[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 2 |
0 | 後半 | 1 |
- 31分 本山 遥
- 34分 岩渕 弘人
- 84分 木村 太哉
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 6 | 山田 拓巳 |
46*' |
DF | 15 | 川井 歩 |
54' |
DF | 22 | 城和 隼颯 | |
MF | 7 | 髙江 麗央 |
79' |
MF | 8 | 小西 雄大 | |
MF | 88 | 土居 聖真 |
79' |
FW | 25 | 國分 伸太郎 |
69' |
FW | 42 | イサカ ゼイン |
46*' |
FW | 90 | ディサロ 燦シルヴァーノ |
44' |
控えメンバー
GK | 23 | 藤嶋 栄介 | |
---|---|---|---|
DF | 19 | 岡本 一真 |
46*' |
MF | 10 | 氣田 亮真 |
46*' |
MF | 14 | 坂本 亘基 |
69' |
MF | 17 | 加藤 千尋 |
79' |
MF | 18 | 南 秀仁 |
79' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
44' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 49 | スベンド ブローダーセン | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 阿部 海大 | |
DF | 18 | 田上 大地 | |
DF | 43 | 鈴木 喜丈 |
85' |
MF | 14 | 田部井 涼 |
70' |
MF | 15 | 本山 遥 | |
MF | 17 | 末吉 塁 | |
MF | 24 | 藤田 息吹 | |
FW | 19 | 岩渕 弘人 |
52' |
FW | 22 | 一美 和成 |
62' |
FW | 27 | 木村 太哉 |
控えメンバー
GK | 1 | 堀田 大暉 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 柳 育崇 | |
MF | 7 | 竹内 涼 |
70' |
MF | 10 | 田中 雄大 | |
MF | 33 | 神谷 優太 |
52' |
MF | 88 | 柳 貴博 |
85' |
FW | 99 | ルカオ |
62' |
監督
木山 隆之 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 6 | 14 | FK | 14 | 8 | 6 |
3 | 2 | 5 | CK | 7 | 4 | 3 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
2 | 2 | 4 | シュート | 14 | 9 | 5 |
1 | 1 | 2 | オフサイド | 3 | 3 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 10.2℃
-
- 湿度
- 55%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 18,006人
-
- 主審
- 清水 勇人
-
- 副審
- 村井 良輔、田中 利幸
-
- 第四の審判
- 長峯 滉希
監督コメント
■総括:
18,000人を超えるサポーターの方にNDソフトスタジアム山形へ集まっていただきました。ありがとうございます。それから、いろいろな中継の先からも、信じて応援していただいた方がたくさんいらっしゃったと思います。本当にありがとうございました。
今シーズンの当初に掲げたJ2優勝であったり、その先にあるJ1昇格だったりというような我々の目標を何一つ今年達成することができなかったので、全く評価に値しないチームだと言われても仕方がないと思っています。その結果、現実はしっかりと受け止めているつもりです。
ただ、シーズンを通して、良い時も悪い時もある中で、選手たちは日常のトレーニングから誰一人手を抜くことなくしっかりと集中して強度の高いトレーニングを続けてきました。そういった彼らの挑戦というものを私自身は誇りに思うし、しっかりと評価をしてあげたいと思います。
周りの方がどう言われるかはわかりません。周りの人は結果が全てとおそらく言うでしょう。それは十二分に私も理解しているつもりです。だからといって、今年我々が日々のトレーニングから色々トライしてきたものを全て否定しては彼らも前に進めませんから。
世界中でもしかしたら僕一人かもしれないですけれども、彼らをしっかり評価して、また誇りに思って、また来年以降、彼らの成長、実際、今度は何かを掴み取れるかもしれないシチュエーションというものにつなげていってくれたらと思っています。
1年間たくさんの声援を送っていただいたサポーターの皆さん、それから支援していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
そして、何一つ結果を届けることができず、本当に申し訳ありませんでした。
■質疑応答:
Q:前半の戦い方について伺います。岡山のハイプレスに苦しめられたと思いますが、監督はどのようにご覧になりましたか?
