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清水エスパルス
清水エスパルス
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AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

清水エスパルス

スターティングメンバー

GK 1 大久保 択生
DF 2 山原 怜音 57'
DF 4 高橋 祐治
DF 50 鈴木 義宜
DF 70 原 輝綺
MF 3 ホナウド
MF 11 中山 克広 58'
MF 14 白崎 凌兵
MF 15 岸本 武流 67'
FW 9 チアゴ サンタナ 84'
FW 33 乾 貴士 84'

控えメンバー

GK 46 阿部 諒弥
DF 5 北爪 健吾 84'
DF 28 吉田 豊 57'
MF 10 カルリーニョス ジュニオ 58'
MF 13 宮本 航汰 84'
MF 17 ベンジャミン コロリ
FW 45 北川 航也 67'

監督

秋葉 忠宏
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 4 西村 慧祐
DF 5 野田 裕喜
DF 6 山田 拓巳
DF 41 小野 雅史
MF 18 南 秀仁
MF 29 髙江 麗央 74'
MF 49 後藤 優介 74'
FW 10 チアゴ アウベス 80'
FW 11 藤本 佳希 64'
FW 42 イサカ ゼイン 80'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 3 熊本 雄太
MF 8 小西 雄大 74'
MF 24 横山 塁 80'
MF 28 泉 柊椰 80'
FW 9 デラトーレ 64'
FW 36 高橋 潤哉 74'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
10 7 17 FK 17 6 11
3 4 7 CK 4 1 3
0 0 0 PK 0 0 0
6 7 13 シュート 11 6 5
1 1 2 オフサイド 4 1 3

試合環境

  • 天候
    晴時々曇
  • 気温
    15.7℃
  • 湿度
    43%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    15,742人
  • 主審
    岡部 拓人
  • 副審
    浜本 祐介、岩田 浩義
  • 第四の審判
    田中 玲匡

監督コメント

■総括:

お疲れ様でした。日本平に1,500人を超えるサポーターが集まってくれたと聞いております。遠路はるばる来ていただいて選手の背中を強烈に押していただき本当にありがとうございました。それから、山形ではパブリックビューイングも開かれていると伺っています。中継先から我々の勝利を信じて、思いを届けてくださった皆さん本当にありがとうございました。期待に応えることができず、ものすごく悔しい思いと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ゲームについては、入りから我々らしくシンプルに背後を取るであるとか、間を取ってまた背後を取りに行くこととか、我々のフットボールというものをしっかりと表現できたと思います。攻撃も守備も矢印を前に向けて、相手に襲い掛かる、ボールへ、そしてゴールへ襲い掛かる。そういうものをしっかりと表現できた時間が多かったと思います。
願わくは、そこで先にスコアを動かして、ゲームを有利に進めるというものが大事だったと思いますし、中盤にかけて少しオープンになる中でピンチもありましたけれども、身体を張って何とか凌いだのであれば、後半ももう少し攻撃でパワーを持って、ゴール前に押し迫るような、相手ゴールを脅かして実際にスコアを奪うようなシーンを作り出したかったなと思っております。
レギュレーション上、引き上げでは上がれないというのは百も承知でしたので、それはもう我々の力が足りなかったと思っております。
この敗戦からまたいろんなものを学んで次に活かしていければ、おそらく今日いろんなことを感じた選手たちのフットボール人生において、何かまた切り開いていけるようなものがあるでしょう。
この敗戦からまたたくさん学んで、力強いまた一歩を、来年以降目指していってほしいと思っています。まずは今シーズン、モンテディオ山形を支えてくださった皆さんに感謝を申し上げつつ、今日の総括としたいと思います。

 

 

■質疑応答:

Q:リーグ戦終盤と少し選手を交代して起用する形になりましたが、特に山田選手の評価などを教えていただいてよろしいでしょうか?

