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V・ファーレン長崎
V・ファーレン長崎
1
[ 試合終了 ]
0 前半 1
1 後半 0
1
  • 90+9分 山﨑 凌吾
  • 3分 ディサロ 燦シルヴァーノ
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

V・ファーレン長崎

スターティングメンバー

GK 21 後藤 雅明
DF 17 高畑 奎汰

89'

DF 23 米田 隼也
DF 25 櫛引 一紀
DF 29 新井 一耀
MF 5 山口 蛍
MF 6 安部 大晴

65'

MF 10 マテウス ジェズス

89'

FW 7 マルコス ギリェルメ

65'

FW 8 増山 朝陽

79'

FW 9 フアンマ デルガド

53'

控えメンバー

GK 31 原田 岳
DF 3 関口 正大

89'

DF 48 照山 颯人
MF 14 名倉 巧
MF 19 澤田 崇
MF 34 松本 天夢

65'

MF 36 青木 俊輔

79'

MF 38 松澤 海斗

65'

FW 18 山﨑 凌吾

89'

監督

下平 隆宏
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 トーマス ヒュワード ベル
DF 3 熊本 雄太
DF 4 西村 慧祐
DF 22 城和 隼颯
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大
MF 25 國分 伸太郎

90+1'

FW 11 藤本 佳希

70'

FW 14 坂本 亘基

85'

FW 20 吉尾 海夏

46*'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

70'

控えメンバー

GK 31 寺門 陸
DF 2 吉田 泰授

85'

DF 5 安部 崇士
DF 6 山田 拓巳

90+1'

MF 42 イサカ ゼイン

46*'

MF 71 中村 亮太朗
MF 88 土居 聖真
FW 9 高橋 潤哉

70'

FW 55 堀金 峻明

70'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
6 5 11 FK 6 3 3
6 0 6 CK 5 0 5
1 0 1 PK 0 0 0
5 13 18 シュート 12 4 8
1 0 1 オフサイド 0 0 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    18.5℃
  • 湿度
    61%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    13,044人
  • 主審
    御厨 貴文
  • 副審
    田尻 智計、山村 将弘
  • 第四の審判
    緒方 孝浩

監督コメント

遠い九州・長崎の地まで駆けつけてくれたサポーターの皆さん、それから中継の先から我々の選手たちにたくさんのエネルギーやパワーを届けてくださった皆さん、ありがとうございました。
期待に応えられず申し訳ないです。勝点2を失ったゲームだと言わざるを得ないです。

 

 

--前半3分に幸先良く得点を奪いました。あの時間帯かなりもう前からプレスに行って、勢いのまま1点取ったのはゲームプラン通りだったんでしょうか。

 

長崎さんのこれまでの戦い方やスタッツを見たときに、長崎さんのビルドアップを気持ちよくさせるのは我々にとって利益が生まれないと思いました。もちろん行った分、強力な個が居ますから、ひっくり返されるリスクはありますけれども、我々はそのリスクを考えるよりは高い位置でボールを奪ってそのままショートカウンターで仕留めるという利益を求めて、今日は選手たちをお送り出しました。
そこのオーガナイズはゲーム中でも変えて工夫しましたけれども、選手たちもいろんな状況を察知し判断しながら、いいプレッシャーをかけていたと思います。

 

 

--後半に入って数的優位になって、そこからの時間帯は後ろでうまく繋ぎながら時間を使う場面もありましたけれども、数的優位を十分に生かせたという展開ではなかったようにも見えます。その辺りの原因はどう見ていますか?

 

攻撃の部分では長崎さんも1失点をしてから、割と我々のボランチに長崎さんのダブルボランチをプッシュして、それこそリスクを冒してでも奪いに来るようなシーンが見られました。
これまでの長崎さんの戦い方ではあまりなかったような、守備の仕方だと思います。
ただそれをまともに受けてしまって、相手のダブルボランチの背中や脇でボールを引き出したかったですが、そこのポジショニングが遅かったり、うまくいかなかったりといったのはあったと思います。
ただ、それこそ選手を変えながら、タスクを明確にしてやった先には、ちょっと我々が落ち着いて前進したり、相手陣内で過ごす時間は作れたと思います。
願わくはもう少し早く、そもそも11対11の状況でもあのシチュエーションは作り出せたと思うので、そういったところはまた映像も含めて検証したいと思いますけれども、そこのポジション取りが遅かったのは、一つの要因かなと思っています。

