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サガン鳥栖
サガン鳥栖
2
[ 試合終了 ]
2 前半 0
0 後半 1
1
  • 19分 井上 太聖
  • 31分 西川 潤
  • 90分 堀金 峻明
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

サガン鳥栖

スターティングメンバー

GK 12 泉森 涼太
DF 13 井上 太聖
DF 22 松田 詠太郎

64'

DF 32 小川 大空
DF 37 森下 怜哉
MF 7 新井 晴樹

87'

MF 11 西川 潤

78'

MF 27 櫻井 辰徳

64'

MF 33 西矢 健人
FW 47 新川 志音

64'

FW 77 ヴィキンタス スリヴカ

控えメンバー

GK 35 内山 圭
DF 4 今津 佑太

87'

DF 5 長澤 シヴァタファリ
DF 23 北島 郁哉
DF 91 上原 牧人

64'

MF 2 松本 凪生

64'

MF 18 日野 翔太
MF 44 堀米 勇輝

78'

FW 19 鈴木 大馳

64'

監督

小菊 昭雄
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 31 寺門 陸
DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
DF 6 山田 拓巳

46*'

DF 13 野嶽 寛也

46*'

MF 7 髙江 麗央
MF 17 加藤 千尋
MF 88 土居 聖真

68'

FW 14 坂本 亘基
FW 20 吉尾 海夏

78'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

78'

控えメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 3 熊本 雄太
DF 15 川井 歩

46*'

MF 8 小西 雄大
MF 25 國分 伸太郎
MF 42 イサカ ゼイン

78'

FW 9 高橋 潤哉

68'

FW 11 藤本 佳希

46*'

FW 55 堀金 峻明

78'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
11 9 20 FK 9 7 2
1 5 6 CK 6 0 6
0 1 1 PK 0 0 0
2 6 8 シュート 8 1 7
0 4 4 オフサイド 1 1 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    15.7℃
  • 湿度
    44%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    5,725人
  • 主審
    松澤 慶和
  • 副審
    竹長 泰彦、緒方 孝浩
  • 第四の審判
    佐々木 慎哉

監督コメント

明日から世間ではゴールデンウィークというようなカレンダーになっていると思います。その前の平日のナイター、山形からは遠い九州鳥栖の地域ですが、本当に多くのサポーターに来ていただき、試合前から選手たちを鼓舞するチャント、声援、エネルギーを送っていただいたことに感謝申し上げます。また、中継の先からも我々の勝利を信じて選手にパワーを送り届けてくれたサポーターがたくさんいらっしゃると思います。ありがとうございました。 

その期待や思いに応えることができずに、非常に悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。負けが続いたというところも、受け入れがたいですし、ただ、この現実としっかり向き合っていかなければいけないと感じています。 

何とか次のゲーム、中3日で時間は短いですけれども、しっかり顔を上げて、ファイティングポーズをとってゲームに臨んでいけるように私自身も立ち上がりながら選手も立ち上がらせながら、向かっていければと思います。 

 

 

--今日は立ち上がりから長いボールが多かったように感じましたが、鳥栖と戦う上でどのような狙いを持っていましたか? 

 

鳥栖さんと戦うからというわけではないです。ただ、これまでのゲームで、立ち上がりに少し自陣で引っかけられてショートカウンターを食らうというゲームが多くありました。 

実際、そこでスコアを動かされたり、リズムが出なかったりというものがあったので、その部分は選手とも話をしながら、ゲームの入りをどうしていこうかといったところで、「別に長いボールでひっくり返してもいいんじゃない?」というところは、チーム全体の中で共有していたことです。それを選ぶか選ばないかは選手たちなので、ただ選んだのであればそれをしっかりと共有しましょうというところ。実際選んだものが今日のゲームで、自分たちが手前で引っかかるリスクを避けて、別に相手にボールを渡してもいいというわけではなく、ボールをなるべく相手の陣地に送り込もうといったところの狙いの一つだったと思います。 

鳥栖さんに対してどうこうではなくて、別に鳥栖さんにボールを渡すつもりもないですし、それで守備から入ろうということでもないですし、そういったものの中での選手が選んだもの、それを共有したものだと思います。 

 

 

--そういった戦術を選んだ中での自分たちらしさやリズムのようなところは監督自身どう感じられましたか? 