 

A:ヤマはいつも100%の力をトレーニングに注いで、いつ出番が来てもいいように準備をしてくれています。今週1週間の中でちょっとアクシデントが複数あって、ヤマに出場の機会が回ってきたんですけど、おそらくこういうビッグゲームで彼に出番が回ってくるというのも、毎日毎日、真摯に取り組んでいるからこその、もしかしたらサッカーの神様からの、プレゼントと言ったら欠場した選手に申し訳ないですけど、そういう出場機会だったのかなと感じています。それをしっかりとヤマが自分の持っている力を今日も100%注いでくれたと思います。
守備の部分で、基本的にはアグレッシブに前から奪いに行くというところを彼が最終ラインからスタートして思い切り良く行ったものもありましたし。ちょっとかかりすぎた部分もありましたけれども、そこもヤマの特徴の裏表の部分でもあると思うので、そういったところを考えると、今日もヤマらしくしっかりとプレーしてくれたと思います。

 

 

Q:最後ベンチ前のフリーキックの場面で再開を少し止めてゆっくりやるように指示している場合もあったかと思うんですけども、あそこのチーム全体の焦り、あるいはベンチからの判断、何かあったのであれば教えていただけますでしょうか。

 

A:特に指示はしてないです。セットをしてセンターバックが上がっていって狙うのであれば、別にゆっくりやるということでもなく、セットする時間はある。基本的に我々はクイックでどんどん始めたいようなチームですけれども、そこのシーンで言えば、セットプレーを担当しているコーチの今崎も含めて、セットしようという声かけはあったかもしれないです。僕からは特に何も言ってないです。それを選手が共有して、その狙いを持ったのであれば、それがうまくいったかは別として、共有していくことは素晴らしいことです。

 

 

Q:本日何度もゴールに迫るシーンがありましたが、相手のプレーの中で一番苦しめられたところはどんなところでしょうか。

 

A:清水さんのプレッシングが、前回対戦、ここでやらせていただいたときに我々にとっては後手を踏んだものがあったので、それをしっかりと外すようにといったところの準備はしていました。
実際、今日清水さんがどれぐらいプレッシングを考えていたかはわからないですけども、メンバー構成を見れば、多分もう少し来たかったのではないかなと思っています。
それを外すことができたということを考えれば、前回からの我々の成長というものを見せることはできたと思います。
その先に背後をとって決めきれなかったところは、選手1人ひとりのクオリティをもっと高めていかなければいけないでしょうし、もっとチャンスを作り出さなければいけないです。その二つは我々がこれからもっともっとしっかりと取り組んでいかなければいけないことだと思います。
ただその最後の際のところの、清水さんの守備の堅さというか、ゴールキーパーの大久保君を含めて、そういったところの彼らの粘り強さ、堅さというものは感じたので、そこは我々にとっては最終的には立ちはだかった壁なのかなと感じています。

 

 

Q:今回、プレーオフで敗退したことで今シーズンの日程が全て終了となりました。渡邉監督はチームが5連敗したところで監督に就任されて、プレーオフまで勝ち上がってきたところまで含めて、今シーズンのチームがたくましくなったとおっしゃっていました。
どんなところが一番変わったのか、良くなったところを聞かせてください。

 

A:基本的には、我々にはしっかりとしたプレーモデルがあって、それを大きくいじることもなかったですし、微調整を加えながらここまで選手たちと一緒に積み上げてきたつもりでいます。
そういう細かいところの作業が、結果的には選手のあるいはチーム全体の引き出しの多さに繋がったと思っていて、相手を見ながらフットボールをしようというところを選手と共有している中で、相手がこう出てくるから我々はこっちの手を出していこう、こっちの引き出しを開けて、相手が嫌がることをやりましょうと、そういうものをしっかりと選手が判断できるような材料を増やしてきたつもりです。
今日実際、ピッチに立って飛び出していった選手たちが、清水さんのプレッシングをどうやって外せたか。間違いなく、前回よりは前進できましたよね、背後取れましたよね、チャンスを作れましたよね。これはもう素晴らしい成長だと思っています。
そういった我々の武器をたくさん持てるというか、最終的に迫りたいのは相手のゴールで取りたいのは背後で、ただその手前で何かやらなきゃいけないことがあるんだったらやりましょう、やる必要がないんだったら背後をとりましょう、そういう出し入れに関して言うと、ものすごく選手たちが成長して逞しくなってくれたなと思います。
だからこそ、やっぱり仕留め切りたかったですし、J2屈指のタレント軍団である清水さんをしっかりと倒して次に進みたかったなという思いがあります。

選手コメント

No.49 後藤 優介 選手

No.49 後藤 優介 選手

Q:試合を振り返ってひと言お願いします。

 

A:あとは結果だけだったと思います。勝たないと意味がないので、そこが取れなかっただけだと思います。でも、やっていて手応えもありましたし、これが今日で終わっちゃうというのはもったいないなと思いました。いい終わり方ではないですけど、しょうがないかなと思います。

 

 

Q:中盤でこぼれ球を拾うシーンも多かったですが、下りる意識はありましたか?

