
[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 0 |
2 | 後半 | 1 |
- 52分 濱田 水輝
- 90+7分 藤井 一志
- 66分 土居 聖真
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 笠原 昂史 | |
---|---|---|---|
DF | 20 | 下口 稚葉 | |
DF | 26 | 濱田 水輝 | |
DF | 55 | ガブリエウ | |
MF | 7 | 小島 幹敏 | |
MF | 14 | 泉 柊椰 |
67' |
MF | 22 | 茂木 力也 |
80' |
MF | 30 | アルトゥール シルバ | |
FW | 9 | ファビアン ゴンザレス |
42' |
FW | 10 | 豊川 雄太 |
67' |
FW | 23 | 杉本 健勇 |
80' |
控えメンバー
GK | 21 | 加藤 有輝 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 浦上 仁騎 |
80' |
DF | 34 | 村上 陽介 | |
DF | 37 | 関口 凱心 |
67' |
MF | 6 | 石川 俊輝 | |
MF | 15 | 中山 昂大 | |
MF | 41 | 谷内田 哲平 |
67' |
FW | 29 | カプリーニ |
80' |
FW | 42 | 藤井 一志 |
42' |
監督
長澤 徹 |
スターティングメンバー
GK | 1 | トーマス ヒュワード ベル | |
---|---|---|---|
DF | 3 | 熊本 雄太 | |
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 13 | 野嶽 寛也 | |
DF | 22 | 城和 隼颯 | |
MF | 7 | 髙江 麗央 | |
MF | 71 | 中村 亮太朗 | |
MF | 88 | 土居 聖真 |
67' |
FW | 25 | 國分 伸太郎 |
67' |
FW | 42 | イサカ ゼイン |
67' |
FW | 90 | ディサロ 燦シルヴァーノ |
67' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 19 | 岡本 一真 | |
MF | 14 | 坂本 亘基 |
67' |
MF | 20 | 吉尾 海夏 |
67' |
MF | 21 | 田中 渉 | |
FW | 9 | 高橋 潤哉 |
67' |
FW | 11 | 藤本 佳希 |
67' |
FW | 55 | 堀金 峻明 |
監督
渡邉 晋 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 4 | FK | 13 | 7 | 6 |
5 | 1 | 6 | CK | 2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
9 | 4 | 13 | シュート | 5 | 3 | 2 |
0 | 0 | 0 | オフサイド | 0 | 0 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 13.5℃
-
- 湿度
- 20%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 13,418人
-
- 主審
- 清水 勇人
-
- 副審
- 竹田 明弘、堀 格郎
-
- 第四の審判
- 山岡 良介
監督コメント
お疲れ様でした。2000人を超える山形サポーターがNACK5スタジアム大宮に集まってくれたと聞いています。本当にありがとうございます。
それから山形ではパブリックビューイングも行われていて、ここ数週間でものすごい大雪だという話も聞いています。おそらく山形の子供たちは元気に外でボールを蹴ることもできないでしょう。
そんな中でも我々はこうして幸い長期には渡りますけれど、雪のない場所でキャンプをやらせていただく中で、今日も素晴らしいピッチの上で選手がプレーするというところ。もちろんそこに対してはしっかりと勝利を乗っけて、山形の皆さんに、あるいは山形の子供たちにフットボールってこんなに素晴らしいよねというところを見せたかったです。
それが結果という部分でも叶わず本当に残念に思いますし、多くの期待を持って今日見守っていただいた、あるいはエネルギーを送っていただいたサポーターに本当に申し訳ないという気持ちでいます。
大宮さんの昨シーズンの戦い方を見て分析する中で、1つはプレスが強烈で、我々がどう外すかという構図は考えていましたけれども、思いの外、最初のプレス回避のフェーズで我々に時間がありました。ただ、そこで選べるものが、前半の前半部分で少しマッチしなかったものがあったことが少し残念でした。
