[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 0 |
0 | 後半 | 1 |
- 60分 ピーター ウタカ
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 吉田 泰授 | |
DF | 3 | 熊本 雄太 | |
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 15 | 川井 歩 |
84' |
MF | 7 | 髙江 麗央 | |
MF | 10 | 氣田 亮真 |
77' |
MF | 18 | 南 秀仁 | |
FW | 14 | 坂本 亘基 |
67' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
67' |
FW | 42 | イサカ ゼイン |
67' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 安部 崇士 | |
MF | 17 | 加藤 千尋 |
77' |
MF | 20 | 松本 凪生 |
84' |
MF | 24 | 横山 塁 |
67' |
MF | 37 | 杉山 直宏 |
67' |
FW | 9 | 有田 稜 |
67' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 1 | 河田 晃兵 | |
---|---|---|---|
DF | 3 | 孫 大河 | |
DF | 5 | 今津 佑太 | |
DF | 23 | 関口 正大 | |
MF | 7 | 荒木 翔 |
89' |
MF | 10 | 鳥海 芳樹 |
89' |
MF | 16 | 林田 滉也 | |
MF | 34 | 木村 卓斗 | |
FW | 9 | 三平 和司 |
59' |
FW | 11 | ファビアン ゴンザレス |
59' |
FW | 19 | 宮崎 純真 |
75' |
控えメンバー
GK | 33 | 山内 康太 | |
---|---|---|---|
DF | 24 | 飯田 貴敬 | |
DF | 40 | エドゥアルド マンシャ |
89' |
MF | 18 | 三沢 直人 |
89' |
MF | 51 | アダイウトン |
75' |
FW | 15 | 飯島 陸 |
59' |
FW | 99 | ピーター ウタカ |
59' |
監督
篠田 善之 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 8 | 12 | FK | 12 | 5 | 7 |
1 | 1 | 2 | CK | 3 | 3 | 0 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
5 | 3 | 8 | シュート | 9 | 6 | 3 |
0 | 1 | 1 | オフサイド | 0 | 0 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 12.4℃
-
- 湿度
- 23%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 11,932人
-
- 主審
- 先立 圭吾
-
- 副審
- 塚田 健太、松本 康之
-
- 第四の審判
- 瀬田 貴仁
監督コメント
■総括:
お疲れ様でした。1万2000人弱の集まっていただいたサポーターの皆さん、それから中継の先で我々の勝利を信じて、応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
待ちに待ったホーム開幕戦で、皆さんの思いをスタジアム入りのところから感じながらプレーした1試合でしたけれども、非常に厳しい結果になったことに関して、非常に悔しく思っています。サポーターに喜び歓喜を届けられず、非常に申し訳なく思っています。
我々連戦の中で、また次すぐホームでやれますから、必ず挽回してみせます。
■質疑応答:
Q:前半は良い形で攻撃できていたと思いますが、後半発揮できなかったのはどう感じていましたか?
A:風の影響というか、風の状況をしっかりと理解をしながらゲームを進めていけたと思います。特におっしゃった前半は我々風下だったので、少し長いボールを入れても、追いかけるような形にできるだろうというところ、あとはしっかりと下で動かしながらというところも表現できていたと思います。
ただハーフタイムで伝えたのは、もう少し後ろで時間がある人が持ち運ぶことで数的優位の局面を作れるから、そういったものを積極的に促したつもりだったんですけれども、逆に後半はそこが少し勇気を持って前に持ち出せなかったり、各々がポジションとして一つ前を取りに行けなかったりといったところは、残念ながら散見されたので、そこの原因が何だったのかというのをしっかりと精査しながら、次はこういうことが起きないようにしなければいけないなと思っています。