 

A:いや、別に意識というのはなかったですけど、でもそういうところを拾えれば自分たちのペースになるというのもわかっていましたし、監督もそこを言ってはいたので、そこができればと思ってやっていました。

 

 

Q:裏を取る狙いもできていたと思います。

 

A:タイミングもそうですし、いい形で裏を取れているところはあったので、そこであとはどれだけ落ち着いてできるかというところだと思いますし、そこがもっとできればと思います。

Q:相手のセンターバックとの駆け引きもうまくやれていたように見えました。

 

A:そうですね、(藤本)佳希とうまく関係性はできていたので、そこで受けることができれば、駆け引きしなくても、ああいうところが空いてくるというのはわかっていました。そこがうまくできたかなと思います。

 

 

Q:アイスタでプレーするというのは、試合前にもお聞きしましたが、試合を終えてみて、あらためてどうですか?

 

A:とても楽しかったです。本当に楽しかったですし、だからこそ、チャンスを決めたかったです。でも、楽しむことはできました。

 

 

Q:苦しい時期も多かった1年でしたが、振り返ってどうでしたか?

 

A:僕はすごく前半戦、苦しんだので、やっぱりここで自分が戻れたことはプラスでしたし、早く最初から力になれれば、また違った結果になったと思います。もう歳も歳なので、そういうところで助けにならないといけないと思いますし、そういうところをもう1回、またオフを挟んで考えてできればなと思います。

選手コメント

No.42 イサカ ゼイン 選手

No.42 イサカ ゼイン 選手

Q:試合いの振り返りからお願いします。

 

A:悔しいですね。

 

 

Q:いい入りがチーム全体でできていたと思いますが?

 

A:相手をしっかり見て、背後をつけていた部分もあって、チャンスもあっただけに、決めきれなかったのがこういう結果につながってしまったなあと思います。

 

 

Q:この雰囲気に対する硬さのようなものはありましたか?

 

A:いや、特に。予想もついていましたし、1回ここでもプレーしているので、だいたいみんな準備できていたと思います。逆に「食ってやろう」という気持ちでは入っていけたと思います。

 

 

Q:前半途中から、少しパスミスも目立って、少し流れが相手に行くような時間もあったかと思いますが。

 

A:取られ方が悪くて、相手にピンチを作られたシーンはありましたけど、自分たちがやろうとしていることでミスが起こってしまうのは仕方がないです。そこを後ろの選手が必死に守ってくれたので、そこの頑張りに報いたかったですね。

 

 

Q:途中で相手の左サイドが代わりましたが、そこからチャンスを作れそうかなと思ったら交代になりました。

 

A:疲れも来ていましたし、そこはタイミングを見計らってくれていたと思います。いつもより長くプレーさせてくれましたし、そこで結果を残したかったです。それができなかったのが、1年の課題かなという感じはしました。

 

 

Q:最後の笛が鳴った瞬間はどんな心境になりましたか?

 

A:悔しかったです。

 

 

Q:まだ先のことは考えられなさそうですが?