A:もちろん、実際なかなか我々が前進できず、あるいはフィニッシュまで行くシーンがなかったので、おっしゃったようなことは事実だと思っています。
現象として、もしかしたら前回の対戦と同じようなことが起きたかもしれないですけれども、もちろん我々は何も準備してこなかったかというとそんなことはないし、しっかりと岡山さんを分析した先に、こういうことが起こせるだろうと、あるいはこういうことを起こしてみせるというような準備の中でやってきたものはありますから、それをしっかりと今日の選手たちがトライをしようとしたところは、僕はしっかりと拾ってあげたいと思っています。
局面局面で、ちょっと落ち着かない部分があったので、そういったところはもしかしたら一発勝負での緊張からくるものはあったかもしれませんけど、自分たちが何かやろうとしたものに対しては、否定するつもりはないですし、もちろん上手くいかなかったということは原因があるわけですから、それをしっかりと振り返って、また来年以降につなげていければと思います。
Q:後半についてもお伺いします。一人少なくなってからの戦い方ですが、ポジションも流動的で普段と変わらないような攻撃をしていましたが、どうご覧になりましたか?
A:仰ったような普段と変わらないところ、何が普段で何が普段じゃないのか分かりませんけれども、もちろん我々も、もしかしたら皆さんも常に良い時のモンテディオ山形を想像して「ほらこれぐらいやれるでしょ」「これが我々のいつも通りでしょ」というところを目指してやっている中で、実際披露してきたものもたくさんありましたから、おっしゃったように、後半我々が流動的に何かをしてというものが前半からやれたらベストだったでしょう。
ただ、それを全力で何が何でも防ごうという相手がいて、今日に関して言うと岡山さんのそういった狙いだったり、パワーだったりというものに、後手を踏まされたものはたくさんあったと思います。
一人少なくなってからは、我々もそれこそ捨て身で、流動的というものに関して言うと、ポジションを変えながらでもどんどんどんどん前にかかっていくしかないので、そういったところはもちろん構造的なものもありますけれども、メンタリティーの部分も多いのかなと感じています。
リーグ最終節で千葉さんが後半の序盤から我々が4点目を奪うまでの時間帯というものが、おそらく今日の我々と同じようなところだったと思います。
であれば、我々もやはりスコアを動かして、相手をもっともっとバタつかせるようなことを、結果として作らなければいけなかったと感じています。
Q:試合の流れを決めた一つとしては、退場者が出たというところになると思います。あの場面、監督もかなり抗議されていましたが、どうご覧になっていましたか?
A:抗議をしたということは納得してないんでしょうね。僕自身はそう見えたし、いろいろな角度から見た方々が、全員が納得できる判定って、レフェリーの方も大変なので難しいと思いますけれども、我々にとってはちょっと厳しい判定になったかなという感じではいます。
ただ、しっかりと今映像で何か見返しているものではないので、その瞬間で抗議をせざるを得ないところはありますから。それが一発という形になれば、正直ちょっと厳しかった、というようなことは正直感じてはいます。
でも、それをレフェリーが判断して、実際赤い紙を出したのであればもう受け入れるしかないので。そこはもしかしたら歩もちょっとした冷静さが必要だったかもしれないし、いやいや、やっぱり妥当なレッドじゃないよねと思うかもしれないし、そこは色々な意見があるかと思いますけれども、僕自身は自チームの選手が、今年フェアプレー賞を取ったぐらいのチームですから、何か意図的に報復で足を上げるような選手は我々のチームにはいないと信じてピッチの送り出している部分もあります。
そういったところの観点から言っても、自チームの選手たちに甘いですねと言われるかもしれませんが、まあ厳しい判定だったなというのは感じています。
Q:抽象的な質問にはなってしまうんですけれども、今後J1に来年目指していくという中で、足りない部分やチームとしてもっと成長していく部分など必要なものはどういったところだと思われますか?