Q:後半の選手交代について、3枚代えしてから、ポジションをずらすような采配もありました。その狙いを教えて下さい。
A:今日スタートで出た11人は、ルヴァンカップの遠征にも帯同させずに、山形に残ってトレーニングを積んでいました。その間、ユースのメンバーにトレーニングパートナーになってもらいました。トレーニングをした内の2日間、山形で積雪があって、それもクラブのスタッフやアカデミーのスタッフ、あるいはアカデミーの選手たちが協力をしてくれて、雪かきをした上で我々がトレーニングできました。そういったところは本来我々がエネルギーに変えなければいけないです。
遠征へ帯同しなかったグループだったので、もっともっとパワーが出せていることを期待していたんですけども、なかなか後半にパワーアップしなかったというところから、まず3枚前線で代えて、エネルギーを持ちたいという意図がありました。
先にスコアを動かされたところで、ちょっと景色が変わらないのが嫌だったので、思い切って3バックにして、人の配置場所を変えながら、仕掛けに行ったつもりではいます。
それもなかなか良い形にはならなかったので。もちろんトレーニングでたくさんやったわけではないから難しさはあったと思いますけれども、そういったところもなぜうまくいかなかったのかをしっかりと精査して次に活かしていければと思っています。
Q:リーグ戦ではいずれも先制点を奪われる形になっています。そこの受け止めはいかがでしょうか。
A:やはり先制されることはなくしたいですよね。幸い、開幕から2試合に関して言うと、ひっくり返すことができましたけれども、でもやっぱり追いかける展開はものすごくエネルギーがいります。
逆転勝ちをする力があると言えば、そういう捉え方もできるんでしょうけれども、ゲームの展開を考えると難しくなるのは間違いないので、おっしゃったようにこれで4試合続けて先制されるというのは、是が非でも次のゲームからストップさせなければいけないと思っています。
Q:氣田亮真選手ですが、前半からギャップで受けるだけでなく背後を狙うアクションが多くありました。トップ下の選手に与えたタスクがあれば聞かせてください。
A:リーグ戦の前節、横浜FC戦から怪我の影響等もあって亮真をあそこに置きました。キャンプでも、何度かゲームで試す中で亮真もそこの適性があるのではないかというところでの起用でした。前節横浜戦に関して言うと、完全に相手のボランチがマンツーマン気味でついてきていたので、なかなかそこで亮真が前を向いたり仕事したりするのは難しい。
あのような形になったら、何ができるかといったところは、彼と話をしたつもりです。今日はどうだったかというと、横浜FC戦のような相手の守備の形態ではなかったので、我々にとって使いたいスペースはどこなのかというのは割と明確になった。
その中でも前半、多分彼なりにいろいろ探しながらやっていたと思うんですけれども、我々が言うゾーン3、相手の最終ラインと中盤のラインの間のいわゆるギャップ、ライン間でボールを受けられれば運んで次の展開、それができないのであれば背後を取りましょうといったところは、しっかりと周りを見ながら、状況を見ながらやれていたと思っています。
ただ、少しクラッシュ気味になって相手がボールに渡ってしまったところがいくつかあったので、それは亮真に限らずなんですけども、トップ下の選手がそこでしっかりと入れ替えることができれば、我々にとっては大きな利益になるので、そういったところも、これからのゲーム、トレーニングで彼が高めていってくれればなと思いました。
Q:前節の横浜FC戦後に切り替える、言葉だけでなく体現することが求められていると話していました。連敗となってしまいましたが、監督の目からみた選手の状態や姿はどのようなものでしたか?
A:ここでヘッドダウンするような者がいたら即刻排除します。先ほどゲームが終わったあと、選手とも話をしましたけれども、そのようなものは1人もいないので、これから我々が挽回する姿を見せられるというふうに思っています。
サポーターも言っていました。「優勝するチームは連敗なんかしないぞ」と。もちろん我々もそのつもりで戦ってきましたし、そのつもりでキャンプからずっと準備をしてきたつもりです。ただもう現状こうなったと。これはもう誰が招いたかというと自分たちなので、自分たちが招いたものは自分たちで取り返すしかない。
それを「取り返せなさそうだね」って言って、下を向くんだったらそれまでだし、そういう人間がいるんだったら先ほども言ったように僕は即刻排除する。
それは選手だろうがスタッフだろうが。ただ、先ほど申し上げたように、そういう人間は今いません。なので、必ずここから這い上がってみせます。
Q:試合終了後にサポーターから熱いメッセージがありましたが、どのように受け止められましたか?
