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ツエーゲン金沢
ツエーゲン金沢
0
[ 試合終了 ]
0 前半 1
0 後半 0
1
  • 14分 南 秀仁
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

ツエーゲン金沢

スターティングメンバー

GK 1 白井 裕人
DF 25 小島 雅也
DF 27 レオ バイーア
DF 38 山本 義道
DF 39 庄司 朋乃也
MF 7 加藤 潤也
MF 8 藤村 慶太 90+4'
MF 17 梶浦 勇輝
FW 9 林 誠道 64'
FW 11 杉浦 恭平 64'
FW 15 奥田 晃也 78'

控えメンバー

GK 36 三浦 基瑛
DF 2 長峰 祐斗
DF 35 孫 大河
MF 14 石原 崇兆 78'
MF 18 小野原 和哉 90+4'
MF 20 加藤 大樹 64'
FW 26 木村 勇大 64'

監督

柳下 正明
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 4 西村 慧祐
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 18 南 秀仁
MF 29 髙江 麗央 87'
MF 49 後藤 優介 46*'
FW 11 藤本 佳希 75'
FW 19 宮城 天 64'
FW 42 イサカ ゼイン 64'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 3 熊本 雄太
MF 8 小西 雄大 87'
MF 10 チアゴ アウベス 64'
MF 24 横山 塁 64'
FW 9 デラトーレ 75'
FW 36 高橋 潤哉 46*'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
7 4 11 FK 16 9 7
2 2 4 CK 3 1 2
0 0 0 PK 0 0 0
3 5 8 シュート 10 6 4
3 2 5 オフサイド 1 0 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    18.9℃
  • 湿度
    32%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    3,499人
  • 主審
    先立 圭吾
  • 副審
    大川 直也、大矢 充
  • 第四の審判
    竹長 泰彦

監督コメント

■総括:
遠い金沢の地まで駆けつけてくれた400名を超えるサポーターの皆さん、ありがとうございます。それから中継先、あるいは今日山形県内でパブリックビューイングを開催していたと聞いています。そういった方たちの思いや念も届いて、クリーンシートで勝ちきったゲームだったと思います。本当にありがとうございました。
試合は良いものを探そうとしてもなかなかなかったんですけど、それでもこの終盤で最後勝ち切ったという事実。それだけは自分たちのちょっとした自信にして次に進めるのかなと思います。今日はそれが全てです。

 

 

■質疑応答:

Q:先制点の場面ですが、南秀仁選手が攻撃参加して良い形でシュートを決めました。南選手のパフォーマンスについてと、髙江選手と南選手で南選手の方が攻撃に出てくることも多い中でのそのバランスについても聞かせてください。

 

A:まず私は監督に就任してから、秀仁がああやってゴール前に顔を出すシーンが増えたと思います。それは自分たちがバランスをとる中で、ちょっとトップ下の役割も少し変えたりしてきました。そういった補完性で、誰かが前に出ていかなければ攻撃に厚みが出ないので、それをしっかりと察知した秀仁がああやってゴール前に顔を出していくこと、それは我々にとっては必然でした。今日の得点シーンに関しても、あそこでフリーになった秀仁の戦術眼もそうですし、しっかりと冷静に流し込んだ技術そうです。
その前に天があれだけ相手を引きつけて、丁寧なラストパスを出した。それもちゃんと見てあげなければいけないなと思っています。
秀仁個人のパフォーマンスで言うと、得点以外の部分で相当苦労したものがありました。秀仁らしくないロストもあったし。そういった意味でゲームが難しくなった部分もあったんですけど、ああやってしっかり決めきって、それが決勝点になって、1-0というゲームに貢献したところは頼れるキャプテンだなと思います。

 

 

Q:良さを出しきれなかったところですが、金沢さんのプレッシングに苦しめられたところもあったと思いますが、どのように振り替えられますか?

 

A:立ち上がりはプレッシングがなかったというか、弱かったです。もっと来ることを想定していました。逆に言うと我々のセンターバックにものすごく時間とスペースがあった。じゃあそれを引き付けるにはどうしましょうという作業で、ボランチが少し顔を出す場所を変えたり、それによってサイドバックの高さを変えたり、そこに前半だったらトップ下の優介が繋がっていくところを探りながらやっていたと思います。
その中で我々が先にスコアを動かせたので、ちょっとギアが上がらなかったですよね。もっともっと自分たちから能動的にやっていけば、相手の隙間を作って背後を取っていけるというシーンがあったと思います。
ボールがあまり走らないグラウンドだったので、そういったところも少し影響したかと思うんですけども、なかなかテンポが上がらず、ボールが足元足元になって、前を選べずに後ろになったところがあったと思います。
金沢さんのプレッシングに苦しんだというよりは、自分たち自身で苦しめたというのが僕の中での振り返りです。

 

 

Q:後半から出場した高橋潤哉選手が、藤本佳希選手との縦関係というか、トップ下の形でプレーしました。元々はセンターフォワードの選手ですが、その起用の意図を聞かせてください。

