HOME
モンテディオ山形
モンテディオ山形
2
[ 試合終了 ]
1 前半 0
1 後半 0
0
  • 31分 藤本 佳希
  • 53分 宮城 天
AWAY
栃木SC
栃木SC

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 4 西村 慧祐
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 18 南 秀仁
MF 29 髙江 麗央 64'
MF 49 後藤 優介 86'
FW 11 藤本 佳希 75'
FW 19 宮城 天 75'
FW 24 横山 塁 64'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 3 熊本 雄太
MF 15 藤田 息吹 64'
MF 21 田中 渉 86'
MF 25 國分 伸太郎 64'
MF 28 泉 柊椰 75'
FW 36 高橋 潤哉 75'

監督

渡邉 晋
栃木SC

スターティングメンバー

GK 1 川田 修平
DF 6 大森 渚生
DF 16 平松 航
DF 33 ラファエル
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希 72'
MF 21 吉田 朋恭
MF 31 石田 凌太郎 64'
FW 13 植田 啓太 64'
FW 19 大島 康樹 72'
FW 32 宮崎 鴻 72'

控えメンバー

GK 25 青嶋 佑弥
DF 30 福森 健太 64'
DF 40 高嶋 修也
MF 8 髙萩 洋次郎 72'
MF 45 安田 虎士朗 72'
FW 29 矢野 貴章 72'
FW 99 イスマイラ 64'

監督

時崎 悠

スタッツ

90 45 total   total 45 90
7 9 16 FK 11 3 8
6 1 7 CK 2 0 2
0 0 0 PK 0 0 0
5 7 12 シュート 6 4 2
2 1 3 オフサイド 5 2 3

試合環境

  • 天候
    晴のち曇
  • 気温
    20.8℃
  • 湿度
    47%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    7,462人
  • 主審
    大坪 博和
  • 副審
    櫻井 大輔、坊薗 真琴
  • 第四の審判
    野堀 桂佑

監督コメント

■総括:
日曜日、3連休の真ん中、色々なイベントや行事がある中で、NDソフトスタジアム山形に集まっていただいた7,000人のサポーターの皆さんありがとうございました。それから中継の先でも我々の勝利を信じて応援してくださった皆さんありがとうございました。
今日はU-23マーケティング部の皆さんが、この日を一大イベントとして、いろんな催し物、デザインして迎えたゲームでした。
彼らの目標は1万人集客だったと聞いています。残念ながら彼らの目標は集客という意味では達成することはできませんでしたが、最後彼らも一緒にああやってブルイズを踊ってくれたりする姿を見ると、共に戦ってくれた素晴らしい仲間だなというものを感じました。
あのような若い子達のエネルギー、それからいつもスタジアムに集まってくれる方々のエネルギー、いろんなものが我々の勝利というものに間違いなく貢献したと思っていますので、サポーターも素晴らしい言葉を掲げてくださいましたけども、これからまた1戦1戦、みんなと一緒にしっかり戦って、みんなとしっかりと勝利をして、みんなと一緒に未来をこじ開けていきたいと思います。

 

 

■質疑応答:

Q:攻撃の面で非常にスルーパスや前の意識が強い前半でした。どのような言葉をかけて試合に送り出しましたか?

 

A:常に一緒です。前を取りたいし、前への意識を持っています。ただ、相手がどうやってプレッシャーに来るか、あるいはどの高さから来るかというもので、我々の狙いというものをシンプルに使いやすいシチュエーションと、そうじゃないシチュエーション、あるいはゲームというものが存在します。
そこには当然、相手の戦略もありますし、例えば前節みたいに相手が先にスコアを動かせば、相手がより我々のストロングを消そうという戦略が色濃くなるゲームもあります。なので、何か特別な言葉を伝えて、選手たちを送り出したというものは一切ありません。常に我々の意識は前に前にということです。
ただ栃木さんの守備のかかり方というものを我々が利用しようと思えば、ああいう様なシチュエーションがより出やすくなったという結果だと思っています。

 

 

Q:久々にスタメンで出場した横山塁選手と宮城天選手の両ウイングが力を発揮して2得点に繋がりました。評価をお願いします。

 