A:彼らが今日、ブーイングをすることだってできたでしょうし、もちろん叱咤激励することもできたでしょうし、先ほど申し上げたように、「優勝するチームは連敗なんかしねえぞ」という言葉は、もうその通りだと思います。
ホームで負けるということは極力ゼロにしたかった。それが一発目からこうなってしまった。彼らが不満を溜める、ふざけんなって思う、もうその通りだと思います。ただこれを招いたのは我々なので、我々は取り返すしかない。
ただ、サポーターが俺たちを見返してくれと言ったんですけれども、僕はそうじゃないと思っていて、やっぱり共に戦う仲間同士だと思っています。我々は彼らと戦っているわけではない。彼らを見返すつもりで何かをやるつもりではない。見返すとしたら、これまでの結果を見返すというだけです。
もちろんサポーターが悔しい思いをしているのは十二分に理解できます。今日はそれでも激励の言葉が多かった。それも非常に嬉しいですけれども、そうじゃない可能性があったというものに対しても、僕は準備していたつもりですし、何を言われても仕方がないと思っています。
それでも、共に戦ってくれることを信じて、幸い次、またすぐホームでやれますから、必ず今度はサポーターと一緒に喜び合えるように、そのためにはサポーターと一緒にともにもう一度戦ってもらえればなと、我々を信じて。そういうふうに思っています。
Q:さきほど篠田監督が今日の狙いとして、ツートップで山形のボランチを消して自由にさせないと話していましたが、山形側からみて、今日は消されていたのかどうか、ボランチの働きをどう見ていましたか?
A:スカウティング通りでした。スカウティングよりは少しプレッシャーをかけにくるようなシーンは多かったかなと、理解はしているつもりです。
ただそうやって我々のボランチを消しに来る、形がどうであれ、そうなったらどうしましょうかというところは、数としてもっと多くできればいいんですけれども、特に前半はうまくそこを出し入れしながらやれた部分はあったと思います。
ボールタッチの数とか、データを詳しく見てみないとわからないですけれども、秀仁と麗央がボール全く触れなかったかというとそんなことはないし、彼らを経由した先に自分たちは前進できる、あるいは背後を狙いにいく、あるいはそうやって消されているのであれば、時間があるセンターバックから長いボールでひっくり返すところも、我々の手の内として見せることはできたと思いますから、そこは悲観しすぎる必要はないと思います。
ただそうなったときに、サイドバックはもう少し高い位置を取れたの?もう一つ内側取れたの?というところがもう一工夫できたんじゃないかなと今は少し思っています。
仮にボランチが消されるのであれば、違う人が空きますから。その空いた人たちのプレーというものをもう1回しっかりと見直して、もっともっと相手を上回れるようなものを出していければなと思います。
選手コメント
No.10 氣田 亮真 選手
Q:今日の試合の感想からお願いします。
A:攻撃に関しては、ある程度狙いどおりで、僕はトップ下をやりましたけど、うまくボランチの後ろだったり、横だったりでうまく引き出せたと思います。そのなかでチャンスがあったので、そこを自分が決めるかどうかだったと思います。
Q:今回の攻撃の狙いについて。
A:これと言って特別なものはないですけど、チームとしてのやり方どおりの戦い方だったかなとは思います。
Q:前半の途中で渡邉晋監督や坂本亘基選手と話し合っている様子がありましたが、どんな話をしていましたか?
A:たぶん守備のことだったと思います。僕らのウイングが相手のセンターバックに出て、最終ラインのスライドが間に合えばサイドバックがそのまま押し上げてというプレッシャーでしたけど、なかなかサイドバックの押し上げが間に合ってなかったので、何回か亘基のところで追い過ぎて外される部分があったので、そこは2トップの2人でプレッシャーに行ける距離だったので、そこの話をしました。
Q:どんなところが足りずに負けたと思いますか?
A:自分が最後、決めるかどうかだけだったかなと思うので、先に先制点が取れれば問題なかったと思いますし、そこかなと思います。
Q:初めて山形のスタジアムで試合をして、どう感じましたか?
A:大勢の方が来ていただいて、期待に応えられなかったのは残念です。笑顔にできるように、また頑張りたいなと思います。
Q:サポーターの皆さんにひと言お願いします。
A:もう1回、自分を見つめ直して、自分に厳しくやっていきたいなと思うので、まだゴールが取れてないので、次は取れるように頑張りたいと思います。
選手コメント
No.18 南 秀仁 選手
Q:試合の感想からお願いします。
A:自分たちで試合を難しくしてしまったと思います。
Q:甲府の篠田善之監督が、山形のボランチを消したかったという話をしていましたが、やりながらどんな感じでしたか?
A:そんなにプレス自体は難しいものではなかったですし、自分たちが後ろから前に運ぶという部分ではストレスなくやれましたけど、ただ点が取れてないので、それが自分たちの課題かなと思います。
Q:失点したあと、攻撃がそれほどなかった印象ですが、選手のなかではどうでしたか?
