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モンテディオ山形
モンテディオ山形
1
[ 試合終了 ]
1 前半 1
0 後半 1
2
  • 45+3分 藤本 佳希
  • 39分 米田 隼也
  • 62分 マテウス ジェズス
AWAY
V・ファーレン長崎
V・ファーレン長崎

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 2 吉田 泰授
DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
DF 15 川井 歩
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大

83'

MF 25 國分 伸太郎

73'

FW 10 氣田 亮真

60'

FW 11 藤本 佳希

46*'

FW 14 坂本 亘基

60'

控えメンバー

GK 32 上林 大誠
DF 13 野嶽 寛也
DF 22 城和 隼颯
MF 42 イサカ ゼイン

60'

MF 71 中村 亮太朗

83'

MF 88 土居 聖真

73'

FW 9 高橋 潤哉

60'

FW 55 堀金 峻明
FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

46*'

監督

横内 昭展
V・ファーレン長崎

スターティングメンバー

GK 21 後藤 雅明
DF 23 米田 隼也
DF 25 櫛引 一紀
DF 29 新井 一耀

73'

DF 44 江川 湧清
MF 5 山口 蛍
MF 6 安部 大晴

60'

MF 8 増山 朝陽

83'

MF 10 マテウス ジェズス
MF 19 澤田 崇

60'

FW 9 フアンマ デルガド

83'

控えメンバー

GK 31 原田 岳
DF 3 関口 正大

83'

DF 17 高畑 奎汰
DF 48 照山 颯人

73'

MF 7 マルコス ギリェルメ
MF 33 笠柳 翼

60'

MF 34 松本 天夢

60'

FW 11 エジガル ジュニオ
FW 18 山﨑 凌吾

83'

監督

高木 琢也

スタッツ

90 45 total   total 45 90
4 6 10 FK 17 8 9
2 0 2 CK 5 3 2
0 1 1 PK 0 0 0
7 1 8 シュート 15 11 4
0 1 1 オフサイド 3 2 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    26.4℃
  • 湿度
    62%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    10,292人
  • 主審
    岡部 拓人
  • 副審
    松井 健太郎、柳岡 拓磨
  • 第四の審判
    林 可人

監督コメント

まず、我々がスタジアムに入る時に、たくさんのサポーターの方が声をかけてくれました。もちろん僕にもそうですし、選手にも。それぐらい、1試合1試合の重要度というのを、僕らもひしひしと感じて戦っていますけども、ファン・サポーターの方も一緒になって戦ってくれる。こういう雰囲気を作ってもらったことに感謝しますし、それに応えられなかったことを申し訳なく思います。
ゲームは、僕が来てそれほど多くのことをやれることはありませんけれども、これまで積み上げていたもの、プラス、多少僕も入ってこの長崎戦に向けて準備してきました。そういう意味では、選手は前半のスタートから今日のゲームでやろうとしたことを出してくれたと思っています。
ただ、先に失点してしまって、苦しい状況でしたけども、下を向くことなく、次の得点を奪いに、守備のところも体を張って。なんとかPKで追いついて、後半ギアを上げたかったのですが、私が思うほど上がらず、相手を脅かすシュートシーンや決定機というものを作ることができませんでした。最後はそこまで行かせてもらえなかったという印象です。
失点も、これまで課題に挙げている横からのボールで失点しましたけれども、ここは引き続き課題としてしっかり受け止めなければいけないと思いました。

 

 

--短い間でそれほど多くのことができない中で、具体的にどのようなところを意識させたのか教えていただけますでしょうか。

 

攻撃の部分では、今まで積み上げたいいところを活かしながら、長崎の分析を踏まえて、どういう狙いを持つか。守備のところは、これも長崎の分析のもと準備をしていきました。その中に、コンパクトにするためにどうしたらいいか、そこはトレーニングやミーティングで整理してきました。
ただ、今日のゲームは2失点しているので、それがうまく行っていたかと言うところは、今から映像を見返しながら、選手にもフィードバックしていきたいと思っています。