A:塁に関しては、少しメンバーから外れる時期があったり、昨年から考えればスタメンで出る時期もあったりして、彼なりの成長があったと思います。ただ、少し好不調の波がある中で、今回ゼインの出場停止というものもあり、久しぶりのスタメンというものを彼自身がまず勝ち取りました。とにかく恐れずに仕掛けなければ、彼の良さは生まれないので、そういったところをしっかりと表現しようとしていたと思います。
アシストのシーンで言えば、中に切り込んでいって逆サイドまで行って、普通のウイングではあまり考えられないようなプレーかもしれないですけど、それも彼の積極性の表れだと思うので、そこはしっかり評価したいと思います。
ただ最後のクオリティというところは、もっともっと高めなければいけない彼の課題でもあるので、そこはしっかりと向き合っていきたいと思います。
天に関して言うと、逆にそのクオリティがある選手なので、彼にどういったシチュエーションでボールを渡してあげて、彼に時間とスペースを与えるかというもの。それを彼が出場した2試合で、特に2試合目の藤枝戦ではしっかりと周りの選手も共有できていたと思います。
ただそこから少し怪我があって、残念ながら戦列を離れた。久しぶりに戻ってきたけれどもやはり彼の質の高さというものは、チームメイトみんなも理解をしていたと思うので、周りの助けもあって、天の良さが発揮しやすいシチュエーションになったのは間違いなかったと思います。
簡単に見えるけども、決して簡単なゴールではありません。逆に言うと、難しいプレーを簡単に見せることが、質の高さの証明だと思うので、これで満足せずに、次のゲームでもしっかりとスコアにこだわってくれればと思います。

 

 

Q:アタッキングサードでの攻撃、コンビネーションのアイデアや精度が課題にされていたと思います。今日の選手達はトライしている部分も多くあったと思いますが、評価をお願いします。

 

A:トライはしていたと思います。もちろん、前半の最後の方かな、アディショナルタイムぐらいのところで、もちろん時間も気にしていたと思いますが、もっとあそこで大胆に動きをつけて破りに行く姿勢があっても良かったかなと思います。
後でコミュニケーションを選手と取ってみたいと思いますけども、あれが時間の上でのコントロールであればOKだと思いますし、時間を別に気にせずにああいう停滞をしてしまったんだとしたら、もっともっとやるべきだったと思います。
ただ、意識の中で選手たちの共有というものが生まれていたのであれば、もっともっとトレーニングをして、今度はその回数をもっと増やして、質をもっと高めるというような作業に繋げていきたいと思います。トライをしていた姿勢というものは私も見ることができましたし、良かったと思います。

 

 

Q:今日、後半の早い時間帯で2点目を取ってから、その後チャンスも多く3点目を狙うという意識が強かったようにも見えました。現状を考えると得失点も意識していたと思いますが、後半の姿勢についてはいかがですか?

 

A:ハーフタイムで言いました。我々は今年快勝もあったし、悔しい負けもあったし、あるいは悔しい引き分けもありました。では、近いゲームを振り返ると、秋田戦で先制してハーフタイムを迎えた。俺たちその後どうだった?と、ハーフタイム明けの秋田さんの攻撃を受けて実際失点してしまったよね?と、結果勝点1で終わってしまったよね?と。
反省から学ぶことができれば我々は成長していける。ただ同じ失敗を繰り返していけば、我々の成長というものは止まってしまう。
シーズンの終盤に向けてもちろん得失点差、勝点、大きいですけれども、やっぱり選手の成長とか、チームの成長とか、そういうものを考えれば、敗戦や悔しさから何を学ぶかが大事で、じゃあ我々は秋田戦から数えると3週間後になるのかな。今日のゲームでああいった姿勢をしっかりと見せて、尚且つゲームというものをしっかりと動かして、理想を言えば3点4点取りたかったです。
それでもしっかりと選手がクリーンシートで終えたっていうものを私は評価したいですし、これこそが負けから学んだ選手とチームの成長だと思います。

 

 

Q:後藤優介選手も含めて真ん中3人の距離感が良かったように見えましたが、今日に向けて何か指示があったのかということと、髙江麗央選手がパスの出どころとして機能していたところで、狙いとして何かあったのでしょうか。

 