 

A:1週間ゲームがスキップしたところで、仙台さんと練習試合をしました。その中で人数あるいは選手の特徴、そういったものを考えたときに、ボランチやトップ下の人数が足りない状況がありました。
その中で潤哉を思い切って10番の場所で使ってみようと。それまでも彼にはそういうタスクの中で、2トップ気味から下りてきてというところをやっていたんですけど、降りるタイミングや収まりはいいものが見えていたので、仙台戦で試しました。ものすごく良かったです。それで今日思い切って起用する決断に至りました。
引き出すタイミングは良かったんですけど、その後のプレーで、潤哉自身の技術的なミスというよりは、距離があったため周りと繋がれなくて、彼をもう少し助けてあげられれば、あの動き出しと引き出しが効果的になると思います。
実際自分がゴール前に入ってチャンスもありましたし、あそこで仕留められればパーフェクトじゃないですかね。ものすごくポジティブなプレーぶりだったと思っています。

選手コメント

No.18 南 秀仁 選手

No.18 南 秀仁 選手

Q:まずは先制ゴールの場面を振り返ってください。

 

A:ぽっかりあそこが空いていたので、うまく入って、(宮城)天もカットインシュート好きなのに出してくれたので、落ち着いてコースに流し込んで、決められてよかったかなと思います。

 

 

Q:あの場面、フリーでうまく入り込めたというところの攻撃参加はどうでしたか?

 

A:前の選手たちもバーッとみんなで上がっていって、ぽっかり、本当にそこが空いていたので、出してくれれば打てるなと思いながらそこに行ったので、本当に(パスが)来て、思い通りのシュートが打てて、よかったかなと思います。

 

 

Q:攻撃のところではボランチ2人いるなかで高いポジションを取って攻撃参加していますが、かなり手応えを感じているのではないかと思いますが、どうですか?

 

A:(髙江)麗央も僕も後ろで触ったり、攻撃したりするのが好きなので、そこをバランス見つつ、最近は自分もより前に行くタイミングがあれば行くようにしていますし、そういう意識のなかで生まれたゴールなのかなと思います。

 

 

Q:そこは髙江選手と話し合ったりはしていますか?

 

A:特に話してはないですけど、プレーをやりながら、麗央も後ろでボールを触るのが好きなので、そういうのを見つつ、自分も行けるときは行こうかなという感じです。

 

 

Q:先制したあとは、ポジションを取るだけでボールが回って、なかなか人が動かないような時間も長かったと思いますが、うまくいかなかったところがあれば聞かせてください。

 

A:予想としてはマンツーマンで前から来るかなと思っていたんですけど、意外と来なくて、そこで自分たちが形を変えて攻めるのか、それともそのままの形で攻めていくのかという、全員の共有をもう少し、中でできればよりスムーズになったと思いますし、ただそのなかでもチャンスというのは作れていたと思うので、もっともっとグラウンドの中で話し合って、よくなることができるポジティブな要素かなと思います。

 

 

Q:勝ち切れたというところに関してはどうですか?

 

A:こういう試合で追加点取れずに、後半の最後に失点して引き分けで終わるというのを何回も経験していますし、ただ、ここを無失点で切り抜けられたというのは、自分たちのゲームの集中力であったり、そういうものを、最初からやらないといけないんですけども、シーズン終盤に向けてより成長できているんじゃないかなと思います。

選手コメント

No.1 後藤 雅明 選手

No.1 後藤 雅明 選手

Q:今日は厳しい試合だったと思いますが、振り返っていかがでしたか?

 

A:もう、みんなのハードワークで勝ち取ったゲームだと思います。

 

 

Q:後藤選手もセーブでチームを助けるところがありましたが、手応えもあったと思いますが、いかがですか?

 

A:守り切るところは守り切るというメンタリティというか、そういう我慢の時間はあったと思いますけど、全員がハードワークしてゴールを割らせなかった。それが結果に表れているかなと思います。

 

 

Q:一番のビッグセーブは85分くらいの1対1を止めたところかと思いますが、あの場面を振り返っていかがでしたか?

 

A:自分の間合いに持っていけたというのと、なんとか付いていったというか、最後まであきらめず、体を投げ出して止めれてよかったです。

 

 

Q:この1勝の大きさを聞かせてください。

 

A:自分たちが目標としているJ1に上がるためには本当に必要だった勝点3だったので、本当にすごく大きいですし、ただ次も勝たないと意味がないと思うので、次も勝てるように準備していきたいです。

戦評

リーグ戦は残り4試合。勝ち続けるしかない状況のモンテディオ山形はアウェイでツエーゲン金沢と対戦。前半に南秀仁のゴールでリードしたあとは追加点を奪えなかったが、金沢にもゴールを割らせず、1-0で勝利しプレーオフ進出に望みをつないだ。

 