ただ、ゲームを落ち着かせる中で、我々のフィニッシュゾーンに入っていくところ、そこからの仕掛けというものは前半の終盤にかけていいものが出せたと思います。
スタッツは見ていないですけども、最後シュートまで行ききれなかったのは残念ですが、見えるものはだんだん揃ってきたと思います。
その中で、セットプレーで結果的に先制をされた、あるいは最後のところもセットプレーでやられてしまった。そこはしっかりとまた改善しなければいけない点だなと感じています。
もちろん我々も最後、勝点3を取りに行くような腹積もりではいましたけれども、そこで時間の経過とともにそういったパワーを出せなかったのは、自分自身の采配も含めて、しっかりと検証していきたいなと思います。
ーーまずスタメンについてお伺いします。ウイングを昨季の終盤と左右入れ替えるような形になりましたが、その意図について教えて下さい。
意図は明確にあります。ただ、リーグ戦があと37試合もあるので、ここでそれを明確に説明していたら手の内もバレてしまうので。それは差し控えさせてください。
ただ、明確な意図はありました。
我々のウィングプレイヤーには本当に特徴があるストロングを持った選手がたくさんいるんですけれど、彼らとはしっかりと話し合う中で、お互いのアグリーを取った中で挑戦をしてもらっています。
まず、我々のチームの構造の中で左右を変えた中でも彼らのストロングを発揮させたいというところ。もちろん彼ら1人ひとりのプレイヤーの価値というものを高めるためにも、左右を変えた中で挑戦をしてもらおうというところ、そこに対してはこのキャンプのひと月半ぐらいで、ものすごく前向きにトライをしてくれていましたから。
そこに対してはしっかりと意図を思った中で、それでも今日のゲームというものに関しては、対大宮さんというよりは、我々に矢印を向けた時に、この組み合わせがいいなという私の判断で、今日の形にしました。
何も昨日一昨日ひらめいたものではなく、このひと月半のキャンプでずっと準備してきたものです。
ーー最終ラインのセンターバックも昨年終盤と変わっていて、安部崇士選手が左サイドバックに入りました。その狙いと今日のプレーの評価をお願いいたします。
これも全部説明すると手の内がバレちゃうので、控えさせてください。
ただ、もちろんこのキャンプを進めていく中で、例えば出したくないんですけども怪我人が出てしまったり、そういう中でキャンプのトレーニング、あるいはトレーニングマッチを進めていく過程で、どうしてもサイドバックの人員として崇士を回さざるを得ない状況があったというのは事実です。
それでも、元々彼が昨年初めてスタメンで出たゲームは左サイドバックだったので、当然そういうこともやるよというところ、それで自分たちがどうやって構造的に崩していくかということも、彼とはアグリーを取った中で進めています。
なので、これも別に今週昨日一昨日でパっとやったわけではなくて、キャンプのところからしっかりと準備してきた中で、崇士にはあのポジションにトライしてもらいました。
もう少し彼の配球から1発でひっくり返すもの数多く出ればよかったですよね。実際、相手の右のウイングバックが食いついてくれていましたから。
ただそれが狙ったにも関わらず通らなかった。狙いは素晴らしいことだけど、あとはそこの精度を高めて通していきましょうというところは彼ならできるので、要求していきたいと思います。
でも彼のサッカーの戦術理解度の高さとか、あるいは局面での強さはしっかりと出せていた今日のゲームだったと感じています。
ーー今日の試合結果を受けて、複数あるとは思うんですけれども、改善していきたい、高めていきたいところはどんなところになりますか?
今日仮に、あのまま1ー1で終わったとしても、あるいは最後我々がセットプレーを逆側で取って、2ー1で勝ったとしても、やるべきことはたくさんあるなと感じました。
自分たちの準備の速さで相手のプレスを外すというところはすごく高まりは見せているんですけれども、じゃあその最初の相手のプレスを外したところから前進していくところでは、ちょっと決断が遅かったり、パワー不足は正直感じました。
そこは対5バックというところで、今回のトレーニングキャンプでの対戦相手含めて色々トライをしてきたものがあったんですけれども、ちょっとそこで良いプレーができていたものを、今日表現したのはちょっと数として少なかったです。それはお互いの距離感の問題もあったし、タイミングの問題もあったし、クオリティの問題もありました。
そういったところはもっともっと我々がしっかりと磨いて、相手の脅威にさせるようなものの数を増やしていかないと、勝点3には届かないと思います。
そういうところは結果を受けてではなく、今日の90分を振り返った時にしっかりとやっていかなければいけないと思いました。
ーー後半の4枚替えも事前から準備してきたものなのか、それとも選手の動きで判断したものなのか可能な範囲で教えていただけいますか?
