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モンテディオ山形
モンテディオ山形
1
[ 試合終了 ]
0 前半 0
1 後半 0
0
  • 77分 氣田 亮真
AWAY
栃木SC
栃木SC

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 2 吉田 泰授
DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
DF 19 岡本 一真
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大

87'

MF 25 國分 伸太郎

74'

FW 14 坂本 亘基

65'

FW 36 高橋 潤哉

65'

FW 42 イサカ ゼイン

65'

控えメンバー

GK 23 藤嶋 栄介
DF 15 川井 歩

87'

MF 10 氣田 亮真

65'

MF 18 南 秀仁

74'

MF 20 松本 凪生
MF 24 横山 塁

65'

FW 55 堀金 峻明

65'

監督

渡邉 晋
栃木SC

スターティングメンバー

GK 27 丹野 研太
DF 2 平松 航
DF 23 福島 隼斗
DF 33 ラファエル
MF 10 森 俊貴
MF 15 奥田 晃也

69'

MF 18 川名 連介

60'

MF 24 神戸 康輔
FW 19 大島 康樹

60'

FW 32 宮崎 鴻

84'

FW 42 南野 遥海

60'

控えメンバー

GK 1 川田 修平
DF 40 高嶋 修也
MF 6 大森 渚生

69'

MF 22 青島 太一

60'

FW 9 イスマイラ

84'

FW 29 矢野 貴章

60'

FW 38 小堀 空

60'

監督

小林 伸二

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 9 15 FK 10 5 5
1 3 4 CK 6 5 1
0 0 0 PK 0 0 0
5 9 14 シュート 8 6 2
0 0 0 オフサイド 3 2 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    28.5℃
  • 湿度
    61%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    9,808人
  • 主審
    佐藤 誠和
  • 副審
    若槻 直輝、西水流 優一
  • 第四の審判
    山岡 良介

監督コメント

■総括:
お疲れ様でした。9,000人を超えるサポーターに集まっていただきました。中継の先からも我々の勝利を信じて願って声援を送っていただいたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
ここNDソフトスタジアム山形でなかなか勝利を届けることができない時間が続いていました。それでも我々の勝利を信じて集まっていただいた皆さんのパワーが選手の背中を強烈に押して、前半から意図する攻撃、意図する守備で主導権を握っていたゲームだったと思います。
ハーフタイムに選手たちには「いいフットボールをしている。ただ、採点競技ではないので、これだけいいフットボールをしているのであれば、やっぱり勝たなければいけない」ということを伝えました。「俺はこのフットボールは素晴らしいと思う。それをやっている皆が素晴らしいと思う。誇りに思う。だから俺はお前たちと勝ちたい」ということを選手に伝えました。
選手達も「絶対勝つぞ!」という声とエネルギーでロッカールームを飛び出してきました。本当に素晴らしいゴールが決まって、今日勝ちきれたということは、我々にとってものすごく大きな1勝だったと思います。
ただ、これまでサポーターには悔しい思いばかり届けていて、僕はずっと彼らに借りを作っていると思っているので、この1勝で何か報われるとも全く思ってないし、残りのシーズン、最後はまたサポーターに認めてもらえるように、次のゲームも選手と一緒に前向いて進んでいきたいと思っています。

 

■質疑応答:
Q:南秀仁選手のポジションについてですが、これまでだと南選手がボランチに入って小西選手を前に上げるような形もありましたが、南選手をそのままトップ下に入れた狙いを聞かせてください。

 

A:数試合前、鹿児島戦の前あたりからそういうケースがあるよということを秀仁には伝えていました。
実際トレーニングの中でたくさんの時間やれたかというと、そんなことはないんですけれども、それでもボランチの組み合わせがいろいろな形で組み合わせることができる。それはなぜかというと、ボランチの選手たちのパフォーマンスが素晴らしいから。その中で、枠組みで考えた時に秀仁を一つ前で起用するというものは、僕の中でのアイデアもあったし、秀仁もそれに対して非常に前向きでしたし、そこでトライしようということを考えました。
鹿児島戦は、実際そこで途中で出た麗央がトップ下をやったんですけれども、そもそものプランでは秀仁は1個前、前回の秋田戦では秀仁が出場停止でしたから、それは実現しませんでした。今回は戦う前からそういうトレーニングをしていましたし、そういう狙いでやっていました。
僕が山形に来る前は、彼は山形でもずっとトップ下をやっていて、元々彼のサッカーのスキルだとか、IQの高さというものは理解していたつもりです。そこに関しては攻守においてのエラーやノッキングするようなことは全く想像していませんでした。ああやって飛び出すこともやれるんだなというのも証明してくれたので、素晴らしい働きだったと思います。
チームの今いる選手たちの役割の特徴と、そこから考えられる最大値というものを僕なりに判断して今日の起用に至りました。

