14 新垣 貴之 69'
MF 15 藤田 息吹 85'
MF 49 後藤 優介 69'
FW 13 河合 秀人 69'
FW 17 加藤 大樹 79'
FW 42 イサカ ゼイン

控えメンバー

GK 23 藤嶋 栄介
DF 5 野田 裕喜
MF 8 小西 雄大 69'
MF 21 田中 渉 69'
MF 24 横山 塁 69'
FW 36 高橋 潤哉 79'
FW 47 荒川 永遠 85'

監督

渡邉 晋
浦和レッズ

スターティングメンバー

GK 12 鈴木 彩艶
DF 4 岩波 拓也
DF 26 荻原 拓也
DF 28 アレクサンダー・ショルツ
DF 66 大畑 歩夢
MF 14 関根 貴大 72'
MF 18 髙橋 利樹 45'
MF 19 岩尾 憲 86'
MF 25 安居 海渡
MF 40 平野 佑一 45'
FW 30 興梠 慎三 45'

控えメンバー

GK 16 牲川 歩見
DF 5 マリウス・ホイブラーテン 86'
DF 6 馬渡 和彰
MF 3 伊藤 敦樹 45'
MF 21 大久保 智明 45'
FW 9 ブライアン・リンセン 72'
FW 11 ホセ・カンテ 45'

監督

マチェイ・スコルジャ

スタッツ

90 45 total   total 45 90
4 3 7 FK 8 4 4
2 4 6 CK 5 2 3
0 0 0 PK 0 0 0
5 5 10 シュート 9 3 6
2 2 4 オフサイド 1 1 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    26.5℃
  • 湿度
    67%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    6,520人
  • 主審
    飯田 淳平
  • 副審
    大塚 晴弘、田島 宏則
  • 第四の審判
    植松 健太朗

監督コメント

■総括:
平日のナイター、雨予報にも関わらず、6,000人以上のサポーターに集まっていただきました。本当にありがとうございました。浦和のサポーターも大勢来ていただいて、平日のナイトゲームとは思えないような素晴らしい雰囲気を作っていただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
良いゲームをしたとは思います、中身だけを見れば。ただ戦前、あるいはハーフタイム、それから先ほどもそうなのですが、選手に伝えたのは、トーナメントである以上、やはり勝たなければ次戦う権利がないと。リーグ戦も含めれば公式戦で3つ負けが続いている状況を考えれば、やっぱり勝利というもので流れを断ち切らなければいけなかったと。
そういったところは、本気でこの負けが自分たちにとって悔しいものだとしっかりと噛み締めなければいけないと感じています。
同じことをキャプテンのヤマも言ってくれたので、選手1人ひとりがそのように感じ取ってくれていると思います。
それがあれば、これから残りのリーグ戦で我々が挽回する姿はお見せできると思いますので、そういった悔しい思いをエネルギーに変えて、次のリーグ戦からまたしっかりと歩んでいきたいと思います。

 

■質疑応答:
Q:控え選手と怪我から復帰した選手が多い中で、前半の最初から思った通りの形で戦えていたと思いますが、その評価をお願いします。

 

A:組み合わせとしては、まるっきり同じ11人っていうのはもちろん組んだことはないのですが、これまでリーグ戦でも数多くの選手が出場機会を得ています。それから、天皇杯の我々にとっての初戦のソニー仙台さんとのゲームを含めれば、ゴールキーパーの(藤嶋)栄介と(大友)竜輔を除いて、フィールドプレーヤーのほとんどの選手が公式戦で戦っています。それを考えれば、我々のプレーモデルというものもありますし、攻守においての狙いも明確になっているので、それを選手たちがしっかりと共有できた成果だと思っています。
おっしゃったような我々の攻撃の部分もそうですし、前線からのプレスという守備の部分でもそうですし、しっかりと繋がりを見せて戦った前半45分だったなとは思っています。私も同感です。
ただ、やっぱりそこでスコアを動かせるか動かせないか。仮に動かせなかった45分があったとしても、後半から選手を入れ替えてパワーアップしてくる相手に対して、耐え凌ぐ時間をしっかりと凌いだ後に、今度自分たちがどれぐらい前進していけるのかというところ。そういったところはまだまだ我々には拙さがあるなと思い知らされたので、やれたことをしっかりと評価しながら、やりきれなかったところをしっかりと見つめて、これからまた取り組んでいきたいと思います。

 

 

Q:天皇杯1回戦でも伺いましたが、新垣貴之選手がボランチで先発して、前回よりもパスやドリブル、守備で良さを出したと思います。改めてボランチで上手くいっているところ、出せている良さがあれば聞かせてください。

 