 

 

--スケジュール的には過密日程が1回終わる形になります。ここからしっかり休んで、次の試合に向けての意気込みを聞かせてください。

 

今日のゲーム、前回我々がホームで久しぶりに勝利を収めることができて、このきっかけを掴んだのは間違いなく我々自身なのですが、そのきっかけを掴んだ先に流れや勢いを我々に持ってこれるかどうか、あるいは勢いがもしあるのだとしたら、それを加速させることができるかどうか、ものすごく重要なゲームだと、そのように選手に言って送り出しました。
そういう意味で言うと、失った勝点2というものはものすごく大きいし、これで勢いを削がれかねないような結果ではあると思っています。
ただ、我々自身が次の戦いから逃げずに勇気を持って立ち向かっていけば、またそのきっかけを掴めるかもしれないし、今度こそは、今日勝ちきれなかったものをまた次のきっかけにできるようなゲームを次披露して、勢いに繋げていかなければいけないと思っています。
そういう意味では、おっしゃったように少し間が空くというところをしっかりと利用しながら、また顔を上げて、いい準備をして、次こそ勝点3をしっかり取りたいと思います。

 

 

--数的有利に立った中で、あと1点取りきれなかったところが監督にとって不満なのか、それともこの1点守りきれなかった、10人の相手に失点してしまったことが問題なのか。どちらを重視されていますか?

 

両方です。

選手コメント

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

--前半3分の得点シーンですが、左サイドからのクロスに対して、相手のサイドバックの前にうまく入り込んで打ちました。あのサイドバックの前というのは狙っていた形ですか?

別にサイドバックの前を狙っていたというよりは、クロスに対して相手より早くアクションするというのが今週頭からチーム全体で意識していたことでした。

 

--長崎はクロスからの失点が多いというのはチームで共有されていた部分でしたか?

 

それは言えないです。

 

 

--先制して、ただ徐々に長崎にボールを握られる時間が増えていきました。あのあたりはどんなことを考えてプレーしていましたか?

 

リードしていたし、別にやられてなかったので、我慢しながら、うまく取れていた部分もあったので、そこに関してはあまりストレスを抱えずにやっていました。

 

 

--前半をリードして折り返して、後半、相手も数的不利になって、時間の経過とともに逃げ切っていこうというチーム内での共有はありましたか?

 

いや、2点目を取りにいくというのがチーム内の共有なので、2点目取れたら試合は終わっていたと思いますが、そこは攻撃陣の課題かなと思います。

 

 

--相手にボールを握られる展開が徐々に増えていきましたが、本当であればもっと握りたいということですか?

 

別に勝てればなんでもいいです。

 

 

--過密日程が終わって1週間空きますが、次の試合に向けての意気込みをお願いします。

 

必ず勝ちます。

戦評

前節、5試合ぶりの勝利を挙げた11位・モンテディオ山形は、5連戦のラストとなるゲームで10位・V・ファーレン長崎と対戦。昨年10月に開業したピーススタジアムに初めて乗り込み、連勝を狙った一戦は開始早々に先制し、後半には数的有利の状況となるも、ラストプレーで追いつかれて勝点1の獲得にとどまった。

 

前節の後半途中にアクシデントでピッチを退いた吉田泰授はベンチスタートとなり、左サイドには坂本亘基が先発入り。他の10人は前節に続く先発出場となった。

 

小雨が降る中、13,044人の観客が詰めかけたゲームは開始早々に動いた。3分、熊本雄太からの対角線のサイドチェンジを坂本が収めてクロス。これをディサロ燦シルヴァーノが左足で合わせるとゴール左隅に決まり、山形が先制に成功した。

 

立ち上がりからハイプレスで相手のビルドアップに牽制をかける山形は先制から3分後、高い位置でボールを奪い、吉尾海夏にシュートチャンスが訪れたがブロックに阻まれた。その直後、長崎が最初のチャンスを迎え、米田隼也がカットインから放ったシュートを、ゴール前の増山朝陽がヒールでコースを変えるも枠を外れた。

 