 

 

Q:得点につながった南選手のクロスは良かったと思いますが、試合を通して、最後のクロスやシュートの質が課題として残ったと思っていますが、いかがでしょうか。

 

A:その前、ずっと速いクロスを上げていて、グラウンドのクロスが多くて、それはキーパーに向かうようなボールも多々あったんですけども、そういう狙いを鄭大世さんが来てくれてからより一層色を強めていました。
それまでもチームとしての狙いは当然あったんですけれども、大世君が来てくれて、明確にそれを選手に落とし込んでくれて、選手たちもそれを粋に感じてやってくれました。
おっしゃったように、もっと質が上がれば、おそらく前半からスコアを動かすことができたと思います。けれども、あれも結局布石になったと思うんですよね。チップの判断をした秀仁もさすがだし、そこに入っていくのは約束事なので、亮真もしっかりと決めきれたというのも大きいんですけれども、それまでの布石があったから、もしかしたら相手のゴールキーパーもそれを警戒していたかもしれない。それがなければ、あのチップが効かなかったかもしれないです。
それまでのトライはしっかりと評価しつつ、おっしゃったように質をしっかりと上げて仕留めることも考えつつ。でも、それがあるから違う手も出せるよねと言ったところで、今日はいい成功体験ができたかなと感じています。

 

 

Q:結果として連勝できて良い流れが今できていると思います。攻撃面守備面において、その要因をどういうふうに感じてらっしゃいますか?

 

A:ここ数試合を振り返れば、勝ちきれないゲームがあったり、アウェイの鹿児島戦では先制しながらも逆転負けを喫したり、もちろん望んだ結果が得られてないのは事実なんですけれども、やっているフットボールというものの高まりは僕自身も感じていたし、何より多分選手たちが一番感じていたと思います。
だからこそ冒頭申し上げたように、勝たなければいけないというところで実際こうやって勝ちに繋がっていたのは、何か急にポンとうまくいったわけではなくて、キャンプからずっと積み上げてきたものがようやく花開いたと。それが遅いんだよと言われればそれまでかもしれないけど。
でも、僕らはそれを信じてやり抜いてきた。だから、これからもそうやり続けて勝利に結びつけたいし、それが必要ないと言われれば、僕はいつでもクラブを去る覚悟でいます。
それを選手たちが「自分たちもこのフットボールをやるんだ」というような強い意志を持って取り組んでいるからこその今の結果というところ。
もちろん守備の部分、ものすごく粘り強さが身についてきたものもありますけれども、別にこれもここ数週間数ヶ月やったから身についたものではなくて、ずっとキャンプからやっていることをしっかりとようやく披露できるようになったという部分だと思います。
毎日の毎日の積み重ねがやっぱり大事だなっていうものは、僕はしっかりと感じているつもりです。
冒頭申し上げたように、この2連勝で何かが報われるとも思っていない。サポーターが許してくれるとも思ってない。でも我々はこれをやり続ける。ただそれだけです。

 

 

Q:さきほどクロスの話がありましたが、氣田亮真選手がいいタイミングでゴール前に入ってゴールを決めました。チームとして取り組んでいる中での受け手側の変化で感じるものはありますか?

