[ 試合終了 ] | ||
1 | 前半 | 0 |
1 | 後半 | 1 |
- 23分 イサカ ゼイン
- 68分 杉山 直宏
- 90+3分 ベン ダンカン
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 吉田 泰授 |
90+1' |
DF | 3 | 熊本 雄太 | |
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 15 | 川井 歩 | |
MF | 8 | 小西 雄大 |
90+1' |
MF | 18 | 南 秀仁 | |
MF | 25 | 國分 伸太郎 |
76' |
FW | 10 | 氣田 亮真 |
66' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 | |
FW | 42 | イサカ ゼイン |
66' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | |
---|---|---|---|
DF | 6 | 山田 拓巳 |
90+1' |
MF | 14 | 坂本 亘基 |
66' |
MF | 17 | 加藤 千尋 |
76' |
MF | 20 | 松本 凪生 |
90+1' |
MF | 28 | 狩野 海晟 | |
MF | 37 | 杉山 直宏 |
66' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 1 | 徳重 健太 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 山口 竜弥 | |
DF | 19 | 尾崎 優成 | |
DF | 33 | 小川 大空 | |
DF | 37 | 森下 怜哉 | |
MF | 8 | 深澤 佑太 | |
MF | 14 | 谷本 駿介 |
64' |
MF | 17 | 茂木 駿佑 |
64' |
MF | 24 | 佐藤 諒 |
46*' |
MF | 25 | 石浦 大雅 |
76' |
FW | 10 | 松田 力 |
控えメンバー
GK | 49 | 黒川 雷平 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 前野 貴徳 | |
MF | 6 | 谷岡 昌 | |
MF | 7 | 曽根田 穣 |
64' |
MF | 13 | 窪田 稜 |
46*' |
MF | 18 | 菊地 俊介 |
64' |
FW | 9 | ベン ダンカン |
76' |
監督
石丸 清隆 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 6 | 14 | FK | 14 | 8 | 6 |
3 | 6 | 9 | CK | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
4 | 7 | 11 | シュート | 4 | 1 | 3 |
0 | 0 | 0 | オフサイド | 3 | 2 | 1 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 18.7℃
-
- 湿度
- 23%
-
- ピッチ
- 良芝
-
- 入場者数
- 6,286人
-
- 主審
- 松澤 慶和
-
- 副審
- 松井 健太郎、竹長 泰彦
-
- 第四の審判
- 原田 雅士
監督コメント
■総括:
前節のダービーで非常に悔しい負けを喫した後、選手・スタッフ、いろいろな感情が渦巻く中で、多分気持ちの整理がつかない選手もスタッフもいたと思います。ただ、我々が諦めない限りゲームはやってくるし、トーナメントではないので、リーグ戦ということを考えれば、これから先いくらでも取り返す機会はあります。
そういうものに対して、本当にこの1週間、選手やスタッフが前を向いて這い上がろうというものを今日のゲームに思い切ってぶつけてくれました。
俗に言うリバウンドメンタリティでしょうかね。そういうものを今日しっかりと発揮させた選手、そしてそのように促していったスタッフたち、メディカルのスタッフも含めて、素晴らしい1週間を今日の結果に結びつけたことを嬉しく思います。
そして何より、ああいうことがありながらも今日6,000人以上のサポーターが集まってくれて、中継の先からもおそらくエネルギーを送ってくれたと思います。
なかなか彼らにいい時間を届けることが続いてないですけれども、彼らも歯を食いしばって、おそらく我々と同じようにあの悔しい負けから立ち上がってくれたと思います。山形一丸となって掴んだ大きな勝利だと思います。
もちろん、これからその勝利を積み重ねなければいけないですけど、今日の勝利をきっかけに、我々がこれまで失った勝点をこの先のゲームで取り戻すことができるように、また精進していきたいと思います。
■質疑応答:
Q:2つの得点について伺わせてください。1点目は吉田泰授のドリブル突破から始まりました。
A:愛媛さんの守備の特徴というところで我々が押し込んだ先のアタッキングサードでどういうところが空いてきて、そこをどうやったら突きやすいかというものは、分析をした上でトレーニングを積み重ねてきました。数的有利を作って何かを起こせるようなシーンはもっともっとあったんですけど、あの局面で言うと泰授が単独で切り裂いていきました。
ただ、そこには相手の特徴もあって、なかなかカバーが効かなかったり、遅かったりというものが分析の上でもありましたので、そこで勇気を持って仕掛けていった泰授の素晴らしい突破がゴールを生み出したのかなと思っています。
分析のコーチングスタッフのしっかりとした目と、それを実行した選手たちの目と力と、そういうものがしっかりと合わさった良いゴールだったと思います。
Q:2点目に関しては杉山選手が奪い返してから3人ほど連動して、逆サイドに振ってからのゴールとなりました。
A:おそらく直(杉山選手)と亘基が出たファーストプレーだったと思います。あそこは今日のゲームに関して言うとキーポイントになったのかなと。結果的にゴールに結びつきましたけれど、直も1回失いかけたところで、引かずに奪い返しに行き、実際我々のボールにしたというところ。それを交代した選手のファーストプレーで決めた。
交代した選手にはチームにエネルギーを与えてほしいんですけれども、あのボールが愛媛さんに行っていたら、もしかしたら我々は苦しい展開になっていたかもしれないですよね。
そういう本当に細かいところですけれども、戦術どうこうじゃない部分でしっかりと交代した選手がパワーを持って入っていった。それをチーム全体にこう伝染させていったというものがまず一番大きなポイントだったと思います。
その先のボールの動かし方はずっとやってきているもので、ボールがしっかりと前に行ってスペースに運んで、亘基のクロスボールも素晴らしいものでしたし、ボックスに入っていく人数の増やし方というのもずっとトライしてきたことですし、そういったものも最後のクオリティ含めて良いゴールにつながったのかなと思います。
Q:この1週間、監督の方から選手に向けて、気持ちの面で何かアドバイスはされましたか?