A:単純に優勝した清水さんからは勝点でだいぶ離されていますから、我々はやっぱり勝ちきる姿とか勝ちきる試合というものは増やしていかなければいけないと思っています。ただ、どのチームも勝とうという狙いや意欲があるというか、サッカーって目の前の相手よりたくさん点を取り合うスポーツなので、それを目指してお互いがぶつかり合いますから、願った結果が得られると限らないです。ただ結果から見れば、やっぱり我々は勝利というものが少なかったし、もしかしたら負けの数も多かったと感じています。
負けを引き分けにするだけでも優勝した清水さんに勝点で迫れるかもしれないですし、引き分けから勝ちにすることで、我々が優勝に届くだろうと思っています。
ただ、これは皆さんもいろいろ議論していただければと思うんですけれども、世界的にも色んなサッカーのスタイルってありますよね。それがトレンドだとかいろいろ言われるとは思うんですけれども、私のサッカー観から言うと、目の前のボールをむやみやたらに前に放り込んで、50/50のところから何かを生み出すということは考えてはいないです。
おそらくモンテディオもそういったフィロソフィーのもとに突き進んできたチームだと思いますので、そういったところから逃げずに、また来年以降チャンスがあるのであれば挑戦をしていきたいと思います。
でもそれをやるんであればもっともっと良い準備と早い準備と確かな技術と、そういうものが必要になってきますから、そういったところから逃げることなく、そういったものにしっかりと向き合って日々のトレーニングをやり続けていかないと。それを食ってやろうというようなチームは今たくさんいますから。
今日のような、それこそ前半みたいなゲームが増える可能性はありますよね。でもだからといって、じゃあそうやって来るんだったら別に無理してつながなくていいじゃんと思うかもしれないけど、それをやるつもりは僕にはない。
だとしたら、何としてでもそういう相手を圧倒するような凌駕するようなチームを作ってみせたいなと思っています。
じゃあそれってどうやってやりますかというと、トレーニングしかないです。冒頭申し上げたように、今年の選手たちは本当に日々のトレーニングで手を抜くことなく、高い集中力と強度でやり続けたグループです。本当に誇りに思います。
でも、それでも足りないものはやっぱりあったから、こういう結果に終わったわけで、じゃあその足りないものというものをしっかりと埋めていく作業、それをまたトレーニングでやっていくことで、なんとしてでも今年昨年一昨年含めてこじ開けられなかった扉というものをこじ開けて見せたいと思います。
選手コメント
No.10 氣田 亮真 選手
Q:試合の感想からお願いします。
A:前半で2失点して、退場者も出て、すごく難しいゲームになったかなと思います。
Q:この試合のためにどのような準備をしてきましたか?
A:プロになってから一番長い怪我をして、僕自身苦しさがある中、チームは絶好調でしたし、自分の存在意義みたいなもので自信を失くしかけた部分はありましたけど、それでも何か最後にプレーオフの舞台で輝くために逆算して、1日もサボることなく、毎日全力で努力を積み重ねてきました。心が折れそうなこともありましたけど、僕の家族も体調がよくない中でもすごく応援してくれていますし、周りの大事な友人たちも自分の仕事に責任を持って一生懸命やっている姿を見たら、本当に周りの人に支えられていると思うし、この舞台で輝くためにやってきていたので、最後に結果が出なかったことは自分の力不足かなと思います。
Q:今日は右サイドでのプレーでしたが、どういったことを意識しましたか?
A:僕が出る状況を試合前から考えたときに、おそらく負けている状況になるだろうというイメージをしていたので、そうなると点が欲しくなるので、何も余計なことを考えずに縦に仕掛けようと考えて試合に入りました。
Q:この試合でチームとして足りなかったことはどこだと思いますか?
A:それはわからないですけど、自分自身に目を向けるなら、努力が足りなかったというのはあると思います。
Q:最後まで声援を送ってくれたサポーターにメッセージをお願いします。
A:僕自身、今シーズンの出来には満足してないですし、期待に応えられなかったのは本当に申し訳ない気持ちです。
選手コメント
No.8 小西 雄大 選手
Q:試合の感想からお願いします。
A:前半、相手のやりたいサッカーに少し付き合う時間が長くなって、そこで立て続けに失点してしまって、自分らで苦しい形にしてしまったのかなというのがひとつ。やっぱり、普段ならもっとやれていることが、今日の試合で言うと、出せた回数は少なかったと思いますし、それも含めて、今年昇格できなかった僕らのチームとしての実力だったと思うので、そこは真摯に受け止めて次につなげたいと思います。
Q:リスタートを早く始める意識も高かったと思いますが、どのような狙いでしたか?
