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モンテディオ山形
モンテディオ山形
2
[ 試合終了 ]
1 前半 0
1 後半 0
0
  • 34分 氣田 亮真
  • 88分 高橋 潤哉
AWAY
清水エスパルス
清水エスパルス

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 2 吉田 泰授
DF 3 熊本 雄太

79'

DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
MF 7 髙江 麗央
MF 18 南 秀仁
MF 25 國分 伸太郎

69'

FW 10 氣田 亮真

79'

FW 36 高橋 潤哉

90+2'

FW 37 杉山 直宏

69'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 6 山田 拓巳

79'

MF 8 小西 雄大
MF 14 坂本 亘基

79'

MF 17 加藤 千尋

69'

MF 42 イサカ ゼイン

69'

FW 9 有田 稜

90+2'

監督

渡邉 晋
清水エスパルス

スターティングメンバー

GK 57 権田 修一
DF 4 蓮川 壮大
DF 14 山原 怜音
DF 28 吉田 豊

75'

DF 66 住吉 ジェラニレショーン
MF 11 ルーカス ブラガ

66'

MF 13 宮本 航汰
MF 19 松崎 快

82'

MF 41 白崎 凌兵

75'

MF 71 中村 亮太朗
FW 27 郡司 璃来

46*'

控えメンバー

GK 1 沖 悠哉
DF 3 高橋 祐治
DF 5 北爪 健吾

75'

MF 16 西澤 健太

75'

MF 25 成岡 輝瑠

82'

MF 44 西原 源樹

66'

FW 30 千葉 寛汰

46*'

監督

秋葉 忠宏

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 6 12 FK 13 4 9
2 0 2 CK 8 5 3
0 0 0 PK 0 0 0
7 5 12 シュート 8 3 5
1 0 1 オフサイド 2 2 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    15.6℃
  • 湿度
    33%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    8,433人
  • 主審
    上村 篤史
  • 副審
    西村 幹也、池田 一洋
  • 第四の審判
    酒井 達矢

監督コメント

■総括:
8,000人を超えるサポーターの方々に集まっていただきました。間違いなく、彼らのエネルギー、パワーが選手の足を前に運ばせてくれました。中継の先からパワーを送ってくれたサポーターの皆さんも含めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
ホームでは今シーズン初めての勝利でした。サポーターの喜んでいる姿を見るのは僕もすごく嬉しく思いますし、心からこの仕事をやっていて良かったなと思える瞬間なので、またこういう時間を彼らと共に過ごせるように。
今日一日くらいは喜びに浸って、また明日から地に足を付けて、緩むことなく精進していきたいと思います。

 

■質疑応答:
Q:熊本雄太選手をサイドバックで起用した意図を聞かせてください。

 

A:この5連戦の中で勝ちきれない状況が続いていた時に、攻守における自分たちの問題点を考えていました。ビルドアップで少し形を変えたり、選手間の距離を近くするためにどうしたらいいかとかアイデアはあったのですが、試合に追われているような状況でしたので、僕の中でも思い切ってそこの決断をすることができなかったです。
今回しっかりと1週間準備ができる中で、ビルドアップの形を考えた時にはクマは昔からああいった立ち位置でやってきた選手なので、そこは全く心配ないだろうというところの起用意図です。
守備の部分ではサイドに晒されるのはセンターバックで長くプレーしている選手からするとあまり居心地がいいものではないんですけれども、そこはクマに挑戦してもらおうとやってもらいました。
運動量が全然違うので最後足をつって交代してしまいましたけれども、チーム全体の意図というものを汲んで、プラスアルファで彼の良さを出しながら非常に前向きなプレーが多い、良いパフォーマンスだったのではないかなと思っています。

 

 

Q:ビルドアップの形の中で、3バックやツーシャドーのイメージもあるように見えましたが、そこが上手くハマったという認識でしょうか。

 

