[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 0 |
0 | 後半 | 1 |
- 90+4分 高橋 潤哉
メンバー
スターティングメンバー
GK | 23 | 佐藤 優也 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 黒木 晃平 | |
DF | 3 | 大西 遼太郎 | |
DF | 24 | 江﨑 巧朗 | |
MF | 8 | 上村 周平 | |
MF | 9 | 大本 祐槻 |
76' |
MF | 13 | 岩下 航 | |
MF | 21 | 豊田 歩 | |
FW | 10 | 伊東 俊 |
76' |
FW | 17 | 藤井 皓也 |
63' |
FW | 20 | 大﨑 舜 |
76' |
控えメンバー
GK | 31 | 佐藤 史騎 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 阿部 海斗 |
76' |
MF | 15 | 三島 頌平 | |
MF | 19 | 古長谷 千博 |
63' |
MF | 30 | 東山 達稀 | |
FW | 11 | ベ ジョンミン |
76' |
FW | 18 | 石川 大地 |
76' |
監督
大木 武 |
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 吉田 泰授 | |
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 19 | 岡本 一真 |
84' |
MF | 8 | 小西 雄大 | |
MF | 18 | 南 秀仁 |
84' |
MF | 41 | 後藤 優介 |
71' |
FW | 10 | 氣田 亮真 |
60' |
FW | 11 | 藤本 佳希 |
60' |
FW | 42 | イサカ ゼイン |
71' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | |
---|---|---|---|
DF | 15 | 川井 歩 |
84' |
MF | 14 | 坂本 亘基 |
60' |
MF | 20 | 松本 凪生 |
84' |
MF | 25 | 國分 伸太郎 |
71' |
MF | 37 | 杉山 直宏 |
71' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
60' |
監督
渡邉 晋 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 5 | 10 | FK | 14 | 10 | 4 |
4 | 3 | 7 | CK | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 | PK | 1 | 0 | 1 |
3 | 3 | 6 | シュート | 9 | 3 | 6 |
0 | 0 | 0 | オフサイド | 0 | 0 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 30℃
-
- 湿度
- 35%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 4,586人
-
- 主審
- 佐藤 誠和
-
- 副審
- 金井 清一、田代 雄大
-
- 第四の審判
- 上田 隆生
監督コメント
■総括
遠い熊本の地まで来てくれたサポーターの皆さん、それから中継の先で、我々に「今日こそ勝利を」というエネルギーを送ってくださった皆さん、本当にありがとうございました。ようやく勝利という歓喜を皆さんにお届けすることができて非常に嬉しく思います。
暑いゲームというものもありましたし、熊本さんの小気味良いパスワークや中盤の彼らの技術的な高さを考慮したときには少し守備で我々が辛抱強く守らなければいけない。そういうものをしっかり覚悟してゲームに臨みましょうというところは、今日のゲームで一番大事なメンタリティとして伝えました。
本来であればもっともっとボールを握りたいし、効果的に前進したいし、そういうものを発揮したいんですけれども、目の前のゲームにしっかりと勝つというところを考えると、そういったものをしっかりと携えてピッチへ送り出した方が、今日のゲームに関して、もしかしたらこれからもそうかもしれませんけれども、必要だろうというところで、選手はそういったメンタリティを携えながら90分戦ったことが、最後あのような形で我々にPKがもたらされて決勝点に繋がったのかなと思っています。
これまで負けたゲームがたくさんありますけれども、そのゲームの中の方がより効果的に、意図的に前進したりチャンスを作ったりしたシーンは、おそらく多かったと思います。今日の方が非常に困らされたものがたくさんあったと思います。
ただ、そういった攻守のバランスだとか、メンタリティのバランスというところで我々にこうやって勝利がもたらされるのであれば、やはりこれからもそういったところにしっかりと目を向けて、またトレーニングを積んでいく必要があるかなと思っております。
■質疑応答
Q:辛抱強く守らなければいけないというメンタリティで臨んだというお話でしたが、先発4人を入れ替えた狙いもそのあたりがあったということでよろしいでしょうか。
A:いやそれは関係ないです。メンバーの変更というものは、この1週間の彼らの調子を見て送り出したので、誰がこのゲームのスタートでピッチに立ったとしても、同じようなメンタリティをしっかりと植え付けた中で、ピッチに送り出しました。
Q:ということは、本来はもう少し握りたかったけれども、そういうメンタリティで辛抱する時間が増えてしまったという捉え方でしょうか。
A:理想を言えば、我々は相手がボールを持っていても、より相手のゴールに近いところでボールを奪いたいし、それができなければ、一つずつラインを下げましょうというような優先順位です。攻撃においても別にボールを握ることが目的ではないんですけれども、いかに相手の最終ラインにアタックできるかというところを考えてボールを動かしていく。
それが今日できましたかと言ったら、おそらくハイプレスを入れられたシーンはほとんどないんですよね。我々が取られた瞬間のリゲインのところは何度か示せましたけど、それでショートカウンターに行けましたかというと、おそらくほとんどなかったと思います。それを今日は覚悟してやらなければいけないと。
本来やりたいことがあるんだけども、それがやれなかったときにどうするの?というところで、そういった我慢強さというものが必要で、最初にそれを選んだわけではないというところはお伝えしておきたいなと思います。
Q:前節藤本佳希が復帰して、今日が開幕戦以来の先発でした。裏抜けから何度かチャンスを作りましたがパフォーマンスはどのようにみていますか?