A:まず我々が背後を取りたい、背後を見せていけば、当然相手が下がって間が空いてきて、その間でリンクするのがダブルボランチとトップ下のナンバー10、今日で言えば優介の仕事でした。あるいは、逆サイドのサイドバックが入ってきて、そこのリンクの人数を増やせば、我々がよりもう一歩、高い位置に踏み込んだところから背後を狙っていけるというような構造があります。
それは最初の質問の答えと一緒で、毎回一緒です、狙いは。ただ相手がシステムだったり、プレッシャーのかけ方だったり、そういうものでどこが空いてくるっていうのは毎回ゲームで変わってくるので、それを今日はしっかりと見つけられたというような展開だったと思います。
前節の試合を引き合いに出したら申し訳ないのですが、前節はそこを消してきた徳島さんだったから、違うところが空いていたけれども、自分たちが効果的にそのスペースを使えなかった。うまく前進はしたものの、脅威を与えられなかったというゲームだったと思います。
毎回毎回我々の狙いというものは大きくは変わらないです。相手があってのことなので、あるいはスコアがあってのことなので。そういったものをしっかり見ていただいて、おっしゃったような良い距離感というものがどれぐらいかわからないですけど、でも良い距離感の定義というのも僕の中で明確にあるので、そういったものはもっともっとチームの中でも共有していけるといいなと思います。
ただ我々の中ではしっかり共有できているものがたくさんあるので。たまたま今日は相手との兼ね合いの中で、より多くそういうシーンがあって、おっしゃったような良い距離感に見えたということだけだったと思います。狙いはいつも一緒です。
麗央のところは、確かに彼がボールを引き出して、もう一つ前にボールを供給するクッションになっていました。あるいはこれもゲームの中の肝なのですが、ボランチ同士のパス交換が増えると、やっぱりゲームは落ち着くと思います。落ち着くって別にスピードダウンするって意味じゃなくて、我々がボールを動かしながら相手を動かせる態勢に入るっていう意味です。そういうようなシーンは今日多かったと思います。
ただ、麗央らしくないなと思ったのは、その先のパスでいくつか引っかかったり、ボールが繋がらなかったりするシーンがあったので。もちろん相手のプレッシャーがきつければ、そこはもっともっと高めていかなければいけないけれども、どちらかというと私の見え方として、麗央には少し時間的にスペース的に余裕がある中でも、ちょっとパスが引っかかったり、あるいは流れてしまったりというものがあったので、そこは麗央の技術と戦術眼があれば、しっかりと通して欲しかったなというところは、彼らがこれからさらに成長する上で、一つ大事な要素かなと思います。

選手コメント

No.11 藤本 佳希 選手

No.11 藤本 佳希 選手

Q:試合の感想からお願いします。

 

A:勝ててほっとしています。

 

Q:ゴールシーンを振り返ってください。

 

A:髙江(麗央)選手からいい縦パスが自分のところに入って、その時点で横山(塁)選手との関係ができていたので、1回落として、横山選手を前向きにさせて、というところがまずよかったと思います。その後、左サイドへ横山選手がドリブルでガーッと行ったと思うんですけど、僕は、彼がクロスを上げるんじゃないかなと最後の最後まで思って見ていたので、相手選手は十分準備できてない状態で僕だけ反応できた、そのタイミングでマークを外せた、という感じです。

 

 

Q:最初はオフサイドラインを越えていましたが、クロスが上がる直前にラインの内側に入り直したのは狙い通りでしたか?

 

A:はい。その前に1回、川井歩選手のクロスだったと思いますが、僕がマークを外して前を取って、右足で合わせたら相手がブロックして、南(秀仁)選手がシュートを打つというシーンがあったんですけど、そのクロスに対するマークの相手の対応というのがあまりよくないというのはその時点で感じました。

 

 

Q:今季10ゴールでキャリアハイに並びました。残り4試合で意気込みはどうですか?

 

A:今日で10ゴール取れましたけど、そこまで意識して…もちろん、してはいますよ。してはいますけど、そこまで強く意識してないからこそ、こうやって取れている要因だと思うので、キャリアハイというところはそこまで意識せず、勝つためには自分の得点が必要だと思うので、それだけで気持ち的には十分なんじゃないかなと思います。

 

 

Q:栃木は5バックで守る中で、攻撃が機能していたと思いますが、どうしてでしょうか?

 

A:もちろん、ウイングに早くいい状態で預けるというのはひとつ持ちながらも、相手の3バックの選手を動かしたいというのが僕らの中にはあったので、ウイングバックが食いついたら僕が裏を取る、みたいな。前半に2回、3回ぐらい、そういうシーンがあって、そういうのを見せると相手もなかなか的を絞れなくなって、こっちのやりたいことができ始めたというのもあります。あとは後藤優介選手が浮いていたので、そこをうまく使いながら、チームとしてうまくボールを進められたシーンもあったので、もっと点取れたかなあという率直な感想です。

 

 

Q:プレーオフ圏内との勝点差4で残り4試合です。意気込みをお願いします。

 

A:試合は少し空くんですけど、そこでチームとしても、僕自身としてももう1回、コンディションを上げて、いい状態でまた試合をしたいなと思います。あまり先を見ずに目の前の1試合、今日みたいに勝点3を取ることだけを考えてやれればなと思います。その結果、最後、自分たちにとっていい結末になればいいかなと思います。

 

 

Q:今日はU-23マーケティング部のプロデュースデーでしたが、学生たちが盛り上げてくれるということについてはどうですか?