A:一番大きいのは単純にゲーム感ですよね。前回、ソニー仙台さんとのゲームは、公式戦にしたらほぼ1年ぶり、1年以上かな、出場したのが。彼も怪我を多くしてしまっていて、なかなかゲームに絡めない時間が続いたので、その1発目というものを考えれば、我々の想定内というか、もしかしたら想定よりも良かった出来だったのが、ソニーさんとのゲームだったのかもしれないです。
そこから1試合ゲームをやる、あるいはそこから今日に至るまで怪我なくしっかりとトレーニングをやれているとなれば、今日ぐらいのパフォーマンスをやれるというのは、これもある意味まだ想定内。
ただ、やり慣れていないポジションだったというところを加味したとしても、彼の良さというものは、おっしゃったように前回よりも出たと思います。相手を1人外せるだとか、前向きでプレーができるだとか、我々が想像つかないようなところにパスを出すだとか、そういったアイディアの片鱗というものを見せてくれたと思います。ただ、やっぱりそれを「惜しかったね」で終わっちゃったら、今日のゲームと同じなので。
彼は良かったです。良くなったと思います。ただそれを、しっかりとスコアに繋げるだとか、そういったものをボランチというポジションでも、一つ前のポジションでも、彼が結果としてしっかりと表せると、もっともっとゲームに絡んでくると思いますし、チーム全体の競争も高まってくるのかなと思います。
それをやれる選手だと思うので、そういったところには期待したいと思います。

 

 

Q:チーム全体の話になりますが、山形としてもチャンスがありながらも決めきれなかった。一方で浦和さんは選手を代えたところでしっかりと決められたというクオリティの差、もしくはパスの質、シュートの質のところ、J1でACL王者と対戦したときに感じたものがあれば聞かせてください。

 

A:いや、見ての通りですよ、うん。あれを彼らはしっかりと仕留める。あるいは相手を外せるところで一つ外す。単純なことだけれども、俗にいう「止める・蹴る」というものも、スピード感がある中でもやれる。それはもうクオリティの差、カテゴリーの差、選手の質の差。それは全てだと思います。もう見た通りです。だから我々は今J2にいて、ここからJ1に上がろうとしているクラブで、これがまるっきり同じだったら、我々はここにないです。J2でも苦労してないです。
現状我々はそういうクラブだし、そういう戦いの場に身を置いているところなので、それはもうしっかりと受け入れるしかないですよね。
これが仮に今日勝ったとして、我々が浦和さんに勝てたというものが結果としてあったとしても、そのクオリティの差が埋まったから勝ったわけではない。それは我々の熱量が浦和さんの熱量を上回って、最終的にトータルの力というもので、掛け算の中で我々が上回ったという90分だったと思います。
そこは1日2日で埋まるものでもないし、1年2年でももしかしたら埋まらないかもしれないです。
だからといって諦めるの?やり続けるの?僕は後者だと思っています。だから選手にはそういうものを要求したいし、今日戦って肌感で感じたもの、あるいはゲームに出てない選手たちが目の前で浦和さんとの差を感じたものが我々の日常に落とし込まれるのであればそれを期待したいですし、我々は指導者としてはそういうものを求めているけれども、実際やっている選手たちが、そこに基準を持っていけるかどうかの方がものすごく重要なので。
だからこの一戦はこれから我々にとっては大事にしなければいけない一戦です。勝とうが負けようが。
勝って振り返れればよかったのですが、そういった質の差というものは、本当に肌身で感じながら過ごした90分だったなと思っています。

選手コメント

No.14 新垣 貴之 選手

No.14 新垣 貴之 選手

Q:今日の試合を振り返っていかがですか?

 

A:結果がすべてなので、負けたのは悔しいですけど、これを受け入れて次につなげたいなと思います。

 

 

Q:攻撃で力負けした印象ではないと感じましたが、いかがでしたか?

 

A:チームとしてやりたいことはできたと思うし、通用する部分は多かったんですけど、ああやって1点取られて負けてしまうというのが、悔しいですけどJ1のチームだなと思って、そこは受け入れたいなと思います。

 

 

Q:1-0という結果になりましたが、この試合で見えた課題や修正点があれば教えてください。

 

A:伊藤敦樹選手にやられたところは僕も戻れてなかったし、みんな簡単かわされたので、そういうところをもう一度見直して、次につなげたいと思います。

 

 

Q:今週末、5連戦の最終戦がありますが、それに向けた意気込みを教えてください。

 

A:負けが続いていますが、なんとか勝ってその次につなげたいと思います。

 

 

Q:コンディションのよさを感じましたが、自身の手応えはどうでしょうか。

 

A:手応えはすごくありました。でも、前半はよくても、後半であのような形で

隙を突かれてしまうというのがすごく悔しいです。そこはまだまだ足りないなと思います。

 

 

Q:リーグ戦でのポジション争いに向けての意気込みをお願いします。

 

A:そこは自分に負けず、チームメイトにも負けたらいけないと思っています。通用している部分はすごくあったので、そこは良さとして残して、できない部分をしっかり修正して、次はスタメンで出られるように頑張りたいと思います。

選手コメント

No.42 イサカ ゼイン 選手

No.42 イサカ ゼイン 選手

Q:試合を振り返っていかがですか?

 

A:結果だけ求めていた中でのゲームで負けてしまったので、残念です。

 

 

Q:J1の浦和に対して、どういった狙いで試合に臨みましたか?