 

A:むしろ前半とか特に入れてないものの方が数として多かったと思います。ゴールが決まったシーンはもちろん亮真がそこまで入ったっていうものは素晴らしいことですが、あれは今までも求めていたことで、実際に今日のシチュエーションで言えば入りやすい角度、あるいは状況だったと思います。
でも前半、例えば右サイドから麗央が振り向きざまにパッと上げたけれども合わなかった。あるいは左サイドで伸太郎が振り向きざまに上げたけれども合わなかった。
むしろそっちの方が、これからもっともっと突き詰めなければいけない。あそこが、我々が今一番要求している部分なので、そういうところを高めていく必要があるなと感じています。

選手コメント

No.10 氣田 亮真 選手

No.10 氣田 亮真 選手

Q:2連勝できました。感想からお願いします。

 

A:ここからかなという感じです。

 

 

Q:ゴールの解説をお願いします。

 

A:チームとして、クロスの入り方や速いクロスボールという狙いがあったんですけど、ボールを持っているのが秀仁くん(南)だったので、相手の矢印を見て、浮き球で来るかなという準備もあったので、しっかりと反応ができました。

 

 

Q:前節はポジションを争う坂本亘基選手が2得点で結果を出した中で、今節は坂本亘選手が先発しました。ポジション争いについての気持ちはいかがですか?

 

A:それが本来あるチームの競争だと思うので、チームにしてみればすごくいいことだと思いますし、個人としては、自分が決めていれば問題ないですけど、そういう競争をして、お互いがいい状態かなと思います。

 

 

Q:アーリークロスをここ数試合狙っていると思いますが、手応えはどうですか?

 

A:手応えはあると思いますけど、アーリークロスの場面で言うと、基本的には1対1に近いところではあるので、自分で行く部分との使い分けは大事かなとは思います。

 

 

Q:ここ数試合、いい波が来ていると思いますが、その要因をどう見ていますか?

 

A:2連勝する前から、だいぶチームとしての内容はいいと思っていたので、あとは自分が決めることや、前の人が結果を残すところだけだったので、それがやっと表れて、その継続力というのがチームとして強みになったかなと思います。

 

 

Q:今後の意気込みをお願いします。

 

A:上を狙える位置にはいるので、ひとつひとつ大事だと思うので、しっかりと頑張りたいと思います。

 

 

Q:天皇杯も控えていますが、意気込みをお願いします。

 

A:選手全員がプレーしたい思いがあると思いますし、競争というのがチームとして大事な部分だと思うので、全員でしっかり勝ち切りたいと思います。

 

 

Q:ゴールを決めた瞬間、サポーターのほうに駆け寄っていきましたが、どんな思いでしたか?

 

A:流れで走っただけですけど(笑)、目の前で決められてよかったです。

 

 

Q:終わったあとに、坂本亘基選手と話をされたそうですが、どんな話でしたか?

 

A:「競争らしくなってきたね」という感じです。そんな大したことは…。

選手コメント

No.1 後藤 雅明 選手

No.1 後藤 雅明 選手

Q:開幕連勝以来の連勝となりました。感想からお願いします。

 

A:素直にうれしいです。

 

 

Q:守備ではリスタートで失点をしなくなってきていますが、その要因をどう見ていますか?

 

A:試合を重ねるごとに、選手一人ひとりが自信を持って、粘り強く、最後の笛が鳴るまでプレーできているからだと思います。

 

 

Q:ビルドアップで栃木が高い位置からプレスをかけてくる中で、しっかりとつなげていましたが、想定どおりでしたか?

 

A:そうですね。相手のプレスのかけ方というのはミーティングでみんなと共有していて、それをどう剥がしてゴールを決め切るかというのは日々のトレーニングで積み重ねていることがあるので、それをうまく表現できたシーンが多かったと思います。

 

 

Q:2連勝でいい流れが来ていると思いますが、その要因をどう見ていますか?

 

A:最近勝てているのは、日々の練習で、全員が自分の持っているものを出し切って、着実に積み重ねられているものがあると思うので、それが試合に表現できているのが大きな要因だと思います。

 

 

Q:リスタートの部分ではどんなことを気を付けていますか?

 

A:「ボールへの執着」という言葉がわかりやすいと思うんですけど、そこを一人ひとりがファーストボールやセカンドボール、相手に渡ったとしてもシュートを簡単に打たせないとか、そういうボールへの執着というのを全員がゴール前で表現しているから、それがゴールを割らせていない要因だと思います。

 

 

Q:今後の意気込みをお願いします。

 

A:まずは天皇杯があるので、チーム全員で勝利して、次のラウンドに進めるように、頑張ります。

戦評

『奥羽本戦』を制し12位に浮上したモンテディオ山形はホームに戻り、小林伸二監督が率いる19位・栃木SCと対戦。後半に挙げた1点を守り切り、約4ヶ月ぶりの連勝を果たした。

 