何通りも交代やゲームプランを考える中で起こり得ることの1つだとは思っていました。今年からベンチに入るメンバーが増えますから、いろんな手も考えられます。もちろん我々のスカッドを見れば、特徴のあるストロングのある選手がいますから、そういった選手をいつどのタイミングで出すかは、昨晩だけに限らず、ずっと考えていたことではあります。
まず1つは、我々が先にスコアを動かされて、同点に追いついた場面でしたけれども、それでももう少し前のパワーみたいなものは、セカンドボールを拾うという作業も含めて必要だなと感じていたので、少し枚数をまとめて交代していくよというところはコーチ陣とも話していました。
じゃあなぜ4枚なのかを可能な限り説明させてもらうと、キャンプでのゲームですごい調子いいんですよ。途中から出たあの4人だったり、あるいは今日メンバーにも入れなかった人間も含めて、前線の選手たちが。
じゃあそういった選手たちのパワーを小出しにするよりは、あのスカッドあるいはあのユニットで練習ゲームを重ねてきたというここ数週間がありましたから、もう思い切って連携も取れるユニットで出してしまった方が、我々にとっては利益が出るだろうなという判断がありました。
もしかしたら点を取ったらすぐ後だったので、もう少し待った方が良かったかもしれないです。あるいは2枚ずつ、あるいは3枚1枚で出した方が良かったかもしれないです。でもこれは結果論なので、そこに対しては僕自身もしっかりと分析したいと思いますけれども、あの4枚替えの判断に対して別に後悔はないです。
僕も選手に「毎日毎日挑戦しましょう」いうことを要求してる中で、もう50も過ぎたおじさんですけど、僕が挑戦することをやめたら掴めるものも掴めないと思うので。今まで通りやってたら今日みたいな采配はなかったかもしれない。でも今まで通りやってたら僕らは優勝を掴めないので。僕自身が変わって、その先に優勝というものを掴もうというところの覚悟でやっています。
結果論なので、「何やってんだあの4枚替え」と言われるのはもう百も承知です。でも僕は僕なりの挑戦があって、そういうものを示したいところがあったので。
しっかりと分析もしながら、次のゲームに活かせればと思います。
選手コメント

No.88 土居 聖真 選手
--今日の試合をふり返っていかがですか?
まだまだやらなきゃいけないこと、やることというのは、課題もいいところもたくさん出た試合だったんじゃないかなあと思います。
--大宮のサッカーの印象は?
カウンターがすごい鋭かったですし、そこはひやっとさせられる場面もありました。その流れからは得点は許しませんでしたけど、僕も含めて、大宮さんのハイペースというか、カウンターサッカーに付き合っちゃった部分があるかなあと思ったので、そこは僕らのサッカーとは違った形も多かったのかなあと思いました。
もうちょっと落ち着かせる時間も必要だったと思いますし、自分も含めて、チームとして“共通意識”みたいなところはまだまだかなあと思います。
--よかった部分は?
僕らの強みである、人と人とが関わるサッカーを90分間通して、何本も見せられてたと思いますし、今日は1得点しか取れなかったですけど、まだまだ質の部分だったり、ゴール前に入っていく迫力だったりは、いいものもありました。
もっと!というところを突き詰めればそうなっちゃうんですけど、いいところは見せられたのかなと思います。
--相手の守備に苦しんでいた部分があったと思いますが、ゴールシーンにかけて改善していったところがありましたか?