A:おそらく佳希ならゴールネットを揺らしてほしいシーンが二つぐらいあったと思います。それが今日はできなかったので、今日の反省をしっかりと次に活かしてゴールをしっかりと決めてくれると思います。
おっしゃったように背後に抜けるところだとか、相手のボランチの背中でしっかりと収めることだとか、そういったものは間違いなく彼の良さというか、選手としての質の高さというものを見せてくれたと思うので、そこも今日のゲームにとっては非常に大きなポイントだったかなと感じております。
Q:ゲームを通じて苦しい時間帯が長かった中で得点を与えなかったことプラス、最後PKでしたが、後半の連続的な交代によって推進力が増したということが決勝点に繋がったと捉えていますか?
A:それは皆さんで評価してください。もちろん全ての交代はそういった推進力を増したいという意図があって送り出していますし、もちろんゲーム展開によってはクローズしにかかるような交代もありますけれども、交代選手にはもうゲームを変えるような役割があるよということを伝えていて、今日も試合前のミーティングとそれからスタメンの11人を送り出したあとに、全員にそういった話をしましたし、彼ら自身がそのようなことを口々に言っていました。
結果的に今日はそういった流れになりましたけれども、どの試合もそういったことを期待して送り出しているのは間違いないです。おそらくどの監督さんもそうなんじゃないでしょうか。
選手コメント
No.11 藤本 佳希 選手
Q:今日の試合で求められたことは?
A:求められたことは得点だと思うんですけど、特に何かを指示されていたわけではなく、いつも通りやりました。
Q:立ち上がり3分とか5分とかに背後に抜けてチャンスを作りました。ゲーム全体としてはどうでしょうか。
A:チームのベクトルを前に向けることが足りてないなというのは見ていて感じていたので、よりゴールに直結する動きや前への動きというのを僕が一番にしていくことで、自ずとそこからボールホルダーが優先順位を正しく選べるのではないかと思ってやっていました。
Q:よりそういう場面が増えていくことで、流れが来ているという感覚は?
A:ありました。もちろん、あったからこそ、出ている時間に点が取れればと。そこは悔しかったんですけど、流れ全体としてはある程度、理想どおりだったかなと思います。
Q:15分くらいから熊本が握る展開になってきたかなと思いますが、そのなかで意識したことは?
A:そのときは、行くスタート位置を、僕が頂点なので少し上げて、中を締める感じにするというのを試合中にみんなに話して、ナベさん(渡邉晋監督)ともプレーが止まっているときに少しそういう話をして、ということで意思統一はされたかなと思います。
Q:その時間帯は辛抱というか。
A:はい、そうです。もちろん、(熊本は)技術が高いチームですので、それでも中に入れられて、潜られて、というのはあったんですけど、最後のところではみんなが体を張ったと思いますし、そこでは、どちらかと言うと「持たせている」という感覚でやっていました。
Q:60分に交代になりましたが、その後の試合はどう見ていましたか?
A:ちょっと脳震盪気味になって、あまり試合を観られていなかったんですけど、最後、勝ちきれたのはよかったです。そこが一番なんですけど、とにかく前半をゼロで折り返すということがなかなかできてなかったので、そこは我慢強く。もちろん、点は取りたかったですし、そこは課題として残りますけど、ゼロでいく時間を長くできれば最後のチャンスがあるというのがあらためて証明されたゲームだったかなと思います。
Q:前期は残り2試合ですが、どういうゲームをしていきたいですか?
A:「何試合」というか、「目の前の1試合しか僕たちは見ない」と常々言ってますし、次の試合でまた勝点3を取って、勝てば連勝という形になりますけど、別に今日の勝利が何かアドバンテージになることはないので、また勝つことだけに向き合ってやっていくだけかなと思います。
選手コメント
No.18 南 秀仁 選手
Q:試合全体のところから聞かせてください。
A:気温が暑いなかで、自分たちとしても全部前からボールを取りに行きたいチームですけど、そこはうまく割り切って、うまく守りながらやっていこうという中で、最高な試合ができたかというと、そこまでではないと思いますけど、勝点を取ることに重きを置いてプレーできたので、それはすごく今まで自分たちにできてなかったことなので、それはそれで収穫かなと思います。
Q:入りは山形のペースで入ったと思いますが、だんだん熊本に握られていくなかで、どう感じていましたか?
A:ある程度、持たれて、押し込まれることをストレスに感じないように、点を取られなければ問題ないという考えでみんな意思統一してやっていましたし、その通りに今日の試合は運べたので、そこは良かったと思います。
Q:試合の締めにあたって重視した部分はどんなことでしたか?
