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モンテディオ山形
モンテディオ山形
2
[ 試合終了 ]
1 前半 0
1 後半 0
0
  • 1分 チアゴ アウベス
  • 85分 野田 裕喜
AWAY
ファジアーノ岡山
ファジアーノ岡山

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太 23'
DF 4 西村 慧祐
DF 6 山田 拓巳
DF 41 小野 雅史
MF 15 藤田 息吹 90'
MF 18 南 秀仁
MF 49 後藤 優介 75'
FW 10 チアゴ アウベス 63'
FW 11 藤本 佳希 63'
FW 42 イサカ ゼイン 90'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 5 野田 裕喜 23'
DF 26 川井 歩 90'
MF 25 國分 伸太郎 75'
MF 28 泉 柊椰 63'
MF 29 髙江 麗央 90'
FW 9 デラトーレ 63'

監督

渡邉 晋
ファジアーノ岡山

スターティングメンバー

GK 1 堀田 大暉
DF 2 高木 友也 80'
DF 15 本山 遥
DF 23 ヨルディ バイス
MF 6 輪笠 祐士 87'
MF 17 末吉 塁
MF 27 河井 陽介
MF 42 高橋 諒
MF 44 仙波 大志 61'
FW 7 チアゴ アウベス 80'
FW 18 櫻川 ソロモン 61'

控えメンバー

GK 13 金山 隼樹
MF 8 ステファン ムーク 61'
MF 30 山田 恭也 87'
MF 32 福元 友哉 80'
MF 33 川谷 凪
FW 38 永井 龍 80'
FW 99 ルカオ 61'

監督

木山 隆之

スタッツ

90 45 total   total 45 90
12 2 14 FK 19 9 10
2 0 2 CK 4 1 3
0 0 0 PK 0 0 0
6 3 9 シュート 12 9 3
5 0 5 オフサイド 3 2 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    27.8℃
  • 湿度
    65%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    8,605人
  • 主審
    福島 孝一郎
  • 副審
    堀越 雅弘、大矢 充
  • 第四の審判
    辛島 宗烈

監督コメント

■総括:

我々の勝利を信じてNDスタジアムに集まっていただいた8,600人を超えるサポーターの皆さん、ありがとうございました。それから中継の先からも、我々の勝利を信じて、念を送ってくれたサポーターの皆さん、ありがとうございました。
ここ3試合、勝点3を取れていない状況がありました。失点も多くありました。その中で一つひとつ自分たちに何ができて何ができなかったかというところにちゃんと向き合ってトレーニングを積んできました。
勝ちがない状況が続けば、少し自信がないような瞬間が訪れる可能性もあるのですが、選手たちは日頃のトレーニングからしっかりとパワーを出してやっていました。トレーニングをしていれば、自分がスタメン組なのかそうじゃないのかが分かれるところがどうしても出てしまうのですが、スタメン組よりもそうじゃない選手たちの方がエネルギーを出していた瞬間が今週のトレーニングの中でたくさんありました。それはもう間違いなく我々のチーム力を全体的に上げるエネルギーだったと思います。
それがあったからこそ今日良い入りができて、しっかりと追加点も取って、勝点3を奪うことができました。
そういったものをこれからも毎日毎日積み重ねることで、まず自分たちが成長していく、そして勝利に繋げていく。これを繰り返していきたいと思います。

 

 

■質疑応答:

Q:藤田息吹選手と後藤優介選手を先発で起用しました。さきほどおっしゃったエネルギーの部分もあると思いますがいかがでしょうか。

 

A:前節の後半、0-3から我々が盛り返そうと思えば、捨て身の部分も当然ありますし、エネルギーを出さない限り、3点というものをひっくり返せない状況だったというのも大きかったです。ただ、彼ら2人が入ることで前節の後半盛り返すことができた。そのエネルギーを今節に向けて使いたかったというのが最大の理由です。

 

 

Q:今日は無失点でしたがピンチも多くありました。守備面の評価をお願いします。

 