前半はサイドを破ったあとにクロスが多かったんですけど、クロスだけ上げるというところにプラスアルファで、後半は3人目だったりというのが織り混ざってきたかなというところに点が取れたというところもあり、前半も少しありましたけど、もっともっと試合勘だったり、選手同士の距離感だったりというのは、まだまだよくなっていくなあという兆しも見えました。もっとよくしていければと思います。
--今日の試合はウイングが右左逆だったり、右サイドのサイドバックを上げる形をやっていましたが、プレーしてみてどうですか?
監督も、今年は山形に対して去年のベースで来るんじゃないかというところに「こういうオプションもあるよ」というところをずっと練習してきました。
勝ちきれなかったですけど、相手の準備をしてたものと違う形を見せれたのかなあと思いますし、ワンパターンだけじゃなくて、いろんな戦術も、個人戦術も含めて、チームとしてたくさん引き出しを持つのはいいことだと思います。
ピークはここじゃないので、最終節に優勝できるように、まだまだ今日の試合とか今日のメンバーとか、やり方については、まだまだ発展途上なのかなと思います。
--多くのサポーターが駆けつけてくれましたが、メッセージをお願いします。
連戦が続きますけど、アップでピッチに入った瞬間に頼もしい声援がついてるなと。やっぱり自信だったり、一体感もみたいなものを作ってもらいましたし、今日は本当に残念な結果になりましたけど、アウェイに足を運んでくださった多くの方々にも、しっかり勝利を届けられるように、また1週間いい準備をして頑張りたいと思います。
選手コメント

No.3 熊本 雄太 選手
--大事な開幕戦を終えて、どうでしたか?
サポーターの皆さんが最高な雰囲気を作ってくれていて、本当に楽しかったです。
--久しぶりの公式戦でしたが、コンディションはどうでしたか?
キャンプも最初からずっと全合流できてるし、90分は練習試合でやれてたので、大丈夫でした。
--2失点はセットプレーでしたが、マンマークに変えたところでの手応えはどうでしたか?
去年はセットプレーからの失点が多くて、形を変えてセットプレーの失点を減らそうという気持ちで選手みんなやってたと思いますが、失点のところは正直、見返して見ないとわからないですけど、もっとタイトに行かないといけないのかなと思います。
--大宮のプレッシングを外していくというところではどうでしたか?
前半は相手も勢いよく来てたので、チームとしても裏返そうという思いでロングボールも多かったんでけど、後半は押し込めるシーンが続いてたので、縦パスだったり、そういうのはみんなで意識しながら、もっともっと連係を上げていかないといけないですけど、いい部分もあったかなと思います。
--カウンターを受ける形が多かったですが?
カウンターを受けるのは、相手に勢いが出てくると思うので、そこはセンターバック中心にもっともっとリスク管理の部分をやっていかないといけないのかなと思います。
--好材料という部分でどこを一番感じましたか?
負けてしまったので、好材料とかあまり考えられないですけど、1点入れられたところから盛り返して1点取れたというのは、チームとしてキャンプ中もやってきたことなので、そこはよかったかなと思いますけど、最後の最後で失点してしまったので、そこはもったいないなと思います。
--試合の最初のほうは相手のコンタクトしてくるところにアジャストする部分はどうでしたか?