A:問題があったのは失点シーンだけで、ただ相手が先制したことでブロックをより引いたときに、自分たちがどういうサッカーをして、どういうところを狙っていくよというのを、もちろん、相手がブロックを敷いたときの攻め方のイメージは監督からもらっていましたけども、それを選手たちが理解して体現するまでにはいかなかったのかなと思います。まだまだブロックを敷いた相手に対しての攻撃はもっと用意していかないといけないなと思います。
Q:今日はホーム開幕戦でした。たくさんのサポーターが来てくれましたが、サポーターに向けてひと言お願いします。
A:まずは本当にたくさん集まっていただき、ありがたいですし、ホーム開幕戦で勝てなかったというところに関しては率直に申し訳なく思います。ただ自分たち、下を向いてもしょうがないので、次もホームで戦えるというところで、次は絶対に勝ちたいなと思います。
Q:前節からチームとしては前進したと思いますが、一番どんなところを感じていますか?
A:横浜FC戦よりはよくなっているとは思います。ただ、自分たちはもっとできると思います。
Q:中3日で藤枝戦ですが、あらためて決意をお願いします。
A:ホームで勝つだけだと思いますし、勝つために3日間、しっかり準備しなきゃいけない。今日出た反省点を踏まえて、しっかり準備しないといけないなと思いますし、やるべきことをやって勝ちたいなと思います。
戦評
リーグ戦3試合、そしてルヴァンカップを含むアウェイ4連戦を終えたモンテディオ山形は、待ちに待ったホーム開幕戦を迎えた。勝点6で並ぶ4位・ヴァンフォーレ甲府との一戦は、後半、途中出場のピーター・ウタカに決勝点を許し、公式戦3連敗を喫した。
横浜FC戦と同じ11人で臨んだ試合は4分、吉田泰授のアーリークロスにイサカゼインが反応するもわずかに合わず。10分には、ワンタッチパスを続けて相手のハイプレスを回避し、最後はイサカのクロスに対し高橋潤哉が合わせたが、甲府のGK・河田晃兵の正面だった。その直後、林田滉也の落としを受けた三平和司に強烈なミドルを打たれ、甲府に好機を作られたが、山形のGK・後藤雅明が好セーブした。
20分、山形の好機。髙江麗央のフィードを受けた坂本亘基がクロス。GK・河田が弾いたこぼれ球を氣田亮真がボレーで狙ったが、河田の好セーブに阻まれた。その3分後には、後藤雅のロングボールが相手の背後を突いたイサカへと繋がり、シンプルな攻撃から再び氣田がフィニッシュするも、相手DFにブロックされた。
序盤から前半の半ばにかけ、山形は相手の陣形のギャップを上手く突いて前進するという場面を多く作り、主導権を握る。しかし32分、甲府に決定機を作られる。宮崎純真のシュートをブロックした後、エリア内で混戦となり、最後はフリーの三平に押し込まれたが、ポストを直撃した。
前半の終盤は激しい球際の攻防によって膠着した展開となり、このまま終了。スコアレスで後半に突入する。
後半に入り51分、高橋のスルーパスをフリーでイサカが受け、ダイレクトのクロス。58分には、イサカが内側でパスを受けて起点となり、中盤を経由して氣田のフィニッシュと、序盤は右サイドから好機を多く作った。
いい入りを見せた山形だったが60分、氣田が危険な位置でボールを奪われてカウンターを受けると、飯島陸からのスルーパスに反応したウタカに冷静に決められ、先制を許した。
失点後は甲府のブロックを崩すパスを入れられず、ボールを持たされる展開となる。流れを変えたい山形は67分、3トップを総入れ替え。杉山直宏、横山塁、有田稜を投入する。
しかし途中出場の3人がいい形でボールを受ける機会がなかなか訪れず、攻撃が停滞する苦しい状況が続く。
77分、山形は氣田に代えて先日のルヴァンカップで得点を挙げた加藤千尋を投入する。その2分後、杉山がロングボールを収めて中央へパス。中盤を経由して逆サイドの横山が受け、右足で狙うも枠を外れた。
84分、山形は川井歩に代えて古巣戦となる松本凪生を投入し、交代カードを使い切る。前線の選手のポジションを入れ替えて反撃を試みるも、甲府の粘り強い守備を前にシュートまで持ち込むことが出来ない。加えて焦りからか、パスミスも目立つようになる。
その中で終了間際、直前のCKで前線に残っていた西村慧祐が、髙江のクロスに頭で合わせるも枠を外れて試合終了の笛。サポーターに4年振りのホーム開幕戦白星を届けることは出来なかった。
次節は20日(水・祝)、今節に続いてホームで藤枝MYFCと対戦する。