
[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 1 |
1 | 後半 | 2 |
- 77分 半代 将都
- 33分 國分 伸太郎
- 82分 堀金 峻明
- 90分 高橋 潤哉
メンバー
スターティングメンバー
GK | 23 | 佐藤 優也 | |
---|---|---|---|
DF | 3 | 大西 遼太郎 | |
DF | 5 | 阿部 海斗 |
27' |
DF | 6 | 岩下 航 | |
MF | 7 | 竹本 雄飛 |
90' |
MF | 8 | 上村 周平 | |
MF | 10 | 古長谷 千博 |
46*' |
MF | 15 | 三島 頌平 | |
FW | 14 | 塩浜 遼 | |
FW | 18 | 半代 将都 | |
FW | 19 | 渡邉 怜歩 |
73' |
控えメンバー
GK | 1 | 佐藤 史騎 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 袴田 裕太郎 |
27' |
DF | 24 | 李 泰河 | |
MF | 13 | 飯星 明良 |
90' |
FW | 11 | ベ ジョンミン | |
FW | 16 | 松岡 瑠夢 |
46*' |
FW | 20 | 大﨑 舜 |
73' |
監督
大木 武 |
スターティングメンバー
GK | 31 | 寺門 陸 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 13 | 野嶽 寛也 | |
DF | 19 | 岡本 一真 | |
MF | 7 | 髙江 麗央 | |
MF | 21 | 田中 渉 | |
MF | 88 | 土居 聖真 |
72' |
FW | 10 | 氣田 亮真 |
68' |
FW | 25 | 國分 伸太郎 |
68' |
FW | 90 | ディサロ 燦シルヴァーノ |
31' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 3 | 熊本 雄太 |
90' |
|
DF | 6 | 山田 拓巳 | ||
MF | 17 | 加藤 千尋 | ||
MF | 20 | 吉尾 海夏 |
68' |
|
MF | 42 | イサカ ゼイン |
68' |
|
FW | 9 | 高橋 潤哉 |
72' |
|
FW | 11 | 藤本 佳希 | ||
FW | 55 | 堀金 峻明 |
31' |
90' |
監督
渡邉 晋 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
7 | 3 | 10 | FK | 10 | 6 | 4 |
2 | 1 | 3 | CK | 2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
3 | 2 | 5 | シュート | 10 | 4 | 6 |
2 | 0 | 2 | オフサイド | 0 | 0 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 曇
-
- 気温
- 12.7℃
-
- 湿度
- 63%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 3,970人
-
- 主審
- 中川 愛斗
-
- 副審
- 田尻 智計、畠山 大介
-
- 第四の審判
- 石丸 秀平
監督コメント
まずは、山形から来るとそれなりに時間とお金がかかる距離の遠い熊本まで来ていただいたサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。
それから、いろんな形で中継等々を含め、山形から我々の勝利を信じて声援を送っていただいたであろうサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。彼らにしっかりと勝利と歓喜を届けることができて良かったと思っています。
ただ、1失点がすごく余計で、あの失点というものはしっかり反省しなければいけないと思っています。
ここ数週間、今一度守備というものをみんなで強く意識する中で、人数をかけて守るところだったり、最終ラインから押し上げて前からプレスに行くところだったり、そういうものをしっかりとまた整理して、取り戻しつつあった中で、ものすごく良い守備が前半はできていたんですけど、後半はなかなか失点シーン以外にもいくつかちょっとヒヤッとさせられるものもあったので、そこはしっかりと原因を探って潰していきたいなと思っています。
一方で、相手のゴールキーパーに下げたバックパスには必ず襲いかかりましょうというところ、特にハーフタイムでそれを明確に伝えて、自分たちがショートカウンターでボールを食って点を取るチャンスがあるよというところで背中を押したものが(堀金)峻明の決勝ゴールに繋がったと思いますので、そういった守備の評価というものもしながら、1失点というものにもしっかりと目を向けながら、また次節に向けてしっかり準備していきたいと思います。