 

A:もちろん知っていましたし、前日にナベさん(渡邉監督)からそういう話もあって、自分たちも負けられない。そういう人たちの思いを背負って戦うということは強く意識していました。

選手コメント

No.19 宮城 天 選手

No.19 宮城 天 選手

Q:試合の感想からお願いします。

 

A:立ち上がり、ちょっとリズムがなかったですけど、先制点を取れるチャンスがありましたが。取れなかったので、そこで少し焦ったのはありました。そんな中でいい形で運んでくれて佳希くん(藤本)が決めてくれたので、ラクに試合を進めることができたおかげで自分も追加点取りましたし、後半も危ない場面なく試合を運べたのかなと思います。

 

 

Q:その追加点について解説をお願いします。

 

A:自分が前で裏に入ることだったり、相手を引きつけたり、そういう部分はチームごとですし、自分が前にいれるのもチームメートが後ろからつないでくれてのことなので、そういう部分では、あそこは自分の役割だと思うので、あそこを抜けるのはいつもどおりでしたけど、そのあとは切り返しとかパスとか、ギリギリで判断できるのが自分の強みなので、そういう部分では自分の特長が生かせた部分ですし、切り返したあとは、もう打っただけです。もう確実に決まったと思いましたし、パスするような感覚で打てたので、そういう部分では集中できたのかなあと思います。

 

 

Q:相手は5バックで背後を取られたくないという守り方をしてきたと思いますが、それをものともしなかった?

 

A:いや、そんなことはないです。前半は自分の特長のドリブルをしたかったんですけども、相手の戦術的に、自分が張っていると外回しになっちゃうと思ったので、自分が中に入って、空いたスペースをマサくん(小野雅史選手)が使いながら、前半は、言い方はアレですけど「耐える」というか、後半の布石みたいな感じで中を取り続けました。そうしたらやっぱり、それを修正しようと相手が前に出てきたので、困ったら自分のサイドが空いてくるので、相手も0-1で負けていましたし、そういう部分で、自分が思ったとおりに試合が進められたかなと思います。

 

 

Q:山形のホームで初めてゴールを決められて、どうでしたか?

 

A:まだ2試合しか出てなかったので、これ3試合目ですけど、ホーム初試合ということで、やっぱり気合入りましたし、ホームで試合に出てなかったので、チームの一員になったという感じが…。周りからしたら違ったかもしれないですけど、自分的にはそういう感覚が薄かったので、今日はしっかり点決められましたし、勝利に貢献できたので、そういう意味ではチームの一員に、やっとではないですけどしっかりなれた、という自分の気持ちがあります。

 

 

Q:試合に出られない時期はどんな気持ちでしたか?

 

A:上位陣に負けたり、波に乗れなかったり、自分が出れば確実に勝てるという気持ちもありましたし、それでも焦っても仕方なかったし、そういう部分ではコツコツ自分のやれることをやりましたし、試合に出るときのイメージはずっとしていました。そういう部分では準備し続けたことが…今日は1点しか取れなかったですけど、良い方向に行ったのではないかなと思います。

 

 

Q:自分が点を決めて、サポーターの勝利の「ブルイズ」を聴けて、どんな気持ちですか?

 

A:ああいう一体感、ああいう盛り上がりがあると「勝とう」と思いますし、特にホームでは「しっかりと勝ちたい」という気持ちにつながると思うので、そういう部分では楽しいですし、自分も頑張った意味があると思います。

 

 

Q:残り4試合の意気込みをお願いします。

 

A:今日勝ったことはすぐ忘れて次の試合に向かわなければいけないですし、プレーオフを狙うには全勝しないといけないと思っているので、その意味では、今日の勝ちを次につなげることが大事ですし、次勝つだけではダメなので、1試合空きますけど、自分が入って思うのは、もっともっといいチームになれるので、プレーオフ含めて残り6試合。結果はわからないので、そういう部分では内容を突き詰めて、いい結果に近づきたいなと思います。