A:やっぱり早々にスコアを動かせば、相手が前がかりになるのもサッカーのゲームの常なので、それをしっかりと我々はひっくり返していきたい、前進していきたいというものがありました。
ただ、割と岡山さんも人にはめて、引っ掛けてくるような守備がまずありました。それでゴールキックから少し相手にボールを渡すシーンが散見されたので、そこでちゃんと我々が前進できればというものがありましたが、そこで引っかかったものが相手のボールになって、我々が自陣で動かされてピンチを迎えたことが最大の理由かなと思っています。
ただ、それをひっくり返したときには、我々がゴール前まで行けたシーンがいくつかありました。そこでやり切らずに、もう1回相手陣内でプレーする選択も一つだとは思います、ゲームコントロールを考えると。ただ、それをせずに相当なチャンスと思ったからクロスを上げたり、シュートを打ったりっていうものがあったと思うので、そこは選手たちの判断を尊重したいと思います。
きっかけはそういうものがあったから、自分たちが押し込まれる時間が続いて、おっしゃったようなピンチも当然ありました。
それがなぜ起きたかのかはもう1回映像を振り返りながらしっかりと修正していきたいと思います。

 

 

Q:(脳震盪の疑いで途中交代した)熊本雄太選手の状況を今わかる範囲で教えていただけますでしょうか。

 

A:病院に行ったことは今聞きました。それ以上のことは私もわからないです。本当に何事もないことを心から願っています。

 

 

Q:今日は早い時間帯で先制を奪ったこともありますが、立ち上がりは前にプレーしようという意識が高かったと思います。その意識付けで選手にどのような声をかけられましたか?

 

A:ゲームに送り出す直前のロッカールームでは、もう一度我々のフィロソフィーをしっかりと思い出そうという話はしました。
攻撃的だなんだといろいろあると思いますが、我々のフィロソフィーとしては『前、迷ったら前、迷わず前』それがあると僕は思っています、モンテのフットボールとして。それをもう1回自分たちを思い出そうよっていうところを、まずメンタリティの部分では強調しました。
それが構造として起これば、みんなが繋がりましょうと、1人が前に行ったら、守備ではそこに繋がるし、ボールを前に送り出して、そこに走っていく人間がいれば、それをしっかりとフォローアップしていく人も作らなきゃいけないし。
そういった声掛けが選手の背中を押したのだとしたら、毎回言えばいいんですけど。でもトレーニングの中から、多分選手たちもやっぱり自分たちが必要なものって何だろうというものをしっかりと思い起こしながらやった成果だと思っています。それが攻守においてつながった。そこが今日のゲームでおっしゃったような前への意識が行動として表れた最大の要因かなと思います。

 

 

Q:野田裕喜選手ですが、前節は控えに回ってから今日は途中出場で、守備もしっかりしながら決勝ゴールまで奪いました。今日の評価はいかがでしょうか。

 

A:裕喜がなぜスタメンから外れたというものは、彼と私は話し合っています。もちろん選手がそこで納得するものはないです。ただ理解をしてもらわないといけない。
彼はそういった悔しさをしっかりとエネルギーに変えながら、今週準備をしていました。先ほど冒頭で申し上げた、サブ組のエネルギーが素晴らしかったと言いましたが、その先頭に立って引っ張っていたのが裕喜です。
だから彼は今日、急遽ああいう出番があったとしても、しっかりとチームに貢献することができることを証明したと思います。まずは、裕喜のそういった素晴らしいメンタリティがあったことが素晴らしかった点の一つ。
あと、プレーに関して言えば、これまでずっと主力のセンターバックとして、ここ数年ずっと彼が支えていましたから、なんら僕の中では心配することはなかったです。セットプレーに関しても、ヒットできるのって裕喜がセンターバックの中で一番多いんですよね。
それで貴重な追加点を取ったことはチームにものすごく大きなエネルギーを与えてくれましたし、彼の良さが凝縮した今日のゲームだったと思います。

 

 

Q:チアゴアウベス選手が6月下旬ぐらいから1ヶ月ぐらいでしょうか、コンディション不良ということで離れている時期もありましたが、久しぶりにゴールを決めました。つらい時期もあったと思いますが、監督はどんなふうにご覧になって、どのような声をかけたのでしょうか。

 

A:まず、なかなか治りづらい怪我だったので、これはもうしっかりと直そうよというところで、多少時間がかかっても構わないし、それをしっかりと待つからということは、彼には伝えていました。外国人選手特有と一括りにしたらちょっと失礼かもしれないけど、チアゴなんかは特に、いい気分にさせてあげないと、なかなか勢いに乗って調子に乗ってプレーができない選手だと僕は認識しているので、とにかく前向きな言葉をかけました。
その中の一つは、「得点王になるチャンスがまだあるぞ」と、そういったことは、彼が休んでいる間、ずっと伝えてきたつもりです。
もちろん、思いのほか長く離れてしまったのでトップスコアラーとも離れてしまいましたが、それでも彼がそこに対して一つ何かモチベーションを持って、つらい苦しいリハビリを乗り越えたとしたら、それは一つのきっかけになったかもしれないです。
でも、彼がしっかりと戻ってきて、パフォーマンスを取り戻そうとまた努力をしてくれている。プラス、トレーナー含めて彼にずっと寄り添って、付き添ってやってくれる素晴らしいスタッフが我々の中にいるので、彼らの力というものも、決して見過ごしてはいけないなと思っています。