 

別に、0-2になるようなゲームだったとは思ってないです。実際、逆に我々は鳥栖さんのビルドアップをまともに受けて全部ひっくり返されたかというとそんなこともないですし、我々もしっかりと逆にショートカウンターを食らわせたものもありましたし、そういったものは一つの成果だったと思います。 

ただ、もう少しボランチを使えるのに最終ラインから蹴っちゃったところもきっとあったと思うので、そのあたりがマッチするまでにはちょっと時間がかかってしまったり、そのあたりがフィットするまでにスコアを動かされたりといったものがあったのは事実として認めざるを得ないと思います。 

 

 

--後半から3人変えて盛り返したように見えましたが、3人を替えた理由と、その狙いを教えてください。 

 

我々のスカッドの中で、今年ストライカーが豊富にいるというところ。あとは開幕当初はボランチがみんな怪我をしていて、急遽ボランチをやった今日の加藤千尋もそうですし、前節まで出ていた田中渉もそうですし、本来ボランチではない選手がやっている中でやりくりをしていました。 

ただ、そこのメンバーが怪我から復帰して戻ってきたという部分と、先ほども申し上げたナンバー9のところでの人数がしっかりしているというところ、あるいは質があるというところ。そういうものを我々の武器として使っていくにはシステムを変えることも挑戦していくよというところで、ここ数週間はトレーニングの中でやっていた形です。 

何か今日、2点をひっくり返すためにオーガナイズはどうでもいいからとにかく放り込んでやりましょうというものではなくて、基本的な我々の攻撃の立ち位置というものは大きく変わらずに、それでも我々の選手たちの特徴とか武器をしっかりと活かせるような配置ということで、後半の頭から3バックにしてシステムを変えて臨みました。 

チャンスもたくさん作りましたし、可能性は十二分にあると感じています。 

選手コメント

No.55 堀金 峻明 選手

No.55 堀金 峻明 選手

--どのような役割を意識してゲームに入りましたか? 

 

攻勢というか、あとは決めるだけという感じだったので、そこで違いを見せられればいいなと思って入りました。 

 

 

--ゴールシーンはそんなに簡単じゃなかったと思います。(クロスの)ボールに力がなかったので、首の力で持っていったようなゴールだったと思いますが、どのようにふり返りますか? 

 

(クロスが)上がってくるのはもうわかっていたので、そこにいいボールが来て、あとはコースを狙ったという感じですね。 

 

 

--意図的にあそこに振ろう、みたいにイメージしながら? 

 

はい。自分の立っていたところはだいたいわかっていたので、そこに流せばいいなという感覚で押し込みました。 

 

 

--初ゴールも熊本戦だったので、九州に強いですね。ご当地ということではありますけど。 

 

地元(北九州市出身)なので、もしかしたらそうなのかもしれないです。 

 

 

--チーム的には悔しい敗戦になりましたが、前半は堅く入って、よさも出た反面、自分たちらしいリズムが出なかった印象ですが、どのようにふり返られますか? 

 

後半は自分たちのやりたいことを出せていたと思いますけど、前半は(相手が)マンツーマンで来たので、そういうところでしっかり剥がせるところは修正しないと。大事な問題なのかなと思います。 

 

 

--チームにいいフォワードがいるなかで、こうして途中出場で結果を残せたことは自信になっていくと思いますが、どうふり返りますか? 

 

毎試合、毎試合、フォワードが多いなかでベンチに入るだけでも、精神的にも身体的にもきつい状況で試合に臨んでいるので、ここでうまく成長して、もっといいストライカーになりたいです。 

 

 

--連戦がここから始まっていって総力戦になると思いますが、チームが連敗中というところもあり、堀金選手にもチャンスだと思います。どういうことを意識してやっていきたいですか? 