A:アドバイスというか、もちろんゲームの振り返りは毎週やりますし、そこにはメンタリティの部分も加えますし、いろんな話はしました。ただちょっとここでは申し上げられないです。
Q:試合終盤にミスからですが失点を喫しました。チームとしては2-0のまま締めたかったと思いますが、采配も含めてあの時間帯を振り返ってください。
A:2ー0が終わらせる、あるいはチャンスがあれば3-0にする。そういうような思いというか、メッセージを込めて交代をしたつもりです。
別にその交代した選手がどうこうではなくて、チームとしてそういうものを最終的に遂行できなかったというところは反省しなければいけない点だと思います。
選手コメント
No.42 イサカ ゼイン 選手
Q:先制点のシーンを振り返ってください。
A:泰授(吉田)がいい持ち出しというか、仕掛けをしてくれて、泰授なら抜いてくれると思いましたし、中でマークが被らないように動き続けられて、そこへ合わせるだけのいいボールをくれたので感謝したいと思います。
Q:得点シーンでボールを受けるときに、吉田選手から感じたものはありましたか?
A:えぐりきっていたので、マイナスが空くなと思ってそこに強く要求して、たぶん見てくれていたと思いますし、練習でも何回もクロス上げるシーンもありましたし、実際、後半もあったので、1本決められてよかったなと思います。
Q:前節のみちのくダービーでの悔しい敗戦からの今節でしたが、どんなことを意識して臨みましたか?
A:悔しかったです。ただ次の試合はすぐ来ますし、振り返ってもしょうがないです。とにかく目の前の試合を勝って、次を勝ってとどんどん重ねていくしかないと思ったので、そのきっかけになる試合になればと思って臨みました。
Q:次のアウェイ戦に向けて、意気込みをお願いします。
A:アウェイで移動もありますし、ホームよりは難しい戦いになると思うので、全員が立ち上がりからシャープに動けるように、いい準備をしていきたいと思います。
Q:サポーターにひと言お願いします。
A:いいときも悪いときも素晴らしい応援をしてくれるサポーターがいて、今日も一緒に「ブルイズ」できましたし、その瞬間を毎試合楽しみに自分たちはプレーしていますし、それが今日できました。またホームに帰って来た時に一緒にできるように、次はアウェイですけど、全力で戦いたいなと思っています。
Q:球際の部分にダービーでの悔しさを払拭したいとの思いが感じられましたが、そういった意識はありましたか?
A:自分のところでは絶対にやらせないと思っていましたし、自分がボールを奪いきるとか、そういう気持ちを全員が持たなくちゃいけないと思いましたし、それができたシーンもありました。まだ課題があるシーンもあったと思うので、もっともっと高みをめざしていきたいと思います。
選手コメント
No.37 杉山 直宏 選手
Q:貴重な追加点が加入後初ゴールになりました。決めた瞬間の感想を聞かせてください。
A:今年、なかなかコンスタントに試合に出られないなかで、絶対出たら決めてやるという気持ちで出たので、決められてよかったです。
Q:交代直後のゴールでしたが、準備していたものや、考えていたことはありましたか?
A:あそこで前を向けたらどんどん前に仕掛けようと思っていたので、そこでコンビネーションでしっかりゴールまで行けたというのがよかったです。
Q:2-0にしたあとの試合の流れはどうでしたか?
A:自分たちがボールを握りながら攻撃できていたのはよかったですけど、カウンターで何本か危ないシーンを作られましたし、その中で1点入れられて、無失点で終わることが一番よかったんですけど、そこは今回出た課題かなと思います。
Q:みちのくダービーで非常に悔しい思いをしての一戦でしたが、どんなことを意識して臨みましたか?
A:自分はベンチでダービーには出られなかったですけど、ベンチでは自分が出た時のイメージはしていました。そのなかで今回出てゴールにつなげられたんじゃないかと思います。
Q:ゴールシーンの解説をお願いします。
A:相手のボールを奪って、スペースがあったので前に運んで、ドリブルするコースがなかったので、シンくん(國分伸太郎)とワンツーで抜け出しました。そのときに(高橋)潤哉くんの左足に速いボールを付けようと思ったんですけど、それができなかったので、ちょっと緩いパスを付けて、潤哉くんがうまく落としてサイドに展開してくれました。クロスに入るときに潤哉くんがニアのほうに行って相手を引き連れてくれたので、自分はファーで待ってようと思って、(坂本)亘基がうまくいいボールを入れてくれたのでよかったです。
Q:ヘディングでのゴールはよくあることですか?