 

A:そうですね。まずは、なるべく早く切り替えて、という感じですね。

戦評

レギュラーシーズンを5位で終え、2年連続でプレーオフに進出したモンテディオ山形は、リーグ戦4位・清水エスパルスとアウェイで対戦。互いにチャンスもピンチもある試合となったが、ともにゴールを奪えず0-0。レギュレーションにより、リーグ戦順位が上の清水が決勝に進み、モンテディオの今季J1昇格の可能性はここで断たれた。

 

モンテディオはリーグ最終節から、右サイドバックの川井歩を変更し、この日が34歳の誕生日の山田拓巳に変更。ベンチメンバーでも宮城天に代わって泉柊椰が入った。対する清水はGK権田修一が不在で、GK大久保択生が先発。また、カルリーニョス ジュニオがベンチスタートとなり、岸本武流が先発となり、右サイドハーフに入った。

 

開始から間もなく、モンテディオは清水の守備を崩し、スペースを突いてボールを前に運ぶ。4分、野田裕喜のくさびを起点にゴール前に迫ると、南秀仁、後藤優介が立て続けにシュート。6分にもチアゴ アウベスが左スペースで受け、クロスからイサカがヘディングシュート。キーパーが弾いたセカンドから山田がシュートを狙ったが、ここもキーパーに防がれ、CKとなった。19分にも後藤優、チアゴ アウベスと連続してシュートを狙ったが、ここも決めきれなかった。

 

好調に攻撃を仕掛けていたモンテディオだったが、時間とともに少しずつパスがカットされ、カウンターを受けるシーンが増えていく。12分、乾貴士に中央に持ち込まれてのミドルシュートはGK後藤雅明が触ってCKに逃れ、22分にはボランチのホナウドがミドルシュート。24分にも左クロスから岸本、右クロスから白崎凌兵と立て続けにシュート。26分にも岸本のクロスから中山克広がシュートを狙うなど、モンテディオにとっては必死の守備が続いた。

 

その後もモンテディオはボールを奪った直後のパスがつながらず、攻撃のリズムが掴めなかった。33分には中山のクロスからフリーの乾にボレーシュートを打たれ、チアゴ サンタナにもミドルシュートを許すなど、我慢の時間が続いたものの、相手に先制されることはなく、0-0で折り返した。

 

互いに交代なしで始まった後半も、清水がFKからチアゴ サンタナのシュートにつなげれば、モンテディオもカウンターから髙江麗央、藤本佳希と立て続けのシュートで決定機を作った。

 

同点でも勝ち抜ける清水は、ここで先に交代カードを切る。57分、山原怜音、岸本に代えて、カルリーニョス ジュニオと吉田豊を投入し、左サイドの2枚を入れ替えた。その直後にはイサカがスピードを生かして背後へ抜けるシーンがあったが、クロスは中の選手に合わなかった。

 

64分にはモンテディオも藤本からデラトーレへの交代を行ったが、山田のフィードに抜け出したイサカのクロスはここでも対応された。そのすぐあとに清水は岸本から北川航也へスイッチ。するとその直後、左サイドからカットインしてきたカルリーニョス ジュニオのミドルシュートがポストを強烈に叩き、さらに北川もシュートを狙ったが、ここもGK後藤雅がキャッチし、清水の攻撃を食い止めた。

 

74分には髙江、後藤優に代えて小西雄大と高橋潤哉を投入。その後も攻撃が噛み合わず、白崎、チアゴ サンタナ、さらにもう一度チアゴ サンタナにシュートを打たれるなど守備に徹する時間が増えた。

 

80分、イサカ、チアゴ アウベスに代えて横山塁、泉を投入し、交代カードを使い切る。泉は左サイドで受けると果敢に中へ仕掛け、81分にはミドルシュートを放つ。その直後には小野雅史のパスを受けたデラトーレがターンからミドルシュートを放ったが、いずれも枠外。84分、清水はチアゴ サンタナ、乾に代えて北爪健吾、宮本航汰を投入し、こちらもカードを使い切った。

 

0-0のまま迎えた終盤、1点奪うことができれば状況を逆転できるモンテディオだったが、後ろに重心をかけた清水に対して作り出した決定機は少なく、アディショナルタイム直前の90分、小野フィードで背後を取った泉のクロスが混戦となったが、そこから高橋がシュート。さらにその跳ね返りを拾った小西がシュートを放ったが、ここもわずかに枠をそれた。

 

アディショナルタイムは5分。最後は西村慧祐を前線に上げたがチャンスを作れず、0-0のまま試合は終了した。清水に失点を許さなかったモンテディオだったが、攻撃でも1点を奪えず、プレーオフは準決勝での敗退となり、今シーズンのJ1への挑戦は幕を閉じた。