選手コメント

No.10 チアゴ アウベス 選手

No.10 チアゴ アウベス 選手

Q:久しぶりの勝利ですが、今日の感想からお願いします。

 

A:しばらくぶりの勝利だったので、すごく気持ちがいい勝利でした。特に僕たちと上位争いをしているチームに勝ったことは、すごくよかったです。

 

 

Q:素晴らしい先制ゴールでしたが、振り返ってください。

 

A:全員がつないだゴールだったと思います。このゴールでチームに自信をつけられたと思いますし、自分自身もしばらくぶりのゴールだったので、そのゴールでチームの悪い流れの中で自信を与えられたと思いますし、すごくうれしく思っています。

 

 

Q:岡山の守備を崩すための攻撃の狙いはどんなものでしたか?

 

A:相手が5バックということで、相手のセンターバックを引き寄せて、その空いたスペースをシンプルに使いましょうという狙いがありました。その狙いの中で自分がゴールを決めることができましたし、僕たちが先制点を決めると必ず勝つということ、強い山形を証明できたと思います。そういう点ですごくよかったです。

 

 

Q:渡邉監督が、チアゴ選手が怪我をしているときに、ずっと「トップスコアラーを狙えるぞ」と励ましていたということですが、まだあきらめてないですね?

 

A:離脱した時間がすごく長く、その間に消化した試合が多かったので、争っている選手との差が開いてしまいました。もちろん、残りの試合でなるべく多くのゴールを決めることでチームの勝利につながると思いますが、なるべくチームの目標であるJ1に昇格するために全力を出したいと思いますし、ゴールを決めることや、いろんなことでチームに貢献し続けたいと思います。

選手コメント

No.5 野田 裕喜 選手

No.5 野田 裕喜 選手

Q:試合の感想からお願いします。

 

A:最近、上位の相手に対して不甲斐ない試合をしてしまっていましたし、自分自身もチームに迷惑をかけていたので、今日はホームで、たくさんのサポーターがいる中で勝利できて、本当によかったと思います。

 

 

Q:素晴らしい追加点でしたが、どういうゴールでしたか?

 

A:セットプレーでは毎週毎週、どこに蹴って、誰がどこに入るというのはやっていますし、シンくん(國分伸太郎)もいいボールでしたし、セットプレーコーチの晴也さん(今﨑)の狙い通りに動いて、合わせるだけでした。

 

 

Q:久しぶりのゴールで、重要な場面での追加点でしたが、どうでしたか?

 

A:前節、清水に0-3で負けて、今週もベンチスタートだと分かって、苦しかったですけども、アクシデントがあって、入るからには自分の悔しさをぶつけてやろうと思って入りました。ゴールは出来過ぎですけど、本当によかったです。

 

 

Q:渡邉監督が会見で、「先発ではないメンバーがチームの士気を高めている、その中心が野田選手だ」とおっしゃっていましたが、どんな気持ちでしたか?

 

A:練習でだいたい、今週スタメンか、ベンチか、メンバー外かというのはだいたいわかるというか、サッカー選手なのでわかると思います。が、試合に絡もうが、絡まないだろうが、目の前の練習を100パーセント全力でやるというのが、サッカー選手を8年やってきてずっと意識していた部分です。そういうところが評価につながっていくと思いますし、サッカー選手としての価値が高まっていくと思うので、今後もこういう気持ちを忘れずに、サッカーキャリアを続けていきたいと思います。

 

 

Q:清水戦ではバイタルエリアを突かれて苦しんだと思いますが、守備面でよくなった部分はどんなところですか?

 

A:エスパと岡山ではフォーメーションも違います。今日の相手で言えば2トップだったので、僕と(西村)慧祐の目の前にそれぞれ1対1がいる中で、そこに負けないというところと、ボランチの選手も中を閉じながら、できるだけ外回しにさせようという狙いがありました。まずは目の前の相手に負けないというのが大事だと思うので、そこは強く意識して入りました。

 

 

Q:残り7試合、負けられない戦いが続きますが、今後の意気込みをお願いします。

 

A:ここ最近、試合でサポーターを悲しませてしまったし、不甲斐ない試合が続いていたので、今日の試合からまた7試合、サポーターの皆さんと一緒に戦っていければなと思います。応援よろしくお願いします。

 

 

Q:今日の岡山の前線の選手はフィジカルコンタクトも強い選手が多かったですが、意識したことはありましたか?