--前半30分過ぎにディサロ燦シルヴァーノ選手から堀金峻明選手への交代カードを切らざるを得ない状態でしたが、その時点で堀金選手に求めたことと、2点目のゴールを含めてプレー全体の評価をお願いします。
まず、どの選手が出てもチームの構造というか、こういうフットボールをしましょうというものはキャンプからずっと共有しているものなので、何か特別にタスクを渡すこともないですし、チームのやり方の中で各々のストロングを発揮しましょうということが我々のチームの中での約束事なので、この1週間のトレーニングとミーティングを含めれば、その直前に、さっきもDAZNでのインタビューでも言われたんですけど、「何か伝えましたか?」というと別に。そこで何か伝えたからといって生まれるものもそんなにないし、これまでのチーム作りの中で果たす役割というもので背中を押して送り出したつもりです。
ただ一つだけ、彼の特徴を生かすのであれば、今日の対熊本さんに対して、しっかりとスペースに流れてボールを引き出してくださいというところと、それが難しくて真ん中に留まっているんだったら、真ん中に留まったままでもいいから出し手が探しやすいようなアクションをしてくださいということは伝えました。それだけです。
それ以外は基本的にはチームの戦い方に乗っかって、その中で峻明の良さをうまく発揮できた時間が多かったと思っています。
--バックパスに対してはキーパーに行くとハーフタイムにおっしゃったそうですが、前からかけるところとちょっと構えるところの使い分けと言いますか、ゲーム全体を通じた状況判断も非常に良かったと思いますが、その狙いとどう思われたかを聞かせてください。
おっしゃるように判断は良かったと思います。基本的には優先順位としてはより高い位置でボールを奪いたいので、まずそれに対するアクションを起こすこと。熊本さんもゴールキーパーの佐藤くんがボールを持ったらリスタートが早いので、それをやらせる前に我々はしっかりと睨みましょうというところ。実際にそれをやった先に、特に後半なんかは佐藤くんが長いボールを蹴らざるを得ない状況を作り出すことができたので、そういったところも我々の守備の準備の早さというものが上回った瞬間だったと思います。
ただ、90分それをやり続けたいんですけど、相手があることなので難しくなれば、自分たちがしっかりと中を閉じながら、コンパクトに守りましょうというところ。
そのときは我々の9番10番もしっかりと1個のボールに対して前向きになるようなポジションを取らなければいけないし、特に相手の上村くんのところもキープレーヤーですから、そこは絶対に開けさせるなというところのタスクは、どの選手が出ても9番10番に対して役割を与えてプレーを遂行できたと思っています。
ただ、これまでの熊本さんの印象とちょっと違ったのは、今日は割と早い段階でどんどんクロスを上げてきたので、そこはハーフタイムでも伝えていたことでした。
それが結果的に1失点したときも、相手は割と早い段階でポンとクロスを上げてきたので、そこは準備としてすごく拙さがあったなと感じています。
あれで1点を取られてしまうのはすごく残念だし、そこは逆に徹底的に原因を追求して、潰していかなければいけないと思っています。
--失点する前のタイミングで両ウイングの國分伸太郎選手と氣田亮真選手を交代しましたが、その狙いを教えてください。
後半、スコアを動かした先というところもあると思うけれども、なかなか相手陣でプレーする時間が持てませんでした。カウンターでやり切れるような状況、特に熊本さん相手だと、最初のプレスを外してしまえば広大なスペースが広がって、我々は一気に相手のゴールに迫ることができるので、そこでスピードダウンして相手陣で時間を過ごしましょうという選択をするのは難しいんですけど、それでももう少し全体で押し上げて、相手陣で過ごす時間を増やしたかったです。
そこでポイントとなるのは両ワイドなので、ボールをしっかりと受けることができる右の(吉尾)海夏と、みんなが受けに来るのは嫌なのでゼインを左に置いて、ゼインは背後をしっかり狙いましょうというところ。
そういうところで相手をもう少し押し下げたり、我々が相手陣に入ってプレーしたりする時間を増やしたいという狙いは明確にありました。
残念ながらそれが叶う前に失点してしまったので、タイミングを含めて僕自身ももう一回精査しなければいけないと思いますけれども、そういった全体の狙いの中で2枚替えを決断しました。
--その点はイサカゼイン選手から高橋潤哉選手で3点目が取れたのは、ある程度狙いが出たということでしょうか。
いや、それをもっと早い時間にやりたかったです。2-1にして、ある程度我々もクローズにかかるような時間帯でしたから、ああいうような時間帯になる前に、我々は1-0の状況で、あのシチュエーションをより多く作り出して、2-0、3-0にする方が私としては望んでいた結果と形なので、そういったところはまだまだ足りない部分があったと思っています。
---開幕から失点が続いていますけれども、連敗スタートから2勝できたことについて、先程も守備の見直しなどおっしゃっていましたが、現時点で感じられている課題はありますか?