Jリーグのレフェリーの基準も上がってきたというか、ちょっとしたことではファウルを取られないので、そこは行きやすい部分はあったので、そこは別に予測してなかったわけじゃないですけど、コンタクトは多いなとは思っていました。
戦評
2025シーズンが遂に開幕した。悲願のJ2優勝を目指すモンテディオ山形は、J2復帰を果たしたRB大宮アルディージャと開幕戦で激突。是が非でも白星を掴みたいゲームだったが、セットプレーでの2失点に沈み、1-2で敗れた。
スターティングメンバー11人のうち、3人の新加入選手が名を連ね、GKにトーマス ヒュワード=ベル、右SBに野嶽寛也、ダブルボランチの一角には中村亮太朗が起用された。また、右のCBに約9ヶ月ぶりの実戦復帰となる熊本雄太が入り、トップ下には新キャプテンに就任した土居聖真が入った。また、ウイングは昨季終盤から左右を入れ替え、右に國分伸太郎、左にイサカゼインが配置された。
チケットは完売、13,418人が詰めかけた一戦は、序盤から交互に好機が訪れる。最初にシュートチャンスを迎えたのは山形。4分、左に流れた土居がサイドを深く突破して折り返したボールは相手にクリアされるが、これを安部崇士が右足ボレーで狙った。対する大宮は9分、豊川雄太がインターセプトからスルーパス。ファビアン ゴンザレスが裏に抜け出してクロスを入れたが、GKのヒュワード=ベルが防いだ。
14分、右サイドの高い位置でボールを奪って野嶽がクロス、フリーのディサロ燦シルヴァーノには僅かに合わず。その3分後、左サイドに流れた杉本健勇のクロスを熊本がクリア。セカンドボールをアルトゥール シルバが拾ってシュートを狙ったが、ヒュワード=ベルが止めた。
20分以降、山形はセカンドボールの回収が増えるようになり26分、右サイドで攻撃を組み立てて野嶽がクロス、左ウイングで先発のイサカゼインが頭で合わせたが枠の上。その3分後には、再び野嶽がチャンスメイク。大きなサイドチェンジをイサカが受けてシュートまで運んだが、相手DFのブロックに阻まれた。
この流れを続けたい山形だったが、その後は大宮の持ち味である鋭いカウンターアタックを複数許し、35分に山形にも所属経験のある泉柊椰に仕掛けからのシュートを打たれると、これが左ポストを直撃。45分には、自陣でのビルドアップミスでボールを奪われ、最後は杉本に狙いすましたシュートを打たれたが、ヒュワード=ベルが好セーブを見せた。
後半も立ち上がりは大宮の縦に速い攻撃を受ける展開となり、50分、CKを与えるとキッカー・泉のインスイングのクロスからガブリエウ、濱田水輝と立て続けにシュートを許すがいずれもブロック。二次攻撃も凌いで再びコーナーに逃れた。2本続いたCKの2本目で大宮はキッカーを小島幹敏に変更。小島のアウトスイングのクロスを濱田がヘディングで合わせると、これがゴール右隅に吸い込まれ、山形が先制点を奪われた。
先制された山形は、その後も大宮に縦パス2本を繋げられてゴール前に迫られたり、自陣でのボールロストからショートカウンターを許したりと劣勢を強いられる。
後半ここまで大宮の厳しいディフェンスに手を焼きチャンスを作れずにいたが66分、狭いスペースでパスを細かく繋ぎ、イサカが縦パスを入れるとディサロへ渡る。ディサロのクロスは相手GKに弾かれたが、こぼれ球を土居が押し込み、試合を振り出しに戻した。
タイスコアとした直後、山形は一気の4枚替え。同点弾の土居に代えて高橋潤哉、ディサロに代えて藤本佳希、國分伸太郎を下げて新戦力の吉尾海夏、イサカに代えて坂本亘基を投入する。投入されてまもなく、藤本は粘り強いボールキープ、吉尾は鋭い縦突破からクロス供給と上手く試合に入る。
終盤に入り78分、互いに勝ち越しのチャンスが訪れる。谷内田哲平のスルーパスを受けた藤井一志が切り返しからのシュートを放つもヒュワード=ベルがファインセーブを見せる。その直後、山形がロングカウンターで逆襲。髙江麗央のアウトサイドパスを吉尾が受け、中に切り込んでシュートを放ったが相手のブロックに阻まれた。
80分以降、山形は疲労からかセカンドボールへの反応や相手への寄せが遅れ、終盤に入ってもプレーの強度が落ちない大宮にボールを持たれる時間帯が続く。ゴール手前で跳ね返し続けて何とか耐えていたが、90分+7、CKを与えると、キッカー・谷内田のクロスを浦上仁騎が合わせてシュート。ここはヒュワード=ベルが弾くも、こぼれ球を藤井に押し込まれて勝ち越しを許した。これがラストプレーとなり、直後に試合終了の笛。山形は3年連続開幕戦での勝利とはならず、痛い黒星スタートとなった。
次節は23日(日)、アウェイで水戸ホーリーホックと対戦する。