 

A:個人戦術の部分ですが、最初に相手に触りすぎないというか、強い相手なので、背負われてしまったら少し分が悪いと思っていました。ベンチから見ていて、あえてスペースを空けてトラップ際を狙うことやボールの移動中に相手との間に入ることを意識して入りました。

 

 

Q:ジャッジの部分も含めてヒートアップする部分も多かったかと思いますが。

 

A:みんな落ち着いていたと思いますし、勝っていた部分もあったので、うまく時間を使うというのは意識しました。僕はそんなにジャッジには不満はないし、サッカーで今日は勝てたので、よかったなと思います。

戦評

リーグ戦は残り8試合。6位・ファジアーノ岡山をホームに迎えた、勝点3差の直接対決は、モンテディオ山形が立ち上がりの先制点と終盤の追加点で2-0。今シーズン最後のナイトゲームで、4試合ぶりの勝利をつかんだ。

 

前節から先発3人を入れ替えたモンテディオは、岡山のキックオフ直後のロングボールを藤田息吹が頭で跳ね返すと、後藤優介が落とし、藤本佳希が左サイドへ展開。フリーでボールを受けたチアゴ アウベスがファーストタッチで相手を置き去りにしてゴールを決め切り、先制した。

 

5分には左サイドで受けた藤本からのクロスボール、8分には小野雅史のクロスから藤本のヘディングシュートで相手ゴールに迫り、出足の速さで上回るモンテディオがその後も押し込み続け、チャンスを作った。

 

その直後には岡山のチアゴ アウベスにペナルティーエリア内からシュートを打たれたが、GK後藤雅明が体でブロック。そのこぼれ球を櫻川ソロモンに狙われたが、シュートはクロスバーをかすめて外へそれていった。

 

13分にはイサカゼインが1対1の仕掛けからカットインしてシュートを放ったが、ここはキーパーの正面。岡山もチアゴ アウベスのクロスから末吉塁がシュート、高橋諒のクロスから仙波大志がシュートを狙うなど、攻め込むシーンを作った。

 

その後、熊本雄太が接触プレーで起き上がれず、23分に野田裕喜と交代するアクシデントがあった。徐々に岡山が押し込むシーンが多くなり、本山遥がドリブルで持ち上がりチアゴ アウベスのシュート、中央から輪笠祐士のくさびを受けた櫻川が反転シュートを放つ場面もあった。35分には高橋諒のクロスから櫻川がヘディングシュートを放ったが、ボールはポストに跳ね返った。

 

後半に入ると、岡山は前半以上の圧力で押し込む形を作り、モンテディオは自陣でボールを奪ったとしても、連係のミスが目立ちカウンターにつなげられず、シュートまで持ち込むことができなかった。60分、ようやくカウンターの場面で藤本からパスを受けたイサカがシュートを放ったもののCK獲得にとどまった。

 

モンテディオは63分に交代のカードを切る。藤本、チアゴに代えて、デラトーレと泉柊椰が入った。65分には泉が南秀仁とのワンツーからシュートを狙うシーンもあったが、仕掛けは対応されることも多かった。67分には途中出場のルカオが左サイドから持ち上がり、持ち込んでそのままシュートを放ったが、GK後藤雅が前で止め、こぼれ球を押し込もうとするチアゴ アウベスにもシュートを許さなかった。

 

その後も岡山が押し込む展開が続く中、75分には後藤優から國分伸太郎がイン。その後もモンテディオが押し込まれる展開が続いたが、85分、モンテディオは獲得したCKから、野田裕喜が打点の高いヘディングを突き刺し、待望の追加点になった。

 

2-0とリードを広げたモンテディオは、90分に交代カードを使い切る。90分、イサカから川井歩、藤田から髙江麗央へ、それぞれ交代した。アディショナルタイムにも、スローインから髙江がミドルシュートを狙ったが、ここは枠外へ。モンテディオは最後まで押し込まれる展開が続いたが、モンテディオはゴール前での集中を切らさず、最後まで粘り強く守り切った。

 

モンテディオは通算戦績を16勝3分16敗とし、勝点を51に伸ばした。