A:ワイドにどうやってボールを送っていくかという部分と、おっしゃったように、ワントップツーシャドーなど色々言い方がありますけど、そこはご自由に書いてください。
ただ、我々の元々やっているような構造からは別に大きく変えていません。去年僕が監督就任したタイミングでも同じような形でゲームをしたものが何試合もありました。
そういうものは我々のオプションの中に元々あるものなので、先ほど申し上げたように、それをいつ出せるかというタイミングを見計らっていた中での、今回の立ち位置の変え方はありました。
ただ、これは選手にも言っていますが、別にカチカチきっちり、「ここに立ち位置を取ってください」と言うつもりはなくて、僕はあくまでも下書きというか、最初の設計図を彼らに伝えて、あとはどういう彩りを加えていくかは彼ら次第なんですよね。
全部僕が設計して色も塗って背景も書いて決めることもできるんですけども、それだと多分選手も面白くないでしょうから、今日彼らが粋に感じてやってくれたものがあるのであれば、これからもそういうものは期待できるのかなと感じています。

 

 

Q:後半40分に追加点を奪いました。その評価をお願いします。

 

A:前半の終盤にちょっと危ないシーンがありました。後半も少し清水さんが攻勢に出る中で、我々のボックスの中に入り込まれて、実際シュートを浴びたシーンもありました。そういったものはもっともっと詰めていかなければいけない。ああいうシーンは限りなくゼロにしていきたいという思いがあります。
じゃあ追加点というものに関して言うと、潤哉もサポーターの前で言っていましたけど、もっと早く取れたと思うんですよね。そうすれば、また清水さんの出方が変わったり、我々の選手の交代のタイミングだったり、人選もまた変わってくるものがあったと思います。
あの終盤で追加点が取れたことは、我々にとっては1-0で終わるよりは良かったと思うんですけども、ゲームの流れとか細かいものを見ていくと、やっぱりもっともっと早く2点目、3点目を取って相手の息の音を止めるような形にしなければいけなかったかなという反省もあります。

 

 

Q:2試合連続クリーンシートになりました。奪われたあとにすぐ奪い返す形が多くありましたが、それができた要因はどこにありましたか?

 

A:我々がすぐ奪い返す作業は願わくは毎試合もっともっと出したいですし、今日もまあこれからまた映像を振り返って、そのシーンが何回あったかを数えたら、今までのゲームよりもしかしたら多かったかもしれないんですけれども、まあそれでもやっぱりもっともっと強烈なものを出せると思うので、今パッと言われた時に「え?そんなに評価してもらえるの?」っていう感想の方が僕の中では大きいです。もっともっとやらなければいけないし、逆に言うとそこから奪い返したところで点を取るというところまでがセットなので、奪い返してボールを下げてしまったら効果的ではないですから、そういった数を増やすことと、奪い返した先にまた我々がすぐに相手のゴールに迫ることと、そういうものをしっかりと結びつけて回数と質を増していければなと思います。

 

 

Q:攻撃のサポートも前向きで、中盤で前を向いて運べる形も作れるようになったと思います。去年の良い時期もそういう形があったと思いますが、監督からどんなアプローチがあったのか教えてください。

 

A:その人数を増やすために最初のビルドアップの形を変えたところです。それがその意図というか狙いというか。昨年のいい時とおっしゃいましたが、昨年の良い時ももちろんああいうことがありましたけれども、逆に言うと昨年はもっと我々は自分たちで相手の陣形を広げて、そこにボールを供給して、広げた先の1対1、そこでスピードアップができる、勝負して抜き切れる、アシストできるシュートまでいけるというような形が、本来我々にとっては優先順位の一番上にあるものだと僕は理解をしています。それがなかなかここまで上手くいかなかったから、じゃあ距離を近づけましょうというだけの話です。
そこの過程がどうであれ、最終的にはどこからどう破っていくかを考えると、大きな構造は別に変わっていなくて。でも今選手が困っているんだったら距離を近づけましょうというだけの話です。
30mのパスを通すよりも5mのパスを通した方が簡単なので、もしかしたらその距離にいるから奪い返す作業はすぐできるかもしれないし、そういったものが全部繋がっていると思っています。

選手コメント

No.10 氣田 亮真 選手

No.10 氣田 亮真 選手

Q:ホーム初勝利となりましたが、試合の感想からお願いします。

 

A:今までの自分たちのやり方と少し変化させた中で、その狙いどおりでプレーができたかなと思います。

 

 

Q:立ち位置は攻撃の際は3センターバックのようになって、左サイドバック・吉田泰授選手が外に張る形でした。どんな狙いがありましたか?

 

A:相手の最終ラインに対してうちが5枚取って、その最終ラインにアタックに行けるようにという狙いがありました。そこの部分と、ビルドアップでいろんな場面で数的優位を作りながら前進できたのがよかったかなと思います。

 

 

Q:國分伸太郎選手と中間の立ち位置を取って、攻撃の厚みができたのがよかったのでは?