 

チームとしては2連敗というなかで、若い力じゃないですけど、そういう力でチームを引っ張っていくことができたらいいなと思います。 

選手コメント

No.4 西村 慧祐 選手

No.4 西村 慧祐 選手

--今日は試合の入りで長いボールの比率が多かったようですが、堅く入ろうという意識はありましたか? 

 

そうですね、チームとして統一した意識を持って、ある程度、入りのところはシンプルに入ろうという共通認識はありました。 

 

 

--鳥栖が持った状態で、高い位置でハメて惜しいチャンスも作っていましたが、守備のオーガナイズ的にはいい形でやれた手ごたえはありますか? 

 

何度か前で引っ掛けてショートカウンターという形は作れたと思います。(鳥栖の)シャドーの選手に外側を使われる場面もうまく対応できていたかなと思うので、0-2で折り返すような前半ではなかったかなと思います。 

 

 

--逆に長いボールが多くなったぶん、山形らしいボランチを経由したところとは、いつもとちょっとテンポが違ったようにも感じましたが? 

 

そこの使い分けというか、もう少し長いボールから自分たちのサッカーに切り替えるタイミングというのは擦り合わせる必要があると思いますし、ボランチがサポートに来ているので、長いボールを蹴るのはもったいなかったし、セカンドボールを拾われるシーンもありましたし、そのへんはもうちょっと擦り合わせる必要があると思います。 

 

 

--失点のところももったいなさがあって、めちゃめちゃやられたというよりは、ちょっとしたところで隙というか、エアポケット的な失点で悔いが残るのかなと思いますが? 

 

いや、1失点目は僕のミスで、僕の責任だと思います。ああいう場面でミスしてコーナーキックで失点したので、そこは自分自身としっかり向き合いながら繰り返さないようにはしたいと思いますけど、チームとして取り組むべきところはしっかりと要求もチャレンジもする必要があると思うので、下を向かずにやり続けるだけだと思います。 

 

 

--後半は(後ろを)3枚にしたのもあると思いますが、だいぶ山形らしい感じで、あとは決めるか、決めないかの勝負だったかなと思いますが、後半よくなった要因をどう感じていますか? 

 

0-2で折り返したので、自分たちは前に行くしかなかったですし、ミラーゲームにして前からハメに行って、攻撃も人数を送り込んで、できるだけ攻撃に人数をかけたいという意図があったので、何回も相手の攻撃を高い位置で引っ掛けてショートカウンターのシーンもありましたし、後半あれだけ盛り返す力があるので、もっともっと自分たちから主導権を握ってやる必要があるかなと思います。 

 

 

--長いボールの比率を多くするというのは、今日はやり始めだったので、次に向けて意識したい部分があれば教えてください。 

 

自分たちもそんなに余裕のある順位ではないので、1試合1試合、本当に決勝戦のつもりで戦っていますし、勝ちながら修正していく必要があるので、今日の負けというのは本当に痛いですけど、下を向いていられないですし、自分たちが前を向き続ける限りゲームは来るので、またいい準備をして、今回のゲームを修正して、反省して、次につなげるだけだと思います。

戦評

今季最大となる5連戦の初戦、10位・モンテディオ山形は8位・サガン鳥栖と、10年ぶりに対戦。前半、不用意なミスが相次いで2点を失い、後半終盤に1点を返すも1-2で敗れ、連敗を喫した。 

 

スタメンは前節から4人を変更。山田拓巳がリーグ戦では9試合ぶりに先発起用され、右サイドバックに入った。また、ダブルボランチの一角に加藤千尋、左ウイングに坂本亘基、右ウイングに吉尾海夏が入り、それぞれ今季リーグ戦初先発となった。 

また、ベンチには小西雄大が今季公式戦で初、トーマス ヒュワード ベルが開幕節以来となるメンバー入りをした。 

 