 

A:いつもと変わらない部分もありましたし、ただ、いつもよりチャレンジャーとして臨めた部分はありました。ここで勝って驚かせてやろうというのはチーム全体で持って入っていきました。

 

 

Q:前半はショートウンターがハマっていましたが、狙いどおりでしたか?

 

A:自分たちの速い攻撃というのは武器になると思っていましたし、そういう場面が来たらどんどん行こうというのは、チームとしてもやっていこうということだったので、そういうところで決めきれないと、ああやって後半失点してしまった感じになってしまうので、ああいうところで決め切る力が必要だなと思いました。

 

 

Q:この試合で感じた課題や修正点があれば教えてください。

 

A:どれだけいい戦いをしても、ゴールを決めなきゃ勝てないですし、1点を取られてしまえば負けてしまいますし、「惜しい試合」と見えるかもしれないですけど、そこの1-0の中にも大きい質の差みたいなのがあったなと感じましたし、そういうところを練習からどれだけ、いろんな隙を見せずに挑めるかというところだなと思います。

 

 

Q:5連戦の最終戦が週末にありますが、そこへ向けた意気込みを教えてください。

 

A:次はリーグ戦になりますし、リーグ戦では2連敗している中で迎える試合です。今日の試合はチーム全体で臨めた試合だったと思いますし、負けた中でも取り組めたものというのがあったと思うので、こういう部分をより一層、パワーを持って臨んでいけたらいいなと思います。

戦評

天皇杯3回戦、NDソフトスタジアム山形にACLチャンピオン・浦和レッズを迎えたモンテディオは、善戦したものの得点を奪えず、後半に1点を奪われ、0-1でラウンド16進出はならなかった。

 

モンテディオは中2日。直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えて臨んだのに対し、中3日の浦和は直近の試合から先発4人を変更した。

 

キックオフはモンテディオ。一度下げたボールを、右サイドバック・山田拓巳が前方へフィードすると、タッチライン際でこれを拾ったイサカゼインが迷わずゴールに向かい、シュートを打っていった。これは枠をそれたが、勢い良く試合に入っていった。

 

その直後にも、トップ下に入った後藤優介のロングシュート、右で起点となった後藤優から逆サイドの河合秀人へのサイドチェンジで浦和を勢いで押し込んだ。

 

10分にもショートカウンターから加藤大樹がシュート、その直後のCKでは、オフサイドになったものの、西村慧祐がヘディングシュートで相手ゴールに迫った。14分のFKでは、クイックリスタートを見越して加藤と河合が浦和の背後へスプリントをかけ、17分にはイサカのカットインからのクロスに、ファーサイドから河合が入ってきたが、シュートは打ちきれなかった。

 

浦和は19分、関根貴大のラストパスから興梠慎三がボレーシュートを狙ったが、モンテディオペースはさらに続いた。中盤では浦和のスペースを見極め、ボランチで先発した新垣貴之や後藤優が間で受け、右サイドではイサカにボールを集め、1対1の仕掛けで多くのチャンスを作っていた。

 

32分、CKの流れから西村がヘディングシュートを放ったが、枠外。その後、前半の終盤には、モンテディオが押し込まれるシーンも多くなり、興梠にニアを取られ、安居海渡にシュートを打たれる場面もあった。しかし、自陣ゴール前の守備でも集中力が高く、前半は両チームスコアレスで終了した。

 

前半、モンテディオにペースを握られた浦和は、後半に入ると3人を交代、さらに攻守のテンポと強度を上げて対抗する。その中で、キックオフ直後、入ったばかりのホセ カンテの積極的なシュートや、右サイドバック・荻原拓也のファーサイドへのクロスに、逆サイドで関根が入ってきたが、ここは打ち切れなかった。

 

モンテディオは51分のカウンターで後藤優が中央を運び、左の河合に渡してCKを奪ったが、マイナスにリスタートされたボールを、新垣がミドルシュート。しかし、ここはGK鈴木 彩艶に阻まれた。

 

すると64分、浦和は途中出場の伊藤敦樹が右サイドから仕掛け、モンテディオの守備が次々にかわされ、最後にはシュートを決められた。

 

ビハインドになったモンテディオは69分に3人を同時に交替。河合、新垣、後藤優に代わって、横山塁、小西雄大、田中渉がピッチに送られた。さらに79分に加藤から高橋潤哉、85分には藤田息吹から荒川永遠をそれぞれ投入。攻撃で押し返すシーンをいくつか作るが、浦和がボールを保持してゲームをコントロールしながら時間が進んでいった。

 

終盤の85分には山田のインターセプトから攻撃をつなぎ、最後はゴール前で高橋がシュートを狙った。アディショナルタイム直前には、横山が左サイドをえぐり、差し込んだクロスは弾かれたが、こぼれ球を小西がシュート。しかし、いずれも枠をとらえられなかった。

 

アディショナルタイムには西村を前線に上げたが、前線に蹴ったボールははね返されるシーンが多く、逆に大畑歩夢のシュートをGK長谷川洸が止める危ないシーンもあった。

 

モンテディオは最後まで1点を追ったが届かず、今年の天皇杯は3回戦敗退の結果に終わった。