戦評

シーズンは残り5試合。プレーオフ進出に向けて勝利しかないモンテディオ山形は、ホーム連戦となる今節、栃木SCと対戦。前半に藤本佳希、後半に宮城天がゴールを決め、栃木を無失点に抑えて2-0と勝利。昇格の可能性を残す勝点3を手にした。

 

モンテディオはイサカゼインが出場停止。右サイドは8試合ぶりに先発の横山塁が入り、左サイドには負傷後初の出場となる宮城天が9試合ぶりにピッチに戻ってきた。対する栃木は3連敗中、先発5人を入れ替えた。

 

栃木のキックオフから2分、西谷優希にミドルシュートを打たれたが、ここはGK後藤雅明が難なくキャッチ。するとその直後、右サイドでフリーになった川井歩のクロスに藤本が合わせてシュート。ここは相手にブロックされ、跳ね返りを南秀仁が打ち返したが、これも枠外。その後はボールを保持するモンテディオのペース。

 

6分のFKでは、オフサイドになったものの、髙江麗央のクロスを西村慧祐が豪快に頭で合わせた。さらに、中央のスペースが空き始め髙江や南がボールを動かすと、野田裕喜のフィードに宮城の飛び出しや髙江から横山を走らせるフィードで背後を狙い続けた。

 

それでもなかなかゴールを割れずにいたが、31分、ついに均衡を破る。髙江のくさびを藤本が落とし、受け取った横山が中央方向にドリブルする。西谷に付かれるなか、それでもコースが空かないと見ると、さらに左方向へ移動。そこからクロスを送ると、いち早く反応した藤本が右足で合わせて先制ゴールを沈めた。

 

ビハインドとなった栃木はプレスを強めてくるが、その勢いを利用してモンテディオはその背後へボールを送る。39分には南のスルーパスに抜け出した後藤優介がシュート。44分には髙江のパスを受けた横山がシュート。アディショナルタイムには中盤のセカンドボール争いからボールを持ち出した後藤優のパスを宮城がフリーで受けてシュート。いずれも惜しいシーンだったが決まらず、1-0で折り返した。

 

風上となった後半も栃木のプレッシングを受ける場面もあったが、GK後藤雅が高い位置でビルドアップに加わり、右サイドでは横山が縦に仕掛けてCKを獲得するなど、ペースを握り返す。すると53分、ビルドアップで野田が相手のプレスを剥がして前進し、中央の髙江にパスを送る。髙江の前方へのパスをいったんは跳ね返されたものの、再び左サイドへのスルーパスを狙うと、ギャップを突いて飛び出した宮城が受け、切り返しから右足のシュートを枠内に突き刺した。

 

2-0とリードしたその3分後にはカウンターから再び宮城に決定機。得点したときと同じような位置から、今度は左足でシュートを放ったが、ファーポストに跳ね返り、ここは2ゴール目とはならなかった。

 

64分、栃木の2枚代えのタイミングでモンテディオも2枚交代。髙江、横山に代えて藤田息吹、國分伸太郎をピッチに送る。栃木はさらに72分、3枚代えでカードを使い切る。この交代で宮崎鴻に代わり矢野貴章が入り、先に入ったイスマイラとの2トップとなった。その直後には左からのクロスにイスマイラが頭で合わせるシーンも作っている。

 

モンテディオも75分に交代。宮城、藤本の2選手に代えて、泉柊椰、高橋潤哉を投入。それまではややパスが噛み合わない場面も見られたが、ここからはまた徐々にボールを前進させ、チャンスを作る。79分には中盤でセカンドボールを拾った小野雅史がさらに持ち出し、最後はシュート。ここは浮いて枠外となったが、その後も南のスルーパスに高橋が飛び出し、タッチの差でキーパーに先に触れられたり、國分の右からのクロスに高橋が飛び込んだがオフサイドとなったりしたものの、押し込むシーンを作っていった。

 

86分には後藤優に代えて田中渉を投入。その直後のCKの場面では、跳ね返りを藤田が狙い、ゴール寸前でイスマイラにクリアされた。アディショナルタイム直前にはカウンター。小野から國分へパスが渡り、クロスに高橋が合わせたが、ここは触るので精一杯だった。

 

アディショナルタイムは5分。モンテディオは3点目こそ奪えなかったが、栃木に危ないシーンをほとんど作らせず、無失点で試合を終えた。

 

3試合ぶりに勝利したモンテディオは、通算戦績を17勝4分17敗とし、勝点は55に。暫定順位を8位まで上げ、プレーオフ圏内の6位との勝点差も4差から3差へじわりと縮めた。