 

A:そうですね、監督からは前の3人でワンタッチで崩したり、そういうコンビネーションができる距離にいるように言われていたので、その中で、僕も少し右に寄って距離を近くということであったり、そういう狙いは出せたのかなと思います。

 

 

Q:移籍後初ゴールですが、解説をお願いします。

 

A:まずはファーストタッチでしっかり前向けて、左足で打とうかと思いましたけど、しっかり相手の食いつきが冷静に見ることができましたし、前に相手ディフェンスが沢山いましたが、しっかりと自分の中でシュートコースを見つけられたので、いいゴールだったかなと思います。

 

 

Q:ご自身のゴールで勝って、今季初めてホームでの勝利でしたが、ホームでの「ブルイズ」はどうでしたか?

 

A:本当にうれしいことですけど、サポーターの皆さんにも待たせていた部分があったので、ようやく勝つことができてホッとしています。

 

 

Q:試合は連戦となりますが、ここからの意気込みを教えてください。

 

A:もう1回、自分たちがしっかりと流れに乗っていけるように、次の試合も大事だと思うので、しっかりと準備をして臨みたいと思います。

 

 

Q:ゴール後は会場のボルテージをさらに煽るようなジェスチャーがありましたが、どういった思いであの動きになったのでしょうか?

 

A:あまり考えてないです。自然に出た振る舞いだったかなと思います。

 

 

Q:わりとああいうことをやるタイプですか?

 

A:意外とそういうタイプかもしれないです(笑)。

 

 

Q:試合後、マイクを渡されたときは何をしゃべるか考えていましたか? それとも自然に?

 

A:それも自然にという感じです。

選手コメント

No.5 安部 崇士 選手

No.5 安部 崇士 選手

Q:ホーム初勝利の試合の感想からお願いします。

 

A:長い時間、ゲームをコントロールすることができたと思うので、2得点奪えて勝てたこともすごくうれしい部分ですけど、それ以上に無失点で終えた部分が何よりも自分たちの力になっているなというのは実感できます。

 

 

Q:2試合連続クリーンシートですが、守備の部分でよかった点は?

 

A:まずは攻撃時からの守備への切り替えが早いから、2度3度自分たちのボールにできて、さらにまた攻撃ができているというのと、逆に自分たちが相手ボールで押し込まれている時間を全員が共有できて、そこはまず守備への頭の切り替えがこの2試合できているので、無失点につながっているのかなと思います。

 

 

Q:守備への切り替えの早さは全員で意識していることですか?

 

A:そうですね。特に前線の選手がよくそういう部分で働いてくれているなと思うので、後ろから見ていてもすごく頼もしい限りです。

 

 

Q:今季初めて先制点を取れたことも大きいと思いますが、どのように感じていますか?

 

A:まずは今シーズン初めて、ホームで得点取れたっていうのが何よりの収穫ですし、前半の内容は後半の内容も含めて、大差になってもおかしくない内容ではあったので、まずは得点取れたことがうれしいですし、エスパルスの権田(修一)選手はかなり素晴らしいキーパーなので、そこはまず2点取れたことで満足しようかなと思います。

 

 

Q:攻撃では3センターバックのような形でしたが、自身の手応えはどうでしたか?

 

A:もともとセンターバックでここに来ていますし、センターバックでの役割というのは自分の中でしっかり理解できていますし、このチームに還元できるというのも自分の中で理解できているので、まずはしっかりホームで勝つことができたので、自分のパフォーマンスも、ベストパフォーマンスではなかったですけど、まずまずの内容かなと思っているので、しっかりと自分のことも評価したいなと思います。

 

 

Q:ホームでサポーターの前での初めての「ブルイズ」はどうでしたか?