A:中を締めるということ。サイドに運ばれていくのはチームとして問題ないという考え方で、サイドに行かれても、中を締めて、中をやらせなければ点は取られないよねというところでみんな理解して、そういう守備ができたんじゃないかなと思います。
Q:そういう意思統一でゲームが進んでいったなかで、点を取るということではどういう解釈でやっていましたか?
A:そうですね。もちろん、僕たちはアウェイでも勝たないといけない状況ですし、なので、点を取りにいく交代が沢山あったと思いますし、そのなかで全員、今日はよくハードワークして、最後にご褒美が来たのかなという感じですね。
Q:この6試合ぶりの勝利というのは、今後どう作用しそうですか?
A:勝つというのはすごく重要で、自分たちがやりたいプレーだったり、やりたいことというのもありますけど、一番は勝たないと意味がないので、今日は勝つということに全員がフォーカスして、うまくやれたんじゃないかなと思います。
戦評
1ヶ月以上勝利から遠ざかっている16位・モンテディオ山形は、同じ勝点で並ぶ17位・ロアッソ熊本とアウェイで対戦。試合終了間際に得たPKを高橋潤哉が決め、6試合ぶりの白星を獲得した。
スタメンは前節から4人を変更し、フォーメーションを再び4-2-1-3に戻した。
最前線には、藤本佳希が開幕節以来となる先発入りをし、左のセンターバックには安部崇士が6試合ぶりに先発起用された。また、右サイドバックに岡本一真、左ウイングには氣田亮真が入った。
30℃を超える暑さの中で行われた試合は立ち上がり、山形が相手の背後を突く攻撃や連動したプレスからチャンスを複数作る。3分、小西雄大からの浮き球のパスに抜け出した藤本が反応。その2分後には、素早い守備への切り替えから高い位置でボールを奪い、イサカゼインのクロスに藤本が飛び込むというシーンを作った。
いい入りをした山形だったが、11分に大﨑舜に縦突破を許し、ヒヤリとするシーンが訪れて以降、熊本に細かいパスワークからゴール前に迫られる回数が増え、自陣でのプレータイムが長くなる。23分、クロスボールをGK・後藤雅明がパンチング、セカンドを拾った豊田歩に狙い澄ましたシュートを許すが、ポストを直撃。27分には、縦パスを自陣でカットされた流れから、大本祐槻のクロスを大﨑に合わせられたが、後藤雅が防いだ。更に32分、上村周平が前線へスルーパス、反応した大﨑にシュートを狙われたが枠外だった。
前半の終盤は、中盤で激しい球際の攻防が繰り広げられ、試合は膠着状態となる。その中で終了間際、山形が右サイドでFKを獲得。後藤優のクロスを西村慧祐が頭で合わせたが、熊本GK・佐藤優也に弾かれ、前半はスコアレスで終了となった。
後半の立ち上がりも前半同様、山形が攻撃の形を複数作り、相手ゴールを脅かす。まずは49分、中央突破した岡本からの縦パスを、後藤優がライン間で受けて右に展開する。イサカのグラウンダークロスに藤本が合わせたが、枠には飛ばず。その3分後には、吉田泰授のクロスに藤本が反応するも、後ろから飛び込んできたイサカと重なり、力のないシュートに。更に59分、氣田が後藤優とのワンツーからフィニッシュ、相手のブロックでこぼれたボールを藤本が詰めたが、枠を外れた。直後に山形は、藤本と氣田を下げて高橋と坂本亘基を投入、藤本は52分のプレーによる脳震盪の疑いでピッチを退いた。
前半同様、後半も互いに球際の強度は落ちることなく、緊迫した試合展開が続く。
71分、山形は再び2枚替え。後藤優、イサカに代えて國分伸太郎、杉山直宏を投入する。
終盤、山形はルーズボールをことごとく相手に拾われ、押し込まれる展開となったが、守備陣が集中を切らすことなく跳ね返し続ける。その中で83分、小西の縦パスを高橋が落とし、杉山がフリーでシュートという形を作ったが、枠を捉えられなかった。
84分、山形は南秀仁と岡本に代えて松本凪生、川井歩を投入する。その直後、川井のアーリークロスに高橋が頭で合わせるという場面を作った。
88分、熊本にFKを与え、キッカー・古長谷千博に追い風を利用したシュートを打たれたが、後藤雅が弾いた。
互いにゴールを割れず、スコアレスのまま迎えたアディショナルタイム、山形に最大の決定機が訪れる。90分+1、川井のロングスローの流れから小西がクロス、安部がエリア内で受けると相手選手に後ろから倒され、PKの判定となった。獲得したPKを高橋が冷静に決め、試合終了間際に先制点を奪った。その後、落ち着いたボールキープで時計の針を進め、タイムアップの笛を迎えた。
勝点を20に乗せ、14位に浮上した山形は次節、今節に続いてアウェーでザスパ群馬と対戦する。