A:相手がハイプレスで来るだろうと想定はしていましたし、そのなかで相手のディフェンスラインが5枚からスタートして、スライドしてくると後ろに3枚で、うちの前3枚で1対1になるような形というのが作れるようなシーンがいっぱいありましたし、そういうスカウティングはしていました。実際そういう状況が起きたときに、それを1個ひっくり返すことができるのかとか、少し後ろに重くなった時に蹴った先のセカンドボールを回収するところとか、もうひとつ自分らが噛み合っていればというのが、特に前半多かったかなというのが正直な感想です。
Q:守備で相手が前から来ることや、セットプレーで気をつけようとわかっていて失点した理由は?
A:セットプレーのところで言うと、みんな集中していたと思いますし、あの瞬間も最後寄せようという行動はあったと思うので、やられるときというのはやられますし、その中で、僕が今日の試合ですごく感じたのは、その前のところで、コーナーキックになる前のアグレッシブさというか、攻撃でもそうなんですけど、守備でちょっと下がってしまうシーンというのが、今日の試合は前半、すごい目立ったなというのがありました。相手が背後を狙ってくるというのはわかっていたんですよ。でも、それでズルズルラインを下げてしまうと向こうのやりたいようにどんどんハマってしまう。僕らはチームとしても前から行くというスタイルを取っていますし、それを実行している中で、ひとりでもそれがつながってないと前半のような試合になってしまうので、そこはもっともっとクオリティを上げていく必要があるなと感じます。
Q:シーズンは今日で終わりますが、サポーターに対して気持ちを聞かせてください。
A:まずは優勝できなかったところもそうですし、こうやって2つ目のチャンスで、プレーオフでというところも叶わなくて、本当に申し訳ない気持ちと、今日も本当にたくさんの人がスタジアムに足を運んでくれて、これ以上ない雰囲気を作ってくれたんですけど、それに応えられなかったというのはチームとしてもそうですし、個人としても足りなかったということを全員感じて、来年、全員がここに残ることはできないんですけど、いる選手でしっかりJ1めざして戦うべきだし、山田(拓巳)選手が言ってくれたんですけど、山形はJ2にいていいチームじゃないと思うので、J1定着という目標をベースに、そこを目指してやっていく必要があると思います。今年は僕自身やり切りました。正直、悔いはないんですけど、でも「これが足りない」というのは真摯に受け止めて、自分も見つめ直して頑張りたいなと思います。
戦評
レギュラーシーズンを4位で終え、5度目のプレーオフ出場で初めてホーム開催の権利を得たモンテディオ山形。リーグ戦最終節から3週間を経て、2024J1昇格プレーオフ準決勝・ファジアーノ岡山戦を迎えた。18,006人が詰めかけた大一番は、負傷者や退場者が出て0-3の完敗、今季J1昇格の夢はここで潰えた。
山形は最終節の試合から先発メンバーを入れ替えず、対する岡山はセンターバック1枚を変更。晴天に恵まれたものの、試合前の気温10.2℃と肌寒い中、コイントスで買った岡山が陣地を入れ替えてキックオフの笛が吹かれた。
開始まもなくは互いに前線へロングボールを入れ、裏を狙う攻撃を仕掛ける。山形がパスミスをきっかけに岡山にこの試合最初のCKを与え、それ以降はボールを持たれたものの決定機を許さなかった。
前半の半ばに入ると、両チーム交互にチャンスが訪れる。14分、小西雄大からのパスを國分伸太郎が中央で上手く収め、髙江麗央へ。右へ展開しイサカゼインが受けてクロスを入れたが、岡山GK・スベンド・ブローダーセンにキャッチされる。その直後、岡山の末吉塁がポケットを突いた田部井涼へスルーパス。田部井のマイナスの折り返しを岩渕弘人に合わせられたが、山形GK・後藤雅明が右足一本で防ぐビッグセーブを見せた。18分、小西が素早い守備への切り替えでボールを奪いに行くとファウルを貰い、ペナルティーエリア角付近の好位置でFKを獲得。小西自らがキッカーを務め、直接狙ったが、ここでは枠を捉えられなかった。23分には岡山のチャンス。本山遥のピンポイントクロスを木村太哉に頭で合わせられたが、再び後藤雅が好セーブで凌いだ。