 

A:ホームだとより声が大きいですし、皆さんからの声援もの間近で聞こえるというのもホームならではだと思いますけど、これを毎試合聞けるようにしたいというのが選手の願望でもあるので、もっとお客さんが入って、もっと喜びを分かち合えるようにしていきたいなと思います。

戦評

リーグ戦5試合ぶりの勝利が欲しいモンテディオ山形は、ホームで2位・清水エスパルスと対戦。前半に今季リーグ戦初の先制点、試合終盤に追加点を挙げ、ホーム初勝利を飾った。

 

スタメンは、前節から2人を変更。吉田泰授、髙江麗央が2試合ぶりに先発入りした。最終ラインは左から吉田、安部崇士、西村慧祐、熊本雄太の並びで試合に臨んだ。また、出場停止明けのイサカゼインはベンチスタートとなった。

 

序盤、山形は南秀仁、髙江のダブルボランチが高い位置を取って攻撃に絡み、チャンスを複数作る。5分、相手のパスをカットした流れから、髙江が強烈なミドルシュートを2度放つも、1本目は相手DFのブロック、2本目は右ポストに阻まれた。その2分後には、南から斜めのパスを受けた髙江がワンタッチで縦へ入れ、國分伸太郎へ。國分のクロスに杉山直宏が合わせてネットを揺らしたが、國分のポジションがオフサイドをとられ、ゴールは認められなかった。

 

ハイプレスをかける清水に対し、山形は國分や氣田亮真がスペースを見つけてパスを受け、上手く前進する。奪われても素早い守備への切り替えで相手にシュートチャンスを与えず、ペースを握る。19分、高橋潤哉からパスを受けた杉山がカットインからフィニッシュ。その4分後には、氣田のスルーパスに高橋が反応し、ボールコントロールが上手くいけば決定機というシーンを作った。

 

清水にシュートを1本も許さずチャンスを作り続ける中で迎えた34分、待望の先制点が生まれる。
右サイドに流れた國分が持ち運んで起点となり、中央へ横パス。パスを受けた南はワンタッチで髙江に渡し、髙江は氣田へ鋭いクサビのボール。受けた氣田はフェイントで対峙する相手選手を外し、右足を振りぬくと、ゴール右隅に吸い込まれた。

 

前半の終了間際、山形はこの試合初めてのピンチを迎える。白崎凌兵に突破を許し、クロスに高卒ルーキー・郡司瑠来が反応、シュートを許すも山形のGK・後藤雅明が足でセーブ。こぼれ球を再び郡司に狙われたが、ここは西村がブロックした。その後2本のCKを与えたが凌ぎ、前半を1点リードで終えた。

 

後半、立ち上がりはビハインドの清水が攻勢をかける。47分、ルーカス・ブラガからのスルーバスを受けた松崎快がダイレクトシュートも、パスが出た際に飛び出していたGK・後藤が走りながら弾いた。その3分後、後半頭から投入された千葉寛汰が個人技からクロス、松崎に通ってのシュートも再び後藤が好セーブを見せた。
その後、山形がパスを回して試合を落ち着かせ、後半は半ばへと入る。

 

65分、山形がFKから決定機を迎える。杉山のクロスに熊本がフリーでヘディングも清水のGK・権田修一にファインセーブされ、そこから國分、高橋がシュートし波状攻撃を仕掛けたが追加点とはならなかった。

 

69分、山形は2枚替え。杉山、國分を下げてイサカ、加藤千尋を投入する。

 

72分、西村の出足良い守備からショートカウンターになると、南の縦パスを高橋が受けてフィニッシュ。そこから立て続けに高い位置でボールを奪い、ゴール前に迫る場面を作った。

 

78分、山形は再び2枚替え。前半から上下動を繰り返し、足の疲労が見られる熊本に代えて山田拓巳、そして先制点を挙げた氣田に代えて坂本亘基を投入する。

 

終盤は清水の17歳・西原源樹の突破などからサイド攻撃を度々受けるが、集中した守備でゴールを許さず。すると88分、山形が大きな追加点を挙げる。相手のクリアボールを髙江が拾った流れから、右サイドでパスワーク。南からパスを受けたイサカが浮き球のスルーパスを送ると、加藤に繋がる。加藤のクロスを相手DFのクリアが高橋へと渡り、ヘディングでゴールに押し込んだ。

 

アディショナルタイムに入り90分+1、住吉ジェラニレショーンにCKからヘディングシュートを許したが、枠を逸れた。直後に山形は、追加点をマークした高橋に代えて有田稜を投入し、交代カードを使い切る。7分という長いアディショナルタイムだったが、山形は最後まで集中を切らすことなく、完封での勝利を果たした。

 

通算成績を3勝1分3敗、勝ち点を10に伸ばした山形は次節、4月3日(水)にアウェーでV・ファーレン長崎と対戦する。