序盤は長短のパスを使い分けた攻撃とハイプレスが効き、ゴール前に迫る機会を多く作れていた山形だったが、徐々に長崎の高い攻撃力を受ける展開となる。増山の鋭いシュート性のクロスにマテウス ジェズスやフアンマ デルガドが飛び込むシーンや、増山のドリブル突破からのクロスをマルコス ギリェルメが頭で合わせるシーンなどを作られる。

 

23分に吉尾のクロスを坂本がボレーで合わせるシーンを作った山形だったが、それ以降はセカンドボールを長崎にことごとく回収されたり、長崎の連動したプレスに捕まってショートカウンターを度々許したりと苦しい時間帯が続く。32分、自陣で櫛引一紀にボールを奪われ、櫛引からパスを受けた増山にシュートまで運ばれるも枠外。41分には、浮き球のパスをマテウスが頭で落とし、ボールを受けた増山にカットインからシュートを許すも西村慧祐がブロック。こぼれ球を吉尾がクリアするが、マルコスにカットされてシュートを許す。しかしここは山形GK・トーマス ヒュワード=ベルが抑えた。その2分後、増山に深い位置までドリブル突破されてクロス。ヒュワード=ベルが弾いたボールをフアンマに詰められたが、枠の上だった。

 

前半の終盤はフィールドプレーヤー全員が自陣に下がってゴール前を固め、シュートやクロスを跳ね返し、1点のリードを保ったまま前半を終えた。

 

後半開始前、山形は吉尾に代えてイサカゼインを投入した。交代策から流れを取り戻したい山形だったが長崎のペースは変わらず49分、この試合1本目のCKをクリアされてそこからロングカウンターを許したが、小西雄大が中盤でボールをカットし、フィニッシュまで繋げさせない。直後には、9試合ぶりの先発となる山口蛍にミドルを狙われたが、髙江麗央に当たって枠の左へと逸れた。

 

後半も劣勢となる中で53分、マークにつく西村の顔面に肘を入れたフアンマが一発退場の判定を受け、山形は数的優位となった。

 

しかし、攻撃陣の高い個の能力でサイド攻撃を多く仕掛ける長崎に対し、ラインが下がり、奪っても前線に収まらず、防戦一方という展開が続いた。その中で62分、右サイドでCKを獲得し、小西のクロスをニアの西村がバックヘッドで合わせたが枠を捉えられなかった。

 

70分、山形は先制点をマークしたディサロに代えて高橋潤哉、藤本佳希に代えて堀金峻明を投入する。その直後、マテウスのミドルレンジから狙い澄ましたシュートがクロスバーに直撃し、山形はヒヤリとした。

 

ここまで長崎の勢いに押されていた山形だったがその後は、ピッチを幅広く使ったパスワークで相手を揺さぶったり、途中からピッチに入った選手が果敢にプレスをかけ、相手に長いボールを蹴らせて回収したりして押し返す。77分、髙江のサイドチェンジを受けた坂本が内側を縦に抜けた國分伸太郎へパス。國分はシュートを選択したが、古巣対決となる長崎GK・後藤雅明の正面。直後には、ロングボールを裏に抜け出したイサカが収めて低いクロス、これを堀金が合わせたが再び後藤がセーブする。更に82分、高橋が自陣のペナルティエリア内でボールを奪い、少し運んで前線へロングパスを送ると堀金に渡る。堀金は対峙する相手DFを1人かわして前を向き、攻撃を完結させたが三度、後藤に阻まれて追加点とはならない。

 

80分を過ぎて以降、急がずにボールを回す山形は85分、坂本に代えて吉田を投入。90分+1には國分に代えて山田拓巳をピッチに送る。山田は右のウイングバックに入り、イサカを1列前に上げ、中盤右で守っていた高橋を左サイドに回した。

 

アディショナルタイムに入り、セットプレーでは後藤もゴール前まで上がってパワープレーに出る長崎の攻撃を、山形は全員守備で跳ね返し続けていたが90分+7、CKの流れからエリア内で混戦となったところで、山田がこぼれ球をクリアしようと右足を振った直後、近くにいた山﨑凌吾が転倒。これがファウルと判定され、PKとなった。90分+9、山﨑がPKを決め、直後にタイムアップの笛が鳴り響いた。

 

山形の通算成績は4勝5分6敗、勝点は17で順位は変わらず11位のままとなった。次節は18日(日)、今節に続いてアウェイでレノファ山口FCと対戦する。