その後は岡山のハイプレスに捕まってショートカウンターを受けるシーンが増え、押し込まれる展開が続くと31分、岩渕が中央へ送った山なりのボールを一美和成が収めて逆サイドへ展開。受けた本山のシュートがゴール左隅に決まり、岡山に先制を許した。更に34分、山形の右サイドでCKを与えると、キッカー・田部井のクロスを一美がヘディングで折り返し。これを受けた阿部海大が落としたボールを山形はクリアできず、こぼれ球を木村がシュート。これがゴール手前にいた岩渕に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれて追加点を奪われた。
2点リードした後もハイプレスを緩めない岡山に対し、山形はミスが相次いで攻撃に繋げることが出来ず、劣勢が続く。苦しい状況の中で迎えた終盤、追い打ちをかけるようにアクシデントに見舞われる。40分、ディサロ燦シルヴァーノが相手に後ろから削られ、右足を痛める。一旦はプレーに戻ったが再び座り込んでプレー続行不可能となり、44分、高橋潤哉との交代を余儀なくされた。
前半終了間際、山形はCKの流れからセカンドボールを再三拾うも、得点を挙げることは出来なかった。
山形のアクシデントは続く。前半の終盤、相手が蹴り出したボールを顔面に受けたイサカが脳震盪でハーフタイムに交代。代わって氣田亮真が入り、9月7日以来の出場となった。これにより、両チーム6人目までの交代が可能となったが、同時に山田拓巳が下がり、岡本一真が後半のピッチに入った。岡本はそのまま左サイドバックに入った。
後半立ち上がりは、右ウイングに入った氣田が攻撃にアクセントを加え、反撃ムードが高まる。しかし54分、木村のチャージを受けて倒された川井歩が報復プレーの判定で一発退場となった。
数的不利となった山形はバックラインを補充せず、岡本を右に移して3バックのまま勝負を挑んだ。岡山が前半ほどハイプレスにいけなくなったこともあり、中盤経由のビルドアップで前進するシーンが増える。59分、小西の縦パスを受けた氣田がドリブルからクロス、高橋に通ってシュート。62分には、城和隼颯から縦パスを受けた氣田が再びクロス、これを土居聖真が頭で合わせたが、いずれもゴールならず。
後半の半ばに入り、本来の攻撃の形が作れるようになった山形は69分、國分に代えて坂本亘基を投入する。
73分、高橋が相手からボールを奪い返して左サイドをドリブル突破。クロスを供給するも、味方には通らない。76分には、氣田が裏に抜け出した坂本亘へ縦パス。坂本亘のクロスが土居に繋がったが、シュートまで運べず。更に79分、安部崇士の縦パスを土居がライン間で受けて右へ展開、氣田、岡本と繋ぎクロスでゴール前に迫ったがここも攻撃を完結できなかった。
直後に山形は髙江と土居に代えて南秀仁、加藤千尋を投入し、交代枠を使い切る。加藤は6月12日以来の出場となった。
試合終盤、山形は疲労からかプレスに出ることが出来ず、岡山に上手くボールを回されて残り時間が少なくなっていく。すると84分、鈴木喜丈の縦パスを竹内涼がワンタッチで近くの藤田息吹に渡すと、藤田は中央でボールを運び、山形の守備陣を引き付けてスルーパス。受けた木村は後藤雅をかわしてシュートを決め、岡山に決定的な3点目が入った。
山形はこの直後、攻撃参加した安部が右サイドからクロスを入れ、高橋が頭で合わせたが、ブローダーセンの正面に飛んだ。
アディショナルタイムに入り、山形は右サイドを起点に攻撃を仕掛け、FK獲得や坂本亘のシュートに繋げたが、堅守を誇る岡山から最後まで得点を奪うことは出来ず。2022シーズンのプレーオフと同じスコアでリベンジを許す結果に終わった。モンテディオは今シーズンの昇格は叶わず、これで全日程を終えた。