立ち上がりに山形は後方から短く繋がず、ロングボールを多用するが、前線に上手く渡らず鳥栖にボール保持を許す。8分、櫻井辰徳のミドルを加藤がブロック、流れたボールを新井晴樹に拾われてシュートを許したが、コースに入った山田に当たり、枠を外れた。 

 

押される展開の中で11分と14分に、連動したハイプレスで相手のビルドアップミスを誘い、チャンスを迎えたが、先制点に結び付けることが出来ない。すると19分、今度は鳥栖のハイプレスに捕まってビルドアップミスが生じ、CKを与える。ショートコーナーから西川潤が入れたクロスを、ファーで待っていた小川大空が頭で合わせて折り返すと、山形GK・寺門陸がパンチング。こぼれ球を井上太聖が拾い、切り返しからシュートを放つと、髙江麗央に当たってコースが変わり、ゴールへ吸い込まれた。 

 

スコアが動いて以降、プレスの質が上がった鳥栖に対し、山形はロングボールを蹴らされてボールを失うというシーンが目立ち、苦しい時間が続く。すると30分、松田詠太郎からパスを受けた櫻井が、ワンタッチで逆サイドのスペースへ絶妙なスルーパスを送ると新井に繋がる。新井がエリア内をカットインで切り込もうとしたところを山田が倒し、鳥栖にPKが与えられた。この31分のPKをキッカーの西川が落ち着いて左隅に決め、山形は2点ビハインドとなった。 

 

その後も流れは変わらず、37分には寺門のパスがズレたところをヴィキンタス スリヴカにカットされ、シュートを許す場面もあった。 

 

前半の終盤は、リードしている鳥栖がプレスの強度を落としたこともあり、山形はボール保持の時間が増えたものの好機を作るまでには至らず。前半全体でシュート1本に抑えられた。 

 

後半開始前、山形は山田と野嶽寛也を下げて川井歩、藤本佳希を投入しシステムを鳥栖と同じ3-4-2-1に変更、巻き返しを図る。開始早々、山形がチャンス。坂本のクロスを藤本が頭で競り、ファーサイドへ流れたボールを川井がシュート。これはわずかに左にそれていったが、土居聖真も最後まで飛び込む決定機とった。56分には、髙江のスルーパスが裏を突いた土居に渡り、切り返しからシュート。相手にブロックされてこぼれたボールにディサロ燦シルヴァーノが反応して詰めるも、枠に飛ばず。更に63分、ハイプレスから高い位置でボールを奪い、加藤が右足でゴールを狙ったが、ここも枠を捉えられなかった。 

 

後半、システム変更への対応に後手を踏む鳥栖に対し、山形はピッチを幅広く使った攻撃でゴール前に度々迫り、前半とは一転した展開となる。その中で68分、土居に代えて高橋潤哉を投入。更に攻勢を強めたいところだったが、高橋の投入4分前に3枚替えを行い、プレスの強度が再び上がった鳥栖に中盤でボールを取られるシーンが増え、徐々にトーンダウンしていった。 

 

77分、山形は吉尾に代えてイサカゼイン、ディサロに代えて堀金峻明を投入し交代カードを使い切る。 

 

終盤に入り、鳥栖はコンパクトな守備ブロックを敷き、最後の交代では守備の枚数を増やして試合を締めに入る。それに対して山形は90分、左サイドからのクロスのクリアボールを加藤が上手く収め、滞空時間の長いクロスを送る。これを堀金が打点の高いヘディングで合わせるとゴール右隅に決まり、1点差に詰め寄った。 

 

終了間際、山形はクロスを再三供給して猛攻を仕掛け、CKでは寺門もゴール前まで上がって2得点目を狙ったが、鳥栖の懸命な守備に阻まれ、タイムアップを迎えた。 

 

山形の通算成績は3勝3分5敗、勝点は12から上積みできず、順位を13位に落とした。 

次節は今節から中3日の29日(火・祝)、再びアウェイでカターレ富山と対戦する