2週間前の前節から先発の変更は1枚。右のワイドには横山塁に代わってイサカゼインが入った。

 

立ち上がりは、後がない金沢が積極的に攻撃を仕掛ける。右サイドの小島雅也のクロスをGK後藤雅明がパンチング、それを逆サイドで林誠道が頭で合わせられ、その後もレオ バイーア、杉浦恭平にミドルレンジからのシュートを浴びた。

 

この攻撃をしのいだモンテディオは、ボランチ・髙江麗央がセンターバックの間に下りるなどしてポジションを変化させ、徐々にボールを保持する時間を増やしていく。

 

12分、この試合最初のCKでは、ショートコーナーから川井歩がクロスを上げ、GK白井裕人が弾いたボールを後藤優介が拾い、左足でシュート。しかし、これはポストに跳ね返り、これに反応した南がペナルティーエリア内からシュートを狙ったが、ここは浮いてしまった。

 

ビッグチャンスを逃したが、その直後の14分にもチャンスが到来。右サイドでイサカが仕掛けたあと、左へサイドチェンジ。これを受けた宮城天は1対1で勝負する姿勢を見せたあと、中央にフリーで入り込んだ南にパスを送る。南は正確なトラップとコントロールシュートで右隅に流し込み、モンテディオが先制した。

 

その後、モンテディオは金沢の激しいタックルに苦しみながらも、ボールを保持しながら相手を動かしていく。特に、金沢の2トップの背後でボランチ2人がうまく受け、その先の攻撃につなげていた。29分には髙江のスルーパスをペナルティーエリア内で受けたイサカが内側にターン。シュートを狙ったボールは相手にブロックされたが、そのこぼれをすかさず藤本佳希がシュートまでつなげた。34分には左サイドを崩し、小野雅史がクロスを上げたが、ファーサイドでヘディングシュートを狙った藤本は相手に後ろから押された影響もあり、枠内に飛ばすことができなかった。

 

追加点のチャンスを逃すうちに、前半の終盤は、逆に金沢に攻め込まれる。39分には杉浦のクロスに加藤潤也がシュート。その直後にも藤村慶太のクロスからファーサイドで杉浦に頭で合わせられたが、GK後藤雅が好反応で防いだ。その後のCKもしのぐと、アディショナルタイムにはモンテディオがFKを獲得。髙江が蹴ったボールは金沢のゴール前で混戦状態が続いたが、最後に藤本が放ったシュートはGK白井にキャッチされた。

 

前半に相手との接触で足を痛めていた後藤優に代わり、高橋潤哉がピッチへ送られた。キックオフ直後には、オーバーラップした小野が中に持ち出してクロスを入れ、藤本がニアで合わせたが、ここも枠には飛ばなかった。59分には髙江のスルーパスを受けた高橋がペナルティーエリア内でシュートを枠内に沈めたが、ここはオフサイドの判定でゴールはならなかった。

 

61分にはクロスのこぼれからレオ バイーアにシュートを打たれたが、その直後にはモンテディオにもチャンス。南のくさびを高橋が受けて押し込み、藤本の落としを高橋が左足で狙ったが、ここも僅かに枠外だった。

 

64分には互いに2枚代え。金沢は2トップを下げて加藤大樹などを投入。モンテディオは両ワイドを下げ、チアゴ アウベス、横山塁をピッチに送った。75分には藤本からデラトーレ交代。この時間帯はビハインドの金沢が主導権を握り、多くのチャンスを作っていく。

 

66分には奥田晃也、72分には加藤潤にミドルシュートを打たれ、GK後藤雅が前にこぼしたところを狙われた。79分にはモンテディオのボールロストからショートカウンターを受け、加藤潤のパスから加藤大にシュートを狙われたが、ここは西村慧祐が体を張ってブロックした。

 

85分、中盤のセカンドボールを拾った南が、右サイドの横山に絶妙のパスを供給。フリーの横山はペナルテーエリア内に入ったあと右足を振ったが、GK白井のセーブに阻まれた。すると、その直後には攻め込んだところからロングカウンターを受ける。西村がキーパーに戻そうとしたところで木村勇大にボールを奪われ、独走されたが、絶体絶命の1対1の場面でGK後藤雅は間合いを詰めながら相手の足元のボールをしっかりと奪還した。

 

87分には髙江に代えて小西雄大が8試合ぶりのピッチに立った。モンテディオはその後も押し込まれながら、野田、西村の体を張った対応もあり、アディショナルタイム5分も耐えて試合終了。追加点が取れなかったことで苦しい展開となったが、勝点3を積んだ。金沢はこの一戦で21位以下が確定した。

 

モンテディオは通算戦績を18勝4分17敗とし、勝点を58に伸ばした。順位は8位で変わらないが、6位・長崎とは勝点1差、最終節に直接対決が控える7位・甲府とは勝点で並び、プレーオフへの可能性をまた一歩進めた。次節は勝点1差の9位・群馬とホームで直接対決を迎える。