 

 

--選手交代の点で、後半開始からディサロ選手の投入や後半15分時点での2人の交代と、比較的積極策を取ったように見えますが、その意図を教えていただけますか。

 

さらにギアを上げるために、そういった選手を入れました。山形の選手たちを僕はまだ短い期間でしか見られていませんが、攻撃に特徴を持った選手が多いので、そういうカードをなるべく早く、より強度を出せるようにと思って、早い交代かどうかは分かりませんけど、そういう意図で選手を入れました。

 

 

--このチームに新しく植え付けたいコンセプトなどあれば教えてください。

 

就任会見の時にも言いましたが、これまで色々な監督さんが積み上げたものを壊すつもりもないですし、僕のサッカー観と共感する部分も非常に多いので、そこは継続しながら。ただ、会見の時も言いましたけど、どうやって最終ラインを突破してゴールを奪うかというところ。ここはもう少しフォーカスしていきたいなと。
今日はまだデータを見ていないですし、映像もあまり見ていないので分からないですけど、シュートシーンはそんなに多くなかったと思います。ボールは握れているけれども、そこまで行けていないことが、これまでも多かったのか、今日はそこを感じました。
そういう部分で、フィニッシュで終わる、ゴールで終わる、そういうシーンをもう少し多く作りたいなと。
あとは、これも会見でも言いましたけど、失点数、7試合連続で失点しているところ。やっぱりここを減らさない限り、我々が順位を上げていくのは難しいと感じています。そこは僕以上に選手たちも感じているので、しっかりそこに目を向けて取り組んでいきたいと思っています。

 

 

--就任記者会見で、磐田時代に山形の応援が非常に嫌だったとおっしゃられていましたが、今日改めて山形の応援を聞いて感じたことを聞かせてください。

 

心強いなという一言です。ずっと声を出し続けてくれて。このスタジアムは陸上競技場なので、スタンドから少し遠いじゃないですか?それでもあれだけのボリュームで、歌い続ける、叫び続ける、その魂というか、そういうものを今日体いっぱいに感じて戦えた。
だからこそ悔しいです。そういうサポーターに何とかして1勝を届けたい。その思いが一層強くなりました。

 

 

--会見でもおっしゃっていた守備意識についてですが、今日の試合は距離を詰めるところや、相手と競る場面も非常に多かったと思います。一方で、どうしてもシュート自体は打たれてしまう場面も多くありました。その点で、前節から今節の変化をどう捉えていらっしゃるか聞かせてください。

 

秋田戦からの変化ですかね?秋田戦から劇的に変化しているかどうかと言われると、正直分かりません。ただ、今おっしゃっていただいたように、球際の部分でしっかり戦うところは、僕も見ていて今日は選手たちが出してくれていたと思います。
ただ、そうは言うけども、最後のところで打たれているし、それはひょっとしたら、もう一回、そこにチャレンジできるものを僕たちも身に付けていかなきゃいけないのかなと。
そういう作業はトレーニングでしなきゃいけないと思っています。
ただ、これって、今日意識して明日できるものでもないので、どれだけ歯を食いしばって日常のトレーニングからトライして、気がつけばそれが粘り強くシュートを打たせないことに繋がっていけばと思います。

 

 

--攻撃面では、特に前半にアタッキングサードで、ワンタッチパスの突破を狙う場面も多くありました。どういった攻撃のイメージを持っていたのか聞かせてください。

 

そもそもそういう感覚を持っている選手たちが多いので、それを自分で行った方がいいのか、相手が来るから食いつかせてワンタッチなのか、そういう判断、いろんなチョイスを持った中でベストな判断ができる、そういう風になれば、もう少し一番難しいアタッキングサードでシュートまで持ち込むことができるかなと思っています。

選手コメント

No.4 西村 慧祐 選手

No.4 西村 慧祐 選手

--横内 昭展監督に代わって最初の試合でしたが、守備で意識したことはありましたか?