前節、途中出場から2ゴールを挙げた坂本亘基が今節は左ウイングで先発入り。それ以外は前節と同じメンバーでスタートした。

 

立ち上がりから互いにハイプレスをかける中、回避して前進の機会が多かったのは山形。3分、西村慧祐からのロングフィードを坂本亘が収め、中へ切り込んで横パス、フリーのイサカゼインが受けてシュート。その3分後、イサカからの斜めのスルーパスを高橋潤哉が収めてチャンスとなったが、いずれもオフサイドの判定となった。

 

相手のハイラインの裏を突く攻撃でゴール前に迫る場面を多く作る山形。その中で國分伸太郎が流動的なポジショニングでチャンスメイクし、際立つ働きを見せ、12分には高い位置でボールを奪いシュートまで運んだ。14分、小西雄大からの絶妙なスルーパスを受けたイサカが鋭いクロスを供給、栃木GK・丹野研太が弾いたこぼれを坂本亘が狙ったがゴールとはならなかった。

 

栃木は16分、川名連介が縦突破から1本目のCKを獲得、そのCKを宮崎鴻が高い打点のヘディングで合わせたが、山形GK・後藤雅明が好セーブで凌いだ。以降、栃木は再三セットプレーを獲得するも決定機を作るまでには至らない。

 

我慢の時間帯を耐えた山形は26分、吉田泰授が突破からアーリークロス、相手のクリアでCKを獲得すると、キッカー・國分のクロスを安部崇士が頭で合わせたが、惜しくも枠を逸れた。その3分後には、浮き球のパス3本で一気にゴール前まで迫り、最後は髙江麗央がシュートを放ったが、GK・丹野の正面だった。

 

その後も流れは変わらず山形が押し込み続け、41分、ピッチを幅広く使ったビルドアップで前進、岡本一真からパスを受けたイサカが中に切り込み、パスを選択したが味方には合わず。その2分後には、髙江が高い位置でインターセプトし國分へ、受けた國分はコントロールシュートを狙ったが、GK・丹野に阻まれた。

 

前半、山形は優位に試合を運びながらもゴールを奪うことが出来ず、スコアレスで後半へと向かう。

 

47分、國分が右サイドへ展開、ボールを受けたイサカがカットインからシュート。55分には、髙江が相手を一人かわして右へ展開、イサカのクロスに高橋が反応と後半の序盤も山形のペースとなる。その中で58分、自陣でのビルドアップミスでピンチを招いたが、川名の突破は岡本が許さなかった。

 

直後に安部の前線を狙ったフィードがフリーの高橋に通り、山形は決定機を迎えたが、高橋のシュートは相手DFのブロックに阻まれる。これで得たCKから高橋に再びシュートチャンスが訪れたが、枠を捉えられなかった。

 

先制点が欲しい山形は65分に3トップを総入れ替え。氣田亮真、横山塁、堀金峻明がピッチに入った。交代して間もなく、氣田は相手陣内でボール奪取しFKを獲得、横山は鋭いターンで相手をかわしサイド突破と上手く試合に入る。

 

後半も前半同様、山形は相手のプレスを上手く剥がして押し込む展開を作るがラストパスの精度を欠き、シュートまで運ぶことが出来ない。
74分、山形は國分に代えて南秀仁を投入、南はそのままトップ下のポジションについた。するとその3分後に均衡が破れる。後方からのビルドアップでボールを受けた髙江がスルーパス、右に流れた南がピンポイントクロスを入れると、氣田がボレーで合わせてネットを揺らした。途中出場の2人によるアシスト、ゴールで山形が先制点を奪う。

 

先制後は、立て続けに自陣でボールを奪われ相手にショートカウンターを受けたが、冷静な対応で防ぎ、試合は最終盤へ入る。
87分、山形は小西に代えて川井歩を投入、センターバックの枚数を増やして試合を締めに入る。
アディショナルタイムに入り、パワープレーに出る栃木に対して山形は、中央に人数をかけた守備でシュートを許さない。試合はこのまま終了、ホーム3連戦初戦を勝利で飾った。

 

通算成績を8勝5分10敗、勝ち点29とした山形。次の試合は10日(水)、北海道コンサドーレ札幌との天皇杯3回戦、そして14日(日)にリーグ戦第24節・いわきFC戦を迎える。