今日のゲームに関しては、本当に守備の原理原則、しっかりと内側に戻るとか、中から締めてボールを奪いに行くとか、1人外されたところに戻る場所だとか、基本的には及第点を与えられるものだったと思っています。
ただ、あの失点シーンに関して言うと、クロスを上げるところのプレッシャーはちょっと遅かったし、中でああいう形で合わせられるというのは本当にゼロにしたい。じゃあ、それってなぜかといったところはもっともっと追求しなきゃいけないと思います。
もしかしたらその前の段階で我々のウインガーのところのプレッシャーが行くのか行かないのかといったところで、ちょっとルーズになったところがインサイドで見受けられたので、それによって押し込められた時間帯というのもありました。
そこは全部が全部ディフェンディングサードの守備だけではなくて、その前のところでもう一歩、もう一つ我々がプレッシャーをかけられれば、あそこまでボールを運ばれていなかったし、そういったところは全体の繋がりとして見なければいけない。
ただ、どうしてもゴール前ではもう理屈抜きでしっかりと守り切らなきゃいけない時間帯ってゲームの中で必ずあるので、そういったところにまだまだ甘さがあると今日見受けられたのは、しっかりと宿題として持ち帰って、次節以降、その現象がゼロになれるように、またトレーニングに励んでいきたいと思います。
選手コメント

No.55 堀金 峻明 選手
--相手のミスからでしたが、得点シーンについて。
前からプレスに行っていて、ハマりつつあったので、次はキーパー(へのバックパス)かなと思って走り込んだら、相手のバックパスが緩くて、あとは決めるだけでした。
--ゴールキーパーとの1対1に持ち込んでからの判断とか、蹴るタイミングとか、立ち位置というのは落ち着いてできた感じですか?
そうですね。正直、キーパーが止まるのが見えていたので、あとは冷静に流し込むだけでした。
--プロ初ゴールが勝ち越しゴールになりましたが、その気持ちはどうですか?
その前に決められたばかりだったので、決めた最初は間違えてボールを取りにいっちゃったんですけど(笑)、初ゴールがこうやって勝ち越しゴールになって、いま実感している感じです。
--前半30分過ぎからの出場でしたが、入る時点での展開はどう見ていて、どんな役割をしようと考えていましたか?
熊本がマンツーマンで来ていて、そこでトップは1対1という形なので、そこで自分が勢いを保っていたらうまくいくとわかっていたので、この1対1では負けないというところだけは意識していました。
--熊本の上村周平選手が下がったりしていましたが、そこのサイズの違いとかは?
狙ってはいました。
--引き出す動きもかなり繰り返しやっていたと思いますが、あらためて、勝ったなかでの課題としてはどうですか?
ロングキックを収めたあとにトラップ際を狙われてというのがあったので、少し冷静に、ジャンプしなくていいところでジャンプして取られていたりしたので、そこをなくして、もっとチームの助けになりたいです。
--連勝になりましたが、次に向けてどう活かしていきたいですか?