 

まずコンパクトに守るところと、自分たちのウイングのところの守備、あとはミドルブロックを組むだけじゃなくてどんどん前に押し出していくところと、しっかり守備のオーガナイズを組むところをはっきりしようとは意識しました。

 

 

--その中で手応えはどうでしたか?

 

意図的に崩されるシーンもそんなになかったように思いますけど、やっぱり最後のところはもう少し突き詰めないといけない部分もありますし、2失点しているので、なんとかゼロで終えたかったですけど、次に修正して生かしたいです。

 

 

--フォーメーションも変わって、前向きな要素はありましたか?

 

サッカー自体はそんなに大きくは変わってない印象があるので、ヨコさんも言っていますし、積み上げてきた部分があるので、そこをさらによくしていければと思います。

 

 

--フアンマ選手とは仲よくファイトできましたか?

 

そうですね、もう少しイライラさせたかったですけど、あまりバチバチやり合うシーンも前回よりなかったので、まあまあです。

選手コメント

No.2 吉田 泰授 選手

No.2 吉田 泰授 選手

--試合の感想からお願いします。

 

先制されて、自分たちが追いつかないといけない試合になってしまったのは反省点です。2失点目に関しては自分のファーのところの守備で2失点目をくらってしまったので、修正したいです。

 

 

--PKを獲得したシーンですが、どんな狙いで仕掛けましたか?

 

高い位置で奪い返して抉れたので、ゴール前に通すことを意識して、それでハンドを誘発できたのはよかったですけど、結果的に負けたので残念です。

 

 

--横内昭展監督に代わってから短い期間ですが、何か言われたことはありますか?

 

ベースの部分はそんな大きく変わってはないですけど、もっとハードワークの部分とか球際の部分を要求されていたので、試合の中でより意識しました。

 

 

--ここからどんな戦いをしていきたいですか?

 

今日は後半戦最初のホーム戦だったので、勝ちたかったですけど、次に切り替えて、次の愛媛戦から這い上がっていきたいです。

戦評

前節、雨中の『奥羽本戦』でリーグ戦6試合ぶりの勝利を収めた15位・モンテディオ山形。その試合で指揮を執った佐藤尽コーチから横内昭展新監督へとバトンが渡され、新たな体制となって臨む今節は、前節から高木琢也監督が指揮を執る、V・ファーレン長崎とのホームゲーム。

シーズン折り返しのタイミングで監督交代に踏み切り、巻き返しを図るチーム同士の対決は長崎に軍配が上がった。

 

山形は秋田戦の先発メンバーからGKを変更、公式戦では14試合ぶりの出場となる長谷川洸が起用された。対する長崎は、勝利した熊本戦と同じ先発メンバーが名を連ねた。

 

序盤は長崎の鋭いハイプレスに捕まって山形のミスが相次ぎ、押し込まれる展開となる。3分、相手のロングボールを跳ね返しきれずに回収され、増山朝陽のクロスをマテウス ジェズスに頭で合わせられるも枠の右。その2分後には、バックパスが乱れてボールを奪われ、長崎のショートカウンター。増山のクロスを今度はフアンマ デルガドに合わせられたが、長谷川がキャッチ。更に10分、自陣での縦パスを前向きにカットされ、その流れから山形の左サイドで相手にスローインに与え、最後はフアンマの落としを受けた安部大晴にシュートを打たれたが、再び長谷川が防いだ。

 

リーグ屈指の攻撃力を誇る長崎の攻勢は続き13分、安部大から鋭い縦パスを受けた澤田崇が、体を反転させてフィニッシュまで運ぶも枠外。21分には、山口蛍からのロングボールをフアンマがキープし、タメを作って横パス。これに反応した山口がダイレクトシュートを放ったが、長谷川が好セーブで凌いだ。

 

防戦が続く山形は相手の背後を常に狙いながら、増山の攻め上がりによって出来た長崎の左サイドのスペースを、藤本佳希や氣田亮真、國分伸太郎と様々な選手が突いたり、相手陣内での即時奪回からショートカウンターの局面を作ったりと所々でチャンスを迎える場面もあったが、長崎の素早い守備対応に阻まれてシュートまで繋げることが出来ない。

 

ここまで長崎の猛攻を耐えていたが39分、ミスから先制を許す。山形の左サイドから供給されたアーリークロスを澤田が頭でフリックし、高く上がったボールをクリアミス。こぼれ球をゴール前まで詰めてきた米田隼也に拾われてネットを揺らされた。

 

先制した長崎は42分にも好機。中盤でボールを奪い取った澤田が中央を一気に突破し、ペナルティーエリア手前でファウルを貰い、FKを得る。これをジェズスが直接狙ったが、枠の右へと逸れた。

 

長崎に主導権を握られていた山形だったが45分+1、大きな決定機を迎える。吉田泰授が左サイドの深い位置でボールを奪い返してクロス。このクロスがエリア内の山口の右肘に当たってハンドの判定となり、山形にPKが与えられた。45分+3、藤本が長崎GK・後藤雅明の逆を突いてゴールに沈め、同点に追いついた。

 

前半のシュート数は長崎が11本に対し、山形はPKでの1本のみとなったが、1-1で後半へと向かった。

 

後半開始前、山形は同点ゴールをマークした藤本を下げてディサロ燦シルヴァーノを投入した。立ち上がりは、小西雄大の縦パスを受けたディサロがスペースのある右へ展開してチャンスメイクしたり、氣田がドリブルで中へ切り込んでフィニッシュしたりと山形が攻勢をかけるも、逆転には至らない。

 

その後は増山の切れ味鋭い突破や、フアンマの強靭なフィジカルを活かしたボールキープをファウルで止めてFKを立て続けに与えたが、危なげない対応で凌いだ。

 

60分、山形は2枚替え。氣田と坂本亘基を下げてイサカゼイン、高橋潤哉をピッチへ送り込む。高橋がトップ下に入り、國分が左サイドに移った。同時に長崎は安部大、澤田に代えて松本天夢、笠柳翼を投入した。

 

その2分後、山形の右サイドでスルーパスを受けたフアンマがタメを作って途中出場の笠柳へ。受けた笠柳のクロスが、ファーサイドでフリーのジェズスへピンポイントで繋がり、頭で合わせられて勝ち越しを許した。ジェズスは得点ランキングトップに並ぶ10ゴール目をマークした。

 

再びビハインドとなった山形は、この失点直後に右CKを獲得。髙江麗央のアウトスイングクロスを吉田が頭でゴール方向へ送ると、ボールがディサロの元へ渡ったが、シュートは相手のブロックに阻まれた。

 

素早い帰陣でコンパクトな守備ブロックを敷く長崎に対し、山形は短く繋がずに自陣の位置から前線へロングボールを送る攻撃を仕掛ける。しかし、精度を欠いて繋がらなかったり、前線の選手がオフサイドやファウルを取られてフィニッシュまで運ぶことが出来ない。

 

73分、山形は國分に代えて土居聖真を投入。83分には、小西に代えて中村亮太朗を投入し交代枠を使い切った。

 

しかしリトリートとハイプレスを上手く使い分けた長崎の守備を前に横パスやバックパスが増え、途中から入った前線の選手へとボールが渡らず、攻撃が停滞して時間だけが過ぎていく。

 

その中で90分、中村のアーリークロスを受けた高橋が前へ送ったボールが高く上がる。これを相手がクリアしきれず、こぼれ球を吉田が詰めるもボレーシュートは枠外。90分+4には、川井歩のロングスローをイサカが頭で合わせたが、シュートは力なく後藤にキャッチされた。

 

試合はこのまま終了、山形は横内新体制の初陣を勝利で飾れず、順位を1つ落として16位となった。次節は7月6日(日)、アウェイで愛媛FCと対戦する。