A:いや、初ゴールです。
Q:右サイドはポジション争いが非常に激しいなかで、出場時間を増やすためにどんなふうに戦っていきたいですか?
A:結果を示すことが一番わかりやすく使ってもらえると思うので、結果で示すということだと思います。
Q:今後、どんなプレーでチームに貢献したいですか?
A:サイドでの起点だったり、結果でゴールだったりアシストというのでチームに貢献できたらなと思います。
Q:今日勝って勢いに乗れると思います。次節への意気込みをお願いします。
A:ホームで連勝できているんですけど、全体としての連勝ができてないので、次の試合、連勝を取ることできっと乗れると思うので、しっかり連勝していきたいと思います。
Q:サポーターへのメッセージをお願いします。
A:J1昇格するために、山形一丸となって一緒に戦いましょう。
戦評
ここ4試合、白星と黒星が交互に続くモンテディオ山形は今節、3シーズンぶりにJ2へ復帰した愛媛FCとホームで対戦。愛媛・石丸清隆監督にとって初の古巣対決となった一戦は、2-1で山形が勝利した。
スタメンは前の試合から3人を入れ替え。左サイドバックに吉田泰授、右サイドバックに川井歩、ボランチに小西雄大が入った。ベンチには、大卒ルーキー・狩野海晟がリーグ戦初のメンバー入りをした。
序盤は前線からのハイプレスと縦へ速い攻撃を仕掛ける愛媛にやや押される展開となり、6分、パスミスから愛媛のショートカウンターを受け、茂木駿佑にシュートを許したが山形のGK・後藤雅明が抑えた。その3分後、山形はCKの流れから、イサカゼインがシュートチャンスを迎えたが、愛媛のGK・徳重健太のセーブに阻まれた。
前半の半ばに入ると、山形が素早い攻守の切り替えから相手のミスを誘い、押し込む展開を作る。すると23分、相手陣内でFKを得るとキッカー・南秀仁は左へショートパス。氣田亮真とパス交換した吉田がドリブルでサイドを突破、相手DFの股を抜いたクロスを入れ、最後はイサカが合わせてネットを揺らした。
山形は細かいパスワークだけでなく、後方からのロングパスも駆使して相手を揺さぶる。29分、西村慧祐のロングパスを高橋潤哉がワンタッチで上手く落とし、氣田が受けて逆サイドへと展開。イサカがフィニッシュするも徳重の好セーブに遭う。34分には、後藤雅のフィードを吉田が頭で前へ送ると氣田に繋がる。氣田のクロスを國分が合わせるも、再び徳重の好セーブに阻まれた。
先制して以降、立ち上がりに苦しんだ愛媛のハイプレスにも慣れ、回避して攻撃の機会を増やし、主導権を握ったが追加点を奪うまでには至らず、前半は1-0で終了となる。
後半、最初にチャンスを迎えたのは山形。48分、吉田のクロスがファーサイドでフリーのイサカに繋がるも、シュートは相手DFに当たってゴールとはならなかった。その後、愛媛に度々カウンターを許す場面があったが、素早い帰陣でシュートを打たせない。
61分、川井歩がスライディングでクリアしたボールを高橋が頭で落として味方へ繋ぐと、相手陣内でボール保持してCKを得る。ショートコーナーから國分のクロスを高橋が頭で合わせたが、徳重に防がれた。
66分、山形はイサカ、氣田の両ウイングに代えて杉山直宏、坂本亘基を投入する。するとその直後、この交代策が功を奏する。杉山が中央へボールを運び、國分とパス交換。縦パスを入れ、高橋がワンタッチで落とすと南が受けて左へ。坂本亘のクロスを杉山が頭で合わせ、欲しかった追加点を得た。以降、山形は安定したビルドアップで相手を押し込み、試合は終盤へと突入する。
76分、山形は國分に代えて加藤千尋を投入する。その直後、危険な位置でボールロストし、松田力、窪田稜に立て続けのシュートを許したが、ゴール前に人数をかけた守備でピンチを凌いだ。85分には、菊地俊介の縦パスをきっかけに愛媛にリズム良く繋がれたが、シュートは許さなかった。その2分後、山形がショートカウンターからチャンス。坂本亘が高い位置で出足良くパスカットし、カットインシュート、加藤に当たってコースが変わったが、徳重に止められた。
アディショナルタイムに入り、山形は吉田と小西雄大を下げて山田拓巳、松本凪生をピッチに送り込む。守備固めに入った山形だったが90分+3、バックパスがズレたところをベンダンカンにカットされ、シュートを決められて1点差となる。試合はこのまま終了、これでホーム3連勝となった。
通算成績は5勝1分5敗、勝ち点を16に伸ばした山形は次節、アウェイで徳島ヴォルティスと対戦する。