個人としてもチームとしても、この波に乗らないといけないなと思っているので、ここで慢心せずにやっていきたいなと思います。
戦評
前節のホーム開幕戦で、待望の今季初勝利を挙げたモンテディオ山形は、連勝をかけてロアッソ熊本とアウェイで対戦。前半に先制し、一時は追いつかれるも終盤に2ゴールを挙げ、3-1で勝利した。
前節の『奥羽本戦』と同じ先発メンバーで臨んだ一戦は、立ち上がりから互いにハイプレスに行き、ビルドアップを牽制し合う展開となる。両チーム通じて最初のシュートは12分。髙江麗央からサイドチェンジのボールを受けた國分伸太郎が、前線へスルーパス。ディサロ燦シルヴァーノに繋がって決定機を迎えたが、シュートは枠の右へと逸れた。
前半の半ばに入ると、熊本がセットプレーを獲得した流れからサイドアタックを再三仕掛け、山形は受け身の時間帯が続く。しかし、守備陣の集中した守りで決定機を作らせない。
拮抗した状況が続く中で27分、熊本は3バックの一角を務める阿部海斗が、トラブルでプレー続行が出来ず、袴田裕太郎が投入された。その直後、今度は山形のディサロが相手との接触で頭部を負傷し、プレー続行不可能に。31分、堀金峻明との交代を余儀なくされた。
互いにアクシデントで前半に交代カードを使うこととなった試合は、33分に動く。左サイドで山形がこの試合初めてのCKを得ると、ショートコーナーから髙江がクロス。そこから波状攻撃で立て続けにシュートを放ち、最後は國分が押し込んで先制に成功した。
先制した山形だったがその後は、熊本の連動したハイプレスに捕まってビルドアップでのミスが目立ち、押し込まれる。38分、大西遼太郎にGKとDFの間を通す絶妙なクロスを入れられたが、熊本の選手には合わず。前半の終了間際には、竹本雄飛のクロスを塩浜遼に頭で合わせられたが、山形GK・寺門陸がキャッチした。
後半の序盤は山形がボールを保持してペースを握り、56分、氣田亮真のグラウンダークロスに野嶽寛也が合わせたが、枠の上。その4分後には、國分と堀金が相手を囲いこんでボールを奪い、ショートカウンターのチャンスを迎えたが、帰陣の早い熊本の守備に阻まれた。
63分、中盤でボールを奪われると大西のクロスが塩浜へ通ってピンチとなったが、安部崇士がスライディングでボールを奪い、シュートを許さず。その3分後には、山形の左サイドを深く突破した渡邉怜歩の折り返しを三島頌平に合わせられたが、西村慧祐が足を出してブロックした。
68分、山形は國分、氣田の両ウイングに代えてイサカゼインと吉尾海夏を投入し、追加点を狙いに行く。
その4分後、寺門が堀金を狙ったロングボールを入れると、一度相手に奪われるが、堀金が力強く奪い返してそのままシュート。しかし、枠を捉えられなかった。その直後、山形は土居に代えて高橋潤哉を投入する。
チャンスを作りながらも追加点を奪えない展開で迎えた77分、山形の右サイドで熊本に細かくパスを繋がれると、岩下のクロスを半代将都に上手く頭で合わせられ、同点とされた。
追いつかれた山形だったが82分、勝ち越しに成功する。右サイドでワンタッチパスを続けて崩しにかかったが、3人目で飛び出した岡本一真より先に相手がカットし、GKへバックパス。しかしこれが短くなり、ミスを逃さなかった堀金がゴール右隅にシュートを流し込み、プロ初ゴールを決めた。
更なる得点を狙う山形は89分、堀金、高橋、吉尾が右サイドでトライアングルを形成してパスを回し、最後は高橋がシュートを放つも熊本GK・佐藤優也の好セーブに阻まれた。しかし90分、西村の縦パスをライン間で高橋が受けると、左に展開。イサカが中に切り込んで相手を惹きつけた後、横パスを選択すると、高橋が左足で合わせてネットを揺らし、勝利を引き寄せる3点目を奪った。
追加点を挙げた直後、山形は最前線の堀金に代えてCBの熊本雄太を投入し、最終ラインの枚数を4枚から5枚に増やす。アディショナルタイムでは、イサカの単独突破やパス回しで時計の針を進めて試合終了の笛を迎えた。
次節は23日(日)、ホームに戻り徳